- 這いよれ!ニャル子さん でエロパロ3
450 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 05:26:17.95 ID:z2Q55XvU - とりま、書き上げた分です。
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- 這いよれ!ニャル子さん でエロパロ3
451 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 05:32:03.26 ID:z2Q55XvU - 「なんで日本語なんだよ」
壁に殴り書きされていたと言う文字を見た真尋の感想はそれだった。 《この世に兄より優れた妹などいないのだ!!》 ニャルラトホテプの携帯電話が鳴ったのはニャル滝事件から数日後の事であった。 写メで送られて来たそのルージュの伝言に嫌な予感しかしない。 「あの時の女装グッズ、独房に持ち込んだみたいですね」 げぇとえずく仕種をしてみせるニャルラトホテプだが、真尋にはその『あの時』に思い当たりがない。 「う…脳が…」 何かが深い記憶の底から這い登りくる感覚に頭がズキリと痛む。 「だ、大丈夫ですか?!真尋さんっ!」 よろめいた真尋を心配気に支えるニャルラトホテプに、真尋はしばし頭痛を忘れた。 柔らかな手と、甘い匂いとに安らぎを覚える。しかし 「おいニャル子、その手に持っているバットはなんだ?」 愛する少女の片手にぶら下がる黒光りする凶器に、甘やかな思いが頭痛と一緒に屋根まで飛んで、壊れて消えた。 「いえ、そのぅ…封印が解けそうな兆しが見えたもので」 気遣わし気な表情そのままに、凶器を構え、にじり寄る混沌に真尋は一歩後退り、二歩後退り。 「大丈夫…痛くしませんよ?」 何処までも慈愛の篭った瞳でその切っ先が持ち上がる。 たゆんと揺れる豊かな胸に、場違いな興奮が胸に広がった。 そのとき、 「……ニャル子……少年から離れて」 真尋は背後からの声に振り向いた。 緋色のツインテールの少女…クトゥグアが立っていた。
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452 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 05:34:53.11 ID:z2Q55XvU - 「……ニャル子」
クトゥグアは真尋の前に割り入ると、バットを構えるニャルラトホテプと対峙した。 「おどきなさいクー子…真尋さんが苦しんでいるのです」 元はと言えばニャルラトホテプの一言が原因であるのだが…。 「……ニャル子、少年は危険」 言うが早いか、クトゥグアは神速で身を沈めるとニャルラトホテプにタックルを慣行した。 「なっ!?」 両手を振り上げた状態のニャルラトホテプの反応が遅れた。 「……むふぅむふぅ…今日も芳しい」 ニャルラトホテプのスカートに顔を突っ込んだクトゥグアが深呼吸を繰り返す。 どうみても真尋よりもこいつの方が危険度は高い様に見える。 「……空気が美味しい」 「くぉらクー子!何やってんですか!」 ゲシゲシと膝を入れるニャルラトホテプだが、生半可な痛みは縋り付く変態を悦ばせるばかりだった。 「スゥー!ハァー!イヤァー!!」 「……グワーッ!」 気合い一閃。砕けた前歯が宙を舞った。 「ふぅ、手こずらせてくれましたね…」 ビクビクと痙攣するクトゥグアを踏み越えてニャルラトホテプは真尋に向き直る。 「ささ真尋さん、続きを」 返り血を頬に浴びたニャルラトホテプが笑顔を向けた。 取り落としたバットの変わりに、胸の谷間から怪しげなペンライトを取り出す。 「さあ、痛くないですよ〜」 「あ…」 「へっ?…ッドギア!?」 ニャルラトホテプが前のめりに倒れるのを真尋はどうにか受け止める。 バットを振り下ろした姿勢でザンシンするクトゥグアがいた。
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453 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 05:41:41.45 ID:z2Q55XvU - 「大丈夫か?」
