- 【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
128 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/29(土) 15:22:14.04 ID:RWzbLK7b - ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「…んっ…あれ…ここ…何処?」 外から聞こえる小鳥の声で…あたしは目を覚ました。 「ふぁあ〜〜〜あ…あぁ…いけない…あたし…寝てたんだ…」 あたしは、辺りを見回す… あぁ…ここは…礼拝堂の裏にある部屋… 奈緒ちゃん達、教会のシスターが着替えに使っている部屋… あたしも…自然公園に行く前に…ここで修道服に着替えたのよね… 狭くて…殺風景な部屋… 修道服や教会関係の服が収められている…クローゼット… タンスやテーブル…質素な家具一式… 本棚には…古そうな本がギッシリ並び… そして…部屋の隅には…あたしが寝ていた古い造りのベッドが置かれている… 本当に…質素な部屋… 「…あれ…あたし…裸…?」 あたしはベッドから上半身を起すと…自分が裸で寝ている事に気付いた。 あたしが寝ていたベッドの枕元に目を向けると… あたしが自然公園に向かう前に着ていた服や下着が丁寧にたたんで置いてあった。 狭い部屋は…窓もドアも締め切った状態… でも…お部屋の中は暑くない… あぁ…エアコン効いてるのね…
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- 【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
129 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/29(土) 15:23:17.82 ID:RWzbLK7b - 「…っていうか…今、何時…?」
何だか…凄く時間が経ったような気がする… あたしは、たたまれた私服のポケットから携帯を取り出すと、時間を確認する… 「はいぃ〜〜っ!?8月14日…!?朝の…7時!?」 あたしは思わず驚きの声をあげた… 朝の7時って…あたし…丸一日寝てたの!? 驚いたあたしは、ベッドから飛び起きると、お部屋のカーテンを開けた。 カーテンを開けると…窓の外から眩しい朝日が差し込んでくる… 真夏の強い日光が差し込んで…あたしの身体を照らす… 「…あぁ…そういえば…昨日あたし…」 そう…昨日…あたしは散々身体を汚された… 沢山のホームレスのおじさんたちに…身体を汚されてしまった… 凄く臭くて…気持ち悪くて…苦しくて… 最後の辺りは…殆ど覚えてないのよね…あたし… あたしは…散々汚された自分の身体に目を向ける…
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130 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/29(土) 15:23:58.18 ID:RWzbLK7b - 「…あれ…あたしの身体…凄く綺麗…」
ホームレスのおじさん達の精液で汚された筈の身体… 何故か…お風呂に入った後みたいに綺麗になってる…どうして? あたしの身体からは…甘いボディソープの香り… 「髪の毛も…サラサラ…どうして?」 何気なく…あたしは自分の髪の毛に触れてみる… ドロドロして臭い精液がいっぱいこびり付いていた筈の髪の毛… でも…今のあたしの髪の毛は…凄くサラサラして…シャンプーのいい香りが漂ってくる… ううん…それだけじゃない… あたしの身体中に付いたキスマーク… おじさん達が、あたしの身体に吸い付いて…鬱血した痕も綺麗に消えていて… 強引に揉まれて…引っ張られて…抓られた痕も…綺麗に消えてる… 身体中…胸も…あそこも…お尻も…凄く痛かったのに…そんな痛みも全く無い… 今のあたしは…心地いい目覚めの状態… あたし…本当に…自然公園に行ったの? あれって…もしかして…夢…だったの? そんな事を考えていると…お部屋のドアが開く…
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131 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/29(土) 15:24:55.95 ID:RWzbLK7b - 「おっ…起きてるじゃん♪」
