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名無しさん@ピンキー
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
SS書きの控え室144号室
【pixiv】R-18小説&SSスレ 8ページ目【エロパロ】

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黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
145 :名無しさん@ピンキー[]:2014/02/03(月) 04:11:35.45 ID:HkkKWx+R
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「・・・ん・・・」

 まぶたの上から光が差し込む。
そのまばゆさに夕子が目を開けると、黎明を告げる白光が視界いっぱいに広がってきた。
太陽は山々の頭上に座し、既にその全容を現しきっている。

「あ、気がつきました?」
「・・・・・・」

 まどろみ醒めやらぬ意識でぼんやりと朝日を眺めていると、すぐ耳元で聞き慣れた声が囁いてきた。

「・・・」
「おはようございます夕子さん。もう六時過ぎですよ」
「・・・・・・」
「毛布、持ってきて良かったですね。
 いくら夏と言っても、こんなとこで毛布もなしに早朝に眠り込んだらカゼ引いちゃいますから」
「・・・・・・・・・」
「まあ、僕はその・・・ズボンがびちゃびちゃになっちゃったんで、ちょっと下半身が冷えるんですけど」
「・・・・・・・・・・・・」
「でも夕子さんは、ええと・・・
 ・・・脚、拭いときましたから。靴はびちょびちょですけど」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「あ、僕のこと分かりますよね?また『だめ』になっちゃってたり・・・。
 これ、僕の指、何本に見えます?」
「・・・三本」
「良かった。今回は大丈夫みたいですね。
 さすがにここで正気を失われちゃうと色々大変ですし・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・貞一くん」
「はい?なんですか?夕子さん」

「外道」

「・・・。
 ・・・ごめんなさい・・・」
「人でなし。鬼畜漢。外道。外道。ど外道」
「すみません・・・」
「外道。外道っ。外道っっ。
 ・・・ふふふっ」

 己の身体を背後から優しく抱き締めている『人でなし』を嬉しそうに罵ると
夕子は彼に体重を預け、幸せそうな笑顔で声が囁いた方向に顔をうずめた。
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
146 :名無しさん@ピンキー[]:2014/02/03(月) 04:13:20.85 ID:HkkKWx+R
「ぜぇーったい、ゆるしてあげないからっ」
「そんなぁ・・・。
 僕はただ、夕子さんの望みを叶えるために頑張っただけですよ?」
「わたしがお漏らししちゃうほど頑張れとは言ってません―。
 ・・・まったく。貞一くんって将来、絶対すけこましになるよね。
 危険人物だわ。被害を最小限に食い止めるために、わたしが今のうちに保護しとかないと」
「ちょ、いくらなんでもひどくないですか?」
「ああ、誠教学園のみなさん。
 学園のアイドル夕子さんは、世界中の女の子をこの悪魔から守るため、この身を捧げます。
 ・・・わたし、何度生け贄になればいいのかしら。ねえ、悪魔さん?」
「・・・・・・・・・」

 貞一にしてみれば、むしろ自分こそ年上の女性による災難が多いという認識だったのだが、
今日は所業が所業だけに言い返せなかった。

「それにしても、思ってた通りステキな光景ね」
「ええ。・・・まあ、肝心の日の出の瞬間は、必死になっててよく覚えてないですけど・・・」
「そうね。でも・・・うふふ。わたし、どうしようかしら」
「?なにがですか?」
「だって!こんな印象的な景色を、あんなひどいことされながら迎えちゃって。
 わたし、これから日の出を見るたんびに、貞一くんにいじめ倒されたのを思い出しちゃうかも」
「えっ・・・」
「もしわたしに、日の出を見ながらオナっちゃう癖が付いちゃったら、
 貞一くんはどう責任とってくれるのかな?」
「ゆ、夕子さん・・・」
「それどころかわたし、毎朝発情して、眠ってる貞一くんをおそっちゃうかも。
 うふふ、困ったわね?」

 貞一の喉元に顔をうずめたまま、夕子が悪戯っぽく笑いかける。

「〜〜〜っ・・・。
 ・・・そう、ですね・・・。責任は取らないといけませんよね」
「・・・うん?」
「さっきの言葉、勢いだけで言ったわけじゃないですよ?」
「・・・さっきの、って・・・」

 貞一が勢いに任せて言ったことと言えば、交歓の最中の言葉ということになる。
そして、貞一が行為の最中、最後に言ったことと言えば・・・。

「ずっと、ずっと一緒にいたいです。夕子さん・・・」
「!!」

 そのフレーズを聞いた瞬間、夕子の身体がびくんっと跳ね上がった。
意地悪そうにニヤついていた顔が、見る見る紅く染まっていく。

「て、ていいちくん・・・」
「・・・いまさらかも知れませんけど。でもちゃんと言いたかった」

 その言葉は夕子の悲願そのものであり、貞一の口から最も聞きたかった言葉でもある。
しかしいざ口に出されてみると、身体を内側から掻き毟られるような、何とも気恥ずかしい気分になってしまった。
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
147 :名無しさん@ピンキー[]:2014/02/03(月) 04:14:36.29 ID:HkkKWx+R
「・・・うぅぅ〜・・・」

 何より夕子にとって悲劇だったのは、それを最初に聞いたのが
よりにもよって今までで一番刺激的な情交の最中だったという事だった。
これからこの先、貞一の口からそのフレーズを聞くたびに
この掻き毟られるような気持ちとともに、あんな気が狂いそうな行為を思い出してしまうのかと思うと
暁の情景などよりも、こちらの方がよほど夕子にとっては致命的な刷り込みだった。

