トップページ > エロパロ > 2014年05月07日 > 2NcaNCYe

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名無しさん@ピンキー
パワポケでエロパロ31

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パワポケでエロパロ31
897 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/07(水) 05:56:21.96 ID:2NcaNCYe
1/2 『自惚れも一種の惚れ』

ここは街の深い処にある飲み屋。外見は古びかけているものの、店内には面白そうな2人の客が興味を惹かせてくれる。
「ミーナさん」長身の女性が、褐色肌の女性に声をかける。
「なんです? カズさん」声をかけられた女性は、声の持ち主に振り向く。
「若さへの秘訣って…あります?」彼女は酒が入ったグラスを揺らしながら、質問をする。
「それなら私が知りたいですよ」ミーナは、当たり障りが無い解答をする。
「え〜? 年上のミーナさんが、若く見えるやないですかあ。…羨ましっ!!」彼女は緩やかに器を手首で回す。まるで、気の迷いでもあるかのよう。
「カズさんだって、顔立ちがかわいいですよ。日本人取り柄です」
「ん〜? …比べて、ミーナさんはええカラダをしとるやん」カズはふてくされている。彼女がそう感じるのも、無理もない。
カズの身長は約2メートルに及ぶ。一般的な高身長としても、大きすぎる身体。逆にミーナは背が小さめで、華奢とともにメリハリがある体型。俗に染まる男には、手を出したいものだろう。
「唯一言うなら…秘訣は、ありますよ」その言葉を聞いた瞬間、カズは目を大きく見開いた。
「ホンマ!? ちょっ…何か書きこむもん…ミーナさん!! 手帳の隙間に書くけどええ!?」
「え、ええ…」さっきまで酒と憂鬱で潰れていた彼女が、素早い動きを見せた。まるで入まるで入社したての記者が、目をキラキラさせてインタビューをする様だった。
「え…えーっと、ずばり……ドキドキする事、ですかね」ミーナはカズに微笑みながら、言った。
対してカズは、ペンを手帳に放り投げた。
「はぁ〜…こういう時、恋愛とかウサン臭いもんじゃなくて、美容法とかを聞きたいんですぅ」
パワポケでエロパロ31
898 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/07(水) 05:57:16.08 ID:2NcaNCYe
2/2

と、ミーナは口を小さくして、こう言った。
「……人は、恋愛をしないといきていけませんか?」彼女はカズに問う。
「そりゃ無くても生きてこれます。けど…あったほうがええやないですか…」彼女は手を組み、寝かせながら質問に答えた。これは深刻な問題だ。
「私達はジャーナリストに超能力者。幾度も命を狙われています。なのに、こうして食べて、お酒を飲める事は嬉しいものです」
「うな〜ん…大層な事はええです。ただ…」
「活き活きとはできない…ですよね?」ミーナは、カズのもやもやとした気持ちを汲み取る。
「カズさんを護衛に選んでよかったです。そしてまた、助けてください」彼女の言葉で過敏に反応するカズ。
「ええ!? なんでえ…ウチより男と付き合った方が楽しいですよ」カズは謙虚に答える。
「いいえ、単に話が合うからですね。私は職業柄、恋人を持てません。カズさんだってそれを嘆いているのでしょう?」
ミーナの言っている事は的確であった。裏社会に生きる者は、貧弱であってはいけない。
弱い者ほど、そのルールからは逃げられない。
「ですから…今後もよろしくおねがいしますね」彼女がカズにそう言うと、
「うぅ〜ん。いつの間にむっずかしい話になったんやろ…。店員さん、すんません!! 度がキッツいのを一本!!」カズのオーダーにミーナは驚きを隠せない。
「そ、そこまでは付き合いませんからね!! カズさんはお酒強い方ですし」
「大丈夫ですって。今のミーナさんは自分に酔っとる。だからウチにも酔わせてくださいな。ふわふわとしてて、無重力の世界に…」
「…それって意識が飛ぶまで呑むんですか!?」
夜は長く、一人で過ごすには寂しい。だけど、こうして楽しい二人を見ていると、酒と人が孤族を打消してくれると感じさせてくれる。

終わり。


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