- 【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第5夜【嫁!】
506 :434[sage]:2014/02/09(日) 10:35:49.18 ID:AJiGjOQJ - 昨日の雪が凄かったので投下
いつもの二人じゃない、エロまで遠い、エロが薄い、人によっては不愉快になる個所がある、 ヘタレで女々しい旦那とデレがないクーデレの嫁さん、等々いつも以上に好き勝手やっているので ふざけんなバーローって方は「雪の日の夫婦」をNGでお願いします
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507 :雪の日の夫婦[sage]:2014/02/09(日) 10:41:32.57 ID:AJiGjOQJ - 朝起きてカーテンを開けると一面白い世界が広がっていた。
「……雪か」 ぽつりと零し、なに当たり前のこと言ってんだ俺と頭をかく。 どっしりした雲から落とされる雪は衰える様子が無い。 「これは止まないね。……雪かきしとかないと」 誰に言うでもなく呟いて、彪は寝間着に手を掛けた。 和泉彪が藍沢彪になってからもう半年が経つ。 生まれてこの方浮いた話など一つもない彪に、どんな縁があったのか見合い話が転がり込んできたのが7か月前のことだ。 相手は、23歳にして実家の定食屋"あいちゃん"を継ぎ、彼女を男手一つで育て上げた父親と共に厨房を切り盛りする、藍沢偲乃。 小柄で華奢な体躯からは想像できないほど、力強く鮮やかな技を見せる料理人である。 可愛らしい顔立ちとどこか儚げな雰囲気を纏った彼女は、料理の腕とも相まって人気者だ。 冷静かつ強気な性格のためいわゆる愛嬌はあまりないが、逆に、顔と性格のギャップがイイ! 偲乃ちゃんになら踏まれたいなじられたい罵られたい! という具合で、人気に拍車をかけていたりもする。 そんな彼女だ。わざわざお見合いなどしなくとも、引く手数多だった。 実家のことがあるので婿入り希望の制限を掛けたって、そんなの関係ねぇ! と言いきる輩が多々いるはずだった。 それなのに、偲乃は彪と見合いをし、夫婦になり、今に至る。一体どうしてこうなったのか。 一言で言ってしまうと、跡継ぎのためである。 お見合い当日。慣れないスーツを着込んでおどおどと様子を伺う彪に、偲乃はこう言い放った。 「私は仕事を辞める気は一切無い。家のことはあなたにまかせっきりになると思う。 それに、正直に言って、あなたに愛情は求めていないの。跡継ぎさえ産めれば十分だから。それでも良かったら結婚してください」 つまり、あられもない言い方をすれば、夫という名の家政婦兼子種が欲しいということだ。 下手に好意を持った相手だとそれだけでは納得しない。彼女を想い、尽くそうとし、想われたがる。 それは人として当然の感情だと思うが、偲乃からすると面倒なことであった。 その点お見合いならば、相手はこちらに好意を持っていない。 最初から条件を提示しておけば――とても我侭で理不尽な条件だし――相当の物好き以外は呑まないはずだ。最悪、人工授精という手もあるのだし。 こういったあちらの思惑を、彪は瞬時に理解して、この人凄い正直だびっくりしたーと思いつつ、 「あ、はい。分かりました」 二つ返事で頷いた。彼も中々のイエスマンだった。
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508 :雪の日の夫婦[sage]:2014/02/09(日) 10:45:10.66 ID:AJiGjOQJ - 「おはようございます…」
