- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 4【電気按摩】
785 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/17(月) 01:05:37.56 ID:zIxyXEOD - 「じ、じゃあ蹴るけど……ほんとに良いんだね?」
「……うん、覚悟は出来てる」 脚を広げて仁王立ちする少年に対し、少女は戸惑いがちに尋ねる。 ここは市内のとある中学校。 人気のない放課後の音楽室に、一組の男女が向かい合っていた。 女の方は那珂川仁珠。 肩ほどにまで伸ばした黒い髪に、縁のない眼鏡を掛けた大人しそうな風貌だ。 スカートは膝丈より少し短く、そこから華奢な白い脚が伸びている。 一方男は原村詩信。 同年代の男子の中では別段体格に優れている訳ではないものの、年相応にがっしりとした体つきになりかけていた。 二人は9月の文化祭を機に徐々に互いを意識するようになっていた。 そんな男女が人通りの少ない場所で向い合っているとなれば告白と考えるのが妥当であろうが、この二人に関しては様子が異なった。 このような奇妙な状況に陥っているのは、数分前の出来事に起因する。 「ねぇ、男子ってその……アソコ蹴られるとやっぱり痛いの?」 「ぶっ!!」 普段の何気ない会話の中で飛び出した、仁珠の一言。 予期せぬ質問に詩信は思わず吹き出してしまう。 真面目で普段下ネタなど一切口にしない仁珠からこのような台詞が出た事に、詩信は狼狽した。 「ちょっと待って、なんでそんな事聞くのさ?」 「えっ、いや……えっと……」 仁珠はやや俯き、頬を赤らめながら続ける。 「昨日弟が体育の時に平均台でその……ぶつけちゃったみたいで……ほら、私女だから良く分かんないし……」
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- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 4【電気按摩】
786 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/17(月) 01:07:34.99 ID:zIxyXEOD - 詩信は内心興奮していた。
仁珠は知らない筈だが、この男は女性に睾丸を蹴られる事に性的興奮を覚える特殊な性癖の持ち主である。 仁珠の小さな手や細く伸びた足を見て、己の最も脆い部分を蹴られたい・握られたいと感じた事は何度も有った。 その仁珠が今面と向かって男の急所の痛みの話題を振っているという事実に、詩信は少し鼻息を荒げる。 このチャンスを逃すまいと、詩信は話を続けた。 「……ああ、死ぬ程痛いよ。蹴るどころか指で弾かれただけでも暫く動けなくなるし」 「そ、そうなの?そんな弱点付いてたら色々大変じゃない?」 「まあ脚組む時に挟んだり机の角にぶつけたりする時はあるかな。その時も相当キツいよ」 「ふーん……全然分かんない」 「はは、まあ那珂川さんには良く分からないよね」 どれだけ必死に説明しようと、女である仁珠にその苦しみは理解出来る筈も無い。 それ故どこか他人事のような反応を示す仁珠に、詩信は密かに欲情を募らせていく。 そして、ここぞとばかりにある提案をした。 「だったら……一発蹴ってみる?」 「……えっ?」 仁珠は明らかに困惑している様子だった。 普通自らの最大の急所をわざわざ相手に蹴らせようと考える男など存在しない。 さらに仁珠にとってそれは足でとはいえ異性の性器に触れる事を意味する。 一歩間違えば変質者のような台詞を吐かれ、当惑するのは無理も無い事だった。 「い、良いの?だってそれすっごく痛いんでしょ?」 「まあ一発くらいなら大丈夫だと思うし……それに護身術としても有効な技だから少し練習してみても良いんじゃないかな」 「そ、そう……なのかな?」 仁珠は洋一の股間に目をやる。 制服のズボン越しにも分かる、女の自分には無い膨らみ。 数秒間の思慮の後、仁珠は言葉を返す。 「うん、原村くんが良いなら……蹴らせてもらおっかな」
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- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 4【電気按摩】
