トップページ > エロパロ > 2014年01月27日 > JKT4R8wX

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ニューハーフ・シーメールでエロパロ 7

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ニューハーフ・シーメールでエロパロ 7
24 :150[sage]:2014/01/27(月) 02:25:22.64 ID:JKT4R8wX
続き行きます。
―――――――――――――――――――
寝かしつけられたときに彼はベッドの脇にポーチを置いていた。前は私が探ったそれを今度は彼が取り扱う。
中に入っているものは必要最低限のものだけ。ローションのボトルとコンドームと指サック。
 ラテックスの手袋もあるけれど、お客さんはそこまで入念にするのがきらいみたい。
 身体を犬みたいな体制にされ、お尻とおまんこが丸見えの状態になる。指サックを填めたキリヤさんは、指をローションでベタベタにした。
 そしておまんこの入口をたっぷりと濡らす。
「んっ……」
 冷たい感触。正直、少し嫌いなタイプ。暖かくなるタイプなのかな。そんなことを考えながら、冷たい感触と指の入ってくる感触が同時に入ってくる。
 もうローションを使えば指二本なんて余裕。だけどあんまりガバガバにはなりたくない。人工肛門の話は聞いただけで怖い。
 指二本でしつこいくらいにおまんこの中をローションまみれにされて入念に解された後、
 今度は指を三本入れられて、これも普通に入るようになったことに興奮してきた。
 いけない。本当にエッチな心と身体になっている。
 何度も指の往復を繰り返され、Gスポットにも指を押しつけられ、私の意識はドロドロに溶けてしまいそうだった。
 途切れ途切れの喘ぎが混ざった吐息をしながら、指を止めた彼の動きを待った。
「……行くぞ……」
「抱いて……」
 ゆっくりと入ってくる圧力。今までに無い大きさ。ゆっくりと奥に入ってくる。そして、最初に意識したのはとてつもない圧迫感だった。
「きつい……」
「……安心しろ。無理には動かん……それまではこっちを楽しませてもらおうか」
 背中越しに覆い被さってきた。角度の変ったおちんちんの動きに声にならない声が出た。そしてまた乳首が責められる。
「バックだと、乳首が寂しそうだからな」
「んひっ……あぁ!! はぁ……うぅ……」
 お腹の圧迫感とおまんこの熱さと乳首の快感が全部一緒に襲ってくる。感じるときは、一緒に感じてしまうことはあっても、同じくらいの強さで同時に感じるなんて。
 ああ、おまんこが勝手に動いちゃう。お尻が震えちゃう。
「……動いて欲しいみたいだな……」
「あぁ……おね……がい……」
 その言葉を合図に勢いよく引き抜かれ、そのまま激しく押し込まれた。
「ぁぁああああ!!! うぅぅ!!! あああぁぁ!!!」
 信じられない。こんなに大きなものが私の中で動いているなんて。締め付けたくても、激しく動くものに耐えられない。奥に響く。
 おっきくて動く度にGスポットも刺激されちゃう。ああ、もう声が出せない。悲鳴ばっかり。出したこともない高さで。
「あああん!! やあっぁ!! はぁぁっ!!」
 あまりの激しさ。おまんこだけじゃなく身体中がずっと軽くイッているみたいで、頭おかしくなりそう。どうしてこんなに気持ち良いの?