「おはよう」 下に降りると偲乃は既に仕込みを始めていた。 定食屋あいちゃんは、偲乃と彪の住居でもある。 一階はお店スペースで調理場兼台所とトイレが、二階が居住スペースで二人の部屋と風呂場とトイレが、それぞれ設置されていた。 偲乃の父親の亮太郎は、彪がここにやって来るまで偲乃と一緒に暮らしていたが、彼が越してからは近所に安い部屋を借りてそこから店に通っている。 部屋はまだあるのだから一緒に住めばいいとも思ったが、それを提案した途端、泣く子が更に大泣きしそうな目で睨みつけられたため、 それ以上言うことはしなかった。お義父さんは強い。 「今日は雪ね」 「うん。寒いね」 言いながら上着を着込んで外に出る。途端、身を切るような風が吹きつけてきた。 情けない悲鳴を上げながらドアを閉め、庭の方においてあるシャベルを持ってくる。 「こんなに雪が降るなんて珍しいなぁ…」 これも温暖化の影響か、と首を傾げつつ雪にシャベルを突き立てた。厚さは10cm程。 「さーむいー、さーむいー、さーむいーなーと」 即席の歌を口ずさみながら入り口周辺の雪を除けていく。 傍から見たら怪しいことこの上ない姿だが、こうやって馬鹿らしいことをしていないと、最近の彪は鬱っぽい気持ちに囚われるので仕方がない。 偲乃との夫婦生活は、大体があちらの思惑通りに進んでいた。 元々意思が弱く、ヘタレで、声を荒げる姿など想像もできないほど気の弱い彪である。 偲乃や亮太郎から言われたことを行い、必要に応じて邪魔にならない範囲のことをし、それ以外は自分の時間として大人しくしていた。 彪に割り当てられたのは、家事と、店が忙しい昼時と夕方はそちらの手伝いの二つだった。 どちらも決して楽な仕事ではないけれど、慣れればそこまで苦しいものでもなかった。 お客さんは、なんだかんだ偲乃と彪を祝福したし、亮太郎も彪を息子として可愛がった。 ただ、夫婦間の愛情という話になると、それはもう希薄なものだった。 誤解が無いよう述べておくと、偲乃は決して悪い人ではない。 人を不当に馬鹿にするような真似は決してしないし、料理やお客に対しての姿勢は生真面目そのものだ。 お見合いでの発言だって、今考えてみれば、相手が断ることを期待したものだったのだと分かる。 彪が即答した直後、とても焦った様子で何度も何度も確認してきたのだから。 今だって、あまりに情けない姿に呆れることはあっても、彪を軽んじることは一切無い。 しかし、相手に気を使うのと相手を愛することには、それこそ雲泥の差がある。 偲乃は、彪を嫌ってこそいないが、愛してはいなかった。少なくとも、彪の認識では。 どうして分かると問われれば、見ていれば分かると答えられる。彪に向ける表情は、言葉は、あくまでも親しい他者へのものだった。 恋しくて愛おしくてたまらない相手に向けるものでは、なかった。 それが悪いわけではない。そもそも、偲乃は、一番最初に宣言したのだ。 そして彪は、それを承知した上で今ここにいる。偲乃を責めるのはお門違いだ。 そう頭で分かっていても、この、ドロドロとまとわりついてくる暗い感情は払えなかった。 これだけじゃ足りないと、もっともっと、彼女の全部が欲しいと、彪の心は駄々をこねた。 強い意思に惹かれた。美しい姿勢に惹かれた。 黒曜石のような目に、艶やかな黒髪に、ほっそりとした傷だらけの手に、しなやかな身体に、きれいな心に、惹かれた。 あれだけ言われたにもかかわらず、彪は、偲乃のことが、好きで好きでしょうがなくなってしまったのだ。
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509 :雪の日の夫婦[sage]:2014/02/09(日) 10:49:21.23 ID:AJiGjOQJ - 「…ゆーきーやこーんこ、あーられーやこーんこ、ふってもふってもまーだふーりやーまぬ」
