- 【ぶつ森】どうぶつの森スレ 5夜目【おい森】
86 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/21(金) 03:29:47.49 ID:pyT8vm3k - 彼女が幾度となくタランチュラやサソリに襲われ気を失ったときも、毎回タケルが応急手当をして家まで運んでやった。
今では襲われる前に奴らを退治、捕獲できるまでになった。 ハチにいたっては、彼女を脇に抱えながら逃げている姿を住民達に何度も目撃されている。 逃げながら片手で網を構えタイミングを計り、立ち居地、向き、角度、ハチとの間合いを見定めつつ素早く体制を整えてから網を振り下ろす。 無事捕獲すると同時にその場のピンと張り詰めた空気が一瞬にして弛み、周囲から感嘆のため息とどよめき、拍手が沸き起こるのだ。 しばしば起こるこれら一連のイベントは、彼を心身ともにドッと疲れさせる。 瞬時に己のあらゆる能力を最高ゲージにまで上げなければならないのだから当然だろう。 全神経を研ぎ澄まし感覚を鋭くし、危険予知能力、五感及び第六感、野生の勘といった類の本来持っている先天的なものはもちろん 瞬発力、素早さ、スピード、柔軟さ、鋭敏さ、集中力、精神力、判断力、腕力、脚力、気力、動体視力、等など もともと優れてはいたが更に日頃の特訓及び訓練、鍛錬等、後天的に培ってきたもの それらすべてを余すことなく際限なく最大限引き出すのだ。 これらをまとめて動かしている原動力が彼女への「恋心」という真意だから笑える、とタケル自身思う。 ゼーゼーと荒い息を吐きながらギャラリーのことはスルーするも「ケガしてないか?」と彼女を気遣うことは忘れない。 ここで拍手は♂住民の口笛や囃し立てる声に変わるのだ。 (・・・・。コイツら・・見世物じゃないって言ってんのに・・こっちは必死だっつぅの・・) うんざりとした様子で立ち上がるも、彼女の「ごめんね、タケル・・ありがと。」の一言で、彼の体力はあっという間に回復するのだ。 まったく・・たいした見返りもなくなんで自分がこんなことをここまでしなくてはならないのか・・と毎回思うが 本能で勝手に身体が動いてしまうのだから仕方がない。防ぎようがないのだ。
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