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キモ姉&キモウトの小説を書こう!part44

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キモ姉&キモウトの小説を書こう!part44
295 : ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 22:54:30.35 ID:BjnGbcWS
あけましておめでとうございます。
色々忙しかったこともあり、一月中は投下できませんでした。
今年も拙作ながら楽しんでもらえる作品を生み出していきたいと思います。

>273>291
GJでした。
兄を第一に考える素晴らしい妹で良かったです。

投下します。
キモ姉&キモウトの小説を書こう!part44
296 :パンドーラー9 ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 22:55:55.08 ID:BjnGbcWS
ゴォーン―――ゴォーン―――

神社は初詣の参拝客で混雑していた。

「明けましておめでとう、マキ姉さん」
「明けましておめでとう、トシヤ」
「今年はどんな年になるかな…」
「私は高校受験を乗り切りたいわ、あんたも勉強しなさい」
「ね、姉さん…年明けたばっかでそれはないよ…」
「…とりあえず危機感は持ってね」

「明けましておめでとうございます、お姉さん、トシヤ君」
「あら、おめでとう。ユリコちゃん」
「あれ、紅保先輩は?」
「兄さんは特番を見た後に寒いからってそのまま寝てしまいました」
「先輩らしいや―――」

〜♪〜♪♪〜♪

「あ、メール―――姉さん、クラスメイトが来てるから行くね」
「え、ちょっと…帰りは遅くならないでよー!」

トシヤはあっという間に人ごみに消えていった。

「さて、お姉さん。前に話した件ですが―――」
「ええ、あれから考えたわ…。お互いに悪い話じゃないみたいだし、乗らせてもらうわ」
「ありがとうございます」
「でも、完全に紅保君の行動を把握できるとは思わないでね」
「いいですよ。私も同様ですから…」



神社の離れた一角、マキとユリコからは死角の位置にトシヤは来ていた。

「トシヤ君、こっちだよ」
「あ、ミコト先輩!!」

出会った日からの短い間に二人は名前で呼ぶようになっていた。
柚谷ミコトがそれを望んだからだ。

「やっぱり夜は冷えるね」
「年越しそばでも食べれば―――」
「さっき食べたばかりだよ」
「ああ、そういえば俺もだった」
「クスっ…そういえばおみくじは引いたかい?」
「まだなんで一緒に行きますか」
キモ姉&キモウトの小説を書こう!part44
297 :パンドーラー9 ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 22:56:47.09 ID:BjnGbcWS
「ところで私は知っての通り今年で卒業なんだけど、紅保君と違う高校になったら
その話は意味を成さなくなるわよ」
「そうですね…。お姉さんはどちらを志望で?」
「S高校よ」
「…かなり上の高校ですね。兄さんなら大丈夫でしょうけど」
「(相変わらずの兄想いね)紅保君の第一志望も聞いておいたほうが
いいんじゃないかしら?」
「ええ、それはまた次の機会にでも」
「一応断っておくけど、紅保君の志望校に私は合わせないわよ」
「それならそれで、あとは私一人でも何とかしますよ」



一方、トシヤと柚谷ミコトはおみくじを引いていた。

「(げ!凶かよ…。恋愛に受難多数って?!)」
「トシヤ君、どうだった?私は中吉」
「見ての通りですよ…」
「ふむ?元旦に凶を引くとは、逆に運がいいんじゃないかな」
「こういう日は凶を抜いておくって聞いたんだけどな…」
「とりあえず枝に結んでおこう、君には厄除けになるかも」
「はい…」

「これで―――よし、と」
「さぁ、すっかり冷えてしまったな、君さえよければ家に招待したいんだが―――」
「はぁ…はあ?!!」
「いや、迷惑だったらいいんだ、すまない…」
「あ、いやそんなことは―――じゃあお言葉に甘えて」
「クス、どうぞどうぞ。ちなみに私は一人暮らしだから親が邪魔してくる、
とかはないから安心してくれ」
「(一人暮らし―――?!)」
「どうした?」
「い、いやホントにいいんですか?」
「構わないよ、君を信用しているんだ」
「は、はぁ…」

嬉しさ半分、男に見られてないが半分、と複雑なトシヤだった。
キモ姉&キモウトの小説を書こう!part44
298 :パンドーラー9 ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 22:57:44.69 ID:BjnGbcWS
「ふう、ただいまー…トシヤはまだ帰ってないか」

帰宅したマキを迎えたのは沈黙だった。
当然、暖房の火を落としていたために、室内は冷え込んでいた。

「…とりあえずメールでも打っておこうかしらね」

ベッドにに寝転び携帯を手にする。
その最中、マキは改めて考える。
自分はトシヤとどうなりたいのか?

