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無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目

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無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
160 :トリセツ続き   ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:06:35.12 ID:2jnt7pLE
8レスほどお借りします。
前回書きに来たものを自分で気に入ってしまったので、続きです。
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161 :トリセツ続き 1/8 ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:07:23.95 ID:2jnt7pLE
 今日ものどかな昼休み。教室の対角線上、真反対の位置に座る幼なじみの姿を後ろから
眺める。ショートヘアーから露出したうなじと、その下に目を凝らす。半袖のセーラー服
から伸びた白く細い腕は昔から変わらない。一緒にお風呂に入った記憶があるけれど、身
体全体の方は成長しただろうか。
「雪くーん。お昼ご飯を一緒に食べようと来てみたら何やら随分と犯罪者地味た目をして
るじゃないか」
 悪友の声が耳に入り、気を晴らした。俺はなんて卑猥な事を考えていたんだ。
「充、人聞きの悪いことを言うな。俺をお前と同じにするんじゃない」
「なんと! ワタクシが犯罪者とでも?!」
 少しツッコミを入れただけで始まるコントワールドに辟易する。全く、充は楽しそうで
何よりだ。
「いやいや、そういう雪だって朝から楽しそうだったじゃないか。鼎ちゃんとニヤニヤし
ながら登校しちゃって」
「俺はニヤニヤなんてしてない! そして俺の心を読むのはやめてくれ!」
 充は察しが良いのか、考えている事に対して返事をする事があるから油断が出来ない。
「でもなんだ、雪。とうとう鼎ちゃんと?」
「ああ。茉莉が好きなんだって気付いたよ」
 にやけ顔のまま紙パックのジュースにストローを刺す充に、気付けば我ながら恥ずかし
い事を言っていた。
「前々からそうなるとは思ってたけどなー。やっぱり初彼女は雪に先越されたかぁ……」
「いや、告白はまだして無いんだ」
 しみじみと勘違いな発言をする充に訂正をすると、信じられないという様な顔をしてい
た。幼なじみへの恋心に気付いて、少し思考が飛んでしまっているという自覚はあるが、
告白はまだなのだ。
 その時、離れている俺の席にも聞こえるくらい大きな「ホントにー?!」という神田の
声に釣られて視線を移すと、茉莉は唇に指を立てて静かにして欲しいと要求している様子
が見えた。何か内緒話をしているんだろうか。昨日の今日で随分と仲良くなった事が微笑
ましく思える。
「いや雪クン。君ね、アホだろ」
 感慨深く考える俺に今度は横から充が話しかけた。言葉以上にバカにされている感じの
見下すような目がムカつく。
「授業成績で俺に勝った事の無い充には言われたくないんだが」
「そうじゃなくてだな……まあ良いや。鼎ちゃんも来たことだし2人で好きにまったりし
てくれ」
 俺の席に茉莉が来たことに気付いた充は残念そうな顔をしながら、食べ終わった昼飯の
残骸を抱えて教室から出て行ってしまった。
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162 :トリセツ続き 2/8 ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:07:57.62 ID:2jnt7pLE
「せっちゃん、途中なのにごめん」
「充も何かあったんだろう。で、どうした?」
 充が話しかけていた内容も気にはなるが、今は茉莉の話に耳を向ける。
「今日、一緒に勉強しよ?」
「おう、良いぜ。じゃあ図書館でも行くか?」
「せっちゃんの部屋、駄目?」
 突然でも茉莉の誘いは嬉しい。登下校を共にしたり、お互いの母親と一緒の食事はして
いるもののお互いの部屋を行き来することは減っていたから尚更だ。
「俺の部屋か。良いけど、どうした?」
 ただ、急に部屋に来ると言うとびっくりはする。抜き打ちで部屋の片付けに来る母さん
への対策として見られてはいけないものは隠しているとは言え、少し気恥ずかしい気持ち
がある。
「せっちゃん、大学入試の勉強の本買ってないかなって」
 なるほど。そういうことか。高校2年生に対して参考書の値段というのは積もりつもれ
ば馬鹿にならない。
「良い?」
「オーケー。じゃあ帰りに寄ってもらうか」
 迷惑では無いか、という顔をしている茉莉に承諾の言葉を返すと「やった」と言わんば
かりの笑顔を見せてくれた。

