- パワポケでエロパロ31
618 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/01(火) 18:55:15.70 ID:lSsLMAjR - >>617
本編期待しています(;´Д`)ハァハァ >>591ですが、とりあえず書いてみろという指摘を受けたので、試しに冒頭部分だけでも書いてみたいと思います。
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619 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/01(火) 18:56:20.60 ID:lSsLMAjR - 小波はクッションの上であぐらをかきながら、腕を組んでいた。
「うーん、やっぱりこれは維織さんに渡した方がいいかな…」 彼が難しい顔で見ていたのは、テーブルの上で広げられたメイド服だった。 しかも、ブラウスとスカートに青いエプロンと白い前掛けを合わせたそれは、紛れもなく喫茶店で准が着ているものと同じメイド服である。メイド服のそばにはカチューシャとニーソックスまでも添えられており、コスチュームとして隙の無い布陣を見せていた。 「ただ、これは誕生日プレゼントとしていいものなのか…」 自分が彼女にメイド服を渡す姿を想像しながら、小波は1人悶々と悩んでいた。 小波が維織の誕生日を知ったのは数日前のことである。1人で喫茶店に出向いた際、自称看板メイドで維織の親友である准から10月のビッグイベントとして教えてくれたのだった。 維織に住居や毎日の食事を提供してもらっている小波からすれば、日頃の感謝として誕生日プレゼントをあげたいと思うのは当然のことであった。 だが、彼にはプレゼントを買うお金などなかった。プレゼントをどうするか悩むヒモ男は、准から「他人が無機質に作った物よりも小波さんの心がこもった物の方がいいと思う」というヒントをもらい、維織にふさわしいプレゼントを探し求めるべく奔走したのであった。 そして、その結果が目の前にあるメイド服である。
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620 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/01(火) 18:57:25.26 ID:lSsLMAjR - 小波自身もどうしてこうなったのか理解しきれなかったが、少なくともこれが維織にふさわしいプレゼントでないことだけは薄々分かっていた。
そもそも、このメイド服は准が丁寧に作りあげた物である。これを小波が自分の心を込めた誕生日プレゼントとして渡そうものなら、准の気持ちに対しても裏切ったと言えよう。 もしも、そんなことが准にバレたら、少なくともお盆が頭に突き刺さるくらいでは許してくれそうにないな、と小波は頭をさすりながら考えた。 幸いにも維織の誕生日は10月末であるので、日数にはまだ余裕がある。結局小波はこのメイド服はまた何か別の機会に使うとして、誕生日プレゼントは改めて探すという結論に落ち着いた。 (欲望という意味でなら、心がこめられていないこともないけどな…) 小波が馬鹿なことばかり考えていると、唐突にガチャっと扉の鍵を差し込む音が部屋に響く。彼の知っている人間でこの家の鍵を所持している者は1人しかいない。 しまった、とメイド服を隠そうとして慌てる小波をよそに扉は開かれ、この家の主である維織が姿を見せた。両手には食材の入った買い物袋を携えていた。 「お、おかえり…」 小波は咄嗟に飛び上がって彼女の前に立ちふさがるように出迎えた。ぎこちなく浮かべた笑みが彼の姿をより滑稽に見せる。 「?……ただいま」 小波の可笑しな様子を維織は不思議そうな顔つきで見ていたが、特に何も聞くことなく、台所に買い物袋を下ろして夕食の準備をし始めた。 (チャンスだ。今の打ちに) 作業する彼女の背後で隙を見いだした小波は、素早くリビングに戻ってメイド服を手に取ると、一瞬の内に近くのクローゼットの中へ隠した。 クローゼットの戸を後ろ手で押さえたところで、彼は安堵のため息をついた。よどみ無く流れるような所作は堂に入っており、こういう物事を隠すことを得意としているようにも見られた。 「維織さん、料理運ぶの手伝うよ」 なにくわぬ顔で再びキッチンに戻ると、料理が乗った皿を持って今度は維織と一緒にリビングへ向かった。 維織は落ち着かない小波の様子に「……そんなにお腹空いていたの?」と尋ねはしたが、大して気にかけていないようであった。リビングに向かうまでは。
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621 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/04/01(火) 18:58:47.49 ID:lSsLMAjR - 一応、冒頭部分はこれで以上になります。
エロが無い上に維織さんの出番もほとんどなくて申し訳ないです。 続きの展開は妄想が浮かび上がり次第、文章にしたためたいと思います。 ネタバラシですが、もしも次の展開を書くとするなら @メイド服は隠したものの、カチューシャやニーソックスを隠すことを忘れてしまった主人公。気まずい夕食を終えた後、何故か不機嫌な維織さんに意を決して―― A食事中もクローゼットが気になって集中できない主人公。夕食後、維織さんにその様子を問われて―― B小波がメイド服を手に入れた経緯 大筋は大して変わらないですが、このうちのどれかを書くと思います。Bに関しては余談なので、理想としては、@かAの展開を書いた後にBを書く予定です。 あと妄想で個人的に書きたかったコロッケプレイは、余談をオチにする予定なので多分書けないと思います。せっかくコロッケに関してのアイデア頂いたのに申し訳ないとです。
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