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名無しさん@ピンキー
偽装レン愛
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25

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【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
96 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/09(水) 22:47:27.02 ID:rsmU9Pug
前スレ>425です
とりあえずあの時(半年以上前…)書き始めたSSが
ようやく完成したので投下しますが、長いので分けて投下します

・レンとルカの初体験もの
・UTAUキャラの健音テイ、重音ルカの出演あり
・一部女性のオナニー描写とレズっぽい描写あり

上記の項目が苦手な方は、お手数ですがスルーされるか
タイトル「偽装レン愛」をNGにしていただくようお願いします
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
97 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 22:48:51.79 ID:rsmU9Pug
鏡の中にいるのは、女物の衣装を着こなした可憐な10代前半の少女。
その姿に、レンは吐き気を催す。
(ほんと……気持ちわりぃ……)
ファンデーションで誤魔化してはいるが、目の下のクマは深く、
体調は心身共に最悪だ。

PVの撮影のため、控え室に訪れたレンを待っていたのは、
プリーツスカートと女物のチェニック。
なるほど、意匠は可愛らしく、色使いも品が良く問題はない。
……着るのが男である自分だということを除けば。
(まあ、スク水とかに比べればマシだよな……
 いや、そんなもの着た経験がある時点でどっちにしろまともじゃねえか)

多感な思春期の少年の精神は、彼の性別を嘲笑うかのような女装する仕事をこなす度に
少しずつ摩耗し、彼の表情と体調に悪影響を及ぼし始めていた。
最初のうちは女装する撮影の時にレンの姿をからかっていたリンも、
そういった仕事をする度に暗く険しくなっていくレンの容貌を見て
近頃は真剣にレンの事を心配するようになってきた。

とはいえ、クライアントの望んでいることだ。
(別に毎回女装する仕事が来るわけじゃなくて、全体の仕事の1%ぐらいだしな……)
女装の仕事の時にはリンやミクといった同社のボカロと一緒に仕事をすることも多い。
自分が文句を言ったせいで他のメンバーの仕事をなくすのも少し感じが悪い気がする。
そう、自分が我慢すればいいだけの話だ。簡単なことのはずだ。

少し生真面目な所があるレンは、可能な限り依頼主の希望に沿いたい、
そして他のクリプトン社のボカロに迷惑をかけたくないと思い、
自らの腹の中へ澱のようにたまるストレスを見ないようにしてきた。
いや、見ても気づかぬふりをしてきた。だが、それも限界が近い。
男なのに「かわいい」と言われるたび、
フリルのついたスカートへ嫌悪を感じながらもそれを履きこなし踊るたび、
拭いようのない不快感が腹の底へ積もり積もっていく。
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
98 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 22:50:07.08 ID:rsmU9Pug
そしてついに今日のPV撮影時、レンはひどい吐き気を訴えて
カメラを止めてもらい一人トイレへ駆け込んだ。
心配して付き添おうとしたミクやリンをとどめ、
一人で鏡を見て完全な少女の姿をした自分を発見して、レンは更なる悪寒に襲われる。
(くそ……こんな時に休んでる場合じゃないだろ……
 スタッフ全員に迷惑かけるぞ……)

そうやって自らの不甲斐なさを叱咤する思考は立派だが、
その“どんな嫌な仕事でも文句を言わずやり抜こうとする”姿勢こそが
なによりも自分を傷つけていることにレンは気づいていなかった。
そんなレンの傍らに一人の女性が近づき、声をかける。
「あの……あなたは、鏡音……レン君?ですよね」
「え……ああ、俺はレンですけど、あれ、ここ……」

清掃員でもない女性がトイレにいることで、ようやくレンは重大な事実に気づいた。
「……女子トイレ?」
自分が今いる場所は女性用トイレだという事を。
レンは狂ったように笑い始める。
「くっ、はは、はははははっはははははっ」
別に女装しているから他の利用者が混乱しないよう配慮して
男子トイレを避け女子トイレへ入ったわけではない。

悪寒で意識が朦朧としていて、自然と女子トイレへ入っていたのだ。
「ふひっ、ふははは、あははははは」
(女装のし過ぎで疲れて女子トイレに入ったことにも気づかないとか……
はたから見たらマジもんの変態じゃねえか)
3分ぐらい笑い続けていただろうか、レンがようやく笑い終えると、
それまでぎょっとしていた目の前の女性は心配そうにレンへハンカチを差し出す。

「……あの、大丈夫ですか?」
ハンカチでゆっくりと顔を拭われた時に肌が濡れているのを感じ、
ようやくレンは自分が泣いていたことを知る。
(ああ……俺、結構限界だったんだな……)
心が弱り切っていたからか、それとも目の前の女性が本当に心配そうに
自らの顔を拭ってくれたからか、レンは初対面の女性にされるがままになっていた。
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
99 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 22:53:09.74 ID:rsmU9Pug
その時、トイレの外から警備員が入ってくる。
「あの、すいません、なんか変な笑い声がするって連絡が……」
入ってきた男の警備員はビクっとして歩みを止める。
それもそのはず、レンの顔は涙でメイクがぐちゃぐちゃになり、
ものすごい形相になっていた。
「き、君は……」
警備員の男は今度は注意深くレンを眺める。