「……お前、何でこんなに気持ち良いんだよ……下手な女より上等じゃねえかよ……ぐっ……」
 勝手に自分の中で動いているものを締め付けた。そんなことを言うのは反則。ずるい。
 勝手に身体が喜んじゃう。その大きさに負けていた身体が求めたがってきた。
「ぐっ……本当に……搾り取る気かよ……」
「ああっ!! もっとっ!! もっと!!!」
「お望み通り、突いてやるよこの淫乱!」
 今度はグラインド。こんな太いのでグラインドされるなんて。お腹おかしくなりそう。背筋に変なの気持ち良い以外の何か来てる。
 頭の中おかしくなりそう。
「あひっ!! ひゃああ!! ふあっ!!」
 もう何言ってるんだろう。動物みたい。お尻突きだして、身体は猫みたいにシーツを掴んで泣きそうな声で、涙潤ませて。
「……どうなんだよ……俺のこんなにくわえ込んで……動物みたいに叫んで、どうせお前なんかチンコありゃあ喜んで股開くビッチなんだろっ!」
 ああ酷い。でも言われている姿が否定できる代物じゃない。こんなに乱れている。優がいるのに。優子になった私は、こんなに酷い姿で乱れている。
「ちが……ああっ!! ちがい……ます……うぅんっ!!」
 すると動きが止む。今、止められたら辛い。思わずお尻をモジモジ振りながら動いてくれるように求める。
「なら……俺のこと愛しているって言え……それなら……淫乱でもおかしくないからな……」
「嫌です……」
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25 :150[sage]:2014/01/27(月) 02:25:59.09 ID:JKT4R8wX
 本当に酷い人だ。きっと煽っているだけなのは分かっている。ここまで乱れればちょっと悪い冗談なんて許される。
 だけど愛してるなんて、優以外に言いたくない。こうやって強要される形ならなおのこと。
「即答かよ……そこまで由香が好きだなんて驚いたな……」
「……あなたが初めての子とセックスしたのは、今みたいなことを言わせるためですか?」
「……悪かったな。悪趣味で」
「分かる気がします。あなたは、支配することが大好きで、籠絡するために優しい。だけど、行き着くとこうやって意地悪をしてくる。
 それをダメとは言いません。だけど、私は由香を愛しています。それは男だろうと女だろうと、私は優以外の人に愛しているなんて言えません」
 身体も心も翻弄されたけれど、私は最後の一線だけは守っている。私は女の子として優のことを愛している。
 それ以外に望まないし、ぶれるわけにはいかないって。
「……なら……俺が言うのなら構わないだろう……」
「それなら大丈夫です 
「欲張りだな」
 またそういうことを言われると身体が反応する。
「本当に……バック辛くないか……正常位にするか?」
「……お願いします」
 一度、身体から抜き出す瞬間に激しいもどかしさを感じた。抜けてしまった惜しさが。
 だけど、すぐに入れてもらえる。おまんこが大きく開いたから空気が入ってくるような錯覚を感じる。
 だけど、すぐにそこを埋め合わせてもらえるようにM字開脚の体制になる。
「じゃあ、もう一度行くぞ……」
 よく見れば、コンドームに包まれていても、さっきのイラマチオのときよりもおちんちんは大きくなっているように見えた。
 きっと、もうすぐイッてしまう。ローションまみれにして私に向かってくる。
「……キリヤ、激しくて……」
 これくらいなら優も許してくれるよね。好感は持つけど好意とは少し違うから。
「ああ……愛しているぞ、優子」
 もう一度、今度はすんなりと、そして一気に一番奥へ。
「ああああぁぁぁっっ!!!」
 一気に身体の最奥に入ってくる。おまんこもお腹がいっぱいになる。ああ、満たされている。
 そのまま激しく動き出す。ローションを追加したから、火照りきった身体には冷たさが心地よいのに、貫いてくるおちんちんがとても熱くて不思議な感触。
「ぐっ……きつっ……」
 また勝手に締め付けてしまう。ああ、もうイキそう。おまんこから快感が背中を伝って、乳首や肩や鎖骨に顔に広がっていく。
 そして頭の一番奥に激しく快感が到達して、そのまま突き抜けるような感覚に襲われた。
「あぁ……イクぞ……優子……」
「出してっ! 私の中にぃ!!」
 とてつもない熱さだった。コンドーム越しでも奔流が打ち付けられていることが分かり、そのまま白目を向きそうな快感が襲ってきた。
 そしてそのまま頭や背中の快感と同時にクリトリスに激しい快感が駆け抜けて、爆発するような量の愛液を放出してしまった。