787 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/17(月) 01:08:49.80 ID:zIxyXEOD - 意外にも仁珠は承諾の意を表した。
詩信は天にも舞い上がる気持ちだ。 あれほどまでに恋い焦がれた仁珠の足が、ついに自分の睾丸を突き上げる時が来たのだ。 その場面を想起し自然と形を変えようとする陰茎を何とか鎮めた。 そこで話は冒頭に戻る。 詩信は脚を開き、自身の最大の急所を仁珠の前に曝け出す。 「じ、じゃあ蹴るけど……ほんとに良いんだね?」 「……うん、覚悟は出来てる」 「なるべく手加減はするね。その……潰れちゃったら大変だし」 「あはは、お手柔らかにお願いするよ」 仁珠は右足を軽く引き、足の間に狙いを定める。 「では改めて……失礼します!」 「ッふぅっ!?」 ベチン!と景気の良い音が鳴ると同時に詩信は股間に強い衝撃を感じる。 上履きに包まれた仁珠の足の甲が、詩信の大切な所に深々とめり込んでいた。 仁珠の柔らかい足の感触に大切な二つの玉を圧迫され、すぐに鋭い痛みがこみ上げる。 鋭く突き刺さった足が引き抜かれると同時に詩信はその場に崩れ落ちた。 「くぅッ……!ふぅぅぅッ……!」 脂汗を垂らし、息を殺し、必死に股間を押さえて蹲る。 睾丸から発せられる鈍く重い痛みが下腹部を支配し、呼吸さえも苦しくなる。 手加減したとは言うが、それはあくまで痛みの分からない女の基準であり、男同士では考えられない程強烈なものであった。 あれほどまでに憧れた那珂川さんの金的蹴りがこんなに痛いなんて。 大事な所を押さえて悶え苦しむ姿は、傍から見れば仁珠に土下座しているような絵面となっていた。
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- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 4【電気按摩】
788 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/17(月) 01:09:38.25 ID:zIxyXEOD - 「ご、ごめん……そんなに痛かった?」
詩信を地獄に突き落とした張本人は、目の前で這いつくばっている男の顔を覗き込みながら心配そうに尋ねる。 足に残るぐにゃりとした生々しい感触。 仁珠としてはそこまで強く蹴ったつもりも無く、詩信のここまでの苦しみ様は完全に想定外だった。 「これくらいなら平気かなって思ったんだけど……大丈夫?立てる?」 「うっ……くっ……」 仁珠はその場にしゃがみ、気遣うように詩信を見つめる。 スカートの隙間から覗く純白の下着。その股間部分は平らですっきりとしており、今自分が押さえている急所などぶら下がっている筈もない。 詩信が現在進行形で味わっている地獄の苦しみを、仁珠が体感する事は一生無いのだ。 それを思った時、詩信は仁珠に心底敗北したような屈辱を感じた。 「あの……背中、叩いて……」 「えっ、背中?」 「お、お願い……苦し……」 「う、うん……これで良い?」 何故背中を叩くのかは良く分からないが、詩信が息も絶え絶えに懇願するので言われるままに介抱する。 数分間の後、少し楽になったのか、詩信は丸くなったままピョンピョンと飛び跳ねる。 痛みも少しずつ引いていき、次第に呼吸も整っていった。 「……くすっ」 「笑うなよ……男にとっては必死なんだから……」 「あ、ごめんね。原村くんもそこ蹴られると飛び跳ねちゃうんだなって。それ少しは楽になるの?」 「楽になるっていうか……上がったタマを下ろすんだよ。……那珂川さんには分からないだろうけど」 「う、うん……良く分からないかな。アレって上がっちゃうものなんだ……」 詩信は軽く飛び跳ね、仁珠に背中を叩いて貰いながら釈明をするように説明する。 その様子はあまりにも滑稽で、仁珠もくすくすと笑みを零す。 必死に痛みを堪える詩信を見て、仁珠は少し悪戯してみたい衝動に狩られた。
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- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 4【電気按摩】
