- 【エア・ギア】大暮維人総合【天上天下】Part3
237 :天上天下ラストif[sage]:2014/05/04(日) 15:36:13.01 ID:G8nCSIIi - 最近になって天上天下を読み終わったんだが
結末がどうも納得いかなかったんでちょっと改変して書いてみた 場面は宗一郎が最後、宗魄に殴りかかるとこから
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238 :天上天下ラストif[sage]:2014/05/04(日) 15:38:36.83 ID:G8nCSIIi - これで……終わる。
「そん時ゃまた誰かがよ、神サマ気どりのバカをブン殴ってくれんだろ」 この拳に全てをっっっ―― スッ ……―――っ!? ドンッ! 「部……部長ッ……!!」 俺の拳は突如割って入ってきた部長に受け止められたのであった。 それと同時に俺の中の力が抜けていくのがわかる。 「運命を変える事が強さなら」 部長が静かに、力強く見つめている。 「受け入れる事もまた、強さじゃ」 俺の拳から部長へと、力が吸い取られていく。 「龍拳の"力"が勾玉に吸われ……ッ、そうかッ……そういう事か!」 クソ親父が何か言っているが、まるで耳に入ってこない。 その間にも俺の力はどんどんと部長に吸い取られていく。 「ぶっ……部長ッ!!」 「お主の拳は小さいのう。……まだ死すべき拳ではないわ、小僧」 俺の拳を包み込むように部長が手を重ねる。 ――ついに全ての力が吸い取られた。
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239 :天上天下ラストif[sage]:2014/05/04(日) 15:40:39.69 ID:G8nCSIIi - 「お主がその身に背負った力は、儂が全て持って行く」
静かに眼を閉じた部長の体が崩れていく。 部長が、死ぬ。目の前で消えていく。 ……嫌だ!そんなのは……!! 「部長ッ!!俺は……!!あんたが死ぬぐらいなら……――俺はッ……!!」 「月も太陽も、始めからそこに在る。人はただそれが当たり前であるが故に気付かぬだけじゃ。命こそその光の源じゃ。死してそれを誰かに託す者もあれば、生きてその光を受くる者も必要じゃろう。」 「お主らは生きよ、生きて伝えよ……さらば……とは、言わぬぞ小僧」 部長の体はほとんどが崩れてしまっている。 ――これで……いいのかよ。いつも助けられてばかりで、最後の最後まで守ってもらって、犠牲にして、ホントにそれでいいのかよッ……!―― 「うおぉぉぉぉぉぉぉッ!!」 光と散り、もはや顔すら分からなくなっている部長の残滓を精一杯抱き締める。
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240 :天上天下ラストif[sage]:2014/05/04(日) 15:41:48.30 ID:G8nCSIIi - 「はい、そうですか……なんて言う訳ねぇだろッ。……俺は不良だからよ、聞き分けわりぃんだわ。」
―― ……じゃが、どうすることもできぬ。誰かが犠牲にならねばこの力は……―― 「―― 一度しかいわねぇからよく聞けよ。てめぇはな……俺が初めてホレた女だ。3階から吹っ飛ばされた時から速攻で一目ボレってやつよ。だからな……てめぇの為なら死んでもあがいてやるよっ!!」 ビクン と部長が反応したのがわかる。そして、 「母さんもだ!今度こそ俺がッ!守ってみせるッ!!」 母さんが驚いた顔をした後、嬉しいような、それでいて諦めにも似た表情を見せる。 「無理よ。私の体はもう……」 「無理じゃねぇさ。ここは『俺の世界』だ。想いが強けりゃ不可能なことなんてねぇ……。なんたって俺ぁ」 「―― 凪 宗一郎だからよ」 そう宣言して後ろを見れば、真夜へのこっ恥ずかしい俺の告白を聞いて、沈んだ顔を見せている亜夜が見えた。 「おい亜夜ッ!!そんなしょげた顔してんじゃねぇ。……俺の妻ぁ名乗るんなら、手伝ってくれや」 「!! は……はいっ!宗一郎様っ!!」 驚いた顔を見せた亜夜だったが、俺の言葉の意味を理解したのか、嬉しそうに元気よく返事をした。 ――ま、沈んだ顔見せられるよかいいか と、心に留めて前に向き直る。 「……って訳だ。だからよ――」 いつのまにか静かにこちらを見ていたアイツを 「――クソ親父……。わりぃが一人で消えろ」 ――――――……。
