- 【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
179 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:29:43.17 ID:x4mTiqrD - 詩帆は警察署で、長時間の取調べを受けた。
最初はDVDに関する全ての事件への係わり合いを否定していたが… なつきが手に入れた証拠… そして、風華学園校内に設置された多数の隠しカメラによる証拠が決めてとなり… 盗撮…DVD配布…校内でのDVD放送事件… そして、ネット動画サイトへの流出未遂など… 詩帆は幾つかの罪を認めた… その幾つかの罪は、立派な犯罪に成り得るという事で… 詩帆は、被害者や学園側の出方が決まるまで、警察署に身柄を拘束されることになった。 風華学園では、緊急の職員会議が行われる… 事件の犯人が警察に身柄を拘束された… しかも、学園の生徒が… それよりも、学園中に仕掛けられた隠しカメラの存在が公になった衝撃は大きく… 学園内は慌しい雰囲気に包まれた。 同時に教会側の存在も明らかにされ… 学園長、姫野二三が教会のシスター達に行わせていた「処刑」の存在も明らかになり… 一部の教師達は、隠しカメラや教会側との関係を明らかにするよう直訴を始めた。
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180 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:30:15.82 ID:x4mTiqrD - 学園内の治安を守る為に始めた、姫野二三の行為…
それは多くの教師の反感を買ってしまった。 それよりも、教師達が恐れていたこと… それは、姫野二三が取った学園の防衛策を、生徒達が知る事… こんな事を生徒達が知れば…何が起こるかわからない… 生徒達の反感を恐れた教師達は、学園の秘密防衛策の存在を教師内の秘密事項とした。 詩帆が拘束された午後から、翌日の深夜まで…職員室の明かりが消える事は無かった… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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181 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:31:13.09 ID:x4mTiqrD - 8月25日 午後11時50分
うたやま荘 離れの部屋 「…犯人は…詩帆ちゃん…だったの?」 もう日付が変わろうとする夜中… 舞衣は携帯片手に唖然とした。 『…そういう事だ…』 なつきは携帯越しに、事件の真相を冷静に語る… 『ちなみに…今、学園内は大騒ぎだ』 「大騒ぎって…?先生達が?」 『あぁ、そうだ…碧の話によると…緊急の職員会議が開かれたらしい…』 「…詩帆ちゃん…警察にいるのよね?」 『そうだな…今も身柄を拘束されている…』 「どうなっちゃうの…詩帆ちゃん…」 『その事なんだが…碧の話によると、あの女は…自主退学するらしいぞ…』 「…自主…退学…そうなんだ…」 突然告げられた、詩帆が犯人だったという真実… 密かに舞衣も想像していた相手だった。 そして…詩帆の自主退学… 余りにも突然の出来事に…現実を受け入れる事ができない…
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182 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:31:53.58 ID:x4mTiqrD - 詩帆が学園内で起した「お昼の校内放送事件」
この事件は、決して巧海に牙を向けた行為ではない… 校内放送事件は、自分への恨みの篭った復讐… 舞衣は口に出さないが…理解していた… 「詩帆ちゃん…あたしの…何がいけなかったの…?」 『んっ?舞衣…何か言ったか?』 「…ううん…何でもない…ごめんね、ありがとう…なつき…」 『あぁ、私は大丈夫だ…お前こそ大丈夫か?突然の事で動揺もあるだろうが…』 「うん…ちょっとね…今日はもう…ゆっくり心を落ち着かせようと思う…」 『あぁ…それがいい…また何かあれば連絡する…今日はもうゆっくり休め…いいな?』 「うん…ありがとう…おやすみ…なつき…」 舞衣は携帯の通話を切った… そして、布団に寝転がる… 「詩帆ちゃん…あたしが祐一と一緒に居るのが…そんなにイヤだったの…?」 舞衣は、祐一と詩帆…二人に出会った当時からの思い出を振り返る… 自分の何がいけなかったのか…詩帆は自分の何が気に入らなかったのか… 自問自答しながら夜を過ごした… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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183 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:32:46.58 ID:x4mTiqrD - 8月26日 午後3時
市街地 喫茶店 夏の日差しが強く照りつける午後… 喫茶店のドアが勢い良く開いた。 「こんちゃ〜〜〜舞衣ちゃん!お待たせ〜〜〜♪」 店内に入ってきたのは、巧海と詩帆の担任…杉浦碧… 「あっ、碧ちゃん…ごめんね〜〜〜忙しいのに…」 「うん、大丈夫だよ〜〜♪」 舞衣が座るテーブルに歩み寄る碧… その姿は、約2日間続いた緊急職員会議で疲れているように見えた… 「…学園は大騒ぎだったんでしょう?」 「そうね…本当に大騒ぎで…学園の職員達は2日間、寝ずに今回の件に対応したの…」 碧の言葉を聞き、舞衣は申し訳無さそうな表情を浮かべる… 「いやいや!舞衣ちゃんが悪い訳じゃないんだからさ!!そんな顔しないでよね〜〜!!」 舞衣の表情に気付いた碧は舞衣をフォローした。 そして、碧は今回の件について、詳しく話し始めた… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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184 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:33:54.67 ID:x4mTiqrD - 午後3時30分
