- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 4【電気按摩】
712 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:07:13.52 ID:olj7c8Ii - >>694
まぁ自分でも読み返すとすげぇ読み辛い文章だと思ったし・・・ ここの住人ゲームネタ等に詳しいの前提で書いたけど、そうでないなら尚更キツイと思う だから電波呼ばわりも仕方ない気がする でも、書き直したのまで載せるとしつこくなりかねないので ちょっとだけ書いた瑤祁莉女学院の続きだけあげます
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713 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:07:43.33 ID:olj7c8Ii - >>697の間違い
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714 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:13:09.78 ID:olj7c8Ii - ……あれ? 僕……寝てた? 数分程度だと思うけど……。
キャンパス内にいる、そんなことすら忘れていた。あるわけないけれど、 象牙色をした明るく柔らかな空間に二人だけでずっといたような気がしてたから。 優しく……温かくて柔らかくて、それになんだかいい匂いもするし。多分これが本物の女の人。 上辺だけ似せた僕にはきっと出せない何か……抱き包まれてずっと、ずっとこうして(こうされて?)いたいけど…… きっと彼女はずっとそうしてくれるだろうけど。ううん、だからこそ……僕から言わなくちゃいけないんだと思う。 「……もう、大丈夫ですから……」 名残を惜しんじゃダメだ、少しでも感じたらまた彼女に甘えたくなるから。だから彼女の両肩に乗せた手は体を支えるためにではなく、 グイと離すための表れが強い。彼女の腕に、胸に抱かれるのは気持ち良過ぎるから。少しでも決意を鈍らせないために。 でも、正直彼女を見据えただけで僕の心はグラつく。思ってしまう、あの空間にいつまでも、いつまでも、と。 「そう、判ったわ……」 僕の腰に回されていた手が引かれていく、するりと抜けるその感触だけで吐息を漏らし、己のしたことを後悔しそうになる。 こんな細かなところでも内側から溢れ出るきっと僕には成し得ないだろう本物の色香。そして僕の頭をポンポンと撫で付けた。 うぅ、これだけでも弱い。 何も言わず肩を並べて座り直す彼女。顔を少し上げているところをみると空を眺めているのだろうか。 ……いや、そんなまじまじとでなく横目に入れただけだけど。 沈黙。別に気まずい空気ってわけじゃない。でも、訊きたいことはあれこれあるのになんとなし切り出しにくいというか……。 結局僕も空を眺める。春らしい柔らかな青。青空を眺めるのは結構好き。 冬の澄んだ青や太陽に負けないくらい力強い夏の青さとか季節季節もそうだし朝昼夕、 もっといえば更に細かい時間毎、の移り変わりで見せるそれぞれの色、そのどれにも趣きがあるっていうか……。 また、最近思うようなったんだけど……――。 「昔ね」 唐突に彼女が口を開いた。 「昔ね、川を眺めるのが好きな子がいたの。文字通り日が暮れるまで同じ場所に立ち続けるくらいに。 それでね、あるときこんなことを言われたわ『川を眺めるとは川を見ることに非ず。川の流るるを見ることなり』てね」 瞳は空に向けられたまま彼女は続ける。 「ねぇ、空を眺めることはどうだと思う?」 「えと……そうですね……。時間によって青の濃さが違うと思いますし、 夕暮れだとハッキリと場所によるグラデーションが見てとれるから多分同じ、少なくとも似た要素はある、と思います。 ……その……夜は夜で真っ暗じゃなくて夏なんかだと『夜の青空』みたいなのがあるよう最近思い始めましたし……」 丁度さっき心にしていたことを復唱するかたちで話してみた。う〜ん、これでいいのかな? 「……『夜の青空』。…………詩人なのね」 あぅ……我ながら背伸びな表現かなとは思っていたけど指摘されるとやっぱり恥ずかしい。 「でも、なかなか面白い考察だと思うわ」 小さく息を吐き、そしてようやく僕に顔を向けた。 「……何から聞きたい? 何故貴方が男の子と判ったか、何故そうと判っても騒ぎ立て誰かに知らせることもしないのか、 ……何故男性が股間を強打した際の対処が板についたように行えるのか、 とかその他。不思議に感じたところはいくつかあった筈。でしょ?」