「男の子……だよね?なんで女子トイレにいるんだい!?」
彼の仕事からすれば致し方ない事だが、僅かに警備員の男の語尾に力が入る。
「あ、すいません……」
警備員は憚ることなくレンの姿をジロジロと訝しげに眺め始めた。
「……いや、すいませんじゃなくてね。その、事情を聴きたいから
ちょっと警備員室まで来てくれないかな」
「……え、あの、それは……」

レンはたじろぐ。相手の警備員はどうもレンの仕事を知らないようだが、
このまま警備員室へ連れて行かれ色々事情を聞かれたらまずい事になるかもしれない。
なぜ女子トイレにいたのかと聞かれたら、レンはうまく答えられる自信がなかった。
レン自身がここへ来た記憶がひどく曖昧なのだからそれは当然だが、
事情を知らない警備員からすれば、女装して女子トイレにいる男のレンは完全な変質者だ。

そこそこ名の知れた自分が女子トイレにいた事実がもしネットで拡散されれば、
自分のアイドル活動に支障をきたすかもしれないし、会社にも迷惑をかけるだろう。
(ああ……でも……)
だが、その時レンの心中に焦りとは異なる感情が湧き上がる。
(もしそうなったら、もう俺、女装しなくてもよくなるかも)

したくもない女の子の服を着て、心の底では反吐を漏らしそうなのに「かわいい」
という声援に作り笑顔で応えなくてもよくなる。
レンの足がフラフラと警備員の方へと歩みだそうとした瞬間、
二人の間へ警備員とレンの接近を防ぐようにして
レンの顔をハンカチで拭っていた女性が立ちはだかる。
「この子は撮影用の衣装を着ていたから女子トイレに入っただけです。
 警備員室へ連れて行く必要はありませんよ」
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
100 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 22:57:37.02 ID:rsmU9Pug
「え……いや、しかしですね、それだけかどうかは」
「この子が入ったすぐ後からいた私が見ています。
 彼は洗面台の前にいただけですよ」
レンの顔は知らないが、何かのPVの撮影なら女装する事もあるか、
と自分の勤め先がスタジオだということを思い出した警備員は納得しそうになる。
「それにこんな女の子の恰好をした人が男性トイレにいたら、
 他の男性利用者がビックリしてしまうでしょ?」

その時タイミングよく、となりの男性トイレから
「あちゃー、トイレットペーパーなくなっちゃったよー」
というどこか間の抜けた調子の男の声が聞こえてきた。
そこで警備員は女装していたレンが男性のトイレ利用者を驚かせないよう
やむなく女子トイレに入ったのだという考えを強め、顔から疑いの色を消した。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「え、あ、はい。そうですか。いえ、こちらこそ早とちりをしてすいません」
レンから聞かされた撮影スタッフの責任者との通話を終え、
警備員の表情から完全に疑念が消える。
「今確認が取れました。第5スタジオで撮影されてる鏡音レンさんですね。
 疑って申し訳ありませんでした」
「あ、いえ。……俺もその、実際に変な声上げてたわけですし、
 男なのに女子トイレにいたのも事実ですから、仕方ないです」

「そうですね……、いくら女性の姿をしていても、女子トイレに男性がいれば
他の利用する女性の方が驚きます。撮影が忙しくて着替える間が
惜しいのかもしれませんが、今度からは衣装を着替えるようにしてください」
帽子を直し軽く一礼した警備員にレンと女性も
「「お仕事ご苦労様です」」
と返礼し、警備員が立ち去ってレンと女性の二人だけになると、
彼女はふうと深くため息を吐いた。

「やれやれ、なんとか話が大きくならずに済んだみたいね」
「……あの、ありがとうございます」
今度はレンが女性にお辞儀をする。
「なんか、助けてもらったみたいで……」
「お礼なんかいいわよ。あなたが洗面台の前に頂けなのは事実だし、
 私はただ本当の事を言っただけだから」
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
101 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 22:59:31.01 ID:rsmU9Pug
「いや、それは……本当の事じゃないです。
 ……俺、別に男性トイレの他の男の人をビックリさせないために
ここにいたわけじゃないんで」
レンの言葉に女性は目を白黒させる。
「え……じゃあ、ほんとは変態さんだったの?」

「ちげーよ!!あ、いや、違いますよ。ただ、その……
 こういうと言い訳にしか聞こえませんけど、
……すごい疲れてて、それで……気づいたらここにいて……」
「ふーん……まあ、そんなこともあるのかしら。
レン君、14歳にしてはいっぱい働いているみたいだし」

「まあその、俺が変態だと思うんなら改めて警察とかに連れて行ってもいいですよ。
 正直、疑われても仕方ないし……」
女性はレンの涙でグシャグシャになったハンカチへ視線を落とす。
「……信じるわ。レン君、すごくいっぱいいっぱいみたいなのは分かるし。
 それに未来の弟君をおまわりさんに渡すのは気が引けるしね」