二人の込み入った話は続く… 次第に話題は、今回の事件の主犯…宗像詩帆の話に移り変わる… 「…詩帆ちゃんが犯人だったなんて…未だに信じられない…」 「そうなのよね〜〜本当に…私も…担任として凄くショックでさ…」 「詩帆ちゃん…警察に居るって言ってたけど…もしかして、逮捕されちゃうの?」 「…ううん…それだけは免れたんだよね〜〜」 「…そうなんだ…」 「うん…何かさぁ〜〜〜風華学園の見えない権力ってヤツ?学園長が警察に圧力かけたとか… 大金積んだとか…学園側の権力を使って…詩帆ちゃんの罪を帳消しにしたの…怖いよね…そこ までして風華学園の名誉を守りたいの?って思うよね…」 碧は職員間の秘密の一部を舞衣に惜しげもなく話した。 「…詩帆ちゃんは…自主退学したって聞いたけど…」 「…表立っては自主退学だけどさ…実際は強制的な退学処分だった…」 碧はアイスコーヒーを一口飲み、喉を潤す… そして、無念そうな表情で語り始めた… 「詩帆ちゃん…釈放された後、理事長宅に連行されたらしいの…」
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185 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:34:34.19 ID:x4mTiqrD - 碧はお絞りをキュッと握り締める…
「そこでね…自主退学と逮捕…どちらがいいか決めるように迫られたらしくてね…そりゃさ… 自主退学を選ぶよねぇ…前途洋洋な若い子がさぁ…逮捕なんて選ぶ訳ないよねぇ…」 お絞りを握り締めながら…悔しそうに話す… 「昨日の夜中…詩帆ちゃんと面会した時にその話を聞いて…私はあの子を思いっきり叩いた… 頬を思いっきり2発…思いっきり叩いちゃった…そして私は怒鳴った…思いっきり…どうして そんな目に遭ったのか…問い質しながら説教した…」 碧の話を聞きながら…舞衣は自身の過去を振り返る… 舞衣が詩帆に何をしたのか…振り返りながら思い出す… 詩帆の恋を応援すると約束した高等部一年生の頃… そして…それを裏切った…2年生の春… 詩帆の視線を感じながら過ごした…祐一との2年間… 学園を退学後も、再び祐一と再会し…愛を育んだ同棲生活… 舞衣は詩帆に対して…罪悪感を覚えた… もし…自分が祐一から引いていれば… 詩帆はこんな事件を起こさなかった筈… そう思い始めていた… 「…詩帆ちゃんの退学…どうにかならないの?」 「そりゃさ…私も考えたよ…だけど…一教師の私がどうこうできる話じゃないんだよねぇ。 学園側が彼女を釈放に持っていったのも…結局は学園の名誉を守る為…決して彼女の為じゃ なかった…学園に「元・容疑者」が居たら…学園としても厄介な訳よ…だから…無理やり 退学に追い込んだ…一教師の碧ちゃんが…一人学園に挑んだって…勝てる訳ないよねぇ…」
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186 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:35:07.49 ID:x4mTiqrD - いつものように自身の事を「碧ちゃん」とは呼ばず…真剣な表情で…無念そうに碧は語る…
「舞衣ちゃんには悪いんだけどさ…巧海くんと一緒で…詩帆ちゃんも私の大切な生徒の一人 なんだよね…だからさ…退学後も…しっかりとした人生を歩んで欲しい…そう考えてるの。 だから…私は詩帆ちゃんに、せめてものアドバイスとして…退学後は高卒認定試験…高認を 受験して、大学受験をする事を進めた…私がアドバイスできると言えば…それくらいしか無 かったから…本当に無力だよね〜〜碧ちゃん…あはは…」 柄にもない…碧の苦笑い… その姿は痛々しかった… 「…詩帆ちゃんは…今、どうしてるの?」 「今は女子寮で謹慎中…一応今月末までは寮で生活していいらしいから…」 その後、暫く二人は会話を交わし…舞衣は喫茶店を後にした。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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187 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/01(木) 19:35:59.91 ID:x4mTiqrD - 午後10時
うたやま荘 離れの部屋 「もしもし、祐一?元気にしてる〜〜?ちゃんと食べてる〜〜?」 舞衣は携帯片手に、祐一と数日振りの会話を交わす… そして、DVD事件の犯人が詩帆だった事を伝えた。 「ねえ…祐一…真剣に答えて欲しいの…あたし…詩帆ちゃんに何か悪い事…したと思う?」 舞衣の罪悪感は真実なのか…自身でも答えを導き出すことができなかった… 舞衣は、常に一緒に居た祐一に、その答えを求めていた… 「…うん…うん…そう…うん…ありがとう…うん…何か安心した…うん…」 祐一の答えは一言だった。 『舞衣…お前は何も悪くない…』 その言葉は…逆に『悪いのは全部俺だった…』とも解釈できるものだった… 舞衣はその部分に触れることなく会話を終えた… 「…あたしが悪かったの?それとも…祐一…?詩帆ちゃんだけの罪?」 舞衣は深く考えながら、静かに夜を過ごした… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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