- 【銀魂】空知英秋作品でエロパロ20【13】
572 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/19(日) 21:16:14.39 ID:Pcf/llh3 - 流れを無視して高妙を投下します。
この間の魂入れ替わり編を読んで、迷い猫を飼いならすお妙さんなら 野獣のような攘夷浪士も手懐けられるのではないかと思って書きました。 前置きが長く、エロス場面に入るまで時間がかかりますが、もしよければ読んで下さい。
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573 :高妙1[sage]:2014/01/19(日) 21:19:21.47 ID:Pcf/llh3 - 庭を何やら禍々しい気配が走った。今夜は新ちゃんがいないのにまたあのストーカーかしら、
と妙は溜め息をついて立ち上がり、障子を開けて庭を見た。しかしそこにいたのはゴリラではなく、手負いの狼だった。息を乱し、左肩から流れる血を抑えながらも、抜刀して威嚇するような強いまなざしを自分に投げつけてくる。一つしかない目で。 隻眼の攘夷志士・高杉晋助。 その目線をまともに受けとめた妙は一瞬にして状況を判断し、次の瞬間、自分でも信じられない行為に出た。 「こっちへ」 そう囁いて妙は奥の道場に促した。男は一瞬、虚をつかれたかのような顔をしたが、意外にも素直にその言葉に従った。 志村家の門を激しく叩く音が聞こえたからである。 「真選組だ。ここを開けてくれ」 妙は深呼吸を一つすると、背筋を伸ばしキッとした表情で門のほうに向かった。 真っ暗な道場の片隅に残された高杉は、引き渡されることを覚悟しながら肩を抑えて息を殺していた。 「はい、何ですか? こんな夜遅くに」 扉を開けるとそこには真選組の鬼の副長・土方十四郎が数人の部下を率いてただならぬ殺気を漂わせて立っていた。 自分のものなのか件の男のものなのか、うっすらとした血が頬に残っている。 「夜分遅く済まねぇ。だが凶悪な攘夷浪士をこの近くまで追い詰めた。そいつが隠れるとしたら、 この広い家はうってつけだ。悪いが家の中をあらためさせてくれねぇか」 言い方は丁寧であったが、有無を言わせぬ迫力があった。だが妙は凛とした声できっぱりと言い切った。 「こんな時間に、当主のいない家をいきなり訪ねてきて中をあらためさせろ、ですって? この家が強固な要塞と化しているのはあなたの上司がよくご存知ですわ」 「部下が数名斬られた。深手を負ってはいるが狂犬のように凶暴な男だ。 女であろうが容赦はしない。俺たちには民間人の安全を守る義務がある。頼む」 「とっくの昔に安全もプライバシーも脅かされています……分かりました。 そこまで言うのならどうぞ寝室でもお風呂場でも探してみてください。 でも大山鳴動して鼠の一匹も出てこなかった場合、土方さん、腹を切る覚悟は出来ているんでしょうね?」 右の眉を上げて不敵な笑みを浮かべた妙は、威圧するように鬼の副長を見据えた。目は笑っていない。 これまでの近藤のストーカー行為への鬱憤も相当溜まっているのだろう。 その負い目もあって土方は、潔く引き下がることにした。 それにメガネの弟経由で万事屋にこのことが伝われば、面倒な事になりかねない。 「分かった。アンタがそこまで言うのなら無理にとは言わねぇ。 だが、お妙さん。今夜はしっかり戸締りをして用心してくれ」 「お心遣いありがとうございます。お仕事ご苦労様です。お気をつけて」
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574 :高妙2[sage]:2014/01/19(日) 21:23:12.54 ID:Pcf/llh3 - そう言って妙は極上の笑みを浮かべた。こんな状況でなければ見惚れてしまうほどの微笑だった。
