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名無しさん@ピンキー
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【ネウロ】松井優征作品総合26【暗殺教室】

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【ネウロ】松井優征作品総合26【暗殺教室】
529 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/03(土) 01:45:09.90 ID:JD+shTI7
ネウ×ヤコ投下します

注意
3年+α年後の話です
死ネタ、結婚している、キャラの老後な描写あり
会話に出てくるだけですが、キャラ捏造もしてたり
人によっては気持ち悪いと感じるかもしれません
エロは少なめです
【ネウロ】松井優征作品総合26【暗殺教室】
530 :光芒  1[sage]:2014/05/03(土) 01:46:10.99 ID:JD+shTI7
ほのかな光が夜をゆく。
ふわりふわりと舞う、数多くの蛍。
それはあの日見たものと変わりないというのに。
「ヤコ・・・・・」
呟きに応えるものはいない。


 ▽ ▽ ▽ ▽ ▽

思い切り助走をつけた弥子が、勢いのままにネウロに飛びついた。
会話の最中に後ろから不意をついたにもかかわらず、ネウロの体は微動だにしない。
突き飛ばそうとしていた腕をいとも簡単に捕まえて、魔人は唇の端を吊り上げてみせた。
いつものように頭を掴み上げ、ネウロは無造作に弥子の体を放り投げた。
狙い違わず、弥子の体はそのままベッドに着地する。
弥子が起き上がる前に腕をシーツに縫いとめて、もう片方の手で肩を押さえた。
「どういう風の吹き回しだ、ゾウリムシ?我が輩と貴様の位置関係からすると、貴様はこうしたかったと
みえるのだが」
華奢な体を組み敷けば、弥子は僅かに目を逸らしたものの、またすぐに視線を戻す。
「そう、だよ。だって戸籍の上ではあんたはもう桂木ネウロでしょ?私からこうしたいって、思うの、おかしい?」
「ほう」
ネウロは興味深げに目を細めると、肩を押さえていた手を弥子の首筋に沿って滑らせた。
頬を撫で、唇をなぞった指先が下に向かい、シャツのボタンをゆっくり外していく。
あらわになった胸元の、薄くなりかけた赤い印を吸い上げて鮮やかに上書きすれば、赤みを帯びていた
弥子の頬がさらに紅潮した。
「蛍が見てみたいと言ったのは方便で、目的はこちらか?たかだか数回の交わりを経験しただけで、
こうもさかるようになるのか」
「変な言い方しないでよ。そんなふうに思ってたわけじゃ、・・・っ!」
「説得力がない」
スカートの中に潜り込んだ指が、さらに奥を蹂躙する。
口元を押さえる弥子の手を、もう片方の手と頭上でまとめて拘束し、耳を舐めあげた。
「声を抑えるな」
いやいやをするように首を振る弥子を見下ろして、ネウロは下着を剥ぎにかかる。
こうなったのはどちらの思惑だったのか、定かでないままに。

 △ △ △ △ △
【ネウロ】松井優征作品総合26【暗殺教室】
531 :光芒  2[sage]:2014/05/03(土) 01:46:46.25 ID:JD+shTI7
鋭い光が夜を裂いた。
どうやら車が一台、こちらに向かっているらしい。


 ▽ ▽ ▽ ▽ ▽

「あー、いい匂い!何はともあれ、まずはご飯!いいでしょう、ネウロ?」
「いくつになっても、貴様の食欲は衰えんな。好きにしろ」
「そんな深々とため息つかなくたって。久しぶりの美紀子さんの料理なんだから、大目に見てよ」
「以前の家政婦の娘、だったか」
「うん。最近ついに料理の腕が美和子さんを越えた感じだし、ずっと日本で活動してもいいくらいなんだけど」
「そうもいくまい」
「次の依頼はオーストラリアだからね。また質の良い謎もあればいいね」
「パンの耳が感心なことだな。きちんと主人の食事の心配とは」
「えー、えー、文字通りご主人様でしょ?間違ってないし、そのセリフはもう気にしないことにしたよ・・・」



「ちょっ、ちょっとネウロ!ちょっと待って」
「待たん。久しぶりに我が家でゆっくりする時間が取れたのではないか」
「うぅー・・・。じゃあ明かり、明かり消して!!」
「何故だ?」
「だって、私もうおばちゃんだよ?あんまり明るいところで体さらしたくないっていうか・・・」
「だからどうだというのだ?貴様の外見上の変化など、魔界の生物に比べれば誤差の範囲ですらないぞ?」
「あんたはそうかもしれないけど、私の方が気にするの」
「ドラム缶ごときが、そんなことを気にする必要はない」
「そうは言っても、やっぱり、こう・・・」
「ダメか・・・?」
「・・・・・・・・・・・・消さなくていいです」

 △ △ △ △ △
【ネウロ】松井優征作品総合26【暗殺教室】
532 :光芒  3[sage]:2014/05/03(土) 01:47:18.03 ID:JD+shTI7
揺れる光が近づいてくる。
光と共に、ゆっくりとした足音。誰かがこちらにやってこようとしているようだ。


