- 実況パワフルプロ野球のSS Part14
430 :835[sage]:2014/02/22(土) 19:57:51.48 ID:XQOt0noJ - 見たいものが有ったら自分で書くのが一番早いんやで(ニッコリ)
というわけで保守がてらの小ネタ ※二人は同じクラス ※二人は大概仲良し
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431 :はやい(確信)[sage]:2014/02/22(土) 19:59:33.30 ID:XQOt0noJ - 去年のバレンタインの時、下足棚がチョコで埋まって靴が入れられないという事態に直面した僕は、念の為いつもより随分早く学校に向かっていました。
校門に着いたのが7時前、用務員さんくらいしかやって来ていないはず。さすがにこの時間帯ならば、チョコ攻勢に遭う事は無いだろう、と思っていたのですが。 「嘘」 自分の下足棚の中には、昨日は確かに無かった筈の小さな可愛らしい包みが一つ。 こんな非常識な時間帯に先手を打たれている、という事に対する純粋な驚きと、ちょっぴりの戦慄が背筋を駆け巡ります。 「……あれ?」 しかし、ある物を見つけた事によって、僕の中に有った悪い感情は一気に吹き飛んでしまいました。 それは、わりかし見慣れた、僕の物より少し小さな、何の変哲も無い革靴。そう、僕の予想が外れていないのであれば、この包みはおそらく――。 ―― 気付けば教室まで一息に走り抜けた後でした。ほんの少しだけ乱れた息を整え、引き戸を勢いよく開けると。 「……い、猪狩?」 「やっぱり……!」 そこには、目を丸くした聖さんが座っていたのです。
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432 :はやい(確信)[sage]:2014/02/22(土) 20:01:31.80 ID:XQOt0noJ - 「……!よ、用事を思い出した、私は部室に行く」
「それなら一緒に行きましょう!僕もどうせ始業まで向こうで過ごすつもりでしたから」 「なっ……え、遠慮する。付いて来るな、後から来い。むしろ来るな」 「まぁまぁそう言わずに……」 そう僕が言うのが早いか、素早く荷物を手に取った聖さんは、流れるような動作で反対側の引き戸を開けて、出て行ってしまいます。 とはいえ、僕は慌てません。授業に必要な荷物を机に入れてから、余裕を持って彼女を追いかけます。 「……ひ・じ・り・さん!」 「うわっ!?くっ……やはり追い付かれるか」 一応僕は足の速さで言うと部内トップクラス。対する聖さんは、残念ながら最も遅い人に挙げられる鈍足さんです。 どたばたと必死で脚を動かしている彼女には申し訳ないのですが、その姿は極めてチャーミングでした。 「ありがとうございます!すごく嬉しいです!」 「知らん!あのチョコは、私が来た時にはもう……」 「あれ?チョコってなんですか?僕はまだ何も言ってませんよ?」 「なー?!は、嵌められた!」 「いやぁ、光栄だなぁ。今年最初のチョコが聖さんからで、しかもこんなに朝早くだなんて」 「むむ……まぁ、お前今日誕生日だしな……で、でも勘違いするなよ!別に手作りだからといって、特別な意味は……」 「手作り!?ますます嬉しいです!」 「あああああ?!」 走る事に精一杯なのか、珍しく語るに落ちている聖さん。しばらくは良いネタに出来そうです。
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433 :835[]:2014/02/22(土) 20:05:21.04 ID:XQOt0noJ - 終わりやで
タイトルの割に時期が遅過ぎるって、それ一番言われてるから(白目) どんなにニッチだろうと僕は進君と聖ちゃんの組み合わせを推し続けます(真顔) 多分聖ちゃんがドスドス走ってても進君はスタスタ歩けば追い付いちゃうと思うんですよね 走力倍近く離れてるし しかしいつの間に画像認証なんてものが導入されたのか……専ブラは関係無いっぽいけど
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