- ニューハーフ・シーメールでエロパロ 7
80 :150[sage]:2014/02/03(月) 00:51:53.69 ID:Iimt/m+d - これで最後です。数ヶ月おつきあいありがとうございました!
―――――――――――――――――――――― そして優が30歳の誕生日を迎える半年前に、私も一緒に睾丸の摘出手術をした。 それほど感慨も無い。余分な物が取れた感じ。それは優も同じみたいで、「後、ちょっとだね」と言ってくれた。 そしてそのまま優秀な性別適合手術ができる医者を紹介してもらった。これも牧村先生の人脈が生きた。 タイまで行く必要はなかった。実を言うと技術もタイの医者以上の技術がある人だけど、ある特殊な事情で日本では執刀をやっていないそうだ。 理由は例の如く知ってはいけない話になるから私たちは興味を持つことはしなかった。 それでもタイで10年は執刀してきた人なので技術が粗悪というわけではないそうだ。 私も優も念のために、三十歳になるまでに摂取する分の薬の料金と性別適合手術のお金は充分に確保している。 それどころか余ってしまうくらいのお金は充分に持っている。無駄遣いするつもりは全然無いけれど。 だから手術費用に関しては問題が無かった。しかも事情によって安くしてもらった。モルモット的な感じ。 そうして同じ日のほぼ同じ時間に手術が行われた。もちろん最悪の場合は今生の別れになるかもしれないから、手術の前日は深く深くキスをした。 そして、長いブラックアウトの後に、目覚めたときには隣のベッドで優が目覚めていて、荒い呼吸をしながらも微笑んでくれた。 良かった、一緒に生きていたんだって安心した。 入院とかで長い期間休むことになったことで、しばらく私たちは休職という扱いにはなっている。 ただ、あまり長期間休むのも悩みどころ。由香子さんと静さんは最悪、主婦になれば良いとは言ってくれているけど、 せっかくここまで来たんだから、ちゃんと女性として生きていきたい。 身体が動かせるようになっても、大変なのはダイレーションの作業。私にできたちゃんとしたおまんこに樹脂製の器具を挿入する作業。 これを毎日ちゃんと決まり通りやらないと塞がってしまう。 無事に退院した後も、優と私は基本的にその作業ばかり行わざるを得なかった。そのため、牧村先生とは長い付き合いになりそうだった。 彼女曰く、私たちのデータは相当な資料として生かされているらしい。
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81 :150[sage]:2014/02/03(月) 00:52:31.16 ID:Iimt/m+d - 「「退院おめでとう!」」
一緒に家に帰って、リビングのテーブルに座ったら、いきなり退院おめでとう! の声と同時にケーキが運ばれてきた。 「子供たちは……?」 「みんなお昼寝中。翼ママと優ママが帰ってくるのを楽しみにし過ぎちゃって疲れたみたいよ」 ママが四人いるっていうのも少しどころじゃなく、とても変だと思う。由香子さんは大らかなので気にしないけど、色々と今後のことは考えておかないと。 「隼人と鷹斗は元気にしてる?」 「ふたりとも元気よ。でも、隼人ったら食いしん坊だから、ご飯作ってるときのつまみ食いだけは止めないのよねぇ……誰に似たんだか……」 静さんの視線は由香子さんに向かう。 「お姉ちゃん……」 「優だって、小さい頃は結構、食いしん坊だったわよ……」 「そんなー……」 男の子はふたりとも言葉も覚えて、少し腕白なのが隼人。由香子さんと優の間に産まれた子供。弟の鷹斗はどちらかというと大人しい。 よく寝ているけれど、隼人と一緒にいるときに、兄の暴走を止めたりするので不思議な力関係が働いている。 妹ふたりに関しては、まだ特徴というのが出ていないけれど、優衣と楓という名前をつけている。 私と由香子さんの間に生まれた子が優衣で、優と静さんの間の子が楓だ。 「……話には聞いていたけど……ダイレーションって大変なのね……」 当然、手術の後は生活が元に戻すまでは大変だった。まずしばらくは絶対安静だし、仕事に戻れるかという不安もあった。 「安心しなさい。ベストセラー作家が着いているんだから」 「由香子……調子に乗らないの」 静さんは家族の窘め役として存在してくれるので、私も優も少し安心してしまう。やっぱり三人じゃこうして生きていくのが難しかったかもしれないね。
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82 :150[sage]:2014/02/03(月) 00:53:56.75 ID:Iimt/m+d - 数ヶ月に渉る期間を経て、牧村先生からセックスをしても大丈夫と告げられた。