またしてもどす黒い感情が心に広がって行って、彪は慌てて口を動かした。 訳もなく目の奥がじんわりと熱くなってくる。畜生めこれだから童謡は困るのだ。妙に物悲しくなってしまう。 「いーぬーはよーろこーびにーわかーけまーわり、」 「雪かきはそこまででいいから」 「ぅおわっ!?」 突然後ろから聞こえた声に跳び上がる。慌てて振り返ると、偲乃がどこか呆れたような笑みを浮かべていた。 「お疲れさま。朝ご飯できたわ」 「あ、うん。…っと、ありがとう」 「……どうしたの?」 ふと気遣わしげな声がかけられる。慌てて目元を拭い笑ってみせた。 「寒気にやられちゃっただけだよ。大丈夫。…ご飯食べたいな」 「…そうね」 偲乃は少しの間だけ探るような目を向けていたが、笑顔を保ったままでいると諦めたように溜め息をついた。 それでいい、と彪は思う。この感情のせいで偲乃から離れることには、なりたくないから。 雪もあって、その日、お客はほとんど来なかった。 「雪ですいてるかなと思って」なんて理由で来た篠原夫妻を除けば、飛び込みのお客が3人ほど。普段の賑わいからするとこんなことは珍しい。 ……まぁあの二人に関しては、偲乃と話すためにわざと店がすいてる時を狙ってやって来ているので、普段通りと言えば普段通りなのだが。 そんなことを考えながら部屋の戸を開けると、偲乃がいた。 二つの枕がある一つの布団の上に腰をおろし、ゆったりした仕草でスケッチブックをめくっている。 「……ってちょっと待って!」 「ん? あ、おかえりなさい」 「え、うん、ただいま。…じゃなくて! 偲乃さんあの、それ、そのスケッチブックはっ…!」 「彪が描いたのよね? すごく上手」 「っ……!」 感心した様子で頷かれ、彪は言葉を失くした。 「……風呂行っただけなのにこんなことになるなんてっ……!」 「え、あれ、見たらいけなかった?」 「いや…あの…目の前は止めてほしいです…」 「そう、なの?」 不思議そうに言いつつスケッチブックを閉じる偲乃を見て、ようやく気が静まってくる。 何を隠そうあのスケッチブックは、彪が暇な時に色々なものを描きためているものなのだ。 さほど巧くもない、完全なる自己満足の捌け口を熱心に見られるなんて、恥ずかしすぎて埋まりたくなってくる。 「……きれいな絵なのに」 「…お願いだから…アレのことはこのくらいで…」 「ふぅん…そうだ、まえから聞きたかったんだけど」 「…え、な、なに?」 「そこの木工具ってあなたのよね」 「う、うん」 「彪って、大工仕事とかもできたりするの?」 「ええと…簡単な日曜大工の範囲内なら…」 質問の意図が掴めず頭の上に疑問符を飛ばす彪の一方で、偲乃は頷いたきり黙りこくってしまった。
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510 :雪の日の夫婦[sage]:2014/02/09(日) 10:52:47.43 ID:AJiGjOQJ - (えっこれどういうこと? ていうか偲乃さんがわざわざ俺の部屋来たってことは致すってことだよね? 今日休み前だし、そうだよね?
あれでもいつもはこんな話しないような…来て脱いでやって終わりだよね…? え、あれ、どういうことだ?) 大混乱している彪の前で、偲乃は小さく溜め息をつくと自分の服に手をかけた。 「ちょっ、し、偲乃さんっ!?」 「なに?」 「いや何ってあの…ええと…あれ…?」 「……いつものことでしょう?」 つまり、いつもの通り今日もやりますよ、ということらしい。そこまで把握して、彪は慌てて立ち上がった。 「ちょ、ちょっと待って灯り消すから」 「ん、ありがと」 「わぁ待って待って脱ぐのはやい!」 ムードの欠片もないが、大体いつも通りの光景である。 彪が灯りを消すのと偲乃が下着を脱ぎすてるのはほとんど同時だった。月明かりが彼女の身体をぼんやりと浮かび上がらせる。 ただでさえ白い肌が月の光に照らされて一層白く見えた。 「………………」 「……彪?」 「…あっ、ご、ごめっ、見惚れてた!」 急いで毛布を羽織らせると、偲乃は何故か形容しがたい表情で笑う。 「…あなたって…」 「うん?」 「……なんでもない」 「そ、そう?」 「そう。ほら、早くして」 「はいっ」 恐る恐る手を伸ばす。別に今日が初めてというわけではないが、それでも、彼女の身体に触れる時はいつもいつも緊張した。なんというか―― 「…別に、そんな怖々としなくたって、私は壊れないわよ」 「…こ、心を読まないでほしいのですが」 「顔に出てるわ」 さらりと返される。 