お部屋に入ってきたのは…私服姿の奈緒ちゃん… 「調子どう?暑いだろうから、ずっとエアコン効かせたまま帰ったけどさぁ…寒くなかった?」 奈緒ちゃんは椅子に座ると、笑顔で話しかけてくる… 「しかし…よく寝てたよねぇ…いつ起きたの?」 「うん…今さっき…起きたばかり…」 「へぇえ…じゃ、丸一日寝てたんだ」 「そう…みたいね…」 何気ない会話を交わしながら…あたしは昨日の出来事を思い出そうとする… 思い出そうとするけど…殆ど覚えてない… 思い出すことができない… だから…あたしは、思い切って奈緒ちゃんに聞いてみることにした。 「あの…奈緒ちゃん…あたし、自然公園に…行ったわよね?」 「…どうしたの?今更…」 「うん…実は…あの日の事が…よく思い出せなくて…本当に行ったのかな〜〜って…」 「あぁ…そういう事…」 暫くの沈黙が続く…
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132 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/29(土) 15:25:57.83 ID:RWzbLK7b - そして、奈緒ちゃんは口を開いた。
「ま…思い出せないのなら…無理に思い出さなくてもいいんじゃない?」 「はいっ?どういう事?」 「だからさぁ…無理に嫌な事…思い出さなくていいんじゃない?あの日…アンタはあの場所に 居なかった…あの時…アンタの身には…何も起こらなかった…それでいいんじゃない?」 奈緒ちゃんは、溜息をつきながら窓の外に目を向ける… そして…一言呟いた… 「…合格…」 「…はいっ?奈緒ちゃん…今、何て?」 「合格…って言ったの…アタシの中で…アンタは合格…合格点をアゲル…」 「えっ…!!?合格…って…もしかして!!?」 あたしは、真剣な眼差しを奈緒ちゃんに向けた… 「そ、玖我やアンタに協力してアゲルって事…」 協力って…巧海を絶望に陥れた犯人を捕まえる事に…協力してくれるって事よね? 「ありがとう、奈緒ちゃん…でも…いいの?本当に…」 あたしは数日前、奈緒ちゃんの口から語られた「奈緒ちゃんへのデメリット」を思い出す… 学園内の隠しカメラのデータを勝手に持ち出せば…奈緒ちゃんは…多分ここには居られなくなる筈… そういう意味合いをこめて…あたしは奈緒ちゃんに聞いてみた…
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133 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/29(土) 15:26:43.38 ID:RWzbLK7b - 「あぁ…いいって♪玖珂やアンタに…あそこまで誠意を見せられたら…アタシもお手上げよ♪」
奈緒ちゃんは、手をひらひらさせながら…溜息交じりに話す… 「ま、アタシも…ここでの生活に飽き飽きしてた所だし?ここらで自分の生活をパーッと変え ようかな〜〜って思ってたんだよね♪だからさぁ…最後に一発…あのイイ子ちゃんぶった学園 長のビックリした顔を拝んで…この学園を辞めようと思ってる…って訳よ♪」 奈緒ちゃんは…楽しそうに話す… そして、あたしは…身支度を整えると、部屋を後にした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・
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134 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/29(土) 15:27:14.70 ID:RWzbLK7b - あたしは、教会を出て…校門までの一本道を一人で歩いた。
そして、校門まで辿り着いたあたしは、後ろを振り返る… 学園の校舎を見上げると…自然と巧海の顔を思い浮かべた。 「ゴメンね…巧海…お姉ちゃんのせいで…」 巧海への申し訳ない気持ちは…今もあたしの心から離れない… 正直…巧海にとって…あの事件については、もう触れて欲しくないのかもしれない… 巧海の事は…そっとして置いてあげるべきなのかもしれない… でも…あたしの気持ちは…許せない気持ちでいっぱいだった。 「もし…犯人が見つかったら…タダじゃ済まさないんだからっ!」 巧海を絶望させた犯人を…あたしは絶対許す事ができない… あたしは…犯人を目の前に正気でいる自信なんて無い… 正直…何らかの復讐をしてやろうと思っているの… あたしは…静かな怒りを燃やしながら…風華学園を後にした。 (完)
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