- 普段は仲が悪い男女でエロパロ
6 :名無しさん@ピンキー[]:2014/04/12(土) 00:07:12.81 ID:xhQpO3ME - 研究施設から街へは、少し離れていた。電車を二本乗り換え、渋々着いてくるコイツを更に引きずった。運賃くらいは払ってやった。
街では、多くのビルかアドバルーンがのぼり、行き交う人は前後から、左右から、斜めから毎秒5、6人。とにかく人が多い。ビルの窓から反射する太陽光が眩しい。 「ここよ!」 「ここって言われても、ここがなに?」 「ここでアンタがいかにずれた人間か実証してやろうって言ってるのよ」 ダメだ、まだ頭が上手く回っていない。比較対象すら定めていない。 「ここで、どんな奴と俺を比べようって言うんだ?そもそもソイツの人間性が正しいってどう前提付ける?」 正直、かなり後悔している。自分の突拍子もない行動について。コイツが今言ったことにも反論できる気はしない。 行き交う人から、対して期待もせずに比較対象を探してみる。初老の男性、サラリーマン。ギターを背負った学ラン。ポケットティッシュを配る人。 当たり前であるが、『正しい』倫理観を持っていそうな人は見当たらない。6億人、皆持つ倫理は違う。その中から基準となる人間をどうして見つけることができようか。 ため息をつこうとしたとき、あるものが私の目に入った。 クレープをそれぞれ頬張り、人混みのせいでもなく体を寄せ合う男女。 まさしく、カップルである。 その時、私の頭の中に黒い閃きが弾けた。 続く
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