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名無しさん@ピンキー
【田村・とらドラ!】竹宮ゆゆこ 37皿目【ゴールデンタイム】

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【田村・とらドラ!】竹宮ゆゆこ 37皿目【ゴールデンタイム】
429 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/30(水) 00:23:19.29 ID:HfJ9/cKm
小ネタSS投下
【田村・とらドラ!】竹宮ゆゆこ 37皿目【ゴールデンタイム】
430 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/30(水) 00:24:04.64 ID:HfJ9/cKm
アルバムが見つかった。
一ページ目に「おもいで」とひらがなで書かれたタイトルの下に、まだ引っ越したばかりなのだろうか、
ダンボールの山に囲まれたこの部屋で、幼い竜児とやっちゃんが並んで写っている。
このアパートのおんぼろ加減は昔から変わらずで、それはともかくとして、小さいころの竜児といったら。
見る影もないとはこのことね、まったく。

「あいつにも可愛かったときなんてあったんだ」

「竜ちゃんは今だってかわいいよ」

しみじみ言う私の言葉にやや拗ねた調子でやっちゃんが言う。
やっちゃん言うところの可愛い竜児が今の会話を聞いていたら、あの強面は余計に顔を渋くさせるだろうと想像して、
ほら見なさいよ、やっぱり全然可愛くなんてないじゃない。

「かわいい、ねぇ」

「うんうん。竜ちゃんはかわいい〜」

「まっ、やっちゃんが言うんだったら、そういうことでいいけど」

満足げに頷き返すやっちゃんに、私はやれやれという風に苦笑した。
まあ実際のとこ、子供の頃の竜児はそれなりに可愛らしかった。
特徴的な三白眼は成長するにつれて度合いをキツくしていったのか、写真に写る年端もいかない男の子は
目尻こそ若干吊り気味であれ、まだ子供らしいパチッとした目をしている。
どことなく残る面影もやっちゃん寄りで、このまま大人になれれば無用なコンプレックスにも悩まされず、
それどころかもしかしたら人気者にもなれたかもしれないのに、なんて勿体ない。
とはいえだ。

「ねえやっちゃん? それはそうとして、ところでね?」

「なぁにぃ?」

とはいえ、そんなもしもの話なんて今はどうでもいい。
私にとって気がかりなのは、もっと別のこと。

「……なんかね、やっちゃんが全然変わってないように見えるんだけど、これ、なんなんだろ」

写真に添えられている日付は一番古いものでは軽く十五年は前のもの。
なのに小さな竜児の傍らに佇むのは私の目の前にいるやっちゃんと何の変哲もない、変化がなさすぎて恐怖すら覚える代わり映えのなさ。
可愛らしい男の子だって十五年もあれば人目と目つきを気にする立派な男子高校生になるってのに。
【田村・とらドラ!】竹宮ゆゆこ 37皿目【ゴールデンタイム】
431 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/30(水) 00:24:40.96 ID:HfJ9/cKm
「もぅ、なに言ってるの大河ちゃん」

と、頭上にでっかい疑問符を浮かべるやっちゃんはさも当たり前のように言ったっていうか言い切った。

「そんなのね、やっちゃんが永遠の二十三歳だからだよ〜? えっへん」

「へ、へぇー……」

ああも自信満々に、そして威圧感たっぷりに言われてしまって、これでは私としてもこれ以上追求するのはなんだかはばかられてしまう。
恐るべし永遠の二十三歳。どこぞのなりたて三十路女教師とはまるで違う。

「でもほんとに懐かしいなぁ。あっ、この写真撮ったときね、竜ちゃんと一緒にお風呂入っててね」

二の句が告げないでいる私に気を遣って、話題を逸らしてくれたのだろうか?
けれどもありがたいと思うよりも早く私は赤面してしまった。
やっちゃんが指差して見せてくる写真は、その、えっと……まだ子供とはいえ、あられもない格好の竜児のりゅうじが丸写しになってしまっていたから。
……こんなことが竜児に知られたら一大事だわ。

「こないだ見比べてみたけど、やっぱりこの頃とは全然違っちゃうんだねぇ。やっちゃんびっくりしちゃった」

今日のことは竜児には秘密にしておこうと考えていた私の体がピクリと反応する。
……こないだ? ……見比べた? …………はあ?

「やっちゃん? え、なにが?」

「うん?」

「いやだから、こないだ竜児のなにを見比べたって」

「うん〜?」

またもや頭の上に大きなハテナマークを三つも浮かべるやっちゃんは、それから何を聞いてもいまいち質問の意図がわからないといった感じで、
結局はぐらかされてしまった。
するとちょうど、夕飯の買い出しに行っていた竜児が帰ってきた。

「なにしてんだお前ら。やけに騒がしくして、外まで響いてたぞ」

「あっ、竜ちゃ〜ん。なんかね、大河ちゃんがねぇ」

すかさずやっちゃんが竜児に駆け寄る。
その様子が妙に癪に障って、おまけにただでさえ疑惑は晴れないままで、その上竜児はのんきな顔をぶら下げて、
私の苛立ちはピークに達しそうだった。

「……ねえ竜児? ちょっと話があるんだけど」

そう優しく声をかける私に対し、竜児の頬が引きつったのがわかったから。

「まだなんにも言ってないでしょうがあっ! あんたなに逃げ腰でいんのよ! もう絶対怪しい!」

「いきなりなんのことかわかんねえよ! ていうか恐ぇんだよ!」

「待ちなさいよ! 待ちなさいっつってんでしょ! 逃げんなあぁぁっ!」

────結論。
話を聞く前に相手を折檻しようとすると無駄な追いかけっこになるので、次からはふん縛ってから折檻することにした。
ちなみに竜児本人はやっちゃんの言う「こないだ」にはまったく身に覚えがないとのことだ。
でもまだ疑いが拭いきれたわけじゃないから、引き続き監視もとい注意を怠らないようにしなくっちゃ。

                              〜おわり〜


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