「あまり……無茶な器具挿入とかはしないようにして下さいね」 やっぱり事故とかそういうのはあるらしい。 そして、私たちはさすがに由香子さんと静さんが使っているものをそのまま使うのも何だか違うと思ったので、自分たち用の双頭ディルドーとペニスバンドを買った。 昔はそれぞれ個室を持っていたけど、将来的なことを考えて、お互いのパートナーと一緒に寝ることが多くなった。 子供も小さい子が由香子さんと静さんと寝かせて、大きい方といっても一歳差だけど、男の子たちは私たちと一緒に眠る。 だけど、今日は特別だから子供たちは全員、隣の部屋で寝ている。もちろん防音だから、私たちが何をしているかなんて知るよしもない。 夏が目前の少しだけ汗ばむ夜だった。だけど、その分、簡単に裸になることができた。膝立ちのまま見つめ合った。 優の方が年上で三十歳を目前にしていても肌はとてもきれい。私たちの身体は勝手に女性ホルモンが生成されるから、食生活さえ気をつけていれば充分に肌や体調は安定する。 「女の人になって初めて優の身体見るね……」 「うん……翼は、もっときれいになってる」 いつも忙しく働いていたのもあって、時々は肌荒れになったり、少しストレスで体調不良にもなったりするけど、 手術の後はしばらく安静にして、少しずつ無理なく仕事に復帰していった。だからふたりとも体調は今が一番順調。 「……やっぱり、翼のおっぱい大きいね……」 「優だって、Eカップになったじゃない……」 そっと優の手が私のFカップのおっぱいに触れる。さすがにもう安定したからこれ以上大きくなくて済みそう。後は垂れるのだけが心配。 「優……」 私も優のおっぱいに触れる。そっとお互いをまさぐるような動き。自然と吐息が漏れてきている。 自然と抱き合う姿勢になったころには指で乳首を摘み、手の平で転がしていた。 裸になったときには、お互いに気づいていたけど乳首が立っていた。早く素肌同士を触れあわせたかった。 「翼、キスして……」 愛撫に翻弄され潤んだ瞳で優が私を求めてくる。愛撫の手を止め、身体を抱くように唇を重ねた。 そして自然に唇を濡らすようにお互いが舌先で唇に触れ甘噛みするように唇と舌先を舐め回す。 ピチャピチャという微かな破裂音が響き出す。キスが激しくなるとこうして舌を絡ませながら唾液を分け合う。 性器が重なり合うのとは別でひとつになっている感触がたまらない。お互いに解け合いそうになってくる。 「んっ……優……舌出して……」 甘えてくる優の舌が少しずつ伸びてくるので、キスの流れから口の中に入れ、甘噛みしつつ舌先で触れる。 呼吸困難になりそうだけど、少しだけ我慢。そのまま優の舌を口全体で味わう。
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83 :150[sage]:2014/02/03(月) 01:00:06.06 ID:Iimt/m+d - 「……はぁっ……もう、翼の欲しがり……」
「だって、優が私のこと誘うから……」 息が続かなかったから優は荒い呼吸をしてるけど、また唇と近づけても嫌がる素振りを見せない。 優が求めるように舌を出してくるので、今度はキスをしながら舌と舌で舐め合う。 私が何度も優の舌と唇を舐め回したら、今度は優が私の顔を舐め回す。頬や鼻の頂点とか。 すっぴんだけど優は顔まで舐めてくるから、こうやって長いセックスのときはスキンケアが疎かになる。化粧水とか乳液とかは毒だから。 「ぅふんっ……優……顔、舐めちゃダメ……」 「ヤダ……翼のきれいな顔舐めさせて……」 されるがままにしつつ、両手でおっぱいを揉んだら、少しだけ動きが遅くなったので、そのまま繰り替えす。 優だって結構な巨乳だし、弾力はちょっと私よりあるから感触もたまらない。 「ひゃんっ!」 夢中でおっぱいを揉んでいたら、首筋に舌を這わせてきたから、びっくりする。おまけに思った以上に感じる。 そしてそのまま顔を舐めながら、優は私のおっぱいを揉んでくる。 「最初は……ぅんっ……ボクが責めるの多かったのに……どんどんエッチに……んんっ……なっちゃったよね……」 少し不満の色を込めて言ってくるから、 「だって……優にぃ……いつも、されてて……嬉しいけど、あっ……悪いなぁって……思っていたのと……んっ……」 「されるがままなのが……やなんで……しょう」 手術をする前から、愛撫の執拗さはお互いに増したと思う。