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名無しさん@ピンキー
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ

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黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
196 :名無しさん@ピンキー[]:2014/03/06(木) 23:29:21.32 ID:vM54rCit
「はい貞一くん、あーん」

 座席の真横に屈み込んだ夕子が、箸で玉子焼きをつまみあげ、貞一の口元に突きつける。

「………っ」

 夕子に催促されて、貞一は無言のままあんぐりと口を開けた。

「あん、だめだめ。貞一くんもちゃんと『あーん』って言わないと。はい、あーん」
「カンベンしてくださいよ。今授業中ですよ?」
「しょうがないじゃない。貞一くんが昼休みの時間を目いっぱい使って、わたしをいじめてくれちゃったんだもん。
 …きゃっ」

 夕子は箸を持ったまま、頬に手を当てて嬉しそうに恥じらう。

 今は五限目。午後の最初の授業中である。
二人が屋上での情事を終えた頃にはもう五限目のチャイムが迫っており、貞一はあわてて教室に戻る準備を始めた。
…しかし、いくら他人からは見えないとは言え
股間から精液を垂れ流して失神している夕子を放置して自分だけ戻るわけにもいかず、
貞一はやむなく夕子を担ぎ上げ、よたよたとふらつきながらもやっとの思いで教室に戻ってきたのだ。

「…いじめられてる人は、あんな自転車の空気入れみたいなノリノリの動きでピストンしたりしないと思うんですが」
「いやん、それは貞一くんの仕込みがいいからっ」

 何とか五限目開始のチャイムには間に合ったものの、貞一の心配はむしろ通ってきた廊下であった。
夕子を肩に担いで急ぎ歩いてきたため、彼女の股間からぼたぼたと垂れる精液にまで気を配る余裕がなかったのである。
また、新たな怪異の噂の火種にでもなったりしたら…。
そうでもなくとも、自分の精液が廊下に点々と跡を残しているのを他の生徒や教師に発見されでもしたらと思うと
貞一は生きた心地がしなかった。

「…だいたい、打ちひしがれたのは、どちらかと言うと僕のほうだと思うんですけど」
「?…なんで?」
「なんでって…。僕はあれでも、一応、本気で…その、何ていうか、夕子さんのこと、こ、こらしめるつもりで…」
「うんうんっ。す―――っごい効いたよ!」
「………」
「特に最後にぐりぐりってするやつ、あれすごかったよぉ。貞一くんたら、いつの間にあんな高等テクニックを…」
「…………」
「あぁ〜…、今日もすっ…ごい素敵だったなあ……。
 わたし、お礼に、頑張るからね」
「が、頑張るって何を」

 夕子が妖しく舌なめずりしながら、貞一に顔を近づけてそっと耳打ちする。

「もちろん、貞一くん好みの、せ・ん・よ・う・お・な・ほ・お・る・お・ん・な、になれるようによ。…ふふふっ」
「ゆ、夕子さん・・・」

 夕子が貞一の首に腕を回し、艶かしくしなだれかかる。

「貞一くんだって欲しいでしょう?好きな時にぶっこぶっこできる、携帯用の簡易便所…」
「〜〜〜〜っ」

 そして長くほっそりとした指先で、彼の頬を優しくなで回し始めた。

「ほらぁ、好きな時に好きなだけぶこぶこできるんだよ?
 ぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこぶっこ…」
「ゆ、ゆうこさん、お願い、やめっ…」

 まるでうわごとのように、熱っぽく、延々と、貞一の耳元で下品な擬音を繰り返し囁く。
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
197 :名無しさん@ピンキー[]:2014/03/06(木) 23:30:06.82 ID:vM54rCit
「なんなら、今日から実践してみよっか?」
「へっ!?」
「貞一くんが合図を決めてくれれば、わたしは即座に『おトイレ用の姿勢』になったげるよ?」
「ちょ、も、もう…」
「男のコのおトイレって言ったら、やっぱり立ちながら…よねぇ?うふふふふふ…」

 貞一は後悔した。今日の情事を経て、明らかに夕子はパワーアップしてしまっていたからだ。
…自分が生半可に強く出たせいで、彼女の中で積もりに積もった、六十年分の情欲の焚き木は
その火勢をいっそう強めてしまった。完全に薮蛇だった。