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26 :150[sage]:2014/01/27(月) 02:26:55.44 ID:JKT4R8wX
 髪を撫でられる感触で目を覚ました。
「起きたか。正直、この店でここまで満足したのは初めてだ」
「ありがとうございます」
「……とりあえず、俺はもう眠いから今日は泊まっていく。お前はどうなんだ? 由香が待っていたりするのか?」
 やっぱりそういうところを配慮してくれるのが優しい。あくまでお客としての関係でいようとしている。
「由香は、お客さんの指示が嫌じゃなかったら、それに合わせた方が良いって言ってくれてるから、大丈夫です」
「じゃあ、一緒に寝てくれるか? 正直、セックスだけで来たつもりだったが、こんなに疲れるのは初めてだ。ただ、この疲れはそんなに嫌じゃない」
「はい……」
 こうしてライトを消した瞬間に、そっとキスを交わして私だけの仕事が終わった。

 夏休みが終わり、学業は相変わらず順調だった。さすがにここまで女性化していると、色々な人から声を掛けられるし、先生やクラスメイトは最初に見て驚くし。
 クラスメイトの中には整形? なんて言ってしまう子までいた。さすがにそこまではしていない。
 優は後期から学業に復帰する予定だったけど、来年度からに再開することにしたいと言った。理由は、
「翼と一緒に授業受けたいからね」
 という理由に少し呆れた。時間は有限なんだから、自分のために使って欲しい。だから、優は少しだけ平日にもお店に出るらしい。
 もちろん無理はしないつもりだし、悩んだら牧村先生には相談するつもりみたい。
 そして後期のテストが始まる前に、私は優と由香子さんと一緒に暮らすことに決めた。
 さすがに三人だと狭くなるので、さらにもうちょっと大きめな部屋になった。
 少し大学や新宿の中心地から離れたけれど、駅は五分以内でオートロックという至れり尽くせりな物件だった。
 物件を決めるとき、三人でたくさん相談をしていた中、由香子さんがこんなことを言う。
「もしも、日本が同性婚が認められるようになったら、静さんも入れて四人で暮らしましょう。最終的には家も建てて」
 そんな楽天的な話すら出てくる。そうなったら良いだろうな、とは私は思う。
 優が認められないままだったら、という質問に対しては、私たちと偽装結婚をして家族になるという回答を頂いた。
 さすが由香子さん。転ぶことすら許さない。
 ただ、私にとっては少しだけ違う思いが今ならある。
 女性化を始める前に撮った自分が男であったときの最後の写真と、せっかく伸びた髪の毛だけど、一房だけ切って住所の場所と一緒に送った。
 元気でいることと、もう学費と仕送りはいらないこと、そして、もう男に戻るつもりはないことを伝えるために。
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27 :150[sage]:2014/01/27(月) 02:27:43.24 ID:JKT4R8wX
後期の授業も順調なので、私はお店以外にもアルバイトをしようと考えていた。由香子さんに相談したら、静さんのお店を紹介された。
 人手不足だし、身内だしという理由だった。
「全く、久しぶりに来たと思ったら、バイトの紹介って……恋人ないがしろにすると浮気するわよ」
「静さん……帰ってきたら、すぐに会いに来てるじゃん……」
 さすがに由香子さんも静さんには頭が上がらない。最近は、旅行記事とかも書くので少し遠出をして、場合には泊まりがけで取材をすることも多くなってきた。
 駆け出しのライターにしてはかなりの仕事量をこなしているようだ。
「まあ、良いわ。とりあえず注文と……翼ちゃん、料理は作れる?」
「一応……」
「じゃあ、簡単な料理とかやってくれる? 忙しいと、まかないとか作る余裕なくて。作り置きでも良いけど、どうせならできたて食べたいでしょう?」
 テストとして私はナポリタンを作ることにした。
 静さんは仕事にはこだわるタイプで食材も料理器具も充分すぎるほどあって、中には見たこともない物もたくさんあって少しだけ困惑した。
「合格! これならお店に出しても良いくらい」
「ええっ? 私、調理師免許なんて持ってないです」
「許可があれば免許がなくても料理は提供できるわよ」
「おいしい……翼ちゃん、家でも作って!」
 てんやわんやで静さんのお店でもバイトが始まった。勉強は忙しいけど、落第するような成績ではない。充分に単位は獲得できそうだ。