 ▽ ▽ ▽ ▽ ▽

自宅へ入った直後。
振り返った弥子が、ネウロを見上げて微笑むのはいつものことだった。
777ッ能力を解除して屈めた腰を伸ばせば、ネウロは月日の流れを感じさせない。
穏やかな瞳の中の、一抹の寂しさを読み取れるようになった自らの進化を喜んで良いものか
ネウロには判断がつきかねていたが、それを思考の彼方へ追いやって弥子の手を取る。

向かい合って座るテーブルには、双方の前にケーキの皿。
湯気があがるティーカップも、それぞれの前にある。
大皿に同じ数ずつ盛られたそれを、食べるのはもちろん弥子だけだ。
弥子が目の前にあるものをたいらげたら、ネウロが自分のものと交換する。
そんな食事風景であったり、ティータイムであったりが、いつからかふたりでいる時の習慣になった。
「相変わらず、よく食べることだ」
「私は、食べ物が大好きだから」
「知っている」
皿を交換するために席を立ち、ついでに髪を撫でてやれば、弥子はそっと目を閉じた。
が、次の瞬間勢いよく振り向く。
「痛たたっ。もう、忘れた頃にトゲ生やすのやめてくれないかな」
フォークをつまんでいた指を持ち上げる弥子。
その指はトゲの生えたネウロの指に抓まれていた。
ククッと喉の奥で笑ったネウロが指を放すと、ネウロを軽く睨んだ弥子は再びケーキに没頭しはじめた。
先ほど撫でた髪には、もう白いものが多い。
顔にも年月の分皺が刻まれ、手足も随分と細くなった。
どんな圧縮率で詰め込んでいるのかわからない食欲だけは変わらないままだが、食事の量そのものは
落ちてきている。



暁の前の深い闇。
部屋の明かりはついていないが、ネウロにとってそれは視界を妨げるものではない。
このところ眠りが浅いらしい弥子が目覚めて寝返りをうつのは珍しくなかったが、その弥子は何故か今
天井に向かって両手を差し伸べている。
明かりはない。だからネウロが起きていることを、わかっているわけではないだろう。
「子供ができなかったのだけが、心残り、かな。でも・・・」
まっすぐな眼差しが、微笑む。
「私は、忘れないから。全部、全部・・・、忘れないから。もう進化できなくても、忘れることだけは
しないから」
懐かしむような、決意を述べるような、夢をみるような、愛を語るような。・・・覚悟を決めたような。
様々な感情を内包した声音。

弥子は、病を得た。

 △ △ △ △ △
【ネウロ】松井優征作品総合26【暗殺教室】
533 :光芒  ラスト[sage]:2014/05/03(土) 01:47:52.90 ID:JD+shTI7
「探偵の言ったとおり、ここだったな。・・・まったく、葬式の手配から何から全部丸投げで・・・」
「・・・何の用だ?」
「文句のひとつも言わせてくれないとは、まぁ、昔からだが」
片手に杖をつき、片手に懐中電灯を持った吾代が、やれやれと大きな息をつく。
「お届けものだ。渡したらすぐ帰る」
言って杖と明かりを地面に置き、吾代はポケットから小さなビロードのケースを取り出した。
そしてネウロのスカーフの先を引っ張り出すと、真ん中の石を外す。
そこへケースから取り出した石を付け直し、スカーフを戻した。
「ヤコ、か・・・」
「そうだ。探偵は最後まで迷ってたが、てめーがあいつ抜きで行動できるわけがねえんだよ」
ネウロがスカーフの先を手に取る。
そこには大振りなダイヤに挟まれて、小さな青い色のダイヤが輝いていた。
遺骨から作られたそれは、ネウロの手の中にそっと収まっている。
「・・・ついでだ、このふたつも持っていけ」
言うが早いか、ネウロはふたつの大振りな石を外して地面に放り投げた。
盛大にため息をついてみせながら、吾代は石を拾うと、最初の石と共にふたつの石をケースに
仕舞い込んだ。
懐中電灯と杖を手に、吾代が立ち上がる。
「さて、あんまり運転手を待たせても悪いからな。これで俺の仕事も終わりだろう。完全に
隠居させてもらうぜ」
「しばらくしたら、我が輩の失踪届を出せ。それが、最後の仕事だ」
「そうか、わかった。じゃあな」
吾代が歩み去っていくのに一瞥をくれ、ネウロは石に目を戻した。
エンジン音の後に車が動き出し、テールランプが遠ざかっていく。

「ヤコ・・・」
応えはない。

近くを飛ぶ蛍を、一匹手の中に包み込んだ。
手のひらを上にしてそっと手を開けば、全ての指を棘のある蔓が這い登っていく。
蔓の途中についたいくつもの蕾は、すぐに幾重にも重なった花びらを開かせた。
そして蔓も葉も花も、そう時間をおかずに無数の小さな光の粒へと姿を変え、ゆっくりと空へ
舞い上がっていく。
「ずいぶんと、優しい体になったものだ・・・」
自嘲気味に唇を歪め、以前にも言ったことのある言葉を口に出す。
理由は、既にわかっている。



     終わり
【ネウロ】松井優征作品総合26【暗殺教室】
534 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/03(土) 01:49:06.33 ID:JD+shTI7
以上です
出発点が
なんでホタル食べたらあかんの?
だったとは思えないような話になりますた


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