さすがは次期かぶき町四天王の呼び名も高い女だ。土方は名残を残しつつも、恒道館道場を後にした。 門を閉じた後、妙は深呼吸をして、清潔なサラシに手拭、清酒、盥に水を用意して道場に向かった。 壁に背を預け、闇の中で唇を噛みしめながら座り込んでいた男は、妙を見上げた。 「今、止血するわ」 そう言って妙は手際よく高杉の着物を脱がすと、肩から流れる血を拭った。そして清酒を口に含むと 深い太刀傷に向かって吹きつけた。それから慣れた手つきでサラシを高杉の身体に巻きつけていく。 何一つ無駄のない美しい所作だった。 「…何故だ?」 一心不乱に自分の手当てをしている女の真意が掴めず、高杉は痛みを堪えながら尋ねた。 「じっとしてて」 しかし妙はヤンチャをした弟をたしなめるように言って、その手を止めようとはしなかった。 高杉はおとなしく手当てを受けることにした。 「何故、助けた? 何の義理もねぇ俺を。 真選組に俺がここにいると言えば済んだものを」 「たとえ犬でもこんなひどい怪我をしていたら、警察になんて引き渡せないわ」 「俺は犬じゃねぇ」 「たとえ、と言ったのよ」 妙の的確な応急処置によって、高杉の傷口からの出血はとりあえず治まった。身体にぴったりと巻きつけられたサラシは緩くもキツくもなく、傷口に負担をかけることなく心地よくなじんでいた。 大した女だ、と高杉は心の中で呟いた。 「随分、慣れてんだな…」 「ええ。知り合いにいちいち余計なことに首突っ込んでは傷をこさえて帰ってくるバカ侍がいますので」 高杉は驚いたように妙を見つめて言った。 「お前、もしかして…銀時の女か?」 その言葉を聞いた妙は、背後に怒髪天を背負いながら高杉を睨んで言った。 「あなたが怪我人じゃなかったら、四分の三殺しにしてるところです」 稀代のテロリストをも一瞬怯ませる迫力に、高杉は思わず目を逸らした。 「お前、俺が誰だか分かってんのか…? 俺を匿ったりしたら、お前まで…」 「あなたが誰であろうと、そんなことはどうだっていいんです。 でも苦しんでいる人がいたら手を差し出せと父から教わりましたし、 一度差し伸べた手をお尋ね者だからと言って途中で振り払うようなマネ、私にはできません」
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575 :高妙3[sage]:2014/01/19(日) 21:25:28.11 ID:Pcf/llh3 - 「お前…」
「それに、あなたこそあの時、私を斬ろうと思えば斬れたはずです…でも、しなかった。 私を見つめた野獣のような目の中に、人間らしさが確かにありました。だから私はその時、 あなたは罪人ではあるけれども悪人ではない、と感じたのです」 そうきっぱりと言い切る妙には、一本芯の通ったしなやかな気高さが滲んでいた。久しぶりに魂のある人間に会ったような気がした。 「今、お布団と着替えの着物を持ってきます」 そう言って妙は母屋の方へ向かった。一人残された高杉は暗闇に慣れてきた瞳で、道場を見渡した。 懐かしい匂いがした。道理でここは落ち着くはずだ。寂れてはいるがかつては門下生で賑わっていたのだろう。 (没落しても武家の娘か……) もはや自分が失ってしまったものを持っている小娘に、高杉はひどく心を揺さぶられた。 そしてこの娘をよく知っているかつての仲間に、ちりりとした嫉妬を覚えた。 それから数日間、高杉は道場の片隅で傷を癒した。本当はこの娘に迷惑がかかる前に、 ここを去るつもりでいた。しかし妙が持ってきた卵粥を食した途端、起き上がれなくなってしまい、 否が応でも傷が治るまで横にならざるを得なかったのだ。 一瞬、この女が何か劇物でもしこんだのかと訝ったが、悪びれることもなく笑顔で自分を看病する姿に 疑いも消し飛んだ。この娘は天然なのだ。 そして妙と過ごした日々は、攘夷活動に足を踏み入れて以来、高杉が初めて味わった心安らぐ時間であった。 ある朝、着物と布団を綺麗に畳んで指名手配犯は姿を消した。 回復したことに安堵する一方、ふと一抹の寂しさも覚えた。 妙にとっても高杉と他愛のないことを語り合っていた時、不思議に心が弾んでいたからだ。
