- 【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
139 :サソリと猫 1/3[sage]:2014/01/22(水) 00:30:59.72 ID:q8NBuzz+ - >>124の続きです。
冷たい玄関先に一人残された黛は、赤い顔で立ち尽くしていた。 頭の中では、先ほどの嵐のような出来事が繰り返しリプレイされている。 (私…羽生くんに誘われて…、先生に、連れ戻されて…、それで…好きだって言っちゃった…! 先生に、好きだって…。それから…) そっと唇に触れると、古美門の力強い唇の感触がまだ残っている。 (…キス?…どうして? …先生も私のこと好きだったってこと?) 古美門が去った二階への階段に目をやるが、物音一つ聞こえない。 時間が経つにつれ、自分の気持ちをさらけ出した恥ずかしさと、 古美門の気持ちを捉えられないもどかしさで心が乱れてくる。 (だいたい、発情って何よ! 人を動物扱いして! 自分だって陰気なサソリのくせに!) 感情の整理がつかないままの黛は玄関を開けて外に出ると、家に帰るべく駅に向かって足早に歩き出した。
|
- 【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
140 :サソリと猫 2/4[sage]:2014/01/22(水) 00:33:06.98 ID:q8NBuzz+ - ※(↑は1/4でした)
「バタン」 階下から聞こえたのは玄関の扉が閉まる音である。 (…帰ったか。) 二階の自室に入り、ベッドに体を横たえたまま階下の様子をうかがっていた古美門は小さくため息をついた。 (朝ドラには少々刺激が強すぎたか…。しかし…。) 眼を閉じると、先ほどまで腕の中にいた黛の姿が脳裏に浮かぶ。 羽生に言い寄られ、慌てふためく可愛らしい姿。 自分の言葉に傷付き、うつむいて涙をこらえる姿。 腕に抱かれ、こちらを見上げた驚いた顔。 溢れる思いを吐露したときの潤んだ瞳。 そして… 唇にそっと触れると、黛の柔らかな唇の感触がまだ残っていた。 (人間の理性とは、こんなにもあてにならないものなんだな…。) 黛のことは決して嫌いではない。 自分にはない真っ直ぐな心とそれゆえの危うさを、愛しいとさえ思っている。 しかし、男女の関係になることなど望んでいるわけではなかった。 (…はずだったんだが…。 明日何か言ってきたら、とりあえず煙に巻くとして…。 しかし次はどうなるか分からんな…。) 静かに眼を閉じ、高ぶった心と身体を落ち着かせていると… 「バタン。カチャ。」 (!?) 玄関のドアが閉まる音と鍵がかかる音。 続いて階段を登る足音。 (こんな時間に誰だ?服部さんか?欄丸か? …それともまさか!?)
|
- 【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
141 :サソリと猫 3/4[sage]:2014/01/22(水) 00:34:50.75 ID:q8NBuzz+ - 「ガチャ」
寝室のドアを開けて入ってきたのは黛だった。 「どうしたんだこんな時間に? 提灯パンツのわかめちゃんはもう寝る時間だぞ? それとも、ついに発情が抑えられずにご主人様に慰めてもらいにきたとでも言うのかな?」 内心の動揺を気付かれないように、意地悪な笑顔を見せながら古美門が尋ねる。 「帰ろうと思って駅前まで出たんですけど、やっぱりどうしても気になって。」 黛はドアの前に突っ立って、鞄すら握ったまま、勢いよく答えた。 「先生は、私のことどう思ってるんですか! …あんな、…あんなことして、私のこと好きなんですか?」 (やはりそうきたか…。) 「好きじゃないとあんなキスしませんよね? それとも、遊びなんですか? 私の体が目当てなんですか!?」 まくし立てる黛の剣幕に押されていた古美門であったが、 最後の一言には噴き出すのを我慢出来なかった。 「うわははは。 だーれが、お前のような幼児体型丸出しの身体を目当てになどするか! 以前から言っているように私は顔とおっぱいと足首で女を選ぶんだ。 貧乳がに股のちょうちんパンツを選ぶほど女に不自由はしていない!」 いつもの調子に早口でまくしたてた後、古美門は黛の目に涙が浮かんでいることに気が付いた。 (しまった。言い過ぎたか…) 涙を浮かべながらも黛は反撃に出る。 罵声を浴びせられるのには慣れているし、今夜の黛はこのくらいではひるまない。 「じゃあなんなんですか! 体目当てじゃないなら、やっぱり私のこと好きだってことじゃないですか!」 (なんだその理屈は。) 半ばあきれながらも、必死に古美門の気持ちを確かめようとする黛の事がどうしようもなく愛しく思える。 ベッドから立ち上がると、古美門は黛の元へ歩み寄り、頬を掌で包んだ。 「…先生、質問に答えてはくれないんですか…?」 「…質問は却下だ。」 お互いを見つめる眼は上司と部下のそれではなく、完全なる男と女である。 古美門の指が黛の艶やかな唇を撫でると、唇が触れるのを待ちかねるようにそっと黛が瞳を閉じた。 てっきりキスされるものだと思っていた。先ほどのからみつくようなキスが頭をよぎる。 しかし、古美門が唇を触れたのは耳だった。耳たぶを甘噛みし、舌先を耳の中へ入れる。 耳元で聞こえる荒い息遣いとクチュクチュとした水音に黛が思わず身をよじると、すかさず首筋へ舌先をはわせる。
|
- 【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
142 :サソリと猫 4/4[sage]:2014/01/22(水) 00:36:38.54 ID:q8NBuzz+ - 「…んっ!」
予想外の愛撫に黛は甘い吐息を漏らして敏感に反応する。 首筋にキスを落としながら左手は無防備な黛の腰を抱き支え、右手は胸元のボタンを外していく。 「…せ、せんせっ!」 ようやく言葉を発した黛をとがめるように睨むと、すかさず唇をふさぎ、先ほどよりも深く舌を差し入れた。逃げる黛の舌を追いかけ、捕まえ、絡めとる。 唇を離すと黛はベッドの上に崩れ落ちた。 古美門はなまめかしく倒れ込んだ黛を勝ち誇ったように見下ろしている。 「サソリの毒にやられたか?」 (所詮朝ドラ。これぐらいで勘弁しておくか。) …と古美門が油断したのもつかの間、古美門はベッドの上に引き倒された。 「サソリは猫にだって捕食されるんですから! ほんとは虫ぐらいにしか効かない毒なんです! 残念でした!」 古美門の上に馬乗りになり、イーッと口を横に開いて、何とも色気のない顔を見せる。 かと思うと、呆気にとられる古美門の首筋に自分から舌を這わせてきた。古美門から黛への愛撫をなぞるように耳から首筋へキスを落としていく。 (…!こいつ!) 不意をつかれ、下半身が反応してしまう。 (こいつにこんな度胸があったとは驚きだ。お手並み拝見といこうか。) 古美門が体の力を抜き、我が身を犯す舌の動きに感覚を研ぎ澄ましていると、黛の動きが止まった。 (?) かすかに聞こえてくるのは規則正しい寝息である。 (この状態で寝るか!?) 黛は羽生と二人でワインを空けていたし、緊張と興奮で疲弊したのだろう。 「主人のいうことを聞かない、気まぐれで、自分勝手…。手の掛かる猫だな、本当に。」 優しく微笑みながら、古美門の手は黛の頭を優しく撫で続けた。 (了) エロ成分薄めですみませんです。
|