トップページ > エロパロ > 2014年01月26日 > YPcCKbAa

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【巨根】TRICK・矢部謙三でエロパロ【貧乳】part6

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【巨根】TRICK・矢部謙三でエロパロ【貧乳】part6
149 :月光1[sage]:2014/01/26(日) 14:26:49.41 ID:YPcCKbAa
月光が頭から離れないので書いた
反省はしていない
タイトル入れるのでバレが駄目な方は避けて下さい



「さよなら」

彼女の声を最後に聴いてから、随分時間が経った。
彼女は家族でも恋人でもなかったから、傍に居ない時間の方が、圧倒的に長い。
それは、彼の輝かしい人生の片隅に、何時の間にか紛れ込んでいた異物。
けれど、埋めようとすればする程、その空白に、潰されそうになる。

大学からの帰途、ひとり愛車を走らせる。
助手席に座る彼女の横顔を思い出す。
いつも変わり映えのしない、野暮ったい髪型と服装で、とても楽しそうとは言えない顔で。
振り払う様に頭を振り、カーラジオのスイッチに手を伸ばした。
先日受けた、『第31回人類と科学大賞・候補者に訊く』というインタビューが間も無く放送される筈だ。
スイッチを入れると、まだ番組は始まっていないらしい。
ピアノの旋律が流れ始めた。
何という歌手の歌だったか。懐かしい歌だと思った。
【巨根】TRICK・矢部謙三でエロパロ【貧乳】part6
150 :月光2[sage]:2014/01/26(日) 14:31:54.27 ID:YPcCKbAa
───目的の村へ向う途中、彼の話に飽きたのか、彼女は無言でカーラジオのスイッチを入れた。
ピアノの旋律が流れ始める。
「あ。この歌」
「好きなのか」
「いや。聴いたことあるなって」
「時代劇しか観ないyouは知らなくても無理は無い。これは今流行りのドラマの」
「お前、ドラマとか観てるのか。意外だな」
「学生はこういう物が好きだからな。彼らとコミュニケーションを取るのも仕事の裡だ」
「へー」
「3歳でピアノを弾き熟しモーツァルトの再来と呼ばれた俺としては、こういうった音楽は……ってyou、何してる」
「何か食べ物ないか。腹減った」
「我慢しろ。鞄を漁るな!財布を出すな!カードを抜くな!」
彼女の頭を小突いた。
どうにも間の抜けた空気の車内に、場違いに切ない歌声が流れる───

彼女と出会った頃に流行った歌だ、と思い出す。
昔と呼べる程の歳月を伴った思い出。
けれど、彼女の記憶に伴うのは、生々しい喪失感。
痛みは、彼女を運命から攫えなかった、あの時の侭だ。
静かにピアノの旋律が流れる。
切なく、それでも強い歌声が結ぶ。

『こんな場所で どうやって 生きろというの』

いつか痛みさえ喪えば、その答が出るのだろうか。
審判の日が来る。

<了>


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