 お店の人とも親しくなり、常連さんとも話をするようになった。時には告白されたこともあったけど、丁重にお断りをした。
 ただ、ストーカーにならないようにとは思ったけど。こういうことを考えると、私は女になったことへのデメリットも感じてくるようになる。
 強姦されたりするかもしれないからと思うと怖くなる。
 まだ、股間の部分は男の人と同じ形をしているから、それが分かっただけで強姦目的から暴力を受けて殺されるかもしれない。
 だけど、仕事の方が裏に何があるか分からないから、よっぽど怖いけど。もちろん、秘密を守って仕事をやるべきことを果たせば、何も怖くはない。
 とはいえ、仕事でも嫌みは言われる。私の場合は若いのとキリヤさんに何度か抱かれるようになった結果なのか、順調に指名を受けている。
 ショーに出るよりも指名を消化するのに忙しい。ほとんど土曜日にしか出ないけど、指名争いが激しいらしい。
 そういう評判は少し嬉しくもあり、先輩の中には「若いだけでしょ」とかいう嫌みを言ったりもする。
 こういうところも女の人の世界。嫉妬が溢れることなんてとっくに分かってる。
 仕事とは別に静さんのお店でバイトをすることはとても貴重だと思う。
 あの仕事で得られる報酬は週一回だけでもあまりに大きくて、散在して壊れる人がいないわけじゃない。
 だけど人によっては女になってから店を始めたり、起業をしたりする人も多い。
 私はあまり稼いでいないにしても、一回の出勤だけで、大卒初任給くらいのお金が一晩で簡単に手元に入ってくる。
 これも出演率や指名率に期間の長さで大きく額が変ってくるらしい。優の一回の出勤の額を見て少し目眩がしたくらい。
 そんな風にあまりにも額が大きいので定期預金に殆ど回してしまう。これだけで学費が払えるし、お釣りが出るくらいだ。
 もちろん税金は掛かるわけがないし。健康保険も年金も携帯電話料金も全部が自分で賄える。
 もちろん、いつかはそれに頼るわけにはいかなくなる。風俗嬢の人が止められない理由は、そういうところにもありそうな気がした。
 だから、私は看護士になろうとしている。着実にお金を得られて、人から感謝される仕事をしたい。
 学校は私を女性と扱っているから、女性の姿で資格の取得まではできると思う。ただ、その先についてはまだ分からない。
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28 :150[sage]:2014/01/27(月) 02:29:50.67 ID:JKT4R8wX
 ある日、バイトが終わった後に静さんに連れられてレディースバーに連れて行かれた。
 優は優で仕事があったり、疲れているときは早めに寝ていたりする。私は大学がまだ忙しいので、少しだけ緊張する。
 静さんにはお世話になっているけど、仕事とはまた別に女性だけの集まりは少し異世界だ。
 レディースバーは静さんの友達がオーナー兼店長をしている。お母さんが元々、その場所でクラブのようなものをやっていたらしい。
 そこで同性愛者である自分と仲間たちのためにレディースバーを開店した。
 お店に入ったら少し化粧は濃いめだが、愛嬌のある女性がカウンターの中でスツールに座る女性客と会話をしている。
「あら、静。久しぶり。一応、あなたもオーナーなんだから、もっと来なさいよ」
 快活に笑っているので怒っているわけじゃないみたいだ。静さんは勝手知ったるという感じで奥の席に私を連れてきてくれた。
 メニューを持ってきた店員さんにコークハイとコーラを注文した。
「あたしはあの子、春香っていうんだけど、お酒とか接客の才能はあるけど、料理が苦手だから開店当時はかなり手伝ってあげたわ。
 私は女だけどその頃は普通の店の厨房で働いていたから、素人じゃないから料理は手伝ってあげたわ。セフレだったのに、仕事まで手伝うとは思わなかったけど」
 春香さんは静さんの長い友人で、セックスフレンドまでいったけど恋人にはならなかったらしい。
「……少し、不思議ですね。友情とセックスって両立するんですか?」
「うーん……人それぞれかな? お互いに自分のやりたいことがあったから、そのためだったら相手を投げ出しちゃうところもあったから、逆に信頼しあえていたのかも」
 淡泊なところは逆に良いのかもしれない。少し尊敬できる。今の私が優と別れたらどうなるんだろう。それは少し怖い。
「翼ちゃん……由香子と優のことどう思う?」
「……前から思っているんですけど、離れていても繋がっている気がします」
 優に関しては双子だからっていうのは分かっていても、未だに由香子さんと何か繋がっている感じがある。