今度はレンが目を白黒させた。
「未来の……はい?」
「自己紹介が遅れたけれど、私の名前は巡音ルカって言います。
 あなたと同じクリプトン社に所属することになるボーカロイドよ」
クリプトン社のボーカロイド達は同じ屋根の下に住み、家族として生活を共有する。
年少者のボーカロイドは年長者のボーカロイドを義理の兄や姉として慕い、
年長者のボーカロイドは年少者のボーカロイドを義理の弟や妹して守り慈しむのだ。

「だから私は、あなたのお姉さんになるの。
 カイトさんとメイコさんや社長がそう言ってたわ。
本当は今日、皆の仕事が終わったらミクちゃんやリンちゃん達と
いっしょにレン君にも紹介してもらう手筈だったんだけどね」
「ああ、そういや、カイト兄がなんか重大な話があるとか言ってたな……」
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
102 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:01:45.66 ID:rsmU9Pug
ようやくルカと自分の関係が呑み込めたレンは、乾いた笑い声をあげ始める。
「……レン君?」
「あ、悪いです、いやでも、もうなんか笑うしかないというか……」
女装して、大泣きして、女性トイレへ侵入して、メイクぐちゃぐちゃで。
こんなに最悪な家族との初対面があるだろうか。
「……かっこ悪すぎるな俺、って思って……」

レンの視界に浮かぶルカの整った顔が、ぐにゃりと歪み始める。
(ああ……やべえ、また泣きそうだ……)
必死に涙腺を抑えつけようとするレンにルカが微笑みかける。
「そうかしら?私にはレン君はかっこよく見えるんだけど」
「あの……ふざけてるんですか?」

少しレンの声色が苛つく。
(慰めてくれるにしても、あまりにも適当じゃないか)
「こんな女の格好して、ボロ泣きしててかっこいいとかありえないじゃないですか!」
「泣くまで自分を追い込んだのは、嫌な事でもやろうとした結果でしょ?
 大人だっていろんな言い訳して嫌なことから逃げる人がいるのに、
 14歳でそこまで責任感のある人ってそうそういないと思うし、立派だと思うわ」
「っ……で、でも、そもそも仕事に好き嫌いを言う時点で……」

「そりゃ難しい年頃の男の子だもの、
異性の格好をするのに嫌気がさしてもしょうがないわ。
 歌舞伎役者の家に生まれた梅沢富美男さんだって
 最初は女形……あ、男性だけど女装して女性を演じる役のことね。
その女形を演じろ言われた時はすごく嫌だったってテレビで言ってたし。
 そんな歴史ある芸の世界で生きる人でもそう感じるんですもの、
 普通の男の子ならなおのこと嫌悪感を持っても仕方ないって思うの」
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
103 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:03:54.27 ID:rsmU9Pug
「そう……ですかね……」
「そんな嫌な仕事でも、プロ意識を持って依頼した人のためきっちりと演じきる。
 そんな責任感ある人に敬意を感じるのって、変なことでもなんでもないと思うわ」
「け、敬意とかやめてくださいよ!」
(そ、そこまで言われると、むず痒いというかこそばゆいというか恥ずかしいというか)

「ふふ、でも、やっぱり私はかっこいいと思う。
 だから、そんなかっこいい弟クンと出会えた日だから、
 私にとっては最高の一日だと思うの。だから最悪だなんて思わなくていいのよ」
「……そう、ですか」
ルカの褒め言葉にはもちろんレンを元気づけようという思惑も幾分あったのだろうが、
それでもレンにとっては救いとなり、ささくれ立った心へ染み渡った。
レンの表情が柔らかくなったの見てとった後、ルカは腕時計を見て慌てた声をあげる。

「あ、そういえばこの後メイコさんと会う約束してたんだ……
 撮影に戻るなら、一緒に行く?」
「いえ、俺はもう少し用があるんで。衣装とか直しておかないと」
「そっか。じゃあ、また後で」
「ええ、また後で」
廊下でルカが角を曲がり見えなくなるのを確認してから、
レンは男性トイレの方へ向き直る。

「……いつまで隠れてるんだよ」
レンの呼びかけに答えるように、男性用トイレからカイトが出てきた。
先ほど警備員がレンの事を変質者と疑っていた時、
トイレ内から大声を出し警備員のレンへの疑惑が晴れるよう
思考を誘導したのはカイトだったのだ。

「いやまあ、隠れてたわけじゃないんだけどね。
 なんか出てくるタイミングが計れなくて」
「……どうせメイコ姉に言われて俺の様子を窺ってたんだろ?」
「いやいや、朝ちょっとアイスを食べすぎてお腹を壊しただけだって、うん」
自立心が強く難しい年頃のレンは子供扱いされるのを嫌がるので、
少し過保護なメイコやミクの優しさを時々鬱陶しく思っている節があった。
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
104 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:06:33.29 ID:rsmU9Pug
レンの予想どおりメイコに言われて見張っていたカイトは、
その事実を告げればレンが不機嫌になることを見越し話題を変える。
「サプライズで今日の夜話そうと思ってたんだけどね、ルカのことは」
「あー、やっぱり今夜話すって言ってたのはルカさんの事だったのか」
「うん、帰国子女で英語ペラペラなんだよ。でも良かった、レンと仲良くなれて」
「……どういう意味だよそれ」
「だってうちの中で一番人見知りなのはレンだろ?」