「……ニャル子からの痛みはいつだって栄養だから」 そういうと、真尋の腕の中で気を失ったニャルラトホテプの無防備に晒されたお尻を視姦する。 クトゥグアは見る間に、その鼻孔から垂れつづける鼻血の量を倍加かせた。 「……少年。ニャル子の独り占めは許されない」 はぁ、と溜息をついた真尋にクトゥグアが言う。 「……少年。私の日課はニャル子のパンツの匂いで始まる」 「いきなり高度な変態トークをはじめるな」 いつもの学校の制服からチラリチラリと見えた白いトライアングルを思い出しそうになる頭を振るった…頭痛は消えていた。 「……少年。私は真面目」 クトゥグアの抑揚の薄い声音に何やら真剣味を感じて、 真尋は肩をすくめると口を閉じた。 「……ニャル子のパンツの匂いを私は毎日嗅いできた」 何処から切ってどの断面を覗いてもまごうことなき変態だった。 「ん?毎日?」 「……そう、あの日だって」 あの日…真尋に思い当たるその日…。 クトゥグアはそれ以上語らなかった。 「いたたたた…」 折よく頭をさすりながらニャルラトホテプが目を覚ます。 真尋は何かをごまかす様にそちらに気を向けた。 大丈夫か?と真尋言う真尋の腕の中から、クトゥグアの手がニャルラトホテプを助け起こした。 「……大丈夫?ニャル子、何処も怪我してない?」 殴りつけたのは誰だよ…とは言えなかった。 バツの悪い気持ちを抑える…と、 「ありがとうございます。クー子さん」 「……クー子さん?」 「どうかしましたか?八坂さんも…」 「八坂さん?」 ニャルラトホテプは状況が飲み込めないとばかりに小首を傾げた。
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454 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 05:45:54.21 ID:z2Q55XvU - 遅れた上に短いですが以上です
あのお話し読んだらこういう妄想しちゃうよね? って言うストレートな感じです 原作12巻とニャル子ちゃんタイムの4巻のネタバレ全開でいきますので 御注意下さい
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459 :453[sage]:2014/03/19(水) 17:46:10.30 ID:z2Q55XvU - 勉強になりやすm(_ _)m
ちょっくら続きも出来たら 今夜書き直して投下させてもらいやす!
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465 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 23:48:43.39 ID:z2Q55XvU - とりま、改行だらけでえらい事になったので
教えて頂いたアトモスフィアを参考に改行増やしてみました &模索のために非エロパート嵩増ししたので そこまでを投下します 見にくさが多少改善されていれば良いのですが とりま、こんな感じでって感じーみたいなー
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466 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 23:51:00.08 ID:z2Q55XvU - ピンポーン
「はい!どちらさまでしょうか?」 扉の前には大きな髪飾りでポニーテールを結わえた少女が立っていた。 「やっほーニャル子ちゃん!来ちゃった!」 親友の顔をみた暮井珠緒は人懐っこい笑顔を見せる。 対したニャルラトホテプもつられて笑顔になるが、 その頭の頂点ではアホ毛がはてな?印を形作る。 「いやぁ、ちょうど近くに寄ったものだからさ〜ニャル子ちゃんに頼まれていた件をね…」 状況を飲み込めていない様子のニャルラトホテプをさておき、 珠緒は肩に下げたスポーツバッグから何やら付箋を大量に貼られた雑誌を取り出した。 「こんなんどうかな?」 ペラペラと頁をめくると、お目当ての頁を見つけその見開きをニャルラトホテプの方に向けた。 珠緒の様子をしげしげと眺めていたニャルラトホテプは突き出された雑誌を受け取る。 「……!!」 その顔が見る間に朱に染まっていった。 屹立したアホ毛がブンブンと左右に揺れる。 「暮井…」 喧騒を聞き付けた真尋が、ひょこりと台所から顔をだした。 やっほー!と珠緒は手を振る、ニャルラトホテプは真尋に気付くとその雑誌を素早く背後に隠した。 「じゃあね!うまくやるんだよ…」 珠緒はニャルラトホテプに耳打ちすると、バチコーン!とその胸先に引き金を引く仕種。 目を白黒させるニャルラトホテプはただ意味も分からず頷いた。 そして、真尋に向き直ると『憎いねこの色男』とジェスチャーしてみせる。 「ほんじゃね〜!」 一方的な挨拶と共に、来たとき同様の人懐っこい笑顔を見せると、 歩くスピーカーは八坂家を後にした。
