- 強制女性化小説ない?Part49
253 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/18(火) 00:41:15.22 ID:mgqdVmbl - >>245
―――募集要項。女性に限る。男性の場合は応談。ただし、男性のままでの就職は不可。 何度読み返しても、それしか書かれていない募集要項。 寮完備。職場への送り迎え付き。三食保証。日々の生活に十二分の給与水準を保証。 だけど、これ、何をやらされるのか全く書いてない。 (どう考えてもピンク産業だよな) それ以上考えて、俺はそのチラシを握りつぶしゴミ箱へ捨てた。 幾ら就職難だからといって、男性向け求人欄にこんな募集を掲載するとか、悪意の固まりだろと悪態をつく。 だが、懸命に景気回復を頑張る政権与党の邪魔しかしない売国野党ばかりの現状では、まず就職先を確保しないと…… (軽くジャブってみようか。電話して話を聞くだけでも……) そんな軽い気持ちが全ての現況であった事を気が付くのは、これから1年後になるのだが、それは別の話。 クシャクシャのチラシを開いてみれば、案外大きな文字で電話番号が書かれていた。 0570から始まる番号に若干の不安の覚える。 数度のコールが続き、直後に回線が成立した。 『君は誰だ?』 電話の向こうでドスの効いた野太い声が喋っていた。 「求人広告を見たんですが」 『右の上の方に8桁の数字が書いてあるだろ?』 「えっと――」 書いてあった番号を読み上げたら、急に電話口の向こうの態度が変わった。 『あーすまないすまない。今どこに居るんだい?直接会って話をしよう』 「え?」 『面倒は無いよ。身一つで来れば済む話だ。なに、いかがわしい事をさせようと言うんじゃ無い』 なんだこいつ? そんな不安感を感じつつも、気が付けば直接会う話をしていた。 きっと面倒な事になる。そんな予感がしている。 アポイントを完璧に無視するべきだと自分でも解っている。 ただ、興味の方が勝った俺は指定された場所へおびき出されていた。 真っ青な冬空の高い日だった。 その日。俺は男としての人生を終える事になった。 〜続く(……とは思えない)
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