「……まあ、否定はしないけどよ」
「はは、ま、レンとルカが仲良くしてくれれば僕らとしては安心なんだよね」
「そりゃ、……あんな優しい人とは仲悪くはなれねえよ」
ルカの消えた廊下の角を眺めるレンの目に、他の人間を見る時には浮かばない
熱っぽい感情が宿っていることにカイトは目ざとく気がついた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

レンがスタジオまで戻るのを見届けた後
一人休憩室を訪れたカイトはヘッドホンの通話機能を使い、
ルカをクリプトン社のスタッフと引き合わせ少し暇の出来たメイコと連絡を取っていた。
『じゃ、レンは大丈夫そうなのね』
「うん、僕の見立てでは十中八九いい感じになったと思うよ」

『そっか……なら良かった。あの子は変に強情なところがあるから、
 私らや会社の人が心配しても“大丈夫だ”の一点張りだったからねえ。
 初対面のルカの前だから、逆にストレスをぶちまけられたのかもね』
「まあ、ルカが聡い子だったからってものあるだろうけどね。
 とりあえずもうレンの心配はしなくてもいいと思う」
レンは知らないことだが、女装の仕事で彼の精神が追いつめられていることは
レンの周りの人間は皆知っていた。

特にカイトやメイコ、クリプトンの社員たちの間では秘密裡に
何回かミーティングが開かれ、このままレンの精神状態が悪化するようなら
一時期仕事を休ませてカウンセリング等を受けさせるべきだとか、
ルカのような親しくない人が新しく家族として加わり環境が変化すると
不安定になっているレンの心を刺激するかもしれないから、
ルカだけ別にマンションを借りて一人暮らしをさせるべきでは、
などという案も出るほど深刻な話になっていたのだ。
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
105 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:08:05.39 ID:rsmU9Pug
それだけ心配していただけに、カイトの連絡を聞いてメイコはホッと胸を撫で下ろす。
『これでレンの心の病も治ったし、安心してルカを家族として迎えられるわね』
「……確かに心の病は治ったかもしれないけど、ね」
カイトはいなくなったルカの方角を熱っぽい視線で見つめていたレンの表情を思い出す。
(……あれは新しい病にかかっちゃったかもしれないなあ)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

多くのボカロやUTAUが使う音楽スタジオの廊下で、
赤目赤髪のキメラは見知った顔の薄紅色の髪のアンドロイドを見かけ声をかける。
「おや、ルカじゃないか」
「あ、テトさん。お久しぶりです」
ぺこりと頭を下げて会釈したルカは挙動不審気味で、テトは怪訝そうな顔をする。

「……そんな所でキョロキョロしてどうしたのさ?」
ルカが立っていたのは女子トイレの入り口。
テトの知らないことではあるが、そこはルカとレンが約5年前初めて出会った場所だった。
テトは最初ルカが誰か中にいる連合いでも待っているのかと思ったが、
緊張した面持ちで廊下を見渡したりトイレの中を振り返るルカの様子は、
ただ人を待っているようなものではなさそうだった。
「あ、あの……」

しばらく辺りに人がいないのを確認してから
ルカはテトの傍に近づいて小声で喋る。
「その、個室の中に、……痴女の方がいるみたいで……」
はあ?とテトは目を点にする。
「個室から、その、あ、喘ぎ声が……」
しばしルカの言葉を脳内で咀嚼してからテトは目を白黒させて呟いた。
「つまり、トイレでオナニーしてる奴がいるってこと?」

テトの明け透けな物言いにルカはさらに狼狽えた。
「そ、そうみたいなんです。このスタジオってユキちゃんみたいに
 小さな子も使用しますから、止めないとって思ったんですけど……」
「……声をかけられなかったと」
ルカは少し頬を赤くして俯く。
「べ、別に、こっちが悪いことしてるわけじゃないんですけど……
 なんだか、いざ中の人に話しかけようとしたら妙に恥ずかしくなって……」
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
106 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:08:56.91 ID:rsmU9Pug
やれやれ、この子は満員電車で痴漢をされても
はっきり嫌と言えないタイプみたいだな、と思いテトは苦笑する。
「しょうがないなあ、ここはテトお姉さんに任せなさい」
「あ、ありがとうございます」
「しかしこんな真昼間から公共の場でオナニーとかどんな奴だy……」
ぼやきながらトイレの中に入ったテトは、わずかに反響する喘ぎ声を聞いて絶句した。
「ああ……レン君、そこ、そこいいよお……」