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715 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:20:17.86 ID:olj7c8Ii - そう、どうも言い辛くて向こうから言わせてしまったけれど一人でいた時引っ掛かっていた。
……にしても、女の人の口から「股間」とか言われると……いくら妥当な表現とはいえ……なんかこう言われてる僕がむず痒くなってくる。 いやらしい気とかないにしても……ね? 「そうね……実を言うとどれもが一つのことに起因するの。そしてそれを話すと少し長くなるかもしれない。 だからその前にとりあえず薬飲んでおいて。もう決めてあるでしょ?」 言われてみればそうだった。でも、赤と青なら答えは当然。 「せっかくだから赤の薬を選びます」 そう、せっかくだから。 「せっかくだから……想像以上に前向きなのかもしれないわね貴方」 「どうでしょう、惨烈な『現実世界』を見たくないだけかもしれませんよ?」 軽い笑顔をつくり手渡された薬を飲み込む。赤の薬は単なる鎮痛剤だという話だからなんともない。 効果が出るのももう少し先だろう。 「フフッ、分かってるくせに。当然大仰なデタラメでこっちも単なる痛み止め。少しは信じてくれるかなと期待したのに」 いかにもヤレヤレといった風に肩を竦め残念そうにし青い薬を遠くに放り投げてしまった。 「知っているかもしれないけどバレットタイムで有名なSF映画の受け売り。 ……でもね、この世の中が仮想現実でないとは誰も証明出来ないのよ? 勿論逆もまた然りだけど、そんな胡乱な世界に生きているのも確か。 唯一瞭然たるものは思惟している瞬間の己だけ。それでデカルトがどうして無神論者に転向しなかったのかしらね。 一応理屈付けているらしいけれど、論がいくらか強引らしいし」 …………まさか……ね? とは思うもののやっぱりカプセルの飛んだ先に目を遣ってしまう。 もしも、もしもあの映画のようにこの世界は夢だとしたら……。でも、あの映画には救いがある。 たとえ人類は滅亡の淵に立たされているとしてもあの世界では目覚める前と後の姿が同じだった。 つまり自己同一性が保たれる。もしも夢の中の自分と本当の自分が別人だったなら…… いや、カフカの『変身』に出るおぞましい毒蟲こそが真実の姿だとしたら、 記憶を消して夢の中に戻してくれと仲間を裏切ったキャラに観客は随分同情的になると思う。 …………いやいや、まさかそんな……。 「……さてと、じゃぁ本題に入ろうかしら……」
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716 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:21:40.71 ID:olj7c8Ii - 「!? ……わっ!」
言い終わるや即座に僕を押し倒し覆い被さってきた。 「なっ、なにするんですかいきな……ヒャンッ!」 この感覚、彼女の片手は僕の大事なところ……えとその急所のタマゴの方……に伸ばされていた。 捏ね回すよう指を絡ませられるとまたさっきのように力が抜けていく、指を絡められてるだけなのに…… いくら最大の急所だからって……こんなに弱いの? 「ヒャッ……ハァ……ンッ! ……」 声を漏らしてしまう。こんなのダメだ、おかしいと思っても腕も脚も震えるだけで動かない、 指が僅かに言うことを聞いてくれるけれどあまりに無力だ。 「男の子なのに女みたいな声を出して……いけない子。……でも、可愛くて素敵……」 表皮を撫で回したかと思うと微か、ほんの極微、に圧を加えられて僕は……僕は…… おかしい、おかしいよね、急所なのに……急所だから過敏なのは痛みの筈なのに僕は……僕は……。 「ん……ヤッ、やめ……」 「そう? でも身体の方は違う意見のようだけど。……Mっ子なのね」 手も足も動かないのに腰だけは僕の意思に反してまで身をくねらせる。 たしかにこれじゃ説得力無いかもしれないけど生理的なものであって……。 