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576 :高妙4[sage]:2014/01/19(日) 21:27:44.73 ID:Pcf/llh3 - それから一月ほど経った梅の花がほころぶ頃、志村家の郵便受けに差出人不明の贈り物が届けられた。新八がそれに気づき、妙に尋ねた。
「姉上、何でしょうこれ? 宛名が書いてないですね」 「新ちゃん、見せて」 それは手触りのいい上質の漆塗りの箱だった。妙は胸騒ぎがした。 「やだなぁ、気味が悪いですよ。もしかして爆弾?」 「す、すまいるのお客さんが、私にプレゼントを贈ってくれるって言ってたの」 「姉上…?」 奪い取るかのようにその箱を手にすると、妙は自室に駆け込み箱を開けた。 そこには銀細工に珊瑚を梅の花にあしらった簪があった。 一見しただけで高価な特注品だということがわかる。 それは妙の黒髪に挿せば、よく映えて美しい煌きを放つような造りだった。 (きっと、あの人だわ…) 差出人も書いてないけれど、こんなことをするのは彼しか心当たりはなかった。 そして箱の奥に小さな紙切れが忍ばされてあった。そこにはただ 望月 子刻 参上とだけ そっけなく墨で書かれていた。しかし妙は即座にその暗号に気づいた。 満月の晩の子の刻、つまり午前零時、そして参る… そして次の満月の晩、夜闇に紛れるかのように高杉は約束通りに志村家を訪れた。 前の晩からそわそわしていた妙は、有給を取り、酒と肴を用意して縁側で待っていた。 高杉が現れると花が咲きこぼれるかのような笑みを見せた。 「待ったか?」 と高杉が尋ねると、 「いいえ」と笑って答えた。二人は縁側に座り、月を眺めながら静かに酒を味わった。高杉は妙の黒髪に挿してある簪を満足げに見つめた。 「その後、真選組に怪しまれたりしてねぇか」 「はい、大丈夫です」 「ストーカーは?」 「毎回とどめを刺しているんですが、なかなかしぶといです」 そんな他愛のない会話を交わして、互いに笑い合った。 時折、高杉は何も言わずに月を見つめて杯をあおることがあったが、妙はただ黙って 高杉の杯が空になると酌をして満たした。高杉はそれで満足だった。 「久しぶりにうめぇ酒を飲んだよ…」 そう言って、夜と朝がすれ違う頃、朝霧に紛れるかのように高杉は志村家を後にした。 妙に指一本触れず、次の約束もしないまま。
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577 :高妙5[sage]:2014/01/19(日) 21:32:41.66 ID:Pcf/llh3 - その後、満月が来るたびに高杉は妙の元をふらりと訪れ、縁側で酒を傾けるだけの束の間の逢瀬を重ね、
そして毎回夜が明ける前には帰って行った。 そんな満月の夜が一体幾度過ぎていったであろうか。季節も変わって、妙自身、高杉にとって自分は どんな存在であるか分からなくなってきていた。 高杉が志村家に匿われた日から一年も過ぎたある小雨の降る夜――― 満月の晩ではなかった。妙は既に入浴を済ませ、夜着に着替えて床につこうとしていた。 ふとあの晩のような胸騒ぎがして、妙は恐る恐る自分の部屋の雨戸を開けて庭を見た。 そこには夜露に濡れた高杉の姿があった。 「高杉さん…」 妙は息を飲んだ。ひどく思いつめたようで、それでいて恐ろしいほど激しいまなざしで 妙を見上げている。 「どうして…」 今夜は満月ではないのに、と妙は言いかけた。 その瞬間、高杉は踵を返して妙の元を去ろうとした。 「待って!」 思わず妙は裸足のまま縁側に降り立ち、高杉を追った。小雨が二人を濡らす。 着物の袖を掴まれて高杉は立ち止ったが、妙に背を向けたままなので表情は見えなかった。 「高杉さん、何かあったの…?」 すがるような声で妙は尋ねる。しかし、高杉は振り向かない。