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「スーランしっぽ祭り・〜スラみ編〜」
ドラゴンクエスト官能小説Part18

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ドラゴンクエスト官能小説Part18
706 :「スーランしっぽ祭り・〜スラみ編〜」[sage]:2014/04/10(木) 10:43:50.73 ID:B/OvdD8M
スーランの町の上空に、打ち上げ花火の爆音がこだまする。

スラバッカ島の守り神とされる聖地「スライムのしっぽ」に感謝し、
それと同時に、新たな英雄スラリンの誕生を祝うという、
二つの目的を兼ねた「しっぽ祭り」は、今まさにその最高潮を迎えていた。

でも、私はその時なにをしていたかというと……、
もう家のベッドの中で横になっていた。

花火は初めの数発を見ただけで帰ってきちゃったの。
これにはとっても深い事情があるんだからっ!
まず、スラゾーと大食い対決をやったでしょ。
で、その後もなんか色々と買い食いして、
海の家では無料のコーラをたくさんもらって……。
ゲップ。さすがに食べ過ぎちゃったみたい。

というわけで、眠くて仕方がないのである。
これだけお腹に入れれば当たり前だが。
しかしこの爆音の中である。ちっとも眠れやしない。
ドラゴンクエスト官能小説Part18
707 :「スーランしっぽ祭り・〜スラみ編〜」[sage]:2014/04/10(木) 10:52:54.26 ID:B/OvdD8M
そんな中――ガチャ!
玄関のドアが開く音がした。
あれ?もうだれか帰ってきたのかな?
「うわあ〜目が回る〜!ヒック!」
「ミ、ミイホンくん!しっかりするッス!」
ミイホンとドラおさんの声だ。
私は起きて玄関へと向かった。

「どっ、どうしたのミイホン!?」
ミイホンは顔が相当赤くなっていた。
「いや〜。隣のバーのみんながね……。
めでたいから、今日はお前たちも飲めって勧めてきて……。
僕は断ったッスけど、ミイホンくんはもうガボガボ飲んで……」
ミイホンがこうなった理由を説明し始めるドラお。

私は、頭の中であれこれと考えた。

(ふ〜ん、なるほどね……。
それで酔っ払っちゃったんだ、ミイホン……。
いいなあ……あたしもお酒、ちょっと飲んでみたかったなあ……。
さすがにあたしにはくれないと思うけど。
でも、あたしも行っていればひょっとしたら……。
……あれ?そういえばお兄ちゃんは?)

「よし。ちゃんと送り届けたッスからね!
じゃあ、僕はこれで帰るッス!」
「ねえ、お兄ちゃんはどうしたの?」
「スラリンくんッスか?さっきグランじいさんに呼ばれてたけど……」
なんせスラリンくんは今夜の主役ッスからね!」
ドラゴンクエスト官能小説Part18
708 :「スーランしっぽ祭り・〜スラみ編〜」[sage]:2014/04/10(木) 11:00:04.63 ID:B/OvdD8M
そういえば、ドラおさんの言う通りだ。
大人たちがこんなに早く帰してくれるわけがない。
お兄ちゃんは町の英雄で、今夜の主役なんだから。
ということは、今晩はパパもママも帰ってこれないかも知れない。
だって英雄の両親だもんね。

「じゃあ僕は今度こそ失礼するッス!」
「は〜いっ!おやすみっ!」
ドアをバタンと思い切り閉めた。

そして目をミイホンのほうに向けると……。
「うわ〜っとっと〜……。」
ふらついて壁に触手をつくミイホン。
「ちょっとミイホン!危ないよっ!」
もう!しょうがないなあ……!よいしょっ。
お兄ちゃんのベッドに寝かしておこうっと。
「ほらミイホン!あたしにつかまって!」
「おう……ありがとよスラみ……」
ドラゴンクエスト官能小説Part18
709 :「スーランしっぽ祭り・〜スラみ編〜」[sage]:2014/04/10(木) 11:18:53.40 ID:B/OvdD8M
そして私は、ミイホンを支えながら廊下を進んだ。
その時、事件は起こってしまったのだ――

ミイホンが一本の触手を滑らせ、
私の頭のリボンをキュッと引っ張った。
「きゃあっ!」
シュルシュルと音を立てながら、
結ばれたリボンがほどけてゆく……。

あられもない姿が花火の光の下に曝された。
生まれたままの姿にされた、私。
「ありゃっ、スラみ……!」
「や、見ないでぇっ……!」
恥ずかしくてたまらなかった。
家族以外にこんな恰好を見せたことはなかったから。
スラみは、頬を……いや、身体を、真っ赤に紅潮させていた。
その時のスラみの身体は、もはやスライムべスの色ではなかった。

それをモノに例えるなら、まるで熟れたトマトのような真っ赤な色味……。
ドラゴンクエスト官能小説Part18
710 :「スーランしっぽ祭り・〜スラみ編〜」[sage]:2014/04/10(木) 11:27:21.96 ID:B/OvdD8M
ここまでで前編おしまいです
今はここまでしか書けてません
残りは中編、後編に分けていつか投下します


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