(し、知り合いじゃねえか……)
声の主は健音テイ。テトのよく知る19歳のアンドロイドだった。
テイの声を聞いた瞬間がっくりとうなだれたテトを見て
今度はルカが訝しそうにテトを見つめる。
「あの、どうされたんですか?」
「いや、その……なんつーかね。これ、テイだわ。
 ……ルカはテイのこと、知ってるよね?」

「……!……あっ、あの、UTAU事務所でヤンデレの……」
「そう、その子」
健音テイ。19歳の女子大生兼UTAUであり、
レンに対して異常な恋心を抱くヤンデレでもある。
最初は痴女を止める気満々だったテトも、
変態の正体が知り合いと判り流石に躊躇してしまう。
(どんな顔して話しかければいいんだ……)

オナニーに耽る知人と顔を合わせるのは流石に気まずいな、
等と二の足を踏んでいるとテイの喘ぎ声の音程が怪しい高さになってゆく。
「あ、う、そこ、そう、もっと激しく……」
耳を欹てれば声だけでなく微かに液体をかき混ぜるような水音すら聞こえてくる。
(こ、これって……)
いよいよルカが顔を真っ赤にすると声と水音の周期が早くなる。
「あ、あ、あ、だめ、すごい、あ、やあ、イッ…………」
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
107 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:09:48.60 ID:rsmU9Pug
一際よく響く声が上がった後、個室の向こうで
湯呑に液体を注ぐような音がしばらくの間響いた。
やがて声は消え、ただ激しく呼吸する音だけがトイレの中を満たす。
しばらく黙っていたテトは小声で真っ赤なルカに耳打ちした。
「あー、なんか終わったみたいだし、もう止めなくてもいいんじゃないかな……」
「……え、ええ、そうみたいですね」

事務所で会ったら釘を刺しておくかと考えつつ、とりあえずトイレから
出ようとしたテトはトイレの中から再度聞こえてきたテイの声にまた足を止める。
(ま、まさか2回戦?!)
流石にこれは止めないとダメか、とため息を吐きつつテトが振り向こうとしたが、
今度は別に喘ぎ声が聞こえてきたわけではなかった。
しかし、喘ぎ声よりももっと聞きたくない言葉がトイレの中に響き渡り、
振り向こうとしたテトとルカは石のように固まってしまう。

「レン君……バラバラにしてあげる……」




収録が終わり小さな控室でゆっくりしていた鏡音レンは、
二人の闖入者に困惑していた。
「いや……だから、二人とも落ち着いてよ」
いつもは物静かで怜悧な雰囲気をまとわせたルカが、
狼狽えた様子で必死にレンの袖を引っ張り、そのルカをテトが背後から押さえつけている。
「とにかく、すぐに警察に行かなきゃ!」
「いや、とにかくルカは落ち着くお」

「これが落ち着いていられますか!このままだとレン君が……!
 テトさんだって聞いたでしょ?もしテイさんがレン君を見つけたら……
 もう、なんであの時テイさんを取り押さえなかったんですか!」
「だって殺人予告の独り言なんて聞いたの初めてだったし体が固まっちゃったんだお。
 それにテイを見逃したのは君もいっしょじゃないか」
『バラバラにしてやる』という言葉を聞いた後テトとルカの二人は身が竦んでしまい、
その後トイレから出てきたテイの前から隠れてしまった。
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
108 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:11:24.49 ID:rsmU9Pug
しばらくして我に返った二人が隠れていた掃除用具置き場から出て来た時には、
既に視界からテイの姿は消えていたのだ。
「私だってあんな恐ろしい言葉を聞いたのは初めてですし……」
二人のやり取りの中に出てきた穏やかではない単語にレンの顔から血の気が引く。
「テテテ、テイさんが殺人予告!?」

「ルカだって吃驚してテイが出てきたら僕といっしょに
 隣の個室へ隠れてたのに、君に詰られるのは心外だお」
「そ、それは……」
「まあ、とにかく、いきなり警察に行くのはどうかと思う。
 もしかしたら僕らの勘違いかもしれないし」
テイが人殺しなんて……とテトは冷静になった今になって違和感を覚え始める。

そりゃ確かにレンのことになると常識がどっかへ吹っ飛んでしまうことは
今までも多々あった。自室ならともかく第三者が訪れる公共のトイレで
レンを思いオナニーに耽るような娘だ、奇行の例など枚挙に暇がない。
しかし殺人となると話は別だ。
もし朝のニュースで殺人事件の報道などがあれば、会ったこともない犯人に対して
テイがそれこそ1日中怒りや悲しみを露わにするのをテトは何度も目にしている。

人の命を奪う行為をことさら嫌うテイが殺人を犯そうとすることに、
テトはうまく説明のできないモヤモヤとした違和感を抱き始めていた。
しかしテイと親しくなく、テイに対して『ヤンデレの人』程度の
知識しか持ち合わせていないルカには、テトの心に湧き上がる違和感のようなものがない。
「はっきりと『レン君をバラバラにする』って言うのを聞いたんですよ!
 勘違いなわけないじゃないですか!」
「ば、ばらばらぁ?!どういうことなんですか?テイさん何しようとしてるんですか?!」