一言も発せず顔も見せてくれない高杉の様子に、 妙は言いようのない不安を感じた。もし袖を離せば、永遠に手の届かないところに行ってしまいそうで、 妙は必死で彼の袖を握りしめていた。 自分の頬に流れる雫が雨なのか涙なのか妙自身判らなくなった頃、ようやく高杉は後ろ向きのまま重い口を開いた。 「……明日、地球を発つ。お前には逢わねぇつもりだった」 たったそれだけだった。妙は一瞬呆然としたが、次の瞬間には激しい怒りのためか 堰を切ったように言葉が溢れ出した。 「…そんな、どういうことですか? 突然、私の前に現れて、明日地球を発つから 別れを告げに来た? 私には逢わないつもりだった? 私の気持ちも考えずに、一人で 勝手に物事を進めて。じゃあ何故ここに来たの? 何故、私の目を見ようとしないの? あなたは卑怯よ」 「……」 「卑怯じゃないわね、臆病者よ。私と向き合う勇気なんてないんでしょう。 だから満月の夜に逢っていても、私に指一本触れなかった。 あなたが帰るたびに私がどんな気持ちだったか解る? そんな意気地のない男なんてこっちから願い下げだわ。 とっとと宇宙でも何処へでも行って野たれ死んでしまえばいいんだわ。 泣いてなんて…やらないんだから」
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578 :高妙6[sage]:2014/01/19(日) 21:34:53.15 ID:Pcf/llh3 - 言いながら妙の声は震えていた。未だに高杉は振り向いてくれない。
妙は力なく高杉の袖を離した。すべてを諦めかけた時、絞り出すかの様な高杉の声が聞こえた。 「怖かった…」 「え…?」 「お前に逢うたびあまりに幸せすぎて、壊れてしまうのが、怖かった」 「高杉さん…」 「お前があんまり清らかで、綺麗すぎるから、汚しちまいそうで…怖かった」 高杉の声は消え入りそうだったが、妙の心に激しく響いてきた。 「俺が…お前を嫌いだと思ったか? お前を欲しなかったと思ったか? 一緒にいた時、何度お前のその白いうなじを掻き抱きそうになったことか、 何度お前のその紅い唇に喰らいつきそうになったことか。 夢の中で俺が、幾度お前を抱いたか、お前に解るか?」 ようやく高杉はゆっくりと振り向いた。 攘夷志士でも鬼兵隊の総督でもない、ただの一人の男がいた。 初めて抱く想いに慄く、一人の男がいた。 妙は高杉に近づき、静かに彼の顔に手を差し伸べた。高杉は拒むことなく 妙の手が触れるがままになっていた。 「ずるい、あなたは…どうして最後の時になってそんなことを言うの? そんなことを言われたら、忘れられるはずないわ…」 「妙…」 「あなたはこのまま行っちゃうんですか? 私の中に思い出だけを残して、 私に触れることもなしに…そんなのって、そんなのって…」 その時、いきなり高杉は妙を抱きしめた。天上に引き上げてほしいのか、 それとも一緒に奈落に堕とそうとしているのか、解らないほどに激しく。 「お前が愛おしすぎて、触れるのが怖かった。だが…」 そう言って高杉は名残惜しそうに腕の力を緩めると、妙の瞳を見つめながら言った。 「今はお前が欲しい」 「高杉さん…」 「明日のことなど、どうでもいい。今、この瞬間をお前と生きたい」 「私もです、高杉さん。ついてゆくことはできないけれど、その代り…」 高杉は妙が同じ想いであることを確信すると、彼女を軽々と抱きあげて妙の自室に向かった。 高杉の首に腕を回しながら、妙は愛おしいこの男の顔をじっと見つめていた。 (朝が来ればあなたは去っていく。でも束の間でもいい。あなたの全てを覚えていたい。 髪の毛からつま先まであなたの跡を刻みつけて) 一瞬一秒が惜しくて、妙は高杉から目を逸らせなかった。 褥の所まで来るとようやく高杉は妙を下ろしてやった。
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579 :高妙7[sage]:2014/01/19(日) 21:37:21.35 ID:Pcf/llh3 - 「待って。びしょ濡れだわ」