「ね、ねぇ貞一くん?あんまり、そういうのは気軽に言うものじゃ・・・」
「気軽じゃありません。本気です」

 貞一が夕子をじっと見据える。夕子がいつか見た、まっすぐに射抜くような眼差し。

「夕子さん。昔、僕に言ったこと覚えてますか?
 『七不思議を全て知るのがわたしのためだと言うなら、貞一くんはわたしのために死んでくれるのか』って。
 ・・・僕、あの時のこと、ちょっと後悔してるんです」
「へっ・・・?」
「即答できなかったでしょ。・・・『死ねる』って」
「なっ・・・!」

 夕子の肩が、びくりと震えた。

「・・・少なくとも、今の僕はそう答えます」
「あ、あれは、貞一くんに過去探しを断念させるための方便で・・・」
「でも、万が一そういう選択を迫られたとしても、きっと僕は迷いません。
 夕子さんが消滅していた時のような気持ちは、もう二度と味わいたくない。
 ・・・生きていたって、ずっと一緒にいられなくなるくらいなら、僕は・・・」
「・・・あ・・・」

 ―夕子の存在は、新谷には重すぎる。
かつて霧江に言われた言葉の意味を、夕子は今こそ本当の意味で理解した気がした。

「貞一くん」

 夕子はゆっくりと貞一の方に向き直り、彼の手の上にそっと自分の手を置いた。

「ありがとう。嬉しいよ。すごく。
 ・・・でもね、簡単に『死ねる』なんて言っちゃ駄目だよ」

 重ねた夕子の手は、少し震えていた。

「死んでるわたしが言うのもなんだけど。
 大好きな人が天寿を全うできないのは、どんな理由であれ悲しいもの。
 ・・・でも、ごめんね?元はと言えば、わたしがそんな選択を貞一くんに強いたんだよね」

 夕子の目元に、わずかに涙がにじんでいた。

「わたし・・・わたしが、貞一くんのこと守るから。だから生き急がないで。・・・ね?」
「夕子さん・・・」

 涙ぐむ夕子の瞳で見つめられ、貞一は思わず彼女の手を握り返す。
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
148 :名無しさん@ピンキー[]:2014/02/03(月) 04:16:27.42 ID:HkkKWx+R
「それに、もう何者だって、わたしたちを引き離せはしないわ」
「・・・。そう、そうですよね」
「そうよ。・・・だから、わたしと貞一くんの仲のいいとこを見てもらわなきゃ。それがわたしのお礼」
「・・・?
 見てもらう?お礼って・・・誰に・・・。
 ・・・あれ?」

 ・・・そこまで言いかけて、急に貞一は強烈な既視感に見舞われた。

「この学校そのものよ」

 夕子がにかっと貞一に笑いかける。

「だってわたし、60年もここに囚われてたお陰で、貞一くんと出逢えたんだもの。
 ずっとひとりぼっちで、寂しくて。
 ・・・でも、すべては貞一くんとめぐり逢うためだったんだと思ったら、その年月すら愛おしくて」
「・・・」

 ・・・猛烈に嫌な予感が貞一の胸中に湧き上がってきた。

「今でも、出逢った日のことを思い出すと、胸がきゅんってなるわ。
 ・・・だからね、わたしと貞一くんをめぐり逢わせてくれたこの学校に、わたしたちの仲の良さを見てもらうの。
 ありがとう、って」
「・・・ゆ、ゆうこ、さん・・・」
「だから、貞一くんも頑張ってね?・・・ふふふ」

 夕子が妖しく舌なめずりをする。昨夜から何度も見た、淫蕩な雌の顔がそこにはあった。

「が、がっこうへのし、しかえしだったんじゃ・・・?」
「そうよ。さっきまではね。だから、ここからはお礼」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「さぁて、どっから攻めよっか?保健室であの時の続きをしてもいいし、
 プールで水着で、ってのもいいよね!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あ、でも、夜が明けちゃったからさすがにプールはまずいかな。
 土曜日でも部活動の子とかいるしね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃあ、やっぱり保健室かな?
 ・・・ま、とりあえず貞一くんが連れてってくれるならどこでもいいわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もちろん、えっちな『お散歩』でね。・・・うふふふふ」

 蟲惑の眼差しで艶やかに笑うと、夕子はすっくと立ち上がり
凍り付いている貞一に背を向けて臀部を突き出しながら、するするとスカートをたくし上げ始めた。



 ・・・なにせ、六十年分の欲求不満である。
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
149 :名無しさん@ピンキー[]:2014/02/03(月) 04:19:11.79 ID:HkkKWx+R
おしまいです。
SS書きの控え室144号室
33 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/03(月) 15:27:34.85 ID:HkkKWx+R
むしろ草(w)より古い表現だよね>vハート
wが2ch以外でもポピュラーになってから使われなくなった気が
【pixiv】R-18小説&SSスレ 8ページ目【エロパロ】
20 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/03(月) 21:55:37.12 ID:HkkKWx+R
うらやましい話で
おいらなんかそもそも閲覧者数が増えんよ
この板じゃ読んでくれるありがたい人がいるけど
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
152 :名無しさん@ピンキー[]:2014/02/03(月) 22:15:07.48 ID:HkkKWx+R
>>150>>151
読んでくれてありがとね。って言うか付き合ってくれてありがとね。
また投下させてね。


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