 ○

 午後の授業をつつがなく終えた俺たちは家路に着いた。茉莉が何とも言えない顔をしな
がら、隣を歩く俺の方に寄ってきた為に少し歩きづらかった事を除けば概ねいつも通りだ
った。
「ただいま」
「おじゃま、します」
 家に帰り、普段は居間にいるはずの母さんへの言葉を発してみたが返事がなかった。茉
莉を自室に通し、お茶を取りがてら居間を覗いても姿が見えなかった。買い物にでも行っ
ているんだろうと考え、冷蔵庫で冷やしている烏龍茶をピッチャーからグラスに2つ移し
て自室へ向かう。
「何、してんだ……?」
 自室に入ると茉莉は四つん這いになりながらベッドの下を覗いていた。
「……宝探し?」
 俺の声に気付いて立ち上がった茉莉が照れを隠すような顔で言った。もしかして卑猥な
本なんかを探していたのかも知れないが、残念ながらそんな所に隠す男子は今どきいない
だろう。
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163 :トリセツ続き 3/8 ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:08:30.96 ID:2jnt7pLE
「まったく。何しに来たのかがわからないぞ」
 茉莉の行動はスルーしておいて、持ってきたグラスをテーブルの上に置く。無闇に反応
すると茉莉の探し物の存在を肯定したと受け止められ兼ねない。いや、存在する事はする
が、やはり思い人にそういった物を見られるのは恥ずかしい。
 しかし、昔に俺の部屋に来た時も茉莉はこんな風に、自由に物を探すような事をしただ
ろうか?
「せっちゃん、ごめんなさい……」
 考え事をする俺をよそに茉莉は用意したクッションに正座をし、しょげた顔で呟いた。
「入試対策の本はこっちだ。よし、勉強するか」
 この空気を引きずって話を伸ばすのも難なので、勉強机に並べた本を取り出して茉莉に
見せながら勉強をするよう誘導した。

 ○ ○

 今日の授業で出た宿題を2人で先に済ませてから、入試対策本を茉莉に渡して俺は自習
を始めた。ただ、思考が自由になった途端に1つの事象が脳裏に引っかかった。何故、茉
莉は急に俺のベッドの下を調べたのか。……もしかして、気になる男がいてそいつと情事
に及ぼうと? いやいやまさか。茉莉がそんな。でもだとしたら相手は? どこの馬の骨
とも知れないやつが茉莉に近寄っているのかも――。
「せっちゃん、せっちゃんっ」
「ん、茉莉。どうした?」
 どうやら呼ばれていたにも関わらず考え込んでしまっていたらしく、茉莉が心配そうに
俺の顔を覗き込んでいた。
「大丈夫……? 熱、ある?」
 茉莉は座っていたクッションから立ち上がると、とてとてと俺のそばまで来て額を合わ
せた。しっとりと爽やかな感覚が気持ちいい。
「ん……熱くない」
 自身の肌で熱を計っているようだが、茉莉の顔が近いことに緊張をする。少し身を乗り
出せば交わしてしまいそうなほど唇が近い。手入れをしているのであろう、リップの塗ら
れた艶やかな外見に目が釘付けになる。
「ち……近いぞ」
 いつもと変わらない表情で業務的に俺の体温を計る茉莉に、思ったままの言葉を口走っ
た。その言葉が意外だと言うような顔をした後で「……もっと近付いて良い?」と茉莉は
続けた。
「い、いやいやいや。それは……。カップルみたいな間ならまだしも」
 そう。俺と茉莉は小さな頃から一緒にいるとは言え、交際してもいない男女なのだ。い
くら相手が俺とはいえ茉莉に間違った倫理観を持たせてはいけない。
 そう思った瞬間、茉莉は凄く驚いた顔をしたかと思えば今にも泣きそうな顔になった。
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164 :トリセツ続き 4/8 ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:09:35.82 ID:2jnt7pLE
「……茉莉?」
 自称「極度の恥ずかしがり屋」である茉莉のこと。母親から「泣いてると目立って恥ず
かしいと思ったのかしら」と聞いた事もあって、今まで泣いている所は見たことがなかっ
た。その茉莉の泣き顔を見て、俺は困惑してしまった。
 どうして良いかわからない俺を置いて、茉莉は左手で顔を隠したままテーブルの上に開
いていた宿題やノートを自分の鞄に詰め込んで部屋を出て行こうとする。
「ちょっと待って……」
 細く小さな肩を後ろから掴もうとした俺の右手は、拒絶をするように振るわれた鞄に押
し退けられて行き場を失った。
「……ちょっと雪! 茉莉ちゃんが泣いて走っていったけど何かあったの?」
 呆然として立ち竦んでしまった俺は階下から聞こえた母さんの声で我に返った。声の方
へ向かうとちょうど買い物から帰ったらしい母さんと、自前のエコバッグが玄関に存在し
た。
 事情もわからないまま、母さんの姿も声も素通りして玄関を出た俺はすぐに茉莉の家に
向かったが、茉莉に追いつく事も、みつける事も出来なかった。

