- 【獣人】亜人の少年少女の絡み12【獣化】
70 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/29(火) 22:10:45.11 ID:8DGlZNIL - 2ヶ月前にポークビッツを書いたものですが、続きができたので投稿致します。
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- 【獣人】亜人の少年少女の絡み12【獣化】
71 :ポークビッツ2 @[sage]:2014/04/29(火) 22:11:42.61 ID:8DGlZNIL - あの広告を見た翌日、私は畑仕事の帰りに近所の薬局に来ていた。
正直その広告の薬が、どの程度の効能があるかはとても怪しい物であったが、藁をも掴む感覚でその薬を買おうと思っていた。 「...ん?なんだ。珍しいな」 さほど広くない店にはいると、早速カウンター越しに椅子に腰掛けていた狐が私を見た。 彼とは古い馴染みだが、私がこの店を訪れることは滅多に無かった。 「健康が唯一の取り柄のお前が、一体どういう風の吹き回しだ?」 「よせやい。いいから薬を売れよ」 嘲るように私を見る狐に、私は例の広告の品はあるかと、できる限り平静を装いながら尋ねた。 「...これ、あるか?」 「あぁあるけど・・・なんだよ。夫婦の営みに何か問題が?」 「...まぁな」 そう狐に聞かれて、私が少し頷くと、彼は腹を抱えて笑いだした。 彼が店員でなければ、すぐにでも殴っているところだが、今は我慢するしかない。 それに彼の言うことが、間違いと言うわけでもない。 正直なところ普段なら、薬に頼ろうなどとは露にも思わないが、昨晩の件を思い出すと、少しは己の愚息がマシにならないものかと期待したかった。 「しかし...お前も大変だよなぁ...でかい女房を持つとよ?」 「うるせぇ」 「やっぱり、相手を選ぶんなら、同種か同じ大きさの種族が良いんだ。式の時、俺が忠告してやっただろ?」 「うるせぇって言ってんだろ...」 私の文句を全く気にせず、彼は適当なおしゃべりを続けている。 確か彼も妻帯者で、相手は狸獣人だったはずだ。 本来なら種族間でいがみ合うようなカップルなのだが、皮肉屋で陰気なところで馬があったらしい。 「しっかし、お前も健気だよなぁ...」 「...」 「まぁそこまで力には成れないとは思うがよ。せいぜい頑張れよ」 「...ありがとよ」 薬を包みながら、狐は私に慰めるような言葉を口にする。 皮肉屋ではあるが、悪い奴ではない。 そして、私は薬局を後にした。 例の薬を上着のポケットに押し込んで、帰路に就いた。
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72 :ポークビッツ2 A[sage]:2014/04/29(火) 22:12:20.73 ID:8DGlZNIL - 「おかえりなさい。...今日は少し遅かったですね」
「あぁ、ちょっと用事があってね」 出迎えてくれた妻に少し詫びて、勧められて夕食を取る。 しかし、薬を買ったのは良いが、一体いつ服用すればいいのか、全く思いつかない。 行為の前に服用すればいいと狐に言われたが、今まで私の方から妻に求めた事がないため、自分から言い出すのは躊躇した。 「...そういえば用事ってなんですか?」 「え?」 「いえ・・言いたくないなら良いんですけど、薬局の方にあなたがいるのを見たって聞いたもんですから...」 「誰から?」 「えぇ、狸さんです」 それを聞いてすぐに、私の脳内に噂好きの先ほどの狐の妻である狸が思いついた。 田舎だとすぐに、誰か何をしたか知れ渡ってしまう。 彼女は陰気であるくせに、何故か世話好きな隣人である。 「うん...まぁ薬を買いにね」 「どこか具合が悪いんですか?」 「そういうわけじゃないんだけれど...」 「・・・」 心配そうに妻が私の顔を見ている。 そんな顔をされると、打ち明けたいような気分になるが、さすがにいかがわしい薬を買ったのだとは言えないもので、二人の夕食はとても気まずいものになってしまった。 そうなると、気まずくて彼女もいつもの調子で私をベッドへ誘えないようだった。 これには自分も参ってしまった。 