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241 :天上天下ラストif[sage]:2014/05/04(日) 15:45:08.62 ID:G8nCSIIi - ……――――――
たすったすっ、ダダダ!ダンッ!ダダンッ!! 昼の柔剣部道場に各々の足音が響く。 「どけッ!!」「ぶおっ」 「そーーーーーいちろーーー様ッ!!お弁当!!今日こそはっ食べてっもらいますッ!!私の愛妻弁当!!」 「だ・れ・がっ愛妻だゴルァッ!!」 相変わらず弁当を食わせようと追っかけて来る亜夜の猛攻をかいくぐる宗一郎だったが、ボブの裏切りにより敗北する。 「じゃあ、みんなそろったな?練習始めるぞ。着替えて、ホラ颯君も」 宗一郎に蹴飛ばされ潰れていた高柳が、ため息交じりに練習開始を急かす。その声に更衣室へと向かうその最中、宗一郎がふと見上げれば二つの額縁が目に写る。 一つは柔剣部初代部長 棗慎 そしてもう一つは…… 柔剣部二代目部長 棗真夜 が凛々しい姿で飾られていた。 ―
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242 :天上天下ラストif[sage]:2014/05/04(日) 15:46:32.83 ID:G8nCSIIi - ゾロゾロ、ゾロゾロ
着替え終わった部員達が道場の中に戻り一列に並び始める。 「よし、皆整列!!練習開始前にお二人に、礼!!」 高柳の号令に、額縁の前で整列していた部員らが一斉に礼をする。と……、 「クォラァーーーーーッ!!なに儂が死んだかのようなことをしておる!!」 その声に道場の入り口を見てみれば、眼を怒りで吊り上げた、小さい姿の『部長』の姿があった。 部長はそのままトコトコと高柳『副部長』に近づき、説教を始めた。 「いや、僕は敬意を評してですね……」 「だって……ねぇ、お姉ちゃん?今はあの元の姿には戻れないじゃない」 高柳が言い訳を始めると、それを遮るかのように亜夜が額縁を指しながらニヤニヤと笑いを堪えるように言う。 それを見た真夜が亜矢に折檻しながら 「それもこれも小僧が――」 ジロリ、と宗一郎を見て言う。 そう、あの後部長を繋ぎ止めることはできた。できたのだが、あの時点で部長の体は大部分が分解されており、それに伴い氣もほとんどない状態だったのである。 なんとか体は修復できたものの、慣れない作業に時間切れ。ほぼ0だった氣は戻らなかったため、これから長い月日をかけて氣が戻るまでは、この小さい姿で過ごさなければならなくなったのだ。 「う。す、すまねぇ」 「まぁよい。こうして生きていられるのは小僧のおかげじゃからな。……それより、今日も頼むぞ」 負い目を感じている宗一郎が怯みながら答えると、真夜が眼を緩めながら最後の方は宗一郎に近づいて、蕩けるような声で囁く。 「や、やっぱりやんのか」 「当たり前じゃ。……それともあの時の言葉は嘘だったのかのう。――『俺が初めてホレ……」 「どわぁー!?わかったッ!わかったから大声で言うのはやめろッ!!」 大声で『あの時の告白』を復唱しようとする真夜に、慌てて制止する宗一郎。
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243 :天上天下ラストif[sage]:2014/05/04(日) 15:47:57.08 ID:G8nCSIIi - 「フン。そんなに嫌がらんでも良かろう。……儂とはそんなに嫌か?」