無くなる物を頼るようなセックスを終える準備はいつもしていた。 「そうだよ……」 返事と同時に両手で、顔を舐め回す優の身体を少しだけ離し、気を緩めた優のおっぱいの乳頭を銜える……。 「んんっ……翼……赤ちゃんじゃないんだからぁ……」 「うぅーん……んっんっ……」 「ボク……あぁ……おっぱいでないよぉ……」 知ってる。だけど乳首を吸い付くのが好きだからしょうがない。 静さんが妊娠したときは、DカップがHカップまで成長しちゃったから、 優と私で母乳を吸いながら、妊婦の由香子さんがペニスバンドで静さんのアナルを犯すなんて倒錯的な4Pまでした。 妊婦さんは便秘しやすいから浣腸したついでだってことで。 「……おいしいよ、優のおっぱい……んっ……」 「……じゃあ……翼、おまんこ慣れた?」 胸ばかりやられてたから、優は私の新しいおまんこに触ってくる。 睾丸摘出から性別適合手術まで一気にやった関係で、私たちの女性器は形状も感覚も一般の性別適合手術以上の結果をもたらしている。 だから、触られるだけで思ったよりも感じることができた。 「……優……早い……」 「遅いよぉ……早く、翼と繋がりたい……」
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84 :150[sage]:2014/02/03(月) 01:00:33.44 ID:Iimt/m+d - 優と私でお互いに徳用ローションをお互いの手の平に垂らしながら、指先でおまんこを濡らし合う。
ダイレーションで太いダイレーターを差し込んでいたから、指ぐらいなら余裕で二本、三本は大丈夫だった。 「……双頭ディルドーで良いよね……」 「翼が良いなら……」 選んだのは長めの双頭ディルドー。もっと短いのやバイブ機能があるのもあったけど、最初は慣れる意味もあって単純な物にした。 優を寝かせる体制にさせて、私は片側のディルドーをおまんこに挿入した。 「……うんっ……」 ダイレーター入れるときは普通にしているからだけど、こうやって挿入するだけで快感を意識する。 やっぱりセックスって感情を伴うものなんだなって嬉しくなる。 「優……左脚あげて」 松葉崩しの体位になるから、私が腕で優の左足を抱えるように持ち、右脚というか太股に跨る体制になる。 「翼……入れて……」 「うん……行くよ、優……」 優の中にディルドーの反対側を挿入する。自分の身体の一部じゃないから入っているのか不安になる。 「あぁ……入ってるぅ……」 甘えるような声で優が言う。その言葉に私の身体が震える。 「……優……ごめん……我慢できない……」 「良いよ、動いて……翼に気持ち良くなってもらいたい……」 緩慢な動きになるのはしょうがない。あんまりしたことがない体位だし、私も自分の側のディルドーが抜けない位置と動きを確かめながら動いている。 「……ぅん……はぁ……」 「優……きもち……んっ……いい?」 「……うん……なんとか……ぁぁあ……」 優の左脚を抱くよう腰を動かしている。やっぱり不思議とおまんこの感触よりも、身体の中や触れあう肌の方が感じる。優の身体がとても気持ち良い。 「翼……つばさはぁ……」 何とか声を出してくる優。ああ、私はもう充分気持ち良いのに。もった感じて欲しいから、私のことなんて気にしなくても良いのに。 「気持ち良い! 優、もっと感じて!」 思わず大きな声を出して、私はもっと激しく腰を振る。勢いを強くすれば私も深く突き刺さり、大きな声で喘ぐ。 「翼……なんか……もう……ダメかも」 「あぁっ、嬉しい! 感じてっ! もっとっ!」 ありえないくらい気持ち良い。私たちなら、ずっとこうしていける気がした。優が感じるように、私もありえないくらい気持ち良かった。 運命が残酷だなんて思えない。こうなるために私は男の子に産まれたんだ。優と出会うために男に産まれて女になったんだ。 「ああぁぁぁっっっ!!!!」 「優っ!! 私もぉぉっっ!!!!」 お互いを貫く快感の勢いに意識が飛ばされ、私は優の左脚を抱えたまま、マットレスに倒れ込んだ。
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85 :150[sage]:2014/02/03(月) 01:03:12.75 ID:Iimt/m+d - 「起きなさい……翼ちゃん……」
