- ドラゴンクエスト官能小説Part18
691 :小ネタ[sage]:2014/03/10(月) 08:44:31.03 ID:aY4n2jhT - パン、パンと肉を打ち付ける音が闇に響き、甘い声が魔王城に奏でられる。
勇者の仲間である賢者が、自分たちが見下し続けた先代勇者の肉棒に貫かれ、上り詰める。 その様を、大魔王は不敵に眺めていた。 かつて女ながらに勇者と呼ばれた少女は、その生まれつきに卓越した剣の才や美貌、魔法の力を他者に妬まれ、一人魔王バラモスを倒すための旅に出された。 勇者オルテガの子という触れ込みではあったが、本当はオルテガが旅先で捨てられた子を拾っただけの赤の他人だとバレていたのも、その理由だろう。 バラモスを倒した勇者はミリアと名乗ってはいたが、誰もその名では呼ばない。 バラモスを単独で倒すだけの力を恐れられ、人々はなお彼女を遠ざけた。 そこに新たな大魔王・ゾーマの登場。 彼女はゾーマとの戦いを避けられるはずもなく、一人挑み、そして敗れた。 『美しき勇者ミリアよ』 生かさず殺さず、と言った具合に傷付いたミリアを、ゾーマは癒した。 『貴様は我に敗れた』 『……そうですわね』 『敗者は勝者に従うべし』 『…………私を、魔物にでもすると?』 『否。我が妻となり、混沌の世を統べる助力をせよ。孤独に戦う意地、卓越した力、全て気に入ったわ!』 『……敗者に拒否する資格などありませんわ。解りました。不肖の身ではありますが、大魔王ゾーマ。これより私は貴方の妻となり、添い遂げましょう』 『くく、なお気に入ったわ!これよりは、我を好きに呼ぶがよい、ミリア』 『……感謝いたしますわ、旦那様』 ミリアとて、死力を尽くしはした。 そしてミリアは人間に失望していた。 堕ちた勇者は魔王に魂を染められ、そして―― 仲間たちが焼き尽くされたことさえ忘れ、女賢者はミリアに貫かれ、喘ぎ、悶え、懇願する。 しばらく前までの強気を失った姿は、最早ただの牝に過ぎない。 「さ、これで終わりですわ」 「へ……」 「貴女はここで死にます。お分かり?」 「そ……な…」 女賢者の顔に浮かぶ怯えに、ミリアとゾーマは喜色を隠さない。 「死にたくなければ堕ちなさい。私と旦那様の軍門に下り、闇に堕ちるのです」 「………下れば、死なないで…」 「殺さぬ。最も、子を数えられぬほど産ませるがな」 大魔王の慈悲深き声に、賢者の心は砕ける。 「産みます、幾らでも産みますから…」 無力に響く声。 直後から、再び闇に甘い声が奏でられるのだった。
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