「………………」 返事が出来なかったので目の前のことに集中することにした。 白くて柔らかい身体。ふにふにした胸。薄いとか控えめとか形容できるけれども、彪はこれが好きだった。 小さくても十分柔らかいし。可愛らしいし。可愛らしいし。 「…っ…」 偲乃が小さく息を呑む。 行為の最中ほとんど声を漏らさない彼女だが、声以外の反応はとても素直だ。よく注意して見ていると面白いくらいに反応してくれる。例えば、 「……!」 乳輪をなぞると身をよじるとか、 「……っふ、……!」 ツンと立った乳首を優しく撫でると目をぎゅうっと閉じるとか。
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511 :雪の日の夫婦[sage]:2014/02/09(日) 10:57:32.90 ID:AJiGjOQJ - 右手で乳房を愛撫しながら空いている方の胸を口に含む。小さく肩が跳ねた。
毛布がずり落ちないよう手で押さえながら口を動かす。乳首を舌先でつついてやると頭が抱えられた。 乳房を舐めたり、唇で食んだり、指先に力を込めるたびにぴくりぴくりと身体が震え、少しずつ汗ばんでいく。 以前よりは上達したとはいえ、まだまだ未熟であろう己の手で偲乃が感じている。その事実は、彪に大きな喜びを与えた。 「っ…あき、ら…」 「…う、うん」 小さいおねだりに従い下側に手を伸ばす。本音を言うともう少し味わっていたいところだが、そんなことは望まれていないだろう。 しっとりと汗ばんだ身体を布団に横たえる。そろそろと手を寄せると秘部は十分潤っていた。 念のため愛液をたっぷり指に絡ませてから中に沈ませる。瞬間、 「――っ!」 偲乃の身体が弓なりにしなった。 いつもより早い、などと感動しつつ、余計な刺激を加えないよう頭を撫でる。 偲乃は少しの間荒い息をついていたが、ある程度落ち着いたのか彪に手を伸ばす。 「……ね、きて」 「平気?」 「うん…大丈夫、だから」 いつもは冷静な瞳を熱で潤ませ、上気した頬でこんなことを言われてはたまらない。 ズボンを脇に放って華奢な身体に覆いかぶさる。すらりとした足を割り、熱い秘部に剛直を押し当てると小さい深呼吸が聞こえてきた。 「…ちから、ぬいてね」 「……ん」 もう一度頭を撫でてなるべくゆっくり差し込んでいく。 最低限濡れているとはいえ、ただでさえ小柄な偲乃の中は大分狭い。熱く濡れた膣壁に締めつけられて、気を抜いたらすぐにでも達してしまいそうな刺激を受ける。 「っ…ぁ…ん…!」 「…っ…しの、さ…だいじょ、ぶ…?」 「ぅ…ぁっ…んぅ…」 「動く、よ」 宣言してから腰を軽く前後させる。 ゆっくり、ゆっくりと自分に言い聞かせているが、必死に声を我慢している偲乃を見ていると、理性を捨てて滅茶苦茶にしてやりたい衝動に駆られた。 それをどうにか堪え、なるべく優しく、緩やかに突き上げる。 「…っふ…ん…くぅっ、ぁ…」 「……かわいい」 「んんっ!」 ぎゅうと締めつけられる。 一瞬だけ咎めるような目が向けられるが、ぴんと立った乳首を弄るとすぐに顔を逸らした。両手で顔を隠し、自身の痴態を彪に見せまいと顔を背ける。 が、そんな努力もむなしく、偲乃の身体は淫らに動いて彪を喜ばせた。 身を引くと逃さないとばかりに絡みつき、突き入れるとぐちゃぐちゃにふやけて包みこんでくる。結合部は互いの愛液でびっしょりと濡れていた。 いつしか彪は気遣いを忘れ欲望のままに腰を打ちつけていた。 偲乃も、声こそ抑えているものの、がくがくと腰を震わせ、身をよじり、快楽を与えられる悦びに震えている。 「…ぁきらっ…も、ぁ…りゃ、めぇ…!」 「はっ…俺も、もすこし、だから…」 「ぅぅ、あ…も、だ…ひぁっ…ふ…ぅ…!」 「っ…偲乃さん…偲乃…!」 「ゃ、あ…ッ――!」 二つの身体が一際大きく震えた。何度も何度も吐き出される白濁液で、偲乃の身体を埋めていくのを感じる。 大きく息をつきながら、同じように息を吐いている偲乃の上に倒れ込む。互いの呼吸が重なるこの時だけは、感情のままに触れていたかった。
