トップページ > エロパロ > 2014年03月14日 > vQrmFcvs

書き込み順位&時間帯一覧

5 位/179 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0070000000000000000000007



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
トリセツ  ◆A3nDeVYc6Y
トリセツ 1/5  ◆A3nDeVYc6Y
トリセツ 2/5  ◆A3nDeVYc6Y
トリセツ 3/5  ◆A3nDeVYc6Y
トリセツ 4/5  ◆A3nDeVYc6Y
トリセツ 5/5  ◆A3nDeVYc6Y
トリセツ   ◆A3nDeVYc6Y
無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目

書き込みレス一覧

無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
152 :トリセツ  ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/14(金) 02:12:16.93 ID:vQrmFcvs
5レスほどお借りします。
エロ無しです。
無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
153 :トリセツ 1/5  ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/14(金) 02:13:21.29 ID:vQrmFcvs
 弁当を食べた後の昼休み。それは学校でのささやかなひととき。のんびりと昼寝でもし
たい所だったが、その願いは1人の女子に妨げられた。
「ちょっとトリセツ、なんとかしてよ!」
 不本意なあだ名で俺を呼びながら、クラスの賑やかし役である所の神田が頭を乗せて昼
寝をしようとしている俺の机を揺らした。
「俺の名前はトリセツじゃなくて鳥井雪だ。昼寝の邪魔すんな」
「ほとんど一緒じゃん! じゃなくて、このままじゃ私の仕事が終わらないの!」
 顔を声の反対側に向けてふて寝をしたかったが、机を揺らし続ける神田の長い髪が頬に
当たり、あまりにもの鬱陶しさから神田に対処することを決める。
「……なんなんだよ」
「進路調査の紙なんだけど」
 身体を起こすと長い髪の先端を指でくるくると弄びながら話す神田がいた。その辺によ
くいるような女子高生という、特徴の無いのが特徴のような女子だ。
 しかし、進路調査書だと? 俺は随分前に提出したはずだが。
「あ、トリセツじゃなくて鼎ちゃんがね。私、集める係にされちゃったから」
 訝しんだのが顔に出てしまったらしく神田が説明を足した。最近神田が服装の指導だか
なんだかで担任に仕事を押し付けられていた事を思い出した。
「茉莉か」
 困った表情を見せる神田と共に教室の対角の方を見ると件の鼎茉莉がいた。茉莉は俺と
違って昼寝をしようという姿勢はなく、机上に置いた1枚の紙を睨みつけるように見てい
るようだ。
「進路調査、まだ書いてなかったのか?」
 自分の席を離れて茉莉の横に立つと、進路調査書を凝視していた席の主は頭を上げて短
めの髪を揺らした。細く小さな身体を上から見下ろしながら、神田のように制服を着崩し
ていない事に安心をしたのは、神田の姿を見ていたからだろう。
「せっちゃん。進路、どうしよ」
 小さな頃から変わらない呼び方をする幼なじみは思い詰めたような顔で相談を持ちかけ
た。
無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
154 :トリセツ 2/5  ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/14(金) 02:14:01.35 ID:vQrmFcvs
 ○
 母さん同士が友達だからと幼稚園の頃から付き合いのある茉莉は、昔から自分の感情や
意見を表に出すことが苦手だった。曰わく「極度の恥ずかしがり屋」との事で普段から接
している俺や母親といった相手としか碌に会話も出来ない。級友に対する会話は少したど
たどしくなってしまうくらいにはマシになったが……。
 そんな茉莉の事だから大方、進路について書き出す事が出来ずに悩んでいるのだろうと
いう事は想像出来た。
「行きたい学校とかないのか? それかやりたい仕事は?」
 少しではあるが選択肢を提示する事で茉莉が答えを出しやすくするつもりだった。しか
し茉莉はほんの少しの唸るような声を出すばかりで答えを出せない様子だ。
「神田、回収はいつまでなんだ?」
 そうこうしている内に昼休み終了の予鈴が鳴ってしまう。そう考えた俺は回収を命じら
れている神田に確認をした。再び茉莉の机の方に来てくれていたので呼ぶ手間が省けて助
かった。
「今日の放課後なのよ」
「なんでまたそんな急なんだ」
 この状態の茉莉に決断を出させるのは時間がかかる。絶望的なタイムリミットに嘆いて
いると「いや、1週間前から言われてたんだけど忘れちゃってて」などと神田が言い放っ
た。
 決して、毛先を弄りすぎてくるくると丸くなっている女子に言ったつもりはなかったの
だが、その言葉を聞くとこう思わざるを得なかった。もっと早く言え、と。
無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
155 :トリセツ 3/5  ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/14(金) 02:15:13.15 ID:vQrmFcvs
○ ○