「ゆ、夕子さん、お願いですから…むぐっ」

 いたたまれなくなって抗議の声を上げようとした貞一の口に、先ほどの玉子焼きが押し込まれた。

「なーんてね。ふふっ。でも今は、性欲より食欲を満たさないと。…おいしい?」
「んぐ、むぐっ…。
 …いや、て言うか、今授業中…」
「おいしい?ねえ、おいしい?」
「…。おいしいです…。」
「うふふ、良かった。愛妻弁当、たーんと召し上がれ!」
「…はい…」

 淫猥な誘惑で扇情を煽ったかと思えば、次の瞬間には手作り弁当の感想を聞いて無邪気に喜ぶ。
庚夕子という存在の真骨頂であった。

「…心配しないで。ちゃんと分かってるから」
「はい?」

 夕子の表情が、急に真剣なものとなった。

「貞一くん、頭に来たんだよね?わたしが軽々しく、飽きちゃったの?とか聞いたから」
「…」
「敢えて聞くけど、それはなぜ?なぜ頭に来たの?」
「それは…。夕子さんのことが…好き、だからです」
「…うん」

 夕子は貞一の左手を枕にして、机の上にそっと頭を伏せ、彼の手の甲に優しく頬を擦り付けた。

「だって、なんか悔しいじゃないですか。僕は…僕は、今でも、夕子さんの言葉や動きで、
 すごく心をかき乱されるのに」
「うん…うん」

 ―わたしも。わたしも同じ。

「飽きちゃったの?ってことは、飽きられてもおかしくない、って思ってるってことですよね?
 僕は、…こんなに、今でも、頭がどうにかなりそうになることもあるのに。
 それが全然、夕子さんに伝わってないみたいで…」
「…うん。ごめんね。…ごめんね」

 貞一の手に寄り添う夕子の顔は、穏やかで、安らいで、しかし心底嬉しそうな表情に満ちていた。
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
198 :名無しさん@ピンキー[]:2014/03/06(木) 23:31:52.33 ID:vM54rCit
「…ねえ、なんでわたしが、中に射精されるの、あんなに好きなんだと思う?」
「えっ」
「貞一くんのことが大好きだから?わたしがえっちだから?…うふふ、もちろんそれもあるわ。
 でもね、わたし、貞一くんに中に射精されると、実感できるの。わたしの『中身』を」
「…中身、ですか?」
「わたし、ケガとかしても、たいていは血とか出ないでしょ?…幽霊だから。
 傷すら付かないこともあるわ」
「…」
「だからね、時々、すごく不安になるの。
 …わたしの中、なんにも入ってないんじゃないかって」
「あ…」
「『中身』って、誰しもあって当然だけど、でも普通は見る機会なんかないでしょ?」
「で、でも夕子さんは食事もするし、その…」

 そう。排泄もする。

「確かにごはんは食べるし、おトイレにも行くわ。でもね、それって極端な話、
 単なるわたしの『思い込み』で発生してることなのかも知れないの」
「…思い込み…」
「あって当たり前のことだからね。…貞一くんと出会うまで、わたしのことはわたししか気に留めなかったから、
 わたしが当然だと思ってることが本当に真実なのかなんて、誰にも分からない。…分からなかった」
「夕子さん…」

 『客観』というものは、少なくとも二人以上の人間が同じものを見て、初めて成立するものである。
そういう意味で、新谷貞一と出会うまでは、庚夕子の世界に客観というものは存在しなかった。

「なによりわたし自身、見たいように見られちゃうしね。
 …見たいように見られちゃうなら、わたしには『芯』なんてないんじゃないかって」

 見たいように見られてしまうということは、言い換えれば主観のみで成り立つ存在ということである。
相対的な存在でしかないのなら、絶対の『中身』など存在しないのではないか。
そう思い当たって、夕子は不安に駆られるのである。

「…だからね。貞一くんがわたしと同じものを見てくれるのが、嬉しくてしょうがなくて。
 それで、その貞一くんが、わたしを愛してくれて。…愛してくれると、愛してくれると…」
「…」
「…わたしの中に、熱いものが、びゅ――――って!」
「ゆ、夕子さん……!」
「ステキじゃない。大好きな人に愛してもらうと、わたしはわたしの中を実感できるの。
 …自分自身すら疑わしかったわたしに、こんな幸せがくるなんて」
「…………」

 貞一は夕子が顔を乗せている自分の左手の甲に、いつの間にか熱く濡れた感触があることに気付いた。


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