レンの顔が見る見る青ざめてゆく。
「だーかーらー、落ち着けと言ってるお」
「こんな状況で冷静になれるわけないじゃないですか?!」
「ば、ばらばらって何だよ!?俺どうされちゃうんだよ?!!」
部屋内を軽いパニックが支配し始め収集がつかなくなってきた時、
ノックとともに女性の声が外から聞こえた。
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
109 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:12:31.66 ID:rsmU9Pug
「レン君、どうしたの?」
部屋の中の人物たちの答えを待たず、開いたドアから女が入ってくる。
女の入室とともに、それまでの喧騒が嘘のように部屋は静まり返った。
「レン君大丈夫?なんだか部屋の外まで叫び声が聞こえてきたけど……」
控室へ入ってきたのは、手にナイフを持った赤眼白髪の少女、健音テイだった。
「テ……テイさん……」

青くなったレンを確認してからその後部屋の中を見回し、
テイはレンとルカとテト以外に人がいないのを見て緊張を解きため息を吐く。
「良かった……レン君の叫び声が聞こえたから、
 誰か不審者がレン君にひどいことをしてるのかと思った……」
「お、……おう」
手にナイフを持ったお前の方が不審者だよ、と三人が心の中で呟く。

「あ、ルカさんお久しぶりです。それにテトさんまで……
 ルカさんはともかく、どうしてテトさんがレン君の部屋にいるんですか?」
小首を傾げるテイに、ルカは少し顔を強張らせながら挨拶し、
テトはちょっと仕事の打ち合わせでね、と軽く嘘をつく。
「……いいなあテトさん、レン君との仕事があって。去年のファミマの
 ボスターの仕事もクリプトンさんの所のボカロの皆いっしょに写ってたし……」
テイはじっとりと嫉妬まみれの視線でテトを見やる。

「あの、……そういうセリフはナイフをしまってから言って欲しいお」
「あら、ごめんなさい。……もし悪い奴にレン君がひどい目にあってるかも、
 と思ったらつい夢中になって」
ナイフをバッグに突っ込んでから部屋の中へ入ろうとするテイ。
「あの、ちょっと待ってください」
そんなテイを、ルカが制する。

「それ以上、レン君に近づかないでもらえますか?」
テイの眉が少し吊り上る。
「……はい?」
「ル、ルカねえ!」
レンはルカの前へテイを遮るように身を乗り出す。
(おい、こらマグロ!テイを刺激するな!)
小声で発するテトの言葉に、ルカは首を横に振る。
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
110 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:13:20.81 ID:rsmU9Pug
「いいえ。テイさんがレン君に危害を加えないと分かるまで、
 レン君に近づけさせるわけにはいきません」
ルカはレンの横から身を乗り出しレンと並ぶようにしてテイと相対する。
「ちょっと何言ってるかわからないわね……
 それに恋人の私がレン君に危害を加えるわけないでしょ?」
バッグの中へナイフと共に入れていた手をそのままに、
口元は笑っているのに瞳は全く笑わず近づくテイの前で、ルカも微笑する。

「いいえ、あなたはレン君の恋人ではないわ」
(こいつ、タブーを言いやがった……)
思わず固まるテトの横で、レンが心配そうに声をあげる。
「ルカねえ!もういいよ」
レンとしてはテイの存在は恐ろしいが、このままでは逆上したテイに
ルカがひどい目に遭わされてしまうかもしれない。
ルカが危険な目に遭う方が自分が危害を加えられるよりはるかに嫌だった。

しかしテトとレンの心配をよそに、ルカはきっぱりと言い放った。
「だって、レン君の恋人は私だから」
ルカの意外な告白を前に、部屋にいる皆が目を丸くする。
「はぁ!?」
一番誰よりも大きく驚いたのは、他でもないレン自身だった。




(……なんで、こんなことになってしまったんだ?)
椅子に座っているレンは、目の前で腰を屈めているルカを見ながら自問する。
両膝を床につけたルカは、レンのチャックから取り出したペニスを指で摩り始める。
「レン君、痛い?」
いつも見上げるルカが、今は自分を見上げている。
しかも自分の性器を愛撫しながら、にっこりと微笑んで。

「べ、別に痛くはないけど……」
「そう、よかった」
そういうとルカは、細く長い人差し指をレンのペニスの裏側の筋に沿ってなぞり上げる。
瞬間、レンの背骨を恐ろしく甘美な刺激が突き上げ、少年の体がビクンと跳ねた。
「レン君は裏筋さすられるの、好きだものね」
くすくすと笑うルカに、レンは心の中で反論する。
(いや、そんな所他人に触られるの初めてですけど?)
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111 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:14:22.70 ID:rsmU9Pug
自分が『レンの恋人である』と宣言したルカは、
その発言に驚いたレンに向かって、
『しょうがないでしょ。いくらクリプトンの偉い人に秘密にしなさいと言われていても、
 これ以上隠したままだとテイさんがかわいそうな勘違いをし続けちゃうし』
と呟いた。
(え、何?そんな話を偉い人から聞かされた事ないんですけど?)