「(結婚…なんて無理よね。でも姉弟で愛し合うことがいけないことかしら?)」

―――数か月前を思い出す。
トシヤと初めて結ばれた日のこと。
強引ではあったが、身体と心に充足感を感じたあの瞬間。

まるで麻薬だった。
一度味を知ると、次を求めてしまい、深みから抜け出せなくなる。

ユリコは自分の未来の姿なのでは…?
愛する人を求めるあまり、倫理観が無くなってしまったのではないか…?
何度考えても明確な答えは出てこず、そのうちに眠気に襲われて意識を手放していた―――
キモ姉&キモウトの小説を書こう!part44
299 :パンドーラー9 ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 22:58:51.61 ID:BjnGbcWS
柚谷ミコトはマンションに一人暮らしだった。
中々立派な造りであり、そんな場所に住めるのは両親が資産家だからと聞いた。

「コーヒー、それとも紅茶?」
「あ、コーヒーでお願いします」

居間に案内されたトシヤは高そうなソファに腰掛けていた。
派手すぎず、しかしセンスの良いインテリアにしばし興味をもって見回していた。

カチャ―――

ミコトがコーヒーカップを二つ、テーブルの上に置いた。

「どうぞ」
「いただきます」

豆によってコーヒーの味が変わるというが…、トシヤには判別はつかなかった。

「ちょっと、ミルクいいですか?」
「クスっ、苦かったかな…?慣れると美味いものだよ」

〜♪〜♪♪

「んあ、メール…」
「お姉さんかい?」
「ええ、俺も姉と二人で暮らしてるようなものなんでお互い心配するんですよ」

そう言いながら、返信文を打っていくトシヤ。

「仲睦まじいんだね、いいことだよ―――」
「ええ、まぁ…」

自分と姉の複雑な経緯を言えるわけがなかった。

「送信と。―――ふあぁぁ、眠くなってきた―――」
「少し休んでいくかい?そのソファはなかなか寝心地がいいよ」
「えぇ―――」

トシヤは急に深い眠りについた。
本人すら意識していなかったが、それほど疲れていたのだろうか…。
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300 :パンドーラー9 ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 23:00:32.54 ID:BjnGbcWS
否。

「クスっ、本当に可愛い子…」

ミコトはそのままトシヤの方に近づき…

「んっ―――」

キスをした。

起きないように慎重に…しかし次第に激しくなっていく―――

唾液の音が二人だけのリビングに響き渡っていた。

「んはぁ―――」

一通り満足したのか、口を離すミコト。
そのまま自分の部屋に行き、明かりを付ける。

照らされた部屋には壁一面にトシヤの写真が貼られていた。
全て隠し撮りである。

「クスっ、寝顔のアップなんて普通じゃ撮れないしね♪」

そう笑う彼女の目もまた濁っていた―――
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301 :パンドーラー9 ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 23:01:50.34 ID:BjnGbcWS
朝―――

「ん、―――寝ちゃったのか…」

マキは自室のベッドで目覚めた。
起き上がろうとしてふと、何かが手に当たった。携帯だ。
そこでメールを送信したまま寝てしまったのを思い出す。

「そうだ、トシヤは?」

携帯を見ると受信が一件。
トシヤからだ。
内容はもう少ししたら帰るというものだった。
受信は午前一時、今は朝の八時。
家は静まりかえっていた―――

「まさか?!」

嫌な予感が走り、トシヤの部屋へ向かう。

「トシヤ!!」

部屋の主はいなかった。

「トシヤ、何処?!」

そういって家の各部屋を周るマキ。

事故にでもあったのか…?
顔から血の気が引いていくのを感じた時―――
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302 :パンドーラー9 ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 23:02:52.11 ID:BjnGbcWS
「ただいまー」

?!

「トシヤ!!」
「マ、マキ姉さん?」

思わずトシヤにしがみつくマキ。

「トシヤ!トシヤ!!……トシヤぁ」
「どうしたの?」
「うぅ、良かったぁ…事故にでもあったのかと思った…」
「!!―――遅くなってゴメン、友達の家で寝ちゃって…」
「もう二度としないで、心配したんだから…」
「うん、ゴメン…」

しがみつきながらマキは違和感を感じていた。
トシヤの身体に嗅ぎ慣れない匂いがついていたのを。

「(友達って―――ダレ?)」

マキの直感が働いた。
女だ。

「(トシヤ…あなたは…)」

マキのしがみつく力が強くなった。

「ちょっと痛いよ、マキ姉さん」

トシヤの言葉も耳に入らず、マキの考えは疑惑と混乱と嫉妬の渦中にあった―――
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303 : ◆ZNCm/4s0Dc [sage]:2014/02/04(火) 23:04:02.92 ID:BjnGbcWS
投下終了です。


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