789 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/17(月) 01:11:03.49 ID:zIxyXEOD - 「じゃあさ……こうしたらどうなっちゃうかな?」
「ふぐっ!?」 突如睾丸にまとわりつく冷たい指の感触。 仁珠が詩信の双玉を握ったのだ。 ようやく痛みの収まりかけていた睾丸から、再び重苦しい痛みがぶり返す。 「な、何を……?」 「原村くん蹲ってる時こっそり私のスカートの中見てたでしょ?だからそのお仕置き♪」 「あぐッ……!」 詩信の両の玉は仁珠の小さな右掌の中で弄ばれ、グニグニと形を変える。 その度に鋭い痛みが波紋のように伝わり、詩信は顔をしかめ、腰を引こうとする。 「はギッ……!ぐぅッ……!や、やめ……!」 「くすっ……どうしたの?私全然力入れてないよ?」 「あがぁぁ……!」 夢にまで見た自身の最大の急所を仁珠に握り潰される状況。 それは想像していた以上に苦しく、耐え難いものだった。 仁珠は狙いを変え、親指と人差し指で玉の裏側を押し潰すように握り始める。 所謂副睾丸。男性の急所中の急所である。 「そ、そこはッ……!つ、潰れ……!」 「あ、ここが痛いんだ。私は良く分かんないけど♪」 先程とは比べ物にならない激痛が波のように押し寄せる。 その場に蹲りたいが、その痛みの最大の元凶を仁珠に握られている為それも許されない。 詩信の生殺権は完全に仁珠の小さな手の平に委ねられていた。 女性に睾丸を掴まれるという状況が如何に男にとって絶望的であるかを否が応でも痛感させられる。 「お願い……もう……許し……」 言葉にならない声を捻り出し、蚊の鳴くような声で必死に懇願する。 あまりに痛みに呼吸すらままならず、上手く声が出せない。 しかしこの絶望的な状況から逃れるには、これ以外に方法は無かった。
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- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 4【電気按摩】
790 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/03/17(月) 01:11:38.48 ID:zIxyXEOD - 「ふふ、しょうがないなぁ。可哀想だから放してあげる」
睾丸を握っている手が緩む。 先程まで悪魔のように感じられた仁珠が、女神に見えた瞬間だった。 すぐに詩信は地面に這いつくばり、大切な所を押さえて呻き声を上げる。 仁珠は手を後ろに組み、悪戯っぽく笑みを浮かべて詩信を見下ろす。 「……ごめんね原村くん、私一度こういう事してみたかったの」 「………え……?」 跪き地獄の苦しみと闘う最中、目の前の少女の予期せぬ言葉に詩信は一瞬耳を疑った。 「こういう事」とは男性の急所を攻撃する事を指すのだろう。 しかしそれは普段の仁珠からすれば到底考えられないような台詞だった。 「男の子ってさ、中学生になると体の作りが全然変わってくるでしょ?体も大きくなって力も強くなって……男子が別の生き物みたいに思えて少し恐かったんだ」 やや俯き、視線を落としながら仁珠は続ける。 「でも……一つだけ変わらない部分があった。原村くん文化祭の準備の時に大道具の角にアソコぶつけちゃったでしょ?その時もピョンピョン飛び跳ねちゃって。 あの時皆は笑ってたけど、私はちょっと安心したんだよ。どんなに力が強くなってもそこだけは鍛えられないままなんだって。 私みたいな非力な女に蹴られてもきっと耐え切れずに蹲っちゃうんだろうなって。そう思うと今まで恐いと思ってた男子が急に可愛く見えて来ちゃった」 ……そういえば、那珂川さんが積極的に話しかけてくるようになったのは舞台のセットに股間をぶつけた時以来だ。 先程の仁珠の話を聞けばそれも合点がいく。 「だからさ、たまにこんな風にアソコ蹴ったり握ったりさせてくれると嬉しいな。原村くん、女の子にそういう事されたい変態さんみたいだし」 ……いつからバレていたのだろうか。 しかし、詩信にそれを尋ねる余裕は無い。 今はただ仁珠の前に跪き、未だ治まる気配の無い男の痛みと闘うしかなかった。 おわり
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