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467 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 23:52:04.92 ID:z2Q55XvU - 「暮井珠緒さん、とおっしゃられるんですね」
「……珠緒は良い子…いつも私とニャル子のことを応援してくれる」 クトゥグアはニャルラトホテプの膝枕の上で耳掃除をされながらそう言うと、ヒクヒクと鼻を動かし、ヘブンに至る。 そんな傍目には仲の良い姉妹の様な二人の姿に真尋は苦面を作った。 「また、きおく喪失になっちゃたの?!」 「み〜〜…」 気遣わし気な小動物コンビに、真尋はあらましを説明した。 犯人は伏せて…。 「……それでニャル子ちゃんは、 ニャル滝につれていかれる前のじょうたいに戻っちゃったのかぁ」 凶器となったXのアーティファクトをどういった経緯でニャルラトホテプが所持していたのかはわからぬが、 これでど突かれていたのが真尋の頭だったらと思うとゾッとしない話しだ。 ……それはそれとして。 「……痛い」 「あわわわわ!く、クー子さん!大丈夫ですか?!」 ニャルラトホテプのお尻に伸ばした手に深々と突き立ったフォーク。 「……私はただ、膝枕をもっと柔らかくしようとしただけ…ひっ!」 言い募ろうとするクトゥグアにもう一本フォークを構えて見せる。 それで鎮火したかに見えた炎の神性はしかし、 変態を鎮めて食卓に着くまでにもう二本の消化活動を要することとなった。 「……ニャル子のペロペロした傷口、もう一生洗わない」 「はい、シャンタッ君さん、あ〜〜ん」 「み〜〜ん…」 「ニャル子ちゃん。このお味噌汁おいしーよ!頭なでなでしてあげるね!」 「ありがとうございます!ハスター兄さん」 食卓の席。 あいも変わらず、ここぞとばかりにきれいなニャルラトホテプを満喫する居候達に、 真尋はモヤモヤを募らせる。 頼子は外泊の為、居ない。 八坂家のまとめ役として真尋が今すべき事は…と思いを巡らせる。 ニャルラトホテプの記憶を戻す方法なら、とっくに心得ている。 ……問題はいつ、どのタイミングでそれをするかというだけだ。
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468 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 23:52:58.04 ID:z2Q55XvU - ピンポーン
「はい。どちらさまですか」 扉の前には黄金の糸を束ねた様な髪に純白のローブを纏った青年が立っていた。 「八坂真尋。妹を出してもらおうか」 真尋の顔を見た野良ニャルラトホテプは蔑む様な顔をすると、居丈高にそう言い放った。 真尋は凍りつく…… 忘れてた。完全に。 パタンと扉を閉じると真尋は思案した。そのとき 「今の声……ニャル夫兄さん…?」 ニャルラトホテプが立っていた。 今のニャルラトホテプを奴に遭わせて良いわけがない。 そう思う真尋であったが、当のニャルラトホテプは心此処にあらずといった体だ。 今にも玄関を飛び出そうとする姿に、真尋はニャルラトホテプを奪われたあの夜を思い出す。 「待てニャル子!」 必死の思いで止めようとするも、ニャルラトホテプは真尋を見ていない。 その目は記憶喪失の彼女が無意識に思い出した真の肉親しか求めていない。 「会いたかったぞニャル子」 いつの間にそこに居たのか、野良ニャルラトホテプ…ニャル夫が真尋の横に立っていた。 「ニャル夫兄さん…」
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469 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 23:54:36.26 ID:z2Q55XvU - 「記憶喪失…だと」
