- 逆転裁判エロパロ第17法廷
878 :ノコメイ13[sage]:2014/04/17(木) 10:13:48.42 ID:pJQFqnnc - 「それでその…検事、後悔してないッスか??」
そう問うて心配げに冥の顔を覗き込む糸鋸の口調の真剣さに、彼女も彼女なりの表現で本音を言わざるを得なくなる。 「してたら、今ごろはもうあなたを裸のまま部屋から追い出してるわ。余計な心配しないで」 「じゃ、してるときに痛いとか苦しいとかも」 「…なかったわ。あったらその時にハッキリ言ってるわよ」 糸鋸は明らかにホッとした顔になる…彼は最初から最後まで、ひたすら冥を気遣い続けている。 その真摯な優しさに素直さで応えることを拒む理由がなくなり、冥はもう少しだけ本音を告げてみることにした。 「…むしろ、良かったわよ」 「ほぇっ??」 妙な声で聞き返されてためらったが、冥は糸鋸の胸板に軽く額を付け、顔を隠して続けた。 「だから、その……も、もう一度くらいはしてもいいかしら、と思う程度には…良かった、って言ってるの!」 「え!!」 糸鋸は冥の言葉を理解するのに若干の時間をかけたが、すぐに顔を明るくして冥を力強く抱きしめた。 「じゃ、自分は二度でも三度でも、狩魔検事としたいッス!」 その無邪気な反応に冥の頬が緩みかけたが、糸鋸の言葉にふと引っかかりを覚えて彼女は記憶を辿った。 「……ちょっと待って。それ、お祭りのときにも聞いたわ…焼きそば食べたい、だったかしら?」 「はっ??」 「私とするのと焼きそばと、あなたの中では同列なのかしら」 「へ?……いやいやいやいや!決して自分、そんなつもりじゃ…!」 いつものように慌てふためく糸鋸を見て冥もいつもの強気を取り戻し、その切れ長の目から発せられる 苛烈な視線で糸鋸の巨体を切り裂いた。 「いいわ…私をそういう扱いにしたこと、これからゆっくり後悔させてあげる…!」 「ひッ、検事、なにをッ…!?」 条件反射のように糸鋸は後ずさったが冥は相手の太い首に腕を回してそれを許さず、顔を引き寄せて囁いた。 「…もう一度、抱いて。それで二度三度どころか、二十回でも三十回でもしたいって…私に思わせてごらんなさい」 「は……」 糸鋸は口を開けたまま、悪戯な目でにこりと微笑んだ冥の顔をじっと見つめていたが、やがてそのまま 吸い込まれるように彼女に深く口付けた。 二人にとってのお祭りの夜は、まだまだ終わりを迎えそうになかった…。 ーー完ーー
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