 それこそ未練のような。私と同じ位置に由香子さんはきっとまだいるのかもしれない。価値の重さは同じでも意味としてはまた違うかもしれない。
「あたしはね……春香のことは良い友達でいれた分、お店が軌道に乗ったら、自分もお店を出そうって、そして自分と一緒にずっといられる人を探そうって決めてたの。
 やっぱり、ダラダラ付き合っていたところが私たちにはあったから、友達であることは絶対にやめない代わりに、恋人にはならない。
 だけどお互いに協力し合って幸せになろうって決めてた。それで、春香にもお金出してもらったけど小さいお店は持てるようなったの。
 このお店も私が離れても料理が提供できるようになったから。オーナーっていっても料理の手伝いとか道具とかキッチンの設置の主導権を持ってただけ。
 このお店だって殆ど春香のお母さんがお金を出してくれたところもあるから。
 三姉妹で春香だけレズビアンだったってことにはお母さんも驚いたみたいだけど、バイセクシュアルだったらしいから、ある意味で運命だって、献身的に支えてくれてたわね」
 そこで軽くため息をついた。
「ごめんね、ひとり語りが長くて。あんまりこういうことを言える友達もいないから……もちろん、あなたはあたしの友達よ。
 そんなに神妙な顔して聞かないで。あたしだって緊張しちゃうもの」
「すみません……」
 みんなどこか寂しがりや。大事な人はいるけれど、それだけで大丈夫なんて言い切れるわけないよね。
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29 :150[sage]:2014/01/27(月) 02:31:19.60 ID:JKT4R8wX
「じゃあ、続き。元々、バーの方は評判が良かったし雑誌の載ってたくらいだったから借金もすぐに無くなったわ。
 もちろんまだ完済ってわけじゃないけど、頭を悩ますほどではないってこと。あたしのお店も似た感じ。
 比例するようにお客さんも増えたし、あたしだけじゃ回せないから従業員も増やしてね。
 由香子と会ったのはそういうとき。ラストオーダー直前で、とても落ち込んだ顔でオムライス食べてたんだけど、横を通ったら泣いてたから、
 話しかけてこのお店に連れてきたの」
 由香子さんが泣いた、ということは。
「……彼女と別れたんだって話よ。どうやら、バイト先の女の子と仲良くなったまでは良いけど、結果的に二股みたいな感じになっちゃって、
 ふたりまとめて別れ話をされる羽目になったみたい。それまでも付き合っても、また別の人に移ったりって、最初は話を聞いているだけで、とんでもないビッチだと思ったのよ。
 ちゃんとしていそうなのに、どこか病んでて。だけど、何だか可愛そうになって家に連れて帰ったわ。もちろんエッチは無しで、お酒飲ませて色々話させた。
 そうしたら……弟と恋人関係を解消したって話を聞かされて、危ない橋を渡っているなぁって……知ってた? 由香子が優ちゃんと恋人同士だったときがあるって……」
「話には……だけど、お互いに消耗するだけみたいになってたって……」
「そうよ。お互いに依存できるものが無くなってた。だから最初はずっと話だけを聞いてあげて、しばらく泊めてあげて、優ちゃんと仲直りさせるまで時間掛かったな。
 仲違いというよりふたりして何だか疲れちゃっただけだから、しばらく一緒に住んでちゃんとしたもの食べさせたら、やっとまともになったわ。
 その後ね、由香子とセックスしたの。流れだったけど、そうしたらすっかり懐いちゃって。
 だから、これは時間掛かるけどちゃんと育てないとなぁって軽く義務感は覚えたわ。もちろん今はちゃんとしているでしょう?」
 ああ、あのしっかりとしたところは彼女によって成された成果なんだと思うと、目の前の人に少し畏怖すら感じる。
「そんな感じで、ふたりが一年生の間は仲良くしていて、由香子は私のお店で編集者の人と仲良くなってライターのバイトを始めるようになったの。
 書く才能があったみたいで、たくさん雑用もこなしたし、男の人が行けないレズビアン向けの風俗の取材とか自分から飛び込んでいって、
 面白い記事を書いたりしてすぐにライターとして仕事が舞い込んでくるようになったのよ。
 由香子は心が健康なら、下手な男よりも仕事ができるくらいのエネルギッシュな子なのよ。
 もちろん……その流れで優ちゃんが女の子になるための方法を知ったわけ……一応、この話はあなたが優ちゃんと恋人だから話しておくこと。
 好きだから、逆に話せないこともたくさんあるでしょう? あたしは、もっと仲良くなってあのふたりのことを守っていきたいと思ったの。