最初は驚いていたテトは、しばらくしてから大げさな身振りで
部屋のドアまで近づくと、そっと首だけ外に出して辺りを窺い、
『よかった…誰にも聞かれてなかったみたいだお!』
とこれまたオーバーな口調で部屋内の3人に報告してきた。
ここでようやくレンはルカが芝居をしかけ、
テトがその芝居に乗ってきたことに気付く。

つまり、テイの前で自分とルカが付き合っているという演技をし、
テイに自分のことを諦めさせようとしむけるつもりなのだろう。
『な、……どういうこと?』
困惑するテイを前に、ルカがレンの体に身を寄せつつ深々と頭を下げる。
『ごめんなさい、本当は私達付き合っていたんです。
 ただ、お互いにアイドルという身分ですし、
 交際の事実は隠すよう会社から言われていて……』

『そうそう、だから二人の仲を知るのはごく一部の関係者だけなんだお♪』
(いやいやいや、無理があるだろう)
『そんなの、無理があるわ』
(うん、ですよね。……しかしテイさんと意見が合うのは複雑ですけど)
『あなたじゃ、レン君に釣り合わないわ』
(あ、やっぱり意見合ってないや)
レンから言わせれば、ルカに釣り合わないのは自分のほうだった。

レンがそう思うのは、単にルカよりも自分の方が年下で身長が低いから、
といったような外見的な理由だけではない。
数年前の初対面で自分を庇い元気づけてくれた時もそうだが、
ルカは頭の回転が速くてなおかつ勇気がある。
レンはテイが部屋に入ってきてからずっと怯えていただけなのに、
ルカはレンの盾になるかのようにテイとの間に割って入ったうえ、
瞬時に吐いた嘘でテイの気を引くことに成功している。
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112 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:15:33.61 ID:rsmU9Pug
(ガクブルしていただけの俺とはえらい違いだ……)
そんなレンの低い自己評価はレンの身近な人間とも一致しているだろう、
とレンは考えていた。
もし、今日このまま無事に帰れてルカと自分が恋人の振りをしたと
皆に話したらどうなるだろう。
(リンとか大爆笑するかもな……俺じゃルカ姉に全然釣り合わないって)

ルカのように綺麗で、聡明で、落ち着いていて、それでも芯の強い人に
演技とはいえ恋人と言われるのは正直嬉しい。
だけど、レンは嬉しさを感じると同時に少しだけ惨めな気分にもなってしまう。
『……口で言っても信じてもらえませんか』
『当り前よ、そんな嘘』
『だったら僕に提案があるんだけど』
テトはどこか楽しげに続ける。

『二人が恋人だという証を示せばいいじゃないかな、キスとかしてさ』
(え、ちょ、俺とルカねえがキスとかありえn)
動揺していたレンの唇を柔らかい感触が包み込み、
レンの思考が完全に途絶え頭の中が真っ白になる。
薄いルカの唇がレンと重なったのだ。

今まで感じていた嬉しさも惨めさも消え、
レンはただただルカの唇の温かさと柔らかさを味わった。
ただ顔の一部分が触れ合っているだけだというのに、
レンの全身にいいようのない多幸感が溢れていく。
ほんの数秒、あるいはもっと時間が経ったのかは定かではないが、
ルカはゆっくりとレンから顔を離す。

『これで、理解していただけたでしょうか』
テイに向き直ったルカは笑いながら問いかける。
対するテイは動揺している事がありありと分かるほど狼狽えていたが、
しかし完全に崩れてはいなかった。
『あ、あら、そんなソフトなキス、私なら今までレン君と100回以上やってるわよ』
『いやした覚えないですよ!』
あわててレンがルカに聞こえるよう大声で否定した。
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113 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:16:30.57 ID:rsmU9Pug
ちなみにこの時テイの近くにいたテトは、
『100回以上やってるわよ』とテイが言った後、
極めて小さな声で『……夢の中でね』とテイが続けて呟いたのを聞いていて、
なおかつそれがレンやルカに聞こえていないのに気付いたが、
(面白そうだし黙っておくお)
とテイのセリフには突っ込まなかった。

『これでもまだ、信じてもらえないんですか?』
『当たり前よ』
テトがますます楽しそうに提案する。
『じゃあさ、じゃあさ、もうエロいことするしかないんじゃね?』
『ええええ、ちょ、テトさん何言ってるんですか?』
『だって二人は“恋人同士”なんでしょ。エロいことなんて余裕だお?』

ニヤニヤして面白がっているテトに、レンは少しばかり怒りのような物を感じる。
そして、どこかで
“自分を助けるためならルカねえは本当にエロいことをしてくれるかもしれない”
と期待している自分にテト以上の怒りを覚える。
(馬鹿な、もう充分だ。これ以上ルカ姉に演技してもらう必要はない。
 それに、これ以上演技を続ければ、テイさんがルカねえに危g)

自らの股間を触る『何か』の感触に、またもやレンの思考は固まった。
(え)
そして、その『何か』がルカの手であると分かった瞬間、心の中で絶叫した。
(ええええええええええええええええええええっ!!)
そして、今に至る。