「……い、嫌じゃねぇし。……むしろ嬉しいぜ『真夜』」 「っ」 むすっとしながらもどこか悲しげな顔で呟く真夜を見て、宗一郎は照れながらも耳元に顔を寄せしっかりと答えた。 それを聞いた真夜は目を見開いて驚く。が、すぐに照れたように満面の笑顔を見せる。 「あーっ!また二人だけで内緒話してる!!宗一郎様っ!何言ったんですか!!妻である私にも言って下さいっ!!」 折檻から逃げて遠くから様子を見ていた亜夜だが、嬉しそうな顔を見せる姉を見て宗一郎に詰め寄っていく。 「何でもねぇよっ!追っかけてくんなっ!!」 詰め寄ってきた亜夜を見て、慌てて逃げ出す宗一郎。追い掛ける亜夜。また始まったとため息交じりに眺める柔剣部メンバー。 そんな皆を見て、真夜は微笑み、 ―― 兄上 儂は生きてゆきます。託して死ぬ筈だった未来を、生きて、幸せになります。 ―― 慎の肖像画を見上げて、そう語った。それに応えるかのように一陣の風が道場を吹き抜けていった。
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244 :天上天下ラストif[sage]:2014/05/04(日) 15:54:07.05 ID:G8nCSIIi - ―― 宗一郎のアパート:
「ん、ちゅ、ぺろ、どうじゃ、気持ちよいか?『宗一郎』」 太陽が地平線へと近づき、空も夕焼けに染まり始めている。 凪宗一郎が住むアパートの一室では、学ランを着て椅子に腰掛けている男と、膝立ちでその男の股の間に頭を埋めている、袴を着た見た目小学生低学年の女の子が息を荒げていた。 「あ、あぁ気持ちいいぜ、部長」 「むっ……かぷっ」 「痛ぇっ。……すまん、『真夜』」 部長と呼ばれた途端、男の性器を丹念に舐めていた小さい女の子、真夜は抗議の意味を込めて柔らかく噛み付く。 噛み付かれた男、宗一郎はバツの悪そうな顔をして名前を呼んだ。 「うむ。素直なお主を評して、もっと気持ちよくなるように頑張ろうぞ……ちゅっ、ちゅっ、は……あー」 返事をした宗一郎に満足した真夜は、垂れていた長い髪を片手で耳にかけ、もう片方の手で掴んだペニスに何度かキスをすると、そのまま小さなお口を目一杯開けて 「ん」 ペニスを咥えこんだ。とはいえ今の真夜は小学生並の体である。当然口内は相応に小さく、せいぜいカリの部分を咥えるだけでいっぱいいっぱいであった。 「ぐッ」 「んちゅ、ん、れる、っじゅ」 しかしながらぷにぷにの小さい手が竿に刺激を与え、口内は幼女特有の体温の高さに加え、たっぷりと蓄えられた唾液と、軟体動物のようにうごめく舌がカリ首を否応なく刺激する。 何よりも小学生位の女の子が、小さい口をほっぺいっぱいに膨らませて自身の男性器を咥えている様は、背徳感にも似た快感を宗一郎に与えるのであった。 (……俺に幼女趣味はねぇ筈だが) 元々そういう気は持ち合わせて居なかった宗一郎だが、姿は変わっても惚れた相手である。それが一所懸命に奉仕する姿を何度も見てきた宗一郎の価値観は次第に広くなっていったのであった。 「ん……ろうりゃ?」 シュコシュコと男性器をこすっている手はそのままに一旦口を休めた真夜は、ペニスを咥えこんだままチラッと上目遣いで宗一郎を見て、モゴモゴと喋った。 「うおっ。口に入れたまま喋んなっ!……あぁ、気持ちいいから続けてくれ」 快感を与えようと動いていた舌が突如変わり、くすぐったいような感覚を覚え思わず抗議の声を出す宗一郎。しかしじぃっと見つめてくる真夜を見て、照れながらも続きを促した。 その様子を見た真夜は、にこりと微笑むように眼を細めると舌の動きを再開しつつ、顔を上下に動かし始めた。
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