ていうか強姦魔みたいな理屈じゃないかー! 合意があったかといえば答えはノーだ。 「この国に女の強姦罪は存在しないのよ?」 !? どうして僕の心を見透かしているわけ? エスパー? サイキッカー? ニュータイプ?? ニュータイプをエスパーのように推するのはオールドタイプの大きな偏見だけど……ってなんで妙に余裕なんだ僕は。 それどころじゃないのに。これってつまり混乱してる?? 「強制猥褻も立派な犯罪ですッ!」 必死に言い返す。でも、でも彼女の指が触手……よくある形状しがたい異形の生物の下品なカンジじゃなくて、 もしも天使とか麒麟みたいな神聖な存在にそれがあったのならばこうであろうなめらかな…… のように揉みしだく度に僕の思考は乳白色の中に溶けていく。 「ン……ファッハァ……」 「私ね……」 頓に彼女の指の動きが止まるとさっき蹴られた方のをがっちりとロックする。そして……。 「私ね……魅入られてしまったの……。……男性への金的攻撃に……」 そしてギュッと親指を、丁度彼女のつま先がめり込んだまさにその場所に、押し込んだ。
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717 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:24:19.50 ID:olj7c8Ii - 「……ぃぎッ! ああああっ!!!――」
指を押し込まれた先から湧き上がる重くて鈍い、それでいてキリキリとした強烈な痛みに堪らず叫び声をあげる僕。 「――あ……う……ひっ、ひっ……」 ひとしきり叫びをあげたあとは逆に声が出ない。上手く呼吸が出来ないでいる。 なんとか息を吸おうとするけども喉の辺りで往来が止まってしまう。なんだろうこの純粋な苦しみ。 黒とは違う、でも絵の具を乱暴に混ぜ合わせて出来たどす黒さみたいな。 なんていうかギャグっぽいけど、もうアイヤーってカンジ。 けれど彼女は。 「そう、この感触、この声、この姿……。素敵、想像以上に……」 と上気した顔に声とまるで僕とは対照的、どうしてこう……僕が男で彼女が女だから?? いやいや、やっぱりおかしい。いくら女の人には分からない痛みだからって。この人が特別に変……だよね? 「……ごめんなさい……」 ふいと急所に力を込める指の動きが止まる。 「……私また……。許してね、とは言わないけれど……ごめんなさいね……」 先ほどまでとはうって変わりブルーなトーンで詫びを入れる彼女。目もなんだか潤んでいる。 「痛かったでしょ……」 ふわりとした手つきで僕の急所を撫であげる。指を絡められたときよりも更にソフトに。 優しく、とても優しく。急所を他人、それもその痛みに不可知な者の手にあるというのに僕はとても……とても……。 今なら合意の有無はイエスかもしれない。いや、いやらしい意味とか抜きでだよ? 「……私ね、武術を習っていたの……」 「武術……ですか?」 僕を抱き寄せ静かに語りだす。
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718 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:26:10.85 ID:olj7c8Ii - 「ねぇ、女子供が大人の男に勝つには何が有効だと思う?」
そっと刺激される僕のか弱いタマゴ。これって誘導尋問だよ……ね? 「……急所……攻撃だと思い……ます」 彼女のやってることを思えば今更ではあるんだけど、やっぱりその女の人に「股間」とか言い辛いわけで……。 「急所ねぇ……。ここかしら?」 抱き寄せた手で僕の手首の辺りを掴むと親指をグッと押し込んできた。 「……痛くないの?」 「……どうしたんです?」 僕の反応に意外そうな顔で彼女は尋ねてくる。まぁ全く何も感じないわけじゃ勿論ないけども、特別どうの言うものでもない。 「じゃぁここは?」 と肘関節の横のところに指を押し込めてきた。……やっぱり軽くツボを刺激されてるくらいにしか感じない。 「……ウソ……内尺沢に肘詰が効かないなんて。両方とも点穴、人体の急所よ? ……どういうこと? 特異体質? 引かぬ、媚びぬ、省みぬ?」 また最後言ってることに突っ込んだら負けなんだろうか……。ていうか他はともかく省みることは大切だよね。 「困ったわね……。じゃぁ、釣鐘(ちょうしょう)はどうかしら?」 