 だから、由香子も優ちゃんもいない今日の日を選んであなたにこの話をしたの。
 だから約束して欲しいの。
 あなたが優ちゃんと一緒にいるためなら、あたしはできる限りの協力をする。
 だから、あなたはあたしが由香子といるためにできる限りの協力をして欲しい。
 あたしたちは、少し特殊な位置にいる。ずっと一緒に添い遂げるのも難しいけれど、少しでも協力してしっかりと生きていきたい。だから、約束して」
 良かった。静さんが、由香子さんのことを一番に思っていても、優のことも思っていてくれる。
 それなら、私がいまこうしていることもなんら間違いのようには思えなかった。
「約束します。一緒に幸せになりましょう」
 恋人に向ける台詞みたいだけど、お互いに愛している人へ向けた言葉のように思えた。
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30 :150[sage]:2014/01/27(月) 02:32:13.20 ID:JKT4R8wX
 優と由香子さんと暮らすにあたって、あるルールを由香子さんから与えられた。同衾は許すけど、基本的に自分がいるときにセックスはしないこと。
 これはさすがに当たり前だけど、優と由香子さんの関係にも関係していることだと思う。今でもふたりは愛し合っているのかもしれないし。
 そしてご飯をなるべく一緒に食べること。また月に何度かは静さんのお店でご飯を食べる。簡単な約束は以上だった。後は細かい生活の話。
 私たちは、特に何の不満もなく暮らしていった。
 秋も深まったこの頃、私の胸はDカップまで成長した。細身で巨乳という体型には優がうらやましがる。
 身長が同じで少し優は健康的な分、ちょっぴり私より体重が軽い。それでも優は私にとっては抱き心地が最高だった。
「優は髪を伸ばさないの?」
「……悩みどころ。翼ちゃんは?」
「気に入ってたけど、ちょっと伸ばしてみようかな」
 髪型を変えるのも女の子の特権。ウィッグやエクステを使うのもありだけど、どうせなら地毛を使いたいよね。
「たぶん、しばらくは翼もこの身体のままで落ち着くと思う。ボクは翼と違って時間が掛かったけど、翼は一年もしないうちにここまでなったから」
「うん……」
 身体は形作られた。後はそれをどう魅力的に生かしていくか。それは私自身の問題だった。

 指名争いは難しくなってきて、同じ人と抱かれる機会は皆無だった。さすがにきついときは、ショーに出るだけでマネージャーが誤魔化してくれた。
 私の平日の出演を要望する人が多くて困っているらしい。もちろん、こういうことは過去にも何度もあったことだからと上手く対処はしてくれた。
 だけど、少し気を利かせて、隔週で日曜日にも出勤をしたりしている。
 お客さんにも色々な人がいる。射精させることを好む人や、女として扱うことを好む人。逆に私たちに抱かれたがる人。性的欲求は目まぐるしい。
 ある時、私はマネージャーからショーの間にお客さんと一緒にお話をしなさいと勧められた。
 積極的な女の子は、指名してくれた人と事前に話をしたりして、さらには同席した人とも交流を交わし、優先的に予約を獲得していった。
 私のように無作為に指名を受けるのも、少し不健康なので、お客さんと交流をしろということらしい。そのため今日の私はフリーという扱いになっている。
 仮面を被っているだけでは、優子だと分かってしまうからカモフラージュでショートカットのウィッグに髪の毛をまとめている。
 今日の衣装は背中の開いたセクシーなドレス。ヌーブラを使うのも初めて。いつも以上に谷間が目立って少し恥ずかしい。
「あ……お久しぶりです」
「よお」
 私が向かった席にはキリヤさんがいた。お互いに仮面を被っていても身体を重ねると、なんとなく分かってしまう。そして隣の仮面を被った女性は。
「こいつは、芹沢愛理だよ。知ってるだろ?」
 耳打ちをする仕草に呼ばれ、彼女の招待を知らされる。
 若手の清純派女優の芹沢愛理。まだ24歳できれいな人がなんで。
「女の客がいるのは一応分かっているよな」
「はい……」
 このお店のお客さんは男の人だけじゃない。女性で中世的な女の子を抱いたり鑑賞するのが趣味の金持ち女性はいる。
 中にはこれを縁にして男に戻ることを決断する人もいる。愛されるうちに迷っていたセクシュアリティに決着がついたということ。
 戻ってしまうことが歓迎されない訳じゃない。それもひとつのデータとして役立つからだ。ただ、若手の女優がなんで。