そう言って妙は、引き出しからタオルを取り出して高杉の髪をかいがいしく拭った。 高杉は着物の帯をほどき、前を肌蹴て妙に体を拭かせた。 そして新しいタオルを取り出して自分の体をも拭こうとする妙からそれを奪い、 彼女の頭からかぶせてやった。 「お前も脱げ。風邪ひいちまうぞ」 「でも…」 「なんなら俺が脱がしてやるかァ?」 高杉は悪戯っぽく笑う。一瞬躊躇した妙ではあったが、 頬を染めつつ高杉の言うとおりに襦袢の帯を解いた。 衣擦れの音を立てながら、静かに濡れそぼった襦袢を脱ぎすてる。 夜の闇の中で、妙の細くしなやかな体が露わになった。 息をのむほど、美しかった。 高杉はタオルを手に取ると、まるで生まれたてのヒナを包むかの様に優しく、 頭から足の先までゆっくりと時間をかけて拭いてやった。 「寒くねぇか?」 「少し…」 「すぐに温めてやる」 そう言って高杉は自分の着物を脱ぎ捨てると、妙を抱き寄せて唇を奪った。 妙は喜びに震えながら、高杉の背に腕を廻して初めてのくちづけを交わし合った。 高杉は堪え切れなくなり、妙を褥に押し倒して横たえた。 妙はわずかに怯えを見せたが、高杉の自分を見下ろすまなざしを受け止め、 彼の全てを受け入れる決意をした。 「俺は俺のやり方でしかできねぇ。だからどうしても耐えられない時には、正直に言え」 女に気遣いなど見せたことのない自分が発したとは思えぬ言葉に、高杉自身驚いていた。 妙は高杉を愛おしげに見上げ、黙ってうなづいた。 (この人がどんな強く激しく自分を抱いたとしても、全て受け止めよう) 妙は高杉の首に腕を廻して微笑んだ。彼に対する想いに溢れた笑みであった。 高杉は妙の黒髪を撫でながら、彼女の緊張を解すかのように唇から耳、首へと 口づけを落とす。高杉の唇が動くたび、妙は堪えながらも堪え切れず、吐息を漏らした。 妙に触れながら、高杉は今まで感じたことのない感触に戸惑っていた。 (ちくしょう、なんて肌をしてやがる) 雪のように白く、触れれば吸いつくようで、天然の芳香が漂ってくる妙の柔肌。 ともすれば酔って、溺れてしまいそうになる。 自分がリードするはずなのに、逆にのめり込んで余裕を失くしそうだった。 この俺をそこまで狂わせたこの女が憎らしくて、愛おしくて、思わず愛撫に力が入る。 気付けば、妙の小さいが形のいい胸を執拗に責めていた。
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580 :高妙8[sage]:2014/01/19(日) 21:39:48.91 ID:Pcf/llh3 - 「あ…あっ」
妙の口から甘いためいきが漏れた。もっともっと声が聞きたくて、 高杉は舌と指で妙の敏感な桃色の先端を責めたてた。 妙の声が高く激しくなるにつれ、高杉もまたえも言われぬ高揚感を覚えていた。 (俺の腕の中で、もっと乱れろ、もっと狂え、もっと美しく咲け) 何もかも初めて味わう感覚に、妙はめまいを覚えた。 高杉の舌が自分の肌をたどる度に、頭を左右に振り、喘ぎ声をあげた。 まるで自分の体ではないかのような熱く熔けるような感覚が体を走る。 妙のきめ細やかな白い肌に高杉が紅い花を咲かせてゆく。 「あっ、ああっ、あ……ん」 高杉の舌が下の方へと降りていく。高杉は妙の細い脚をつかんで広げようとしたが、 女の体が一瞬こわばり、緊張が肌を通して伝わってきた。高杉は静かに妙に囁いた。 「見たい…お前の全てが」 思わぬ優しい声に、妙は頬を染めながらうなづくと、ゆっくりと自分の脚に入れていた力を抜いた。 高杉はそんな妙の様子に愛おしさを感じつつ、彼女の脚を広げて秘められた花園を露わにした。 楚々とした薄紅色の花びらの美しさに、高杉は思わず息をのんだ。 心からこの女が欲しくなり、高杉は優しく、激しくその秘所に口づけた。 「あっ、あ……、ああっ」 妙は恥じらいながらも官能の波に身を委ねてゆく。