- 【朝ドラ】ごちそうさんでエロパロ
905 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/02/02(日) 20:55:11.45 ID:DNV4PEdl - 書けたので投下してみる。覗き話あり。苦手な方はNGで。
話は祝言から一年くらい、川久保視点。
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906 :川久保啓司の災難1[sage]:2014/02/02(日) 20:56:54.43 ID:DNV4PEdl - ラジオ局の花形アナウンサー、西門希子と結婚できたことは、川久保啓司にとって快挙に他ならない出来事だった。
だから彼女が結婚後も仕事を続けることにも、彼女の実家で同居することも何の不満もなかった。 義家族の人々は多少癖はあるものの基本的にはいい人だったし、その中心である義姉・め以子のの手料理は滅法うまい。 三人の子供たちも可愛らしく、子供好きの川久保にとって苦にはならなかった。 誰もいない暗い部屋に帰り、仕事を持つ妻に苦労させて家事をしてもらうよりも、 賑やかで明るく温かい手料理の待つ家に帰り、団欒を味わうほうが楽しいに決まっている。 そのこと自体に不満はないのだが、不満なことがひとつ。 8人がともに暮らすこの家では、いわゆる夫婦生活がままならない、ということで。
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907 :川久保啓司の災難2[sage]:2014/02/02(日) 20:57:43.91 ID:DNV4PEdl - もちろん、何もないということは男の沽券に賭けてないし、仲はすこぶる良いと言っても過言ではない。
しかし男たるもの、普通に仲が良いだけでは物足りないこともある。 せっかく高嶺の花を射止めたからには、身も世もなく愛し合いたい、まだまだ初心な新妻ととことん仲良くしたい、という欲もあるわけで。 さて、どうしたものか。 要は単なる惚気話だ。職場の同僚になど口が裂けても言えない。 相談できる人間がいるとしたらただ一人…似たような状況での家庭生活を送る義兄しかいないが、 よもや「妹さんと心置きなく睦み合いたいので相談に乗ってくれ」と言うわけにもいかぬ。 意を決して「お兄さん夫婦はその…やっぱり今は夫婦というより家族なんですかね」と切り出してみたところ お決まりの口元に手をやるポーズで「夫婦は家族やないですか」と淡々と返されてしまった。
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908 :川久保啓司の災難3[sage]:2014/02/02(日) 20:59:03.18 ID:DNV4PEdl - (まあ、添って10年にもなれば、そっちはそれなりに落ち着いてはるんやろ)
ぼんやりした推測とともに納得して、状況を受け入れるしかないか…と思い、妻の寝顔を見る。 お互い仕事を持つ身でもあり、平日はこうして添い寝するのがせいぜいであった。 ふと喉の渇きを覚えて一階に降りた。コップに水を汲み飲み干す。刹那、屋外で物音が聞こえた気がして、川久保は外へ出た。 (蔵…か?) すわ泥棒か、とばかりに傍にあった箒を手にする。空は満月。少しだけ開いた扉から中を覗き、川久保は思わず固まった。 中には義兄夫婦がしどけなく睦みあう姿。 義姉は蔵の隅に腰かけ、脚を伸ばすように座っている。いつもは着物に隠れている脚はすらりと長く美しい。 義兄は床に跪くようにして、その踝からふくらはぎにかけてを舌で愛撫していた。義姉は紅潮した顔で浴衣の袖を噛んでいる。 はだけた浴衣の裾から覗く太腿に義兄が指を這わせると、義姉の背中がびくんと揺れた。 月明かりの中、乱れた髪と浴衣があぶな絵のように艶かしい。 「…っ!悠太郎、さん!」 息も絶え絶えに義姉が夫の名前を呼ぶ。義兄は指を月明かりに晒した。 「こんなにして。堪え性のない人や」 声が欲望に掠れている。昼間とはまるで違う、欲望のまま快楽に身を委ねる動物の姿がそこにはあった。 義兄の舌は既にふくらはぎを離れ、浴衣の裾の奥の奥を探ろうとしている。ぴちゃ…と水音が響く。ねっとりとした夫婦の営みに思わず川久保は見入った。
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909 :川久保啓司の災難4[sage]:2014/02/02(日) 20:59:43.35 ID:DNV4PEdl - いつまでそうして固まっていただろう。がたん!と音がして川久保は身を翻した。誰か来たのかと箒を構える。
その音が蔵の中で、義兄が義姉に覆いかぶさったためだと悟ったのはややあってだった。 (あかん…何やっとんねん自分…) 川久保はすごすごと引き返す。か細い声は家に入ると聞こえなくなった。 気持ちを落ち着かせるため、もう一杯水を飲む。激しい睦み合いに生憎彼自身も反応しているが、正直後ろめたさしかない。 (そういやお姉さん、時々見かけん布団干してはったな…) (蔵の掃除、子供らには危ないって付き合わせへんな…) (お兄さん、時々遅くまで土間で飲んではるよな…僕が付き合おうとしても追い返されて…) (せやった。お姉さんスタイルええんやから洋装着たらええのに、と言ったらお兄さん渋っとった…) 義兄夫婦の色々に思い当たって川久保は頭を抱えた。そうだ、今までだって合図はあったのだ。 そうか、そういうことかとひとりごちながら階段を上がる。希子はすっかり夢の中だ。 あんなものを見た後では気持ちも休まらないが、さりとて何か行動に出ることも気が引ける。 とにかく頭から追い出そう、と思いつつ彼は頭から布団を被った。
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910 :川久保啓司の災難5[sage]:2014/02/02(日) 21:01:23.35 ID:DNV4PEdl - 翌朝。寝不足のまま川久保は一階に向かう。
おはようさん、と義姉が軽やかに声をかけた。その頬がいくぶん艶やかに見えて、川久保は思わず目を逸らす。 新聞を広げている義兄の隣に座ると、彼が声をかけてきた。 「あんな、ゆうべ、箒…」 さっと血の気が引く。そういえば箒を落としていった気がする。 「いや、その、あの…」 「いや、君ならええんや」 ぼそりと言われ、川久保は混乱した。 「あれやったら、君らも使ってもええんやで。蔵」 思いがけない台詞に寝ぼけた頭はさらに混乱する。おおきに、と言っていいものやら考えあぐねていると。 「はい、お茶」 義姉が湯呑みを差し出してくる。受け取りついでに腰をあげると、少しタイミングがずれ着物の裾が卓袱台に引っかかった。 ふくらはぎが露わになる。そこにはぽつりと紅い跡… 次の瞬間、突き刺すような眼差しを感じた。言うまでもなく義兄のものだ。義姉は何事もなかったように台所に戻っている。 「それはそれとして…どこまで何見たかは知らんけど、とりあえず忘れてんか」 義兄のいつもの淡々ぶりとは異なる、絶妙に冷たい口調にひやりとしながらお茶を啜る。 「おはようございます!」「お母ちゃん!ご飯何?!」 子供らがばたばたと階段を降りてくる。いつも通りの賑やかな朝が始まろうとしていた。 その日の昼間。ラジオ局にて。 「なあ、今度休みとって旅行でも行かへん?」 義姉が作った同じおかずの弁当を広げながら、妻に切り出す川久保の姿があった。 (いきなり蔵っちゅうのは敷居高いわぁ…)
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