 ○ ○ ○

 鼎茉莉という女の子はウチの学校では有名だ。それは彼女の容姿に清楚なイメージがあ
って可愛らしいという事。極端に口数が少ない為にその声を聞いた者が珍しいという事。
まあまあ見てくれの良い男の幼なじみがいてお似合いの2人だという事。
 その事実を本人が知っているかどうかわからないけれど、その男幼なじみから聞いた所
によると「極度の恥ずかしがり屋」との事だから、そんな状況を知ると困ってしまうのだ
ろうか。
 ちなみに男幼なじみのというのは俺の友達で名前を鳥井雪という。俺の繰り出すボケに
対して的確なツッコミを入れる事が出来る男なんだけど、こいつがことさら異性から自分
への好意に対して鈍い。まあまあな外見をしている事から何人かの女子に好意を持たれて、
それでも我関せずという態度で相手に失礼を働いてしまう。これに関しては本人が気付い
てないんだからしょうがない所もあるけれど。当の雪は幼なじみである鼎ちゃんにこれ以
上ない位にべた惚れをしている。鼎ちゃんが困っている素振りを見せると「俺がやってや
らなきゃ」とでも言うかのように解決に乗り出す。
 鼎ちゃんも鼎ちゃんで、昔から知っている幼なじみの関係という事からか殆どの行動を
雪と共にし、更には自分の口下手の解決を委ねている。それが故に「鳥井雪は鼎茉莉の取
説だ」などと言われているのだけど、その辺りは雪の自業自得だと思う。
 端から見れば共依存の疑いすらある2人だけど「お前ら早く引っ付けよ」と思った人が
俺以外にもいるのではないだろうか、という位には仲良しお似合いの2人なのだ。
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165 :トリセツ続き 5/8 ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:10:11.40 ID:2jnt7pLE
「鼎ちゃん、大丈夫?」
 そんな友達の大切な幼なじみと、学校から駅に向かおうとする帰り道の交差点でぶつか
ってしまった。弾みで倒れてしまった鼎ちゃんに手を差し伸べながら、2人の家は徒歩で
通える範囲だと雪が言っていた事を思い出す。
「大、丈夫……」
 そう言いながら自身の両手を支えにして立ち上がろうとする鼎ちゃん。幼なじみの友達
とは言えあんまり信用されてないのかな。なんて考えていると、その頬が一瞬光って見え
た気がした。……泣いているのか?
「何してんのよ変態!」
 そう思った瞬間、俺の横から怒号と共に威力の強い蹴りが飛んできた――。

 ○ ○ ○ ○

「ほんっとにごめん!」
 場所を移して駅前の喫茶店。俺に蹴りを見舞った女子、神田紗織が両手を合わせて謝罪
を続ける。その隣にはあまりの事に驚いて涙の止まっている鼎ちゃんがいる。この2人は
雪とも同じクラスの友人らしいのだけど、どうやら俺が鼎ちゃんに良からぬ事をしようと
した様に見えたらしい。
「ほら、佐野って学校で良くない噂流れたり、変なあだ名付いてるでしょ? 変態とか」
 ほっとけ。俺は男の会話に花を咲かせてるだけで女子に実害を出した事は無いよ。まっ
たく、鼎ちゃんも一緒に事情を話して理解して貰ったはずなのに俺のヒットポイントが減
り続けている気がするのは何故だ?
「……それにしても、鼎ちゃんはなんであんなとこで泣いてたの?」
 かと思えば俺に向けていた目線を一気に鼎ちゃんへと向ける神田ちゃん。心の中で仕返
しさせてもらうけど、君は噂通りのフリーダムだよね。染まりやすい性格から友達の真似
をするものの、自由過ぎる言動から疎まれて元々のグループからは離れてるんだっけか。
「う……うん」
「今日はトリセツと一緒に勉強するって言ってたでしょ?……え? もしかして喧嘩し
た?」
 急に会話を振られて言葉に窮する鼎ちゃんに、そのまま言葉を続ける神田ちゃん。友達
とは言え、ずかずか踏み込みすぎじゃない? それとも口下手な鼎ちゃんにはこれくらい
押した方が良いのか?
「……わたしとせっちゃん。付き合って……なかった」
「え?!」
 ようやく出てきた鼎ちゃんの言葉に大声を出す神田ちゃん。え? 何、どういうこと?
「せっちゃんの部屋で、引っ付こうとしたら……怒られた。カップルじゃないって……」
「鼎ちゃん、頑張って告白したって言ってたのにー。トリセツ酷すぎでしょ!」
 なんだか俺の聞いていた話と違う、ぞ?
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166 :トリセツ続き 6/8 ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:10:45.49 ID:2jnt7pLE
「これはトリセツを呼び出して天誅を……」
「あのさ、鼎ちゃん。告白、したの?」
 不穏な会話を始める神田ちゃんの言葉に横入りをして、鼎ちゃんに確認をする。俺の予
想が確かなら雪は告白をするタイミングを見計らってたはずだ。
「そうよ! 私聞いたんだから。昨日告白したんだよ、って」
 いや、神田ちゃんに聞いてないから。こういう時の女子の意見って割と邪魔だよね。
「例えば、何て言ったの?」
 鼎ちゃんの目を見て、確認する。この際神田ちゃんはいないものとしよう。
「……一緒の、大学に行きたい。って……」
「うん、それから?」
「……それ、から?」
 鼎ちゃんに合わせてゆっくり話して、言葉を待つ。これを会話せずにわかるって言うな
ら雪はすごいな。
「……それだけ、だよ」
「えー!?」
 俺が反応するより早く、神田ちゃんが叫ぶ。いちいちリアクション大きいなこの子は。
しかし鼎ちゃん、それはあまりにも……。
「トリセツに好きって言ってないの?!」
「ずっと、好きだった」
「いやいや、そうじゃなくて!」
「いつも、わかってくれる」
 目の前で繰り広げられるコントに既視感を覚える。いや、俺が知ってるのは考え尽くさ
れたボケとオーバーなツッコミだから、鼎ちゃんの天然ボケとは違うか……。
「鼎ちゃんはちょっと、甘えちゃったんじゃない? いつも雪が全部わかってくれてるか
ら、って」
 俺の言葉に2人の顔がこちらを向いた。あまりにも予想外だったのだろうか、戸惑って
いる様にも見える。あれ、ちょっと言葉がストレート過ぎたか……。
「雪はさ、いつも鼎ちゃんの事になると真剣でしょ? だからもしかしたらその時は一緒
の大学に行くって事に真剣になってたんじゃないかな」
 取り返しが面倒なほどに凹まれても困るのでフォローの言葉を吐いて、コーヒーを一口
飲む。もう、無いか。
カップが空になっているのを見せて「コーヒーのおかわりをもらいに行ってくるよ。あ
とついでにトイレも」とだけ告げて、席を離れた。ばつが悪いのもあってすぐに戻るつも
りは無かったから、コーヒーが冷める前に飲み終えたのはちょうど良かった。
 それにこのまま席にいると大切な友達のその言葉まで勝手に話してしまいそうで、怖か
った。
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167 :トリセツ続き 7/8 ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:11:21.70 ID:2jnt7pLE
 ○ ○ ○ ○ ○