初めて味わう快感に打ち震え、 甘い声が高まるのを聞くと、高杉の愛撫は激しさを増してゆく。 「あっ、ああ…あん、あん、あ……た、高杉さん…高杉さんっ」 妙は枕の上で頭を左右に激しく振る。彼女の声が濡れてくると、高杉の欲情が煽られた。 妙を抑えつけて自由を奪い、彼女の秘所の奥深くに舌を入れて甘い蜜を貪った。 「ああっ、そ、そんな…だ、だめ……あ、あん、だめっ、恥ずかしい…」 妙はシーツを掻きむしり、喘ぎ声をこらえつつ漏らしていく。 その美しい黒い瞳は涙で潤んでいた。 可憐な妙がしどけなく乱されていく姿に、高杉は無上の喜びを覚えた。 (このままむちゃくちゃにして、壊してしまいてぇ) 高杉の際限なく続く責めに、妙はもうどうなってもいいと思った。 つい先程まで蕾だった女は、愛する男の手で美しい花を咲かせた。 そして男はその可憐な花びらを愛おしみつつ、容赦なく散らした。 「あ…あっ、あん…高杉さん……やめないで」 のけぞり喘ぐ妙を逃すまいと高杉の手が妙の細い腰を抑えつけ、執拗に愛撫を加えた。 妙の指が高杉の髪に挿し込まれ、狂おしく掻き抱く。 「ああっ、高杉さん、あ、あ……あん、あっ…も、もう、だめ……おねがい」
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581 :高妙9[sage]:2014/01/19(日) 21:42:40.03 ID:Pcf/llh3 - 妙の頬に一筋の涙が伝った。意識が遠いところに運ばれていくような気がした。
体が燃える様に熱く、白い肌には汗が浮かんでいた。 もはやどこに触れられても、激しい悦びが妙を包み、熔けて流されてしまいそうであった。 「あっ……あぁっ」 ひときわ高い声があがり妙の細い脚が震えたかと思うと、ぐったりと力が抜けていった。 高杉は顔を上げると、極みを迎えて小刻みに息を乱している女を見下ろした。 (なんという女だ…) ひどく華奢なのに、俺がどんな愛撫を加えても、どこまでも受け止めてくれる。 こんなに息も絶え絶えで、乱されているというのに、途方もなく清楚で美しい。 「綺麗だ…」 悦びに震え、露を含んだ黒曜石の瞳で高杉を見つめる妙は、壊れてしまいそうな危うさを湛えていた。 可愛らしい唇が声にならない愛の言葉を囁いている。誰の名を呼んでいるのか、高杉は解っていた。 そして妙は目の前にいる男への愛しさを止められず、腕を差し出して求めた。 「来て、高杉さん…」 高杉はうなづくと、妙の唇に自分のそれを押しつけて、静かに体を重ねていった。 既に十分潤っている妙の中に、猛り狂った自分自身をあてがった。 覚悟していたはずの痛みだったが、それでも身体を貫かれるような感覚に妙は思わず悲鳴を上げた。 しかし、もはや高杉は己を止めることはできなかったし、妙もまたそれを望んでいないことを訴える かのように、高杉の首に廻した腕を解こうとはしなかった。 「あああっ……あ…高杉さん、ああっ、あ…高杉さんっ」 妙の細く折れそうな体に己自身が入っているということに、高杉はひどく興奮した。 嵐のような熱情に身を任せ、穿つように激しく妙に己をぶつける。 まるで割れたグラスをかき集めるかのような、危うい誘惑にも似た痛みが高杉にも伝わってきた。 「んっあああっ、ああっ!」 強く突くたびに、女の体は敏感に反応し、すすり泣くような悲鳴をあげる。 (こんなに締め付けやがって…) 処女ゆえというだけではなく、天性の男を捕えて離さぬような妙の締め付けに、 高杉はめまいを覚えた。虜になってしまいそうな快感が自分の体を走り抜ける。 「あっ、あぁぁぁ、あ、あっ、あんっ…あぁ!」 高杉のあまりに激しい求めに、妙は自分が生贄になったような気がした。 生まれたままの姿で野獣の前に差し出されたかのような、恐ろしくも甘美な震えが全身を覆った。 「あぁっ、あっあん、あぁ…はあっ、あぁぁ…」