「初めまして、優子です」
「こんにちは。仮面を被っていても分かるわ。あなととてもきれい」
 深窓の令嬢という古めかしい言葉を思い返すほどのほっそりとした身体と長い黒髪。私や仲間たちと違う本当の女の子らしさを持った美人だった。
「……キリヤさんが言ってたわ。下手な女よりも女らしい奴がいるって……あなたを指名させて」
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31 :150[sage]:2014/01/27(月) 02:37:30.05 ID:JKT4R8wX
 女の人からの指名は初めてだった。その夜、彼女が泊まる部屋に黒服の人に伴われてたどり着く。
 コンコン、とノックをしてドアを開ける。純粋な女の人とセックスをするのは久しぶりだった。彼女は、どうしたいんだろう。
 部屋の中に入ると、バスローブを羽織った愛理さんが座っている。顔のマスクは外しており、テレビや雑誌で見る姿よりも美しかった。
 何度か、その服装を真似たこともある。ちょっとだけ憧れたその姿。
「来てくれてありがとう」
「ご指名ありがとうございます。今晩は、優子で楽しんでください」
「もちろんよ……」
 返答が、少し艶めかしかった。そしてその悪寒にも似た響きに震えたと同時に、彼女はバスローブを脱いだ。
 黒い編み上げのブーツに、フルボンテージの姿の彼女は深窓の令嬢の真逆だった。これが彼女の本性。締め上げられるような気分になった。
「……ねえ……」
 ゆっくりと妖艶な瞳で私を見てくる。
「……あなた、痛いのは嫌い? それとも好き……?」
「痛いのは……嫌です……」
「じゃあ、快楽責めにしてあげるわ。安心して、あたしは女の子を抱いたこともあるから」
 大人しそうな外見をしていながら、抱かれたんじゃなくて抱いたことがある。それはとても怖くもあり期待すらしてしまう。
 少しだけ身体が熱くなる。期待に反応するクリトリスに軽い怒りを感じる。
「脱ぎなさい」
 命令には大人しく従う。彼女は手に取っていないけれど、バラ鞭がテーブルの上に置いてある。痛みを与えられるなら、あれを使ったかもしれない。
 どっちにしても私にはもう逃げることができない。男の人の汗臭さ、醜さ、油っぽさなんてキリヤさんに抱かれた後は少しも怖くなかった。
 だけど、こうして女の人に抱かれるような気がする状況だと、期待と恐怖が入り交じった処女だったころの私に引き戻されてしまう。
 彼女はボンテージの各所の留め金を外す。そして現れたのは股間の部分とおっぱいを露出した姿。ツーウェイスタイルのボンテージだった。
「快楽責めということは、私も気持ち良くさせなさいといけない。分かってるわね? それができなくちゃ、お仕置きよ」
 彼女は足下からトートバッグをテーブルの上に上げた。その中からは手錠が現れた。それを片手に持ってゆらりと歩き出す。
 そして、私を舐め回すように見つめながら、後ろに回り込み後ろ手にされたまま手錠を掛けられる。
「これで、あなたは動けないわね。脚まではさせないわ。後で、あなたのおまんこ味合わせてもらうんだから……」
 手袋に黒い手袋に包まれた指先がおまんこの入口に触れる。キリヤさんと一緒にいただけのことはある。彼女は私を屈服させることで頭がいっぱい。
 怖いようで期待してしまう。ごめんね、優。私Mみたい。恥ずかしい。
 ベッドに叩き付けられるように投げ出された私に、愛里さんは適格に胸の愛撫を始める。
 乳首を焦らす方法も甘噛みする方法も慣れたような動きだけど、優よりも若干、細やかな指の動きが私の中の火照りを呼び覚ます。自覚的に気持ち良いと感じた。
「さあ、今度はあなたの番よ」
 いつのまにかマウントポジションになっていたと思ったら、そのまま股間を私の顔に押し付けてくる。
「さあ、あなたのおっきなおちんちん、私のまんこに入れてあげるんだから、しっかり濡らしなさい!」
 そうやって口元におまんこを押し付けてくるから、私は慣れない姿勢のまま押し付けられるおまんこを舐め出す。
 手が使えなくて上手くできない。それに気づいたのかやっと押し付けるのを止めてくれた。ゆっくりと感じるようにラビアを舐める。やっぱり石鹸の匂いがする。
――――――――――――――――――――――
純女とニューハーフのAVもあるので、純女が来るのもありかなって思いました。
どうも覚醒した翼は今更ながら淫乱になっていたようで……性格変わりすぎかもしれません……。


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