 茉莉の母親に不在を告げられてから、茉莉の行きそうな場所を巡っていた。電車に乗っ
ていたらどうしよう、と駅に着いたその時、ポケットに入れている携帯電話が鳴り始めた。
この音は充からの着信に設定していたはずだ。
「充、すまんが、今はちょっと用が……」
 携帯を取り出して応対する。随分走った為に口の中が渇いて思ったように話せない。
「鼎ちゃんなら駅前の喫茶店の窓側にいるから」
「おまっ……なんでそれを」
「すぐには店を出ないと思うけど、早く来い。そんで……顔を見たらすぐに告白しろ」
 予想もしなかった言葉に驚く俺をよそに充は言葉を続けた。
「え?」
「良いから。早く迎えに来い馬鹿野郎!」
 普段とはテンションの違う充に呆気に取られたが、その気迫からそうしなくてはいけな
いと思わされた。
「鼎ちゃん泣かせたらどうなるかわからんぜ? あの子人気あるんだから」
「……わかった」
 いつもの調子に戻った充の言葉に安心した俺は、ガラス越しに茉莉の見える喫茶店を見
つけて入った。
「トリセツ?!」
 席の位置関係から、真っ先に俺に気付いたのは神田の方だった。お前もいたのか……。
 その言葉で俺の方を振り返った茉莉は酷くうろたえていた。また、逃げられるかも知れ
ない。そう思いながらも充の言葉を頭に呼び止めようとした。
「茉莉!」
 思った以上に出てしまった声に茉莉が驚いた。怖がらせてしまったかも知れない……。
「茉莉、俺は……」
 怖がらせたいのではなく俺の言葉を聞いて欲しいのだと伝えたくて続ける。頼むから上
手く回ってくれと、意識を持つはずのない自分の舌に対して願った。
「俺は、茉莉が好きだ。ずっと一緒にいて、離れないでくれ」
 恐怖心か緊張か、固まって動かない茉莉にやっとの思いで伝えた。
「茉莉……?」
 返事のない幼なじみに話しかけると、うっすらと瞳が滲んで行くのが見えた。
 また、俺は失敗したのだろうか。茉莉は俺を受け入れてくれないだろうか。
「わたしも、せっちゃんが……好き」
 懸念は返ってきた言葉で打ち消された。その安心感から、その場で相好を崩してしまう。
無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
169 :トリセツ続き ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/20(木) 22:32:55.71 ID:2jnt7pLE
途中連投規制入りましたが以上です。
次回は濡れ場を頑張って、そこで終わりたいと思います。


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