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名無しさん@ピンキー
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】

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【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
52 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/21(金) 18:30:03.91 ID:5cubL4oW
8月12日    午後3時



リンデンバウム  控え室



昼間の客足が一旦途絶え…満員御礼だった店内は若干静かになり…

大忙しだったウェイトレスの女の子達は、控え室で休憩中…


「わぁ〜〜この服、可愛い♪」


「この靴もいいよね〜〜〜!」


「今年はこういうの流行なんだよね〜〜♪」



女の子達はテーブルにファッション誌を開いて雑談していた。

控え室に響く…女の子達の雑談する声…笑い声…

控え室は女同士独特の華やかな雰囲気に包まれる…

そんな時、控え室の入り口ドアが開いた。


「ふぅ〜〜お疲れ〜〜〜っす」


控え室に入ってきたのは、一仕事終えて休憩に入る晶…


「あっ、晶くん、お疲れ様〜〜〜♪」


女の子達は休憩に入る晶に笑顔で声を掛けた。

その後も女の子達は、ファッション誌を眺め、商品を指差しながら雑談を続ける…


「でさぁ〜〜コレ見てビックリしたんだけど〜〜結構安いんだよね〜〜♪」


「あっ、このアクセサリー特集でしょ?可愛いのいっぱいあるよね〜〜」


「私コレ欲しいなぁ〜〜♪あっ、これもいいかも〜〜♪」


晶を横目に、女の子達は引き続き盛り上がる…
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
53 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/21(金) 18:31:07.46 ID:5cubL4oW
『…何を見てるんだろう…?』


晶は気にしながらも…自販機でジュースを買い、飲み始める…

暫くして、再び控え室のドアが開いた。


「アナタ達〜〜〜!そろそろ休憩終わりでしょ〜〜?早く仕事に戻りなさいっ!」


バイト長の女子大生が部屋に入るなり、少し大きな声で女の子達を呼ぶ…


「あっ、ゴメンなさ〜〜い!すぐに準備しま〜〜す!」


「あはは、もう休憩時間終わってたんだ(笑)気付かなかった♪」


「本当に休憩ってすぐに終わっちゃうよね〜〜(笑)」


バイト長の指示に従い、女の子達はそれぞれ自分の持ち場に戻る…

そして、控え室には晶一人…

しんと静まり返る控え室…


「ふぅ…何かイキナリ静かになっちゃったな…」


ジュースを飲み終わった晶は、缶をゴミ箱に入れると…椅子に座る…


「あっ…これって…あの子達が読んでた…」


椅子に座った晶の目に付いたのは…先程まで女の子達が読んでいたファッション誌…

晶は何気に手にとって読んでみることにした。
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
54 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/21(金) 18:31:58.18 ID:5cubL4oW
「…何だコレ…あぁ…指輪か…」


開かれたままのページ…

アクセサリー特集のページに、晶は目を通す…


「へぇ〜〜〜いろいろ種類があるんだなぁ…綺麗で…それに…可愛いなぁ…ふ〜〜ん…」


様々なデザインのアクセサリーを興味深そうに眺める…


「あっ…この指輪…いいな…」


リングのページに載っていた指輪の写真に目が留まった…


「派手でゴチャゴチャしたのより…シンプルな形の方が…私は好きだな…」


細々した飾り気のない…シンプルなシルバーのリング…

サファイアやルビーの粒があしらわれた他のリングよりも、晶の目には美しく映った…


「…こういうの…巧海…いつか私にプレゼントしてくれるのかな…」


晶の脳裏には、そんな淡い希望が芽生え…思わず呟いてしまう…


「あははっ…まだ早いよなぁ〜〜そんなの…」


そして、そんな場面を想像しながら、思わず照れ笑いした…

その時…晶の背後から突然の声…
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
55 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/21(金) 18:33:04.77 ID:5cubL4oW
「晶ちゃん、何読んでるの?」


「うわっ!!?た、巧海っ!!?」


ファッション誌を眺めながら、淡い希望を抱き…照れ笑いしているうちに、いつの間にか

背後には休憩に入った巧海が立っていた。

晶は素っ頓狂な声を上げながら、巧海の方を振り向く…


「ビックリさせるなよなっ!っていうか…その…いつから居たんだ?」


「うん、今入ってきたばかりだけど…晶ちゃん…何読んでるの?」


巧海は晶が手にしていた雑誌に目を向けた。


「あっ、これって…女の子達がよく読んでる…」


「こっ…これは…そのっ…テーブルの上に置きっぱなしになってたから…ちょっと読んで

みようかな〜〜と思ってな!うん、ちょっとだけ読んでたんだ…」


晶は赤面しながら、雑誌をテーブルの上に置いた。

すると、巧海は覗き込むようにして雑誌に目を通す…


「へぇ〜〜〜指輪だね…いろいろあるんだね…」


「だ…だろ?いっぱいあるよな…あはは…」


「晶ちゃんは…どの指輪がお気に入りなの?」


「えっ…?私…!?」


巧海の質問に、晶は戸惑う…
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
56 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/21(金) 18:34:01.91 ID:5cubL4oW
「…えっと…私は…コレかな…」


晶は、先程目に留まったシルバーのリングを指差す…


「いいね…晶ちゃん、こういうの好みなんだ」


「そうだな〜〜あんまり派手でゴチャゴチャしたのよりも、シンプルで綺麗なデザインの方が、

私は好きだな…何ていうか…こういう洗練されたデザインって、結構好みなんだ…」


他のバイトの女の子たちに混ざって、ファッションやアクセサリについて雑談する…

そんな行動は晶にとって抵抗があった…

しかし巧海には、自分の好みや意見を抵抗なく伝えることができた。


「…巧海は…どういうのが好みなんだ?」


「うん、僕も…これかな…晶ちゃんと同じ…これが良いと思うよ」


「本当か?何か好みが一緒って、嬉しいよな♪」


「そうだね、嬉しいね♪」


そして…暫くの沈黙が続く…


すると、巧海は思いついたように口を開いた。


「そうだ!ねえ晶ちゃん、バイトのお金が入ったら…僕、晶ちゃんに指輪をプレゼントするよ!」


「うぇえええっ!!?そ、そんな…いいよ!悪いって!!」


突然の巧海の発言に、晶は照れながら遠慮する…
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 4【舞・舞乙】
57 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/21(金) 18:34:40.89 ID:5cubL4oW
「ううん、僕はプレゼントしたいんだ…晶ちゃんに…」


「ええっ…その…どうして?」


「ほら、僕って…今まで晶ちゃんにずっとお世話になってるのに…ずっと付き合ってるのに…

何もプレゼントした事無いから…」


「…巧海…その…本当に良いのか?舞衣さんにも…お金返すんだろ?」


「大丈夫だよ、それ位…お姉ちゃんも許してくれるよ♪」


心配する晶の言葉に、巧海は笑顔で返した。


「この前、友達から聞いたんだけど…駅前にアクセサリーショップがあるんだって。だから…

バイトのお金が入ったら、一緒に見に行こうよ♪」


「よ、よしっ!!じゃあ、私も…私も巧海にプレゼントするぜ!!」


「本当に!?いいの!?」


「あぁ!!私も巧海に似合う指輪を選んでやるからなっ♪」


「うん…ありがとう晶ちゃん♪僕、凄く楽しみだよ!」


バイトの給料が入ったら、お互いにアクセサリーをプレゼントする約束をした二人…

その日を楽しみにしながら…二人は残りのバイト生活を過ごした…

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