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582 :高妙10[sage]:2014/01/19(日) 21:44:39.82 ID:Pcf/llh3 - 灼熱の刃に貫かれるかのような痛みを堪え、妙は高杉の愛撫を全て受け止めようとしていた。
首を左右に振るあまり、髪が乱れて顔にかかり、妙はその髪の毛ごと唇を噛み締めた。 そんな姿となっても妙は美しかった。 いや、そんな姿だからこそえも言われぬ色香を醸し出していたのかもしれない。 初めこそ興奮したものの、柳眉を切なげに歪めて自分の激しさを受け入れようとしてくれる 女が、次第にいじらしくなっていった。 壊してしまうのではないかと不安になった。 「妙…」 高杉の身体の動きが一瞬止まる。何が起こったか分からず、涙で霞む目を開けて、妙は高杉を見つめた。 あ、と驚いて微かな声をあげる。そしてそっと高杉の頬を撫でると、妙はこの上なく優しい声で囁いた。 「私は……大丈夫」 妙は痛いくらいの微笑みを見せて、言った。 「だから…高杉さん、泣かないで…」 枯れた頬に伝う誰かの涙。 そんなもの、とっくの昔に自分の中から失われたものだと思っていた。 戦場や攘夷活動で嫌というほど人の生き死にを見ても、泣けなかった。 だが、確かに自分の右頬は濡れていた。この女が自分に取り戻してくれた。 抗し切れず高杉は妙を抱きしめた。愛おしくて、愛おしくてどうしようもなかった。 「妙…今夜は、一晩中離さねぇ」 夜が明ければ避けられぬ別離への不安が、高杉の中で凶暴な渦となり、恐ろしいまでの激しさで妙を求める。 「はい…」 恋しい男と結ばれているという事実が、妙の中で熱い悦びとなり、全身を包んだ。 先程までの苦痛は、いつしかめくるめくような快感へと変わっていった。 二人は喘ぎながら、陶酔の高みへと駆け上っていく。 狂おしいまでの咆哮をあげ、高杉は妙の中に己を解き放った。 「高杉さん…高杉さんっ……」 「妙……お前は俺のものだ」 震えるほどの愛しさに包まれながら、高杉の腕の中で妙は女となった。 (わたし、あなたと一つになれたのね…うれしい) まだ燻ぶる官能の波に身を任せて、妙は女に生まれたしあわせを噛みしめていた。 (あなたが男で、私が女で……あなたに愛される体で生まれてきて、よかった)
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583 :高妙11[sage]:2014/01/19(日) 21:47:54.52 ID:Pcf/llh3 - 一夜のうちに少女から女へと生まれ変わった妙は、
高杉の目から見てもハッとするほどの変化を見せていた。 艶やかな黒髪、憂いと喜びを帯びたまなざし、紅もさしていないのに色めく薄紅の口元、 真珠色に輝く肌、たおやかな体つき。 そんな妙を高杉は、まるで生まれたての小動物でも扱うかのような細心さで、扱った。 高杉の手に触れられ、撫でられたところは、そこだけが熱を帯びるかの様に思われた。 (愛してる……) 二人の間に言葉はなかった。何かを言ってしまうと、壊れてしまいそうだったから。 瞬きすることさえ忘れ、互いに見つめ合い、口づけを交わすだけでも幸せを感じた。 互いの腕も脚もどちらのものか解らなくなるほど、絡み合い離れがたくなっていた。 高杉の胸の鼓動を聞きながら、妙は安心し切って眠りに落ちた。そんな妙の寝顔を指でなぞりながら、高杉は飽くことなく見つめていた。 空が白み出す―――昨夜の雨は嘘のように止み、一番鳥のさえずりが聞こえ始めた。 至福の夜が終わり、残酷な朝が訪れようとしていた。これ以上日が高くなれば人目も避けられぬ、 朝霧に紛れて一刻も早くここから立ち去らねばならない事は解っていた。 高杉は意を決して褥から起き上がると、傍らにある着物を纏い身支度を整え、 そのまま部屋を後にしようとした。 「高杉さん…」 妙の声が背に投げかけられ、戸に掛けられた手が一瞬止まる。だが、彼は振り向かない。 