レンのファスナーを降ろし、トランクスの隙間からレンのそれをルカは摘み上げた。
それはルカとのキスだけでわずかに膨張していたため、レンは赤面して視線を逸らす。
「テトさん、机の上にあるウエットティッシュをいただけますか?」
自分から焚き付けておいたくせにテトはルカの行動に口をあんぐり開けていたが、
ルカの言葉に我に返り慌ててウエットティッシュを取り出す。
ルカはレンに椅子に座るよう促し、彼の前に跪いてテトから濡れた紙を受け取った。
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114 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:17:34.28 ID:rsmU9Pug
母親が愛する子供の臀部を清潔にするように、
ルカは優しい手つきでレンのそこを濡れた紙で綺麗にしていく。
ひんやりとしたウエットティッシュが敏感なそこへ触れるだけで
思わずレンは腰を動かしてしまい、ますますレンの羞恥心を揺さぶった。
「ル、ルカねえ……」

「大丈夫よ、レン君。いつものように私に任せてくれれば」
少しも狼狽えることのないルカの様子を見て、
彼女が完全に演技を完遂する方向だと分かり、レンは言葉を失ってしまう。
両膝を床につけたルカは、レンのチャックから取り出したペニスを指で摩り始める。
「レン君、痛い?」
いつも見上げるルカが、今は自分を見上げている。
しかも自分の性器を愛撫しながら、にっこりと微笑んで。

「べ、別に痛くはないけど……」
「そう、よかった」
そういうとルカは、細く長い人差し指をレンのペニスの裏側の筋に沿ってなぞり上げる。
瞬間、レンの背骨を恐ろしく甘美な刺激が突き上げ、少年の体がビクンと跳ねた。
「レン君は裏筋さすられるの、好きだものね」
くすくすと笑うルカに、レンは心の中で反論する。
(いや、そんな所触られるの初めてですけど?)

ルカの柔らかい親指とひとさし指が小さな円を作り、ゆっくりとレンの竿を包み込む。
(うわ……)
レンとて14歳の男の子だ。
クリプトン社所属の6人のボーカロイドが共同で住み、
プライバシーを守るのが難しい環境とはいえ、
人のいない時間にマスターベーションぐらいはしたことがあった。

しかし、自らで行うのと、他人の、しかも密かに憧れている女性にしてもらうとのでは、
天と地ほどの差があった。
「う、うわ」
テイとテトが固唾をのんで見守る中、レンはついつい声をあげてしまう。
それほどに、ルカの力加減は精緻かつ絶妙で、半勃ちだったレンのそれは
あっという間に最大時の8割ほどの大きさになり、先端に先走りの汁を滴らせた。
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115 :偽装レン愛[sage]:2014/04/09(水) 23:18:28.27 ID:rsmU9Pug
ルカは先走り汁を自身の人差し指に塗す。
「うっ、うあ」
尿道を刺激されさらなる声がレンから漏れる。
テイが控室の外にいた時、部屋の中にいた3人の声を聞いたことから分かるとおり、
この控室の防音機能は高くなく、大きな声を出せば外にいる人の耳にも届く。

しかしその事実を理解していてもなお、レンは声をあげることを我慢できなかった。
指先がてかるほどレンの先走った液で濡れたのを見計らい、
ルカが指で竿を摩りながらレンの亀頭を自らの舌で舐めあげる。
「うわああ、ぁぁ!ル、ルカねえ、そこまでしなくても!!」
唇でレンの先端を咥えながら、目元だけでわずかに笑んでルカは答える。
まだまだこの行為を終わらせる気はないと。

柔らかくしっとりとした唇に粘膜を挟まれて、
レンは仰け反るようにパイプ椅子に身を預け、椅子がギシギシと音を立てた。
そしてルカの口淫はついに亀頭だけでなく竿までを口腔へ含むに至る。
「あっ、が、うぐっ」
もう、声を漏らすどころではない。叫び声をあげそうになってしまい、
レンは自らの口を右手で塞ぐが、そんな抵抗をあざ笑うかのように
経験したことのない快感が全身を駆け巡り、レンの心と体の自由を奪う。

ルカは唇をすぼめ竿全体を口に含め、
舌を竿の裏筋や亀頭の側面にねっとりと這わせ、
まるで恥垢をきれいに落とすかのように丁寧な愛撫を繰り返し、
時折尿道を刺激したりするのだから童貞のレンにはたまらない。
「あっ、う、……やっ」

第二次性徴が終わっていない中性的な少年が頬を染めて喘ぐ姿は背徳的かつ官能的で、
二人の行為を見ていたテイは自然と気持ちが昂ぶってきて、
その指を自らの股間へ伸ばそうとするのを傍らのテトが慌てて止めた。
最初こそテイやテトに見られることにレンは抵抗を感じていたが、
ルカがジュルジュルと音を立てるほどの激しさでペニスを吸い上げる段階になると
最早自分とルカの以外の存在など気に留める余裕もなくなる。


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