意識が戻ったのは呼びかけられたから。 「あれ……静さん……」 「ごめんね……トイレに起きたら、ちょうどあなたたちがイっちゃった声が聞こえて…… もちろん遂、聞き耳を立てただけなんだけどね。大丈夫、子供たちは気づいてないから……」 様子を見に来た、という野暮なことは静さんはしない。理由は見れば分かった。静さんは全裸でペニスバンドを装着していた。 「私もいるわよ」 よく見れば暗がりで由香子さんも全裸でペニスバンドを装着している。 「翼……」 顔を起こすと身体を起こした優が、苦笑いしながら、 「お姉ちゃんたちも入れて欲しいって……」 「明日は日曜日でしょう……それに、もう一回戦くらいはできるでしょう……」 優は苦笑いのまま首を振った。そして私は、分かりましたという言葉を返す。後戯ができなかったのは残念だけど、 四人で暮らすと決めたから、こういうことになるのはしょうがないと思った。今の生活だけでも充分幸せなのに、不平不満を口にする気はなかった。 とりあえず、私は起き上がって優にキスをした。これだけは確かなんだから。 その後。 隼人と鷹斗が三歳になったので、それぞれの実家で七五三のお祝いをした。そこで優と由香子の両親と初めて会った。 さすがに孫の顔を見たら、反対気味だった父親も顔が緩んで、ちゃんと生きるように由香子さんと優には強く言われ、 私と静さんにはよろしくお願いしますと頭を下げられた。ただ、さすがに子供たちの両親が違うとは言えなかった。 そして、私の実家に関してはこれまた孫が産まれてその報告を遅ればせながらした。結局、お父さんは由香子さんが嫌でも有名になって、 子供まで産まれてしまったということで、しょうがなく認めてくれた。性別適合手術に関してはお母さんと兄さんたちに報告していて、 全て終わってしまったこととしてお父さんも反対しようがなかった。だから正直、死ななくて本当に良かったとは今なら思える。
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86 :150[sage]:2014/02/03(月) 01:16:52.08 ID:Iimt/m+d - 仕事復帰をしても問題は無く生活が安定して、子育てをしながら、大学時代の同級生とも同窓会で再開した。
やっぱり私の生活が特殊なので少し興味を持たれたりした。だけど、みんな私と優を普通に女子として扱ってくれるし、年賀状のやりとりもするようになった。 そんな年賀状の中で、カホから年賀状が届いていた。いつもはイラスト入りの年賀状だったけど、今年は写真が使われているものだった。 海外で同性婚が可能な国で結婚式を挙げたとのこと。今はカナダで暮らしていることの報告だった。 年賀状をより分けていたら、由香子さんがその年賀状をまじまじと見て、涙を流した。どうしたのかと驚いたら、 カホの隣にいた女性が由香子さんの元彼女の緑さんという人だということが分かった。 酷い別れ方をしたから、今、幸せに暮らせているとは思いもよらなかったって。だけど、それなら私だって驚いている。まさか、過去がこういう形で繋がるなんて。 全員が三十代になったとき、もう子供たちのことが中心になって、あまり個人的なものから性的な悩みは考えないようになった。 それよりも子供たちがどう幸せになっていくかという考えに四人の気持ちは一致している。 ただ、とりあえず懸念があるとすれば、同性愛者や性同一性障害じゃなければ良いんだけど、ということ。 だって、子供たちは悩み苦しまないで普通に生活してもらいたいと思うのが自然だったりするから。 そんなことを考えて少し憂鬱な気分になると、決まって優が私の手を握る。だから私は優のために笑顔になった。これからも同じことが繰り返されることを確信しながら。 私は、男の子で産まれて良かった。苦しんだけど、今よりも幸せな人生を送る自信なんてない。だから、今の私は何も悩まず何も苦しまず、ただ幸せ。 ―――――――――――――――――――――― ということで、以上終了です。もう余力は少しもありません…… 暫定的な設定として、それぞれの外見として翼は堀北真希が男装してるのがガチの男で、最終的に今になったと思ってください。ただし巨乳で。 優は、少し前にラストフレンズで上野樹里がしてた外見に近いです。女→男の性同一性障害って設定だったけどその逆。穏やかな印象で。 由香子はモデルの田中美保みたいな感じで。サッカーの稲本の奥さんですね。 静は、女優の水川あさみってところ。 身長とかの設定はさすがに分からないのでそこまでは決めてません。 とりあえず、おつきあいありがとうございました。エロ小説を書くのは初めてなので、ここまで書いた自分に逆に引きますw ということで、こんどこそ本当にさようならです。
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