妙は急いで襦袢を身につけると、高杉に近づいて言った。 「行く前に、もう一度……お顔を見せてください」 しかし、彼は振り向かなかった。もはやこの男の心は戦場にあるのだろう。 解ってはいたことだが、せめてもう一目彼の顔が見たかった。 泣きそうになるのを堪え、微笑んで送り出そうと妙は心に決めた。 「……お前を…恨むよ、妙」 ぽつりと高杉が言った。何故、彼がそんなことを言うのか解らなかった。 「え…?」 「俺は…今まで死ぬことなんざ、怖くなかった。 むしろ生と死の狭間を生きている時、俺の中の獣は猛り、言いようのねぇ高まりを感じていた」 高杉の背中が震えていた。妙は驚き、思わず口に手を当てた。 「……だが、お前を知って、お前をこの手で抱いて、俺は…」 高杉が何を言わんとしているか、痛いほど伝わってきた。不器用なこの人が、 必死で声を枯らして叫んでいてくれる。妙は彼の背中を静かに抱いた。 もう何も言わなくてもいいように。
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- 【銀魂】空知英秋作品でエロパロ20【13】
584 :高妙12[sage]:2014/01/19(日) 21:50:30.29 ID:Pcf/llh3 - 妙は高杉の背中に顔を埋めた。そうでもしなければ嬉しさと切なさで泣いてしまいそうだったからだ。
妙のぬくもりが伝わり、高杉もまた差し迫った残酷な現実を少しだけ忘れることができた。 「君がため をしかざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな」 自作の歌では照れくさかったのだろうか、高杉は百人一首にもある有名な歌を後朝の歌として詠んだ。 それは妙でも知っている藤原義孝の一首であった。 君のために死んでも惜しくはないと思っていた命だったが、 君に逢った今ではまだ生きたいと思うようになってしまった そんな意味の歌を詠まれて、妙は頬を染めた。ゆっくりと高杉が振り返る。 次の瞬間、妙の華奢な体を狂おしく掻き抱いた。折れるほどに。 「俺は明日をも知れねぇ身だ。だから約束なんざ、したことがなかった… だがなぁ、妙、お前に賭けて誓う。俺は必ず生きて帰る」 「はい…高杉さん。待ってます」 高杉は腕を緩め、妙の顔を見た。愛されて新しい女へと生まれ変わった妙は、匂うほど美しく、 高杉の心を惑わせた。これ以上見つめていたら決死の覚悟が折れてしまいそうだった。 高杉は自分の羽織を外すと、襦袢姿の妙の細い肩に掛けてやった。 羽織には高杉の煙管の葉の匂いが染みつき、妙はそのたちこめる薫りで彼を感じることができた。 「行ってくる」 高杉は戸に手をかけて開けると、朝露のけぶる志村家の庭を見つめた。 そこは二人が初めて会い、全てが始まった場所だった。 高杉は目を細めて一瞥すると、草履に足を通して歩き始めた。 「ご無事で…」 高杉の後姿にそっと妙が声をかける。彼はもはや振り向かない。 男の目は再び炎のような熱さと氷のような冷やかさを取り戻していた。 しかしそんな獣のような心の片隅に、まだ僅かな人間らしさも残っていた。 ただ一人の女のために芽生えたその想い。 それを抱いてこれから宇宙に乗り込んで行くかと思うと、男の心は言い知れぬ興奮に包まれた。 きっとこの勝負、俺は勝つ。再びあの女をこの腕に抱くために。 この世でただ一人欲した女、妙
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- 【銀魂】空知英秋作品でエロパロ20【13】
585 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/19(日) 21:53:25.44 ID:Pcf/llh3 - 以上です。
改行とかまだ不慣れで、読みにくくてすみませんでした。
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