「これもう『進学』ってだけ書いて出してさ、帰りに遊びに行こうよー」
 放課後、学校に残って進路について考えようとした俺と茉莉に、担任からの命で一緒に
残らされている神田が投げやりに言った。
「そうもいかんだろ。何をする為にどこの学校に行くかも考えて書かないと」
「え? そうなの? じゃあ私書き直さなきゃ。トリセツ、どこの学校が良いと思う?」
「知るか! 問題を増やすな!……茉莉、どうした?」
 俺と神田がコントのようなやりとりをしているのを、茉莉が楽しそうに見つめている事
に気付く。
「……せっちゃんと神田さん。仲良し?」
「えへー。そう見える?」
「どこがだっ。茉莉はそんな事言ってないで早く考えろ。そんで神田は否定しろ!」
 言うに事欠いてどうして神田と仲良しだなどと……どうしてそんなことが言えるのか。
「そういえば偉そうにしてるトリセツは何て書いたの」
 ふと、思い出したように神田が聞くと茉莉も「気になる」と言わんばかりの目線を向け
てきた。
「俺か? 俺は国立大学の教育学部だよ」
 俺の返答にこくこくと頷く茉莉と意外そうな顔をする神田が目に入った。
「……せっちゃん、教えるのうまい」
「そう言われると嬉しいけど、国語は茉莉の方が出来るだろ?」
 事実、俺が茉莉に教えているのは所謂理系の教科だ。苦手な文系は茉莉に教えてもらう
ことも多い。
「何、トリセツは鼎ちゃんに勉強教えてるの? じゃあ私にも教えてよ」
「勘弁してくれ。今日だけで神田の世話が疲れる事はよくわかったから。……ちょっと手
洗いに行ってくるから、2人とも考えといてくれ」
 よく考えてみれば茉莉も神田も進路調査書の方が進んでいない事に気付く。いつも茉莉
と話すだけならば俺が進行を図る事が出来るが、神田の横槍は苦手だ。
 自分で考えて作業を進めてくれる事を願い、唸る2人を置いて教室を離れた。
無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
156 :トリセツ 4/5  ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/14(金) 02:15:57.24 ID:vQrmFcvs
 ○ ○ ○

 手洗いにだけ行くつもりが、悪友に絡まれてしまった……。予想外に時間を食った事を
痛手に思いながら教室に戻ると、茉莉の姿が無かった。
「あ、やっと戻ってきた。あのさぁトリセツ。私も国立大学に行きたいんだけど、勉強教
えてもらえないかな? 鼎ちゃんも――」
「茉莉はどっか行っちまったのか?」
 廊下移動を含めて30分ほどは席を離れていないはずだった。まさか遅くなった事で平
時なら一緒に帰ると言うのに今日は先に帰ってしまったのか?……そういえば進路調査書
は書けたんだろうか。
「神田、茉莉の調査書は?」
 もしかしたらそのまま書かずに帰ってしまったのかもしれない。たまに抜けている茉莉
ならあり得る。
「……トリセツ。さっきからまりまりって私のこと無視しないでよ」
「あ、悪い」
 言われて気付き神田を見た。その表情は言葉のほど怒っていない様子に見えて安心する。
「はぁ……。ホントにトリセツは鼎ちゃんが好きだね」
「学校じゃ茉莉は俺がいないと駄目だからな」
「そうじゃなくて、鳥井の気持ち。鼎ちゃんに鳥井が必要っていう訳じゃなくて、鳥井が
鼎ちゃんの為に頑張ってるように見えるんだけど」
 俺の気持ち。その言葉が胸に重く、のしかかった気がした。もしかして今までの俺の行
動は……。
「あ、鼎ちゃん帰って来たよ」
 神田の声を聞いて扉を見ると茉莉がいた。「何かあったの」と言いたそうな顔をしている
が、返事をするよりも早く神田が動いた。
「私、先生のとこに調査書出してくるから2人は先に帰って良いよ」
「……神田ちゃんも一緒に、帰ろ?」
「いやー、多分また怒られると思うからさー。また今度」
 内容の割に明るい声で話す神田が茉莉に、どういう訳かウィンクをした様に見えた。
「……わかった。また明日」
 それを受けてかこくりと頷く茉莉とただ眺めていた俺に神田は無理やり鞄を押し付ける
と、そのままの勢いで教室の外に追いやった。
 ついでとばかりに教室の戸締まりをする神田の唇が何か動いた気がするが、残念ながら
それを聞き取ることは出来なかった。
無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
157 :トリセツ 5/5  ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/14(金) 02:16:35.53 ID:vQrmFcvs
 ○ ○ ○ ○

 学校を出て家路に辿る。しかし、いつものように言葉が出なかった。
もしかしたら今まで茉莉にしてきた俺の行動は全て余計な気遣いだったかもしれない。
そう思えばやはり謝るべきだろうか。
「せっちゃん」
 考え事をしている俺に、茉莉は話をしたいという顔をしていた。
「どうした?」
「わたし、せっちゃんと同じ大学に行く」
「まじか!」
「頑張って考えた。どうだ」と言いたげな茉莉の、思いもしなかった言葉に驚いた。た
だ、茉莉の学力は俺とほぼ同レベル。一緒に勉強をすれば不可能では無いはずだ。
「日本文学部っていうのがあって、そこに興味があるのと、あと……せっちゃんと一緒が
良い」
 頭の中で算段を続ける俺に言うや否や、茉莉は顔を赤くした。
「せっちゃんは迷惑?」
 言葉を返さない俺に不安を感じたのか、茉莉が悲しそうな顔をしながら聞いた。そうだ。
返事をしなければ。
「いや、迷惑じゃない。一緒に大学行こう」
 俺の返事に茉莉の顔がぱっと明るくなった。やっぱり可愛い。
「取説」だなどと不本意なあだ名で呼ばれても、俺は茉莉の為に頑張ろうと、そう思った。
無口な女の子とやっちゃうエロSS 十言目
158 :トリセツ   ◆A3nDeVYc6Y [sage]:2014/03/14(金) 02:17:38.41 ID:vQrmFcvs
以上です。
失礼しました。


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。