「ちょうしょう?」 「そう、別名金的……」 言うや僕が身構えるより速く大事なタマゴに力を加えてきた。 手首に加えられたのと多分同じくらいなんだろうけども感じる痛みは段違いで、僕は彼女から逃れるように倒れてのたうった。 息が止まりそうなくらい痛い。 「ふふっ、やっぱりそこは急所なのね」 さっきまでのブルーはどこへやら。嬉しそうに、安心したように微笑む彼女。 「しかもその様子だと人一倍の感度のようね。……素敵……」 ちっとも素敵じゃなーい! でも、言い返す余裕なんてなくてただ情けなく悶えることしかできない僕。 股間を打ち付ければ痛いのは勿論だけど、普段の生活で強打することなんてそうそうあるものじゃない。 だのに僕は今日これで何度目だっていうんだろう。……これこそ「泣けるぜ」なのかもしれない。
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719 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:28:54.84 ID:olj7c8Ii - 「ごめんなさい、ついうっかり。でもこれで解ったでしょ? 問いの答え」
「は……い……」 苦しくて返事するのがやっとだった。 「そう、金的攻撃。けれどね、私の習った武術では女にこそ教えないものだったの……」 またもトーンをブルーに落とし彼女は語り出した。 「『女は金的を知るとその快感に溺れる可能性が有る。 その為、心技体全てが揃って初めて女は金的攻撃を授かることが出来る』とそういう教えだったの。 ……でもね、自分で言うのもおこがましいけど私は才能あったの……呆れるほどにね」 空を仰ぐ彼女。気のせいか春の青空にしては少し青が濃くなったよう思えた。 「だからね、技と体だけ出来上がってしまったの。それで特例として金的を教えよう、そうなってしまった。 ……師は最後まで反対だったのに周りに押されるカタチでね。……そして心が無いまま金的攻撃を習った私。 ……結果は最悪のものとなったわ。……必殺性、優越感、征服感、感触その他、その全てにときめき、虜になった。 ただ金的を求める、それだけの為に禁じられていたストリートファイトに身を投じ修羅道に堕ちた。そして……。そして破門された」 「破門……」 なんとなく雰囲気に押されて相槌程度の言葉しか出せなかった。 「そう、心技体の完成を待たずに魔道に堕ちた者の末路。だから本当は教わっていたのは武術ではなく武道。 だのに私は最も肝心なところが抜け落ちて『術』だけ会得してしまったの」 更に濃い、サファイアブルーを彼女から感じ取った。 「魔道に堕ちた間とても多くの男性と戦ったわ。勿論、金的目的で。……それでね、いつの間にか敏感になってしまったの。 だから貴方を見たときすぐ判ったわ。『あぁ、付いてる』って」 ……僕は何も言えなかった。ただの変な人だと思ったけどまさかそんな過去があっただなんて。 ちょっと信じ難い話ではあるけど、実際悲しいかな結構自信ある僕の女装を見抜いたのは確か。 おそらくこの女学院にいるのも自ら男を避ける為だろうと想像がつく。……いや、冷静に考えると迷惑千万な人なんだけど。 「でもまさかここで男の子に会えるなんて思わなくて……。しかも外見は少女そのものなんだもの、 今まで抑えていたものと好奇心がどうしても塞き止められなくなったの、ごめんなさい。……でも……」 僕に顔を近付け語りかける。 「想像以上だったわ、『美少女』が股間を押さえて悶絶する姿。……何かに目覚める光景だったわ。 ……いえ、私の場合、再び目覚める、が適当かしら。……とても、とても素敵――」 「――ねぇ、お願い。私の妹になって」
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- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 4【電気按摩】
720 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/11(火) 23:31:45.07 ID:olj7c8Ii - 以上です
この先がもう1年近くつまってる状況 最近少しずつアイディア浮かんできているんですが、どうも繋がらない
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