- 戦隊シリーズ総合カップルスレ 19
221 :【冒険赤桃】アネモネ[sage]:2014/02/13(木) 01:25:26.17 ID:eEkOE2We - 部屋に灯されている明かりは月の明かりだけ。
そんな暗い部屋の中に響く声は二つ。 「っ!ぁ、いあ、あ、ああん!」 「く・・・」 キリキリと締め付けられながら暁はさくらの中へ自身を押し進めていく。 「さく、ら・・・」 少しでも楽になれるように暁はさくらの額にそっと唇を落とす。 彼を受け入れようとさくらはほんの一瞬だけ力を抜く。暁はそこをついて一気にねじ込んだ。 「さと、るさん・・・ああああああ!」 後はもうがむしゃらに動くだけだった。暁はさくらをひっきりなしに突き上げていく。 「ここ、か?」 「あ・・・そこはぁ、あ!あん、あん」 突く度に甘い声を響かせるさくら。暁はその声がもっと聞きたくて突き上げる角度を変え、力も強くしていく。 さくらはその痛みが快感に変わっていくのを感じる。 「んあ!・・・あぁぁ!」 「はあ、はあ・・・ん」 息をつく間もなく動かし続けていると目に涙を溜めたさくらが暁に向かって手を伸ばしてきた。 「暁、さん・・・抱きしめ、て」 自分でも驚くぐらい艶かしく、それでいて甘い声で囁くさくら。暁は一旦、動きを止め彼女の腕を掴んだ。そしてそのまま自分の背中に回し 自らもさくらを腕の中に包み込んだ。 抱き合ってから交わりは一層激しくなっていった。 喘ぐ声、荒い息づかい、飛び散る汗、ベッドの軋みやシーツが擦れる音。それらすべてが拍車をかけてゆく。 「ぁあ!だめ!あ、あああん!」 「さくら・・・」 そう耳元で囁き抱きしめる力をさらに強くする暁。それはさくらをほかの誰にも渡さない、渡したくないという独占欲の現れだった。 けれどさくらは不思議とそれが嫌ではなかった。 それだけ大切に思ってくれてる、愛されてるという証拠だからだ。 「こっち、向いて」 色っぽく息を吐きながら告げるさくら。暁と目を合わした瞬間口づけを交わし、そのまま舌を送り込む。 暁もそれに答えるようにさくらの口の中を掻き混ぜていく。 「んふ・・・ん」 「ん、はあ・・・」 お互い舌で情を交わしながら体の交わりも強くなっていく。 やがて快感は下半身から体全体に広がり、熱く深く2人のつながりを強くしていく。 「あ、あん・・・さ、暁さん・・・」 喘ぎ声の合間にさくらは愛する者の名前を呼ぶ。暁も思いは同じだった。 「さくら・・・一緒に」 「はいっ・・・!」 小さく頷くとさらに動きは速くなり痛みも抱き合う力も強くなっていく。そして 「さくら・・・!」 「暁さん、大好き・・・!」 お互いの体も声も思いも全てない交ぜにして2人は舞い上がった。
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222 :【冒険赤桃】アネモネ[sage]:2014/02/13(木) 02:01:29.41 ID:eEkOE2We - さくらは左手に冷たい感触と温かい感触、両方を感じながら目を覚ます。
「起きたか?」 優しく声をかけてくれる暁に微笑みながらうんと頷き、ふと左手を見てみる。 そこにはそっと包み込んでくれている暁の手、そして 「あ、あの・・・これ」 頭の中では『それ』が何なのかは分かっている。しかし状況に頭が追いつかない。 「この惑星で採れる宝石をはめ込んで作ってもらったんだ」 照れくさそうにさくらの髪を撫でながら言う暁。 夜遅くの外出、ぎこちない会話。 さくらの中で全てが合致した。 「このためだったんですね・・・」 さくらの左手薬指には赤い宝石がはめ込まれた指輪が光っていた。 それが意味することはただ一つ。 「暁さん・・・!」 嬉しさとそれを別の意味で捉え、疑ってしまった悔しさ、その二つが混ざった涙を流したさくらを暁はそっと抱きしめる。 「寂しい思いをさせて済まなかった。だが、これからは大丈夫だ」 こくんと腕の中で頷き顔を上げるさくら。 「改めて言ってもいいか?」 「はい」 「結婚しよう。必ずさくらを幸せにしてみせる」 「はい、暁さん。・・・でも一つだけ訂正があります。 わたしはもう十分幸せです」 外に出た時。既に時刻は昼近くになっていた。 柔らかな日差しのもと、暁とさくらは指輪のお礼を言うため、例のアクセサリーショップへ向かっていた。 手をつなぎながら歩いていると暁は言った。 「その宝石の名前を知っているか?」 「はい、確か『アネモネ』ですよね?」 「そうだ。だが地球にも同じ名前の花があることは知っていたか?」 「いえ・・・。でもそれが何か?」 「ちょっと来てくれ」 そう言われ連れられた先は― 「綺麗・・・」 一面に広がる花畑、そしてその先には太陽の光を浴びて輝く赤い宝石『アネモネ』があった。 「ここから採ったんですね」 「ああ」 その美しさに惹かれるさくら。レポートの写真では見ていたが実物を見るのは初めてなのだ。 そっとアネモネを撫でているさくらの隣で暁は言う。 「花の『アネモネ』の花言葉は色によって違うんだが、赤の色のものには『君を愛す』という意味がある」 「そうなんですか?」 驚くさくらの言葉に頷き暁は続ける。 「さらに『アネモネ』全般の花言葉はたくさんあって、その中に『恋の苦しみ』というものもあるんだ」 そこまで言われてさくらも気づく。宝石の『アネモネ』にはどんな言い伝えがあったか。 「『恋の苦しみを乗り越える』という願いを叶えられるように『君を愛す』、そんな意味をその指輪に込めた」 さくらは本来、そういったまじないに頼るスタンスではない。しかし、この指輪にはまじないの効果を期待してもいいかもしれないと思った。 それは婚約指輪の定石であるダイヤモンドよりも綺麗で熱く深い思いが込められたもの。そんな素敵な指輪でプロポーズされたのだ。信じなけ ればバチが当たる。そんな風にさくらは思ったのだ。 「ありがとう、暁さん」 「俺こそありがとう。こんな自分を愛してくれて」 そうして互いに笑い合い再び手をつなぐと2人は花畑を後にする。 花が風に吹かれ揺れる。アネモネが太陽の光で輝く。 それはまるで暁とさくらの未来を祝福しているかのようだった。
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223 :【冒険赤桃】アネモネ[sage]:2014/02/13(木) 02:04:09.38 ID:eEkOE2We - 以上です。色々とお見苦しいとこがあったり、役者さんネタのようになってしまい申し訳ありません。
ではこの辺で
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