居間で向かい合うニャル夫とニャルラトホテプ。 ハスターとクトゥグアはニャルラトホテプを守る様に立っている。 真尋は緊張した面持ちで茶と菓子をニャル夫の前に置いた。 シャンタッ君は先程から食卓の下で、泡を吹いて死んだ振りを決め込んでいる。 「はッ…くだらん冗談はよせ」 ニャル夫は優雅な仕種で湯呑みを持つと、一口。 「私を愚弄する気か…」 端正な顔が歪む。二口。 「ニャル子…臆したか」 バリバリと湯呑み茶碗を咀嚼した。 緊張が場を支配する。 「……ニャル夫兄さん」 ニャルラトホテプが重い口を開いた。 「もう、やめましょうこんなこと…」 全員の視線が集まるなか、ニャルラトホテプが言の葉を紡いだ。 その声は震えている。 恐怖からではない…深い慈しみを湛えたその瞳から一筋の涙がこぼれた。 「命乞いか…千の偽り、万の嘘が…私に泣き落としなどきかぬぞ」 ハスターとクトゥグアが緊張を強めた。 「わかりました」 一触即発の空気のなか、ニャルラトホテプが二柱の幼馴染みの前に歩み出る。 待て!そう言って駆け出そうとする真尋をニャルラトホテプの視線が射抜いた。 「私を好きにして下さい…」 その声は相変わらず震えていた。しかし、決断的な意志を持ったそのコトダマに真尋は動くことが出来ない。 「……好きに、か」 「はい」 ニャル夫はふんと鼻を鳴らす。 「じゃあ先ずは、土下座しろ」 ニャルラトホテプは膝を着くと、深々額を床に付けた。 その後頭部に足が乗せられる。 部屋の温度が急激に上がる。クトゥグアの輪郭が陽炎に揺らいだ。 「繰り返せ。兄よりも優れた妹なといない」 「…兄さんよりも優れた妹なんていません」 「お前は虫けらと同じだ」 「私は…虫けらです」 「……ニャル子」 クトゥグアが泣いていた。 ハスターが悔しさに顔を歪めた…真尋も…。
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470 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 23:56:51.21 ID:z2Q55XvU - それから30分…
「兄さん…そんな事ないですよ!兄さんは出来る邪神(ひと)じゃないですか!…覚えていませんけど」 「慰めはよしてくれ……兄ちゃんはな…兄ちゃんはな…」 妙な事になっていた。 クトゥグアとハスターは今の居間のテレビで、落ちもの対戦パズルゲームに興じている。 gdgdだった。 「ニャル夫兄さんならきっとやり直せます!」 その両手を掴み、ぐっ…と力の篭った瞳でニャル夫を見据える。 その瞳は何処までも澄んだ輝きを放つ。 「うっ…うぅ…そんな目で、俺を見ないで…」 「兄さん。兄さんには私がついています!」 むせび泣くニャル夫…恐るべきはきれいなニャルラトホテプの純白の心。 しばらくしゃくりあげていたニャル夫は、ふと自嘲的な笑みを見せた。 「兄ちゃんは駄目な邪神なんだ…今からそれを証明してやる!」 ヤバレカバレな挙動でニャルラトホテプを突き放すと、ニャル夫は人差し指をその鼻先に突き付けた。 「ワンピースをたくし上げて、裾を口にくわえろ…!」 ピクン。とクトゥグアが反応した。 「どど、どうだ…!この兄を心底軽蔑しただろう!」 ドン引きです。 壊れてやがる…どうしてこんなになるまで放って置いたのか…。と、 「こう…れふか…ほにぃひゃん」 清楚な純白のショーツが、羞恥に震える太ももの間に見える。 「ほにーひゃんのためにゃら…わらひ…どんにゃことらって…」 頬を伝う涙は果して、羞恥心の為だけだろうか。 潤んだ碧眼に見据えられたニャル夫はしばし、絶句した。 「お…」 「おお…お…!」 「俺の妹が!こんなに可愛いわけねぇだろおおおおぉぉ!」 そして、絶叫した。
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471 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/19(水) 23:58:04.17 ID:z2Q55XvU - 今日はこれまでで…
明日から本気出します
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