- 黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
131 :名無しさん@ピンキー[]:2014/01/28(火) 02:45:07.58 ID:zv15lBaJ - ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「・・・で、最後はかえで坂ですか」 二人は理事長室がある建物の奥、学園の裏山へと続く道であるかえで坂を登っていた。 「んんん〜?わたし、最後なんて言ったかしら?」 「ちょ、ほんとカンベンしてくださいよ。もう空が白んできてるじゃないですか」 ふと携帯を確認すると、いつの間にか時刻は四時近くを指している。 「ふふっ、だってこの時間じゃないと意味がないもの」 「?なぜです?」 「あら、見たくない?ここからの『街の夜明け』」 「え・・・」 「ほら、昔、わたしのお墓があるからって、あの子に連れられてここに来たでしょ? あの時いっしょに見た夕暮れの景色、忘れられなくて」 「あ・・・」 怪異調査部を立ち上げて間もない頃、小此木ももえが仕入れてきた『夕子の墓』の噂。 その実態は、紫子によって建てられた悔恨と懺悔の標であった。 「不思議なものね。紫子にとって、忌まわしい記憶の象徴であろうあの墓が、 わたしと貞一くんの大切な思い出の一つを作ってくれた」 「夕子さん・・・」 そして今、その墓石は移転した怪異調査部の部室に『夕子さんの神棚』として祀られている。 「・・・一つ、夕子さんを幻滅させてもいいですか?」 「へっ?」 坂を歩きながら貞一が唐突に切り出した言葉に、夕子は思わず素っ頓狂な声を上げた。 「僕、ずっと焼きもち妬いてたんです。あの墓を建てた人に・・・」 「て、ていいちくん・・・?」 「あの時、小此木さんが言ってたんです。 『今でも夕子さんを想っている人がいて、その人がお墓を建てたんだとしたらロマンチックだ』って。 ・・・それで、その・・・それが、もし、夕子さんのこと、生前に・・・好きだった人とかだったら・・・って思ったら、 なんて言うか、その・・・・・・もやっとしちゃって」
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- 黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
132 :名無しさん@ピンキー[]:2014/01/28(火) 02:45:50.62 ID:zv15lBaJ - 「・・・!」
「結局それは夕子さんの妹の紫子さんで、 まあ、生前に夕子さんのこと好きだった人って点は、間違ってなかったんですけど」 「・・・・・・・・・」 「でも、あれを建てた人が誰であれ、それで何かが変わるわけでもないのに。 ・・・そんなことにいちいち気を取られちゃうような、つまんない奴なんです、僕。 だから・・・わぶっ!?」 夕子の方に向き直ろうとした貞一の右半身を、強烈な衝撃が襲った。 夕子が一足飛びで彼に飛び掛かり、勢いに任せて抱きついたのだ。 「貞一くんっ。貞一くんっ。てーいちくぅんっ」 「ゆ、夕子さんっ!」 「貞一くんはずるいよっ。そんなこと言われたら、わたし、また貞一くんの虜になっちゃうよぉ」 夕子にしてみれば、今日の企画には貞一を虜にして自分から離れられなくする狙いもあったのだが、 今の一言であっさり逆転された気分になってしまった。 「もし貞一くんがほんとの悪魔で、わたしの魂を地獄へさらって八つ裂きにするのが目的だったとしても、 わたし全然いいよ。喜んで八つ裂きになるよぉっ」 「な、なんですかその恐ろしい前提は!?」 「ね?しよ?いますぐしよ?」 「え、でも、まだ坂の途中・・・」 「しよ?ね?ね?ね?」 「・・・」 「ね?ね?・・・むぐっ」 貞一は軽くため息をつくと、夕子の肩を引き寄せて口付けした。 今の夕子には、どんな野獣よりも言葉が無意味だと悟ったからだった。
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- 【pixiv】R-18小説&SSスレ 7ページ目【エロパロ】
949 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/28(火) 02:56:56.89 ID:zv15lBaJ - 「〜前提」とかよく分からんルール作ってんなあとは思う
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