- 【カゲプロ】カゲロウプロジェクトでエロパロ
31 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/13(火) 00:14:39.81 ID:0kt4xbvh - 捏造イベント シンモモ
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32 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:15:52.94 ID:0kt4xbvh - 「モモちゃんが当たり?」
「キサラギ、悪いがこれは団の決まりなんだ」 「キサラギさんすいませんっす」 「よかったキサラギちゃんで、男同士だったらむさくるしいもんね」 「……おとこどうし」 「げーっ、おばさんと…」 「よかったですね、ご主人、妹さんと合法的にキスができますよ」 「……」 先代の団長が決めた規則だそうだが メカクシ団には年に1度、「キスの日」なる日があるらしい。 なんでも団の親睦を深めるため、くじであたりを引いた団員1名に全員がキスをするというイベントだとか。 そして今年その生贄になったのは如月モモだった。 ※ 「安心しろキサラギ、ほっぺだから」 「いやいや乙女にとってはおおごとですよ」 「キサラギちゃんはおれたちとキスするの嫌?」 ほっぺにチューくらいなら別にそんな生理的に嫌悪感をもよおすような人はいませんけど 一人だけ、ちょっと。 「じゃあその人は後回しにして」 「妹さん、最初は私から行きますよ」 エネちゃんが顔を近づけてくる エネちゃんには実体がないのはわかってるのに 目を閉じたエネちゃんの顔が、アップになるとドキッとする。 まだ一人目なのに大丈夫なんだろうか?
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33 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:17:15.83 ID:0kt4xbvh - ※
「じゃあ次は俺だな」 キドさんのにおいがする。 宝塚みたいだ。 男の人よりもかっこよくて女の人よりも美人。 「キサラギ」 耳元でキドさんの声がする。 「メカクシ団に入ってくれてありがとう」 キドさんの唇が私の頬に触れる。 反則だよ… キドさんちょっと照れてる。 かわいい。 ※ 「モモちゃん、次は私だよ」 マリーちゃん。 ふわふわしてるお菓子みたいな女の子。 子供の頃に読んだ絵本に出てくるお姫様がそのまま抜け出したような女の子。 「いつも仲良くしてくれてありがとう」 マリーちゃんの甘いにおいに包まれながら私は頬にマリーちゃんの接吻を受ける。 うん。ドキドキする。 マリーちゃん、これからも友達でいてね。 ※ 「じゃあ俺っす」 セトさんが小さく手をあげて宣言する。 うん。男の人だ。 さっきとは勝手が違う。 「キサラギさん、いやだったらいやっていっていいっすよ」 セトさんの体が近づくと筋肉質な存在が緑のつなぎからでも感じられる。 男の人のにおいだ。 そっと。触れるだけ。 マリーちゃんと同じ場所にセトさんの唇が触れる。 あの体格とは裏腹の柔らかい、でも無骨な感触。
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34 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:18:37.75 ID:0kt4xbvh - ※
「……僕」 コノハさんだ。 背高いなあ。 透明感がある人だ。 マリーちゃんとは別の意味で人間離れしてるというか。 セトさんと違って存在感やにおいが希薄だ。 だから、頬にキスされても、現実というよりも、夢のようで…。 「…おわり」 そっけなく言われると ドキドキしたこっちがバカみたいだが、 目が合うと目をそらした。 コノハさんも恥ずかしいのかな? ※ 「おばさん、僕、ファーストキスはヒヨリって決めてんだけど」 不愉快そうにヒビヤくんが言う。 「ファーストキスって唇同士でしょ。別にヒビヤくんが嫌ならかまわないけど」 「いや僕もやるよ、罰ゲームだと思って」 罰ゲームと言われてこっちからお断りよ、という言葉が出なかったのは ヒビヤくんの顔がまっかで照れてることが丸分かりだったからで そんなに意識されるとこっちも意識してしまう。 相手は小学生なのに。 「おばさん、ちょっとかがんで」 つま先を伸ばして背伸びしたヒビヤくんの唇が私の頬に触れる。 かわいい。 キスが終わった後、ヒビヤくんはごしごしと自分の唇を手の甲でこすっていたけど、 まあ許してあげよう。
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35 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:20:03.11 ID:0kt4xbvh - ※
なんかみんなからのキスが永遠に続いてるような気がする。 「じゃあ僕の番だね」 カノさんだ。 猫みたいな人だ。 えっ? カノさんの指が目を閉じた私のあごをつかみ、くいっと上に上げる。 これって… 私の唇に柔らかいものが触れる。 目を開けた私の前には、私の唇に人差し指を当てていたずらっぽく笑うカノさんがいた。 カノさんは指を自分の唇に当ててないしょのポーズをとったあと私の耳元でそっとささやいたあと、私のほっぺにキスした。 「シンタロー君に怒られちゃうからね」 あ。 忘れてた。 一番の問題が最後に待ち構えていたことを。 8月31日に残った夏休みの宿題のように兄が残っていた。
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36 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:26:00.05 ID:0kt4xbvh - ※
