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名無しさん@ピンキー
傷跡
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part25.5【改蔵】

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【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part25.5【改蔵】
227 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/10(木) 14:15:09.56 ID:pqkYdKsr
もう一個発掘したので打ち捨てときます
望×あびる
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part25.5【改蔵】
228 :傷跡[sage]:2014/04/10(木) 14:15:51.24 ID:pqkYdKsr
動物たちが好きだ。
彼らと触れ合うのが好きだ。
好きなことをしているのだから、その代償など厭わない。
だけど周りはそれを許さない。
「あびる、動物園のバイトはもうそろそろやめたらどうだ?女の子がこんなに体に傷をつけて、お嫁に行けなくなったらどうする」
そうお父さんに言われるのは何度目だろうか。昨夜も一緒にお風呂に入っているときに大喧嘩になり、ついまたお父さんを殴ってしまった。反省しないと。
わかっている。お父さんも心配なんだって。いまだに時々一緒にお風呂に入って、そのたびに傷を増やしてゆく娘の体を見ているのだから、なおさらのこと。
「あびるちゃん、漫画読んでるの?」
奈美ちゃんが興味津々に覗いてくる。
「藤吉さんから借りたの?」
「ううん、家から持ってきた」
彼女から借りたのなら十中八九少年漫画かBL漫画になるだろうが、生憎私が持っているのは少女漫画だ。
「どんな話?面白い?」
「まあね。ヒロインは火事で体に火傷を負って、それをずっとコンプレックスに思ってたんだけど、それをヒーローは『綺麗だ』って言ってくれるの」
そう、今の私には他人事とは思えなかった。傷を含めて、ありのままの私を受け止めてくれる人が現れることをずっと前から夢見ていた。もっとも傷ついた経緯がヒロインと私では違うのだけど。
「へえ、ロマンチック。でも意外だな。あびるちゃんみたいにクールな子が少女漫画好きだったなんて」
屈託なく笑う奈美ちゃんは、「あ、でもしっぽ好きのほうがよっぽど意外か」と付け加えた。なぜ誰もしっぽの良さに気付かないんだろう。あんな可愛らしい器官、人間にないのは凄く勿体ないのに。
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part25.5【改蔵】
229 :傷跡[sage]:2014/04/10(木) 14:20:37.35 ID:pqkYdKsr
「カフカさん、カフカさん」
呼ばれて気づく、目の前には糸色先生。私たちは生まれたままの姿で布団の中。
そうか、今日は私の番で、私達褥を共にしている最中だったんだ。
「なんですか先生?」
私の口から発せられる声は、自分のモノとは思えないほど高く朗らかだ。
「言わせるんですか?まったく…あなたが、しごいてください」
「はい、先生」
朗らかな声が答え、私は言うとおりにする。
「綺麗ですよ、カフカさん」
先生は私に語りかけ、私の体中撫でる。傷跡など全く気にせずに。感じるたび私は細い声を上げた。
私の目を覗き込み先生は言う。
「その瞳、角膜…とても綺麗な色です」
ああ、とため息をつきたくなった。
角膜を褒められるのが嫌いなわけじゃない。このオッドアイだって、包帯で隠していた私のコンプレックスだった。それにこの角膜は私の命を救ってくれ、私を轢いた犯人を見つけてくれたものだ。感謝している。
だがこうも思うのだ。先生は私を通して「あの子」を愛でているだけなのだと。
お嫁には行けた。かねてからの想い人、先生は優しく抱いてくれる。十分幸せなはず。なのに、先生は「ありのままの私を受け止め」てくれるどころか、見ようとすらしない。私の傷なんて、どうでもいい。
わかっていたはずだ。ずっと…。
「うっ…イキます、中に出しますよ、カフカさん」
私の体も熱い。先生のモノが私の中をかき回す。イク前にと、私は先生を抱きしめ、言った。
「先生…ぁあんっ…角膜だけじゃいやですっ…」
「か…カフカさん?」
「はぁんっ…傷跡…んっ…傷跡綺麗って言ってください…!」
ここでの生活で、もうずいぶん動物たちと触れ合っていないため、包帯も取れ、傷もだいぶ治りかけていた。
このまま完全に治ってしまう前に、かつて私が少女漫画を通してみた夢を訴えかける。
先生は優しく笑い、うっすら残る傷跡を撫でながら囁いた。
「綺麗ですよ…その傷跡」
その瞬間、私の体はびくりと大きく跳ねた。中に熱い液がぶちまけられる。余韻に震えながら私は大きな多幸感を味わっていた。
この島に来てから私は何度となく先生と体を重ね、何度となくイったが、これほどまで幸せな絶頂はなかった。
ああ…叶った。それがたとえ先生の本心ではなかったとしても。一瞬だけでも「彼女」ではない私を見てくれた。
「中に、いっぱい出してしまいましたね。また子供ができてしまうのでしょうか…」
「きっと可愛い赤ちゃんができますよ」
私とも「彼女」ともつかない声が答える。
「先生、愛してます」
「私も愛してますよ。カフカさん」
唇を重ねながら考える。私以外のみんなはこうしたことに――先生が愛しているのは私達でないことに、悲しんだり不満を持ったりしないのだろうか。思っても黙っているのだろうか。まといちゃんは?霧ちゃんは?千里ちゃんは?奈美ちゃんは?加賀ちゃんは?
ああ、隣の部屋で泣き声が聞こえる。のぞむが愚図ったのだろうか。
「やっぱりあなたの瞳は綺麗です」
先生の言葉に今度は反発を覚えず、純粋にうれしかった。
傷跡も消え、動物とも触れ合わなくなり、尻尾にさえだんだん興味をなくし、これから私は名実ともにカフカちゃんに近くなる。そうすれば苦しむことなんてない。
だけどせめて、「傷跡が綺麗」そう言われた時の嬉しさはずっと覚えておこう。それくらいは許されるよね、カフカちゃん?

end


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