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512 :雪の日の夫婦[sage]:2014/02/09(日) 11:01:03.63 ID:AJiGjOQJ - 「……ん……」
まだ夜明け前の暗い中で偲乃は目を覚ました。手で探り当てた時計を見ると短針は4と3の間を指している。 起きるにはまだ時間があることを確認して、暖かい腕の中に身をひそめる。ぐっすりと眠りこんでいるのだろう。彪はぴくりともしない。 「…中々うまくいかないわ…」 小さく溜め息を零す。 結婚して6カ月も経つのに、体を重ねた回数だって両手の指を軽々と越えるのに、偲乃と彪の心は遠いままだった。 その原因は間違いなく偲乃にあるのだけれども。 愛情を求めていないと言ったのは本音だった。 実際、彪と暮らすようになってからも、彼に媚びたり、必要以上に頼ることはしないよう自制していた。 とにかく気が弱くてヘタレで女々しくて情けない相手なんて、そも好みですらないのだから、まかり間違ってもほだされたりはしないだろうとも思っていた。 ――それなのに、こうだ。どうやら心というものは、自分で思っていた以上にどうしようもないものらしい。 彪を好きになるはずがない。そう思っていたはずなのに、いつの間にか、気付いたら彪を探すようになっていた。 いつの間にか、あの気弱な目に見つめられることが、優しい声で名を呼ばれることが、筋張った手に怖々と触れられることが、嬉しくてたまらなくなっていた。 いつの間にか、困ったような笑顔の持ち主が、欠かせない存在になっていた。 なんて勝手な話だろう。我ながらそう思う。散々我侭を押し付けておいて、自分が言ったことを反語にするなんて。 けれど、このままでは嫌だった。もっと求めてほしいと思った。偲乃の意思なんて捩じ伏せて、彪の好きなようにしてほしいと願った。 我侭だと呆れられてもいい。勝手すぎると怒られたっていい。 ただ、嫌いにならないで、離れないでいてくれれば、どんなに酷いことをされても構わないとすら思った。 「……直接言ったら、どんな反応するのかしらね」 想像するだけで悶死するほど恥ずかしいから、言えたとしても相当先の話になるだろうけれど。偲乃は目を閉じ夢想する。 不器用で、頑固で、偏屈で人見知りの上に、あんなとんでもない条件を突き付けた自分を受け入れてくれたのだ。 きっと、優しく笑って受け入れてくれるのではないだろうか。 そう思う一方で、流石に拒まれるのではと不安にもなる。 今まで彪に拒まれたことは一度もないけれど、ないからこそ、拒まれた時の自分が想像できなくて、偲乃は自分に対する呆れの笑みを浮かべた。 けれど、このままの距離ではもう満足できない。 どうにかして、彪のことをもっと知って、偲乃のことを知ってもらって、互いが互いを理解できるようになりたいのだ。 できないことはない、と思う。そのためのヒントも、今日、こっそりと聞けたのだし。 『夫婦円満の秘訣? うーん…ちゃんと話すこと、かなぁ』 『そうだな。自分の気持ちを言葉にして相手に伝えることは大事だ』 尊敬する先輩方の言葉を思い出し、少しだけ考えて気合を一つ。 「……大好きよ、あきら」 いつか直接言えますようにと強く願い、穏やかに眠る彪にすり寄って目を閉じた。
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513 :434[sage]:2014/02/09(日) 11:04:19.69 ID:AJiGjOQJ - ここまで!
夫婦なのに両片思いとか、いつも頭に花生えてるようなのしか書いてないからたまには切ないのをとか思ったんですが… これじゃないと叫びたい。俺には頭悪い話しか書けないのがよくわかった畜生め 色々な意味でいつも以上にひどい話ですが、少しでも暇つぶしになれば幸いです
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