イライラする。 なんだあいつ。うれしそうじゃないか。 エネとキドとマリーはいい。女の子同士だ。 セトとコノハも最小限だから許す。 ヒビヤはまだ小学生だ。許そう。 なんだ。カノ。人の妹の顔に気安く触りやがって。 そして何よりイライラするのはモモがうれしそうなことだ。 「一人だけ、ちょっと」以外とのキスは悪くないよな、そりゃ。 ※ 俺はきっとカノをにらむ。 「あれーヤキモチかなー?」 「わざとやっただろ」 「何のこと? ふふん」 シンタローがキサラギの前に行く。 嫌な予感がする。 悪いことに嫌な予感というものはよく当たるものだ。 ※ シンタローさんから黒いオーラが出てたっす。 マリーもそれを感じたのか俺の袖をぎゅっと握ってて。 ひょっとしてシンタローさん、キサラギさんがキスされてた間…怒ってたんすか? ※ エネさんが「ご主人、最後ですよ」とおじさんに言う。 おじさんは、おばさんの前に行く。 正直僕にはほっぺだろうと、長々と続くキスを見るのは刺激が強かった。 コノハはよく平然としてられると思う。
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37 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:27:50.74 ID:0kt4xbvh - ※
お兄ちゃんが私の肩に両手を置く。 私は目を閉じてお兄ちゃんの、お兄ちゃんの「あれ」を待つ。 お兄ちゃんの「あれ」、お兄ちゃんの、お兄ちゃんのくち… お兄ちゃんの唇は、私の唇と重なっていた。 え? え? えーーーっ? 何が起こってるのか理解できない。 つまりお兄ちゃんはその私に唇同士のキスをしているわけであって。 頭がうまくはたらかない。 うん、ちょっとだけ期待してた。 ひょっとしたら誰かが私の唇にキスするんじゃないかって。 お兄ちゃんか… お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん いつのまにかお兄ちゃんは私を抱きしめていた。 お兄ちゃんの舌が、私の口の中に入ってきた。 からみあう私とお兄ちゃんの舌。 頭の中がとろんとしてくる。 なにか大事なことを忘れてる気がする。 ここはどこだっけ。 私なんでお兄ちゃんとキスしてるんだっけ。 「……」 誰かの声がする。 「…サラギ」 「キサラギ!」 キドさんの声だ。 そうここはメカクシ団のアジト。 え?
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38 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:29:20.09 ID:0kt4xbvh - ※
ドン引きしていた。 周囲の目を気にせずディープキスをする兄妹。 変態だ。 腹を抱えてひき笑いをしてるカノ、うっとりとした目をしてるマリー、いつもどおりぼーっとしてるコノハ。 この3人以外はゴミを見るような目でオレを見ていた。 ああ、これがシンタロー嫌われか。 それでもセトが「さすが兄妹、仲いいっすね〜(汗)」とフォローしようとする。 「バカ!」と叫んでモモが部屋から逃げ出すように出て行った。 オレはモモを追いかけた。 ※ モモはオレを待ち構えていた。 どうやらオレと二人で話したかったらしい。 「…うして」 「どうしてこんなことしたのよ」 モモの目から涙が流れている。 ※ 私はお兄ちゃんがなんで唇にキスしたのか知りたかった。 お兄ちゃんはこういった。 「他のやつらと」 「他のやつらと同じキスはしたくなかったから」 ※ 「オレはお前の兄だから」 「お前の「特別」でいたかったから」 「ほかの野郎がモモとキスするのをみてすごいイライラして」 「だから」 オレの唇をモモの唇がふさいだ。
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39 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:30:42.91 ID:0kt4xbvh - ※
「しょうがないなあお兄ちゃんは」 はっきり言ってはたからみたら気持ち悪い兄妹だなと思う。 でも私はお兄ちゃんが好きで、お兄ちゃんも私が好きなのだ。 ※ マリーが俺の袖を引っ張る。くいくいと。 何かを期待してる目。 いやマリ−のことは好きっすよ。 でも… 躊躇してると、マリーが泣きそうな目になって。 そうっすよね、シンタローさん。 好きな子とは唇にキスしたいっすよね。 ※ カノが俺の顔を覗き込んでくる。 「あれ? 抵抗しないの」 「したければしろ」 小さい頃は兄妹みたいにキスをしたことがあったっけ。 ※ ヒヨリの人形を取り出す。 ヒヨリ本人とキスできる日はいつになるんだろうか。 道は遠い。 ※ 「シンタローほんとにシスコンなんだから」 「貴音…戻ってる」 「え?」 私、何か言いましたっけ? ニセモノさんが私の目を見つめている。 ピンク色のその目はあの日の夕暮れにも似て。
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40 :キスの日[sage]:2014/05/13(火) 00:32:10.25 ID:0kt4xbvh - ※
部屋に戻ったオレたち兄妹が見たのは キスをしている セトとマリー、 カノとキド、 ヒビヤとヒヨリ人形、 エネとコノハ。 ※ なにか熱病に浮かされたような1日だった。 たぶん明日になればいつもどおりだろう。
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