いっそのこと正直に打ち明けようかと思ったが、自分の愚息を逞しくさせるためだとは恥ずかしくて、口が裂けても言えない。 「・・・あの」 「...うん?」 「妻の私でも話せない...事なんでしょうか?」 そこまで悲しそうに言われたら、もう隠しようがなかった。 私はとても恥ずかしいことだが、思い切って妻に今までの悩み打ち明けることにした。 それを聞いて妻が傷ついたら、どうしたものかと私は常に不安だったが、妻は私の悩みを聞き終えると、悲しい表情から一転して、明るいものになった。 「・・・そんなことですか?」 「男にとっては大事な問題だよ」 「あぁ・・・すいません...だけど」 「だけど?」 私は打ち明けている際、始終俯いていたが、妻の言葉に顔を上げた。 「何かもっと深刻なものかと思って心配しましたよ。確かに...その、あなたの物では大きさが違いますけど...肝心なのはそこじゃないでしょう?」 「...」 「何もその事で私たち、一緒になったわけじゃないでしょ?」 「まぁ...そうだけど」 暗い顔の私を慰めるように、妻の表情は明るかった。 「私、昔に付き合ってた同種族の人は...そういうことばかり意識してるばかりなので...その苦手だったんですよね」 「...」 「変な話ですよね。馬なのに...」 明るかった彼女の表情が徐々に暗くなっていた。 「昔から...そういう人に迫られるのが怖くて...そういうときって、それこそ家畜のようにぞんざいにされるから...」 瞳にうっすらとした涙が浮かんでいるのがわかった。 私はそんな妻に、何を言ってあげればいいか思いつかない。 「だから...あなたがいつも大切にしてくれるから、嬉しくて...」 だが、言葉じゃなくとも慰めることはできる。 私はそっと涙が伝う彼女の頬を、精一杯背伸びして、優しく撫でた。 「...ごめんなさい。つい...」 「いいよ...大丈夫」
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73 :ポークビッツ2 B[sage]:2014/04/29(火) 22:13:20.41 ID:8DGlZNIL - 私はそのあと始終妻を慰めていた。
慰めるといっても頭を撫でてやる程度で、このようなことでは夫失格であると思うが、妻はそれだけでも満足そうであった。 だが、事はそれだけで済まず、ある程度時間をかけて泣き止ませると、妻は何故だか潤んだ瞳で私を見つめた。 「ねぇ...あなた...」 「なんだい?」 「...抱いて」 何故そうなるのだろうか。 いや、雰囲気的にはそうかもしれないが、やはり気が高ぶってしまったのだろうか。 結局、私は昨日と同じように雰囲気に流されるままに、涙目の妻に担がれて寝室へ運ばれてしまった。 先ほどの涙は一体なんであったのか。 「あなた...」 だが、そんなことなど今はどうでもいい。 とにかく涙目でベッドの上にて、私を押し倒した妻が魅力的に見えることだけが大事だ。 薬などもう必要無かった。 私のことをそのままで受け入れてくれる妻だと再確認したことで、今までの己の中にあった鬱積は消え去った。 勿論妻を満足させるほどの大きさではないが、今晩ばかりはこれで我慢してもらうことにしよう。 「んく...」 首根っこに抱きつく姿勢で私は妻と口づけをして、暖かい口内で刺激を求め合い、その際に潤んだ妻の瞳を見るたび、下衆ではあるが私は興奮をより一層強く覚えた。 「...ひゃ...」 そして、口から舌を抜くと、私は妻と見つめ合った。 先ほど買ってきた薬はもういらないだろう。 狐にはどことなく悪いことをしたような気がするが、そんな些細な罪悪感は妻の暖かい抱擁の前にキレイさっぱり消えてしまった。
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74 :ポークビッツ2 [sage]:2014/04/29(火) 22:14:42.06 ID:8DGlZNIL - お目汚し失礼致しました。
今回もエロができずに申し訳ございません、今後はもっと精進していきます...
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