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サソリの毒
サソリの毒2/3
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名無しさん@ピンキー
【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2

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【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
122 :サソリの毒[]:2014/01/19(日) 10:52:33.31 ID:JK0utgIS
※羽生はノーマルの設定です。ネクサス立ち上げ後しばらくの頃で。


ある夜のこと。

「共同弁護、うまくいってよかったですね!」
食卓ではしゃぐ黛の両隣には仏頂面の古美門と、
「そうだね黛先生!
古美門先生とご一緒できて僕も勉強になりました。」
とにこやかに語る羽生がいた。

「なんでこいつにまで食事を出す必要があるんですか服部さん!」
「黛先生から、祝勝会だと承りましたので…」
「服部さんに当たらないでください!一日ぐらいいいじゃないですか。
みんなでおいしく食べましょうよ!」
「一日ぐらい?当たり前だ!こんなこと、何度もあってたまるか!
いいか、今回このゆとり王子と組んだのはクライアントのたっての希望だったからだ。
3千万の報酬がなければ引き受けたりなどしないわ!」
「あ〜もう、分かってますから!」
「服部さん、このボルシチ最高ですね!アメイジング!」

服部さんが腕によりをかけたロシア料理を騒がしく食べながら、夜は老けていく。


「では、私本日は所用がございまして、これで失礼させていただきます。」
服部さんが帰る頃、黛と羽生の2人はソファに座り、ワインを飲んでくつろいでいた。

「…ねぇ黛先生。まだ僕のところに来る気にはならない?」
羽生が黛を見つめて言う。
「こんなとこで、そんな話しないで!」
あわてて古美門の様子を探るとリクライニングチェアで雑誌を読んでいる。
(良かった。聞こえてない。)
「その話は断ったでしょ?」
羽生に向かって小声で話しかける黛。声を聞き取るために自然と羽生が近付く。
体温を感じるくらいに寄り添って、羽生が甘くささやいた。
「黛先生はこんなとこで汚い勝ち方しなくても、堂々と正義を勝ち取る力がある。
僕と一緒に、みんなが幸せになる世の中を作ろう。」
「わ、私は、ここで、古美門先生に認められるまで頑張りたいの。そしていつか、先生に勝ちたいの。」
羽生の眼差しと甘く響く声に焦りながらも、黛ははっきりと思いを口にする。
黛の視線を追った羽生はその先に古美門の姿を捉えた。
「それって、弁護士として?それとも1人の女として?」
「…え?」
羽生の言葉が一瞬耳に入らなかったのは、ぼんやりしていたから。もちろん、古美門のことを考えて…。
「弁護士としては古美門先生のそばにいればいいさ。
1人の女として、僕の横に来てくれないかな?」
(それってどういう…。え?そういう話!?)
【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
123 :サソリの毒2/3[]:2014/01/19(日) 10:54:25.24 ID:JK0utgIS
突然の言葉にパニックになる黛。
「サウジアラビアのことわざにこういうものがある。(パチン)
"ラクダに乗ればサソリの毒は気にならない"
…どうだい黛先生。ラクダに乗ってサソリから離れてみないかい?」
黛の腰に手を回し、強引に抱き寄せる羽生。
「な、何言ってるの羽生君!」
あわてて羽生の胸を押し返しながらも、顔が真っ赤になるのを押さえられない黛。
(どうしよう、先生の前でこんな…。)
横目で古美門の様子をうかがうと、やはりこちらに背を向けている。
(やっぱり聞こえてないのかな?それとも…私と羽生君がどうなろうと、興味無いのかな…)
悲しそうに下を向く黛の顎に羽生の指がかかる。
「君にそんな顔は似合わない。さぁ…顔を上げて僕の目を見て。」
再び強く抱き寄せられ、頬を手のひらで包まれたかと思うと、羽生の顔が眼前に近付く。
強く見つめるそのまなざしに魔法がかかったように動けない黛の唇に、羽生のそれが触れそうになる、まさにその時、

「それでいくとサソリは私ということになるのかな羽生君?」

それまで二人に背を向け、リクライニングチェアで葉巻をくゆらせながら雑誌をめくっていた古美門が、
ゆっくりと振り向きながら言う。
「せ、先生、聞いてたんですか!?」
魔法が解けて我に返った黛があわてて羽生から離れる。
「君たちのイチャイチャバカップルごっこにはミジンコほどの興味も無いが、
それだけ大きな声で発情期の猫みたいにやられては嫌でも耳に入る。
ここではなく、どこぞの安ホテルにでも行って思う存分やりたまえ。」
そう早口でまくし立てると玄関を指差した。

「な、なんてこと言うんですか!」
恥ずかしさと焦りで古美門を見返す黛。
しかし古美門の黛を見る目は冷たく、感情が読みとれない。

「黛先生のこと僕がもらってもいいんですか?古美門先生。」
羽生の挑戦的な言葉にも
「好きにすればいい」
と一言返すだけ。
(先生は私と羽生くんのことなんて本当に何でもないんだ…)
涙が浮かびそうになるのを必死でこらえて立ち上がる。
「…行こう羽生くん!」
コートを着て、鞄をつかんだ黛の肩を羽生が抱き寄せる。
勝ち誇ったかのように古美門に笑いかける羽生。
「ごちそうさまでした古美門先生。では失礼します。行こう、真知子。」

「…お疲れさまでした!」
顔を伏せたまま涙声にならないように、振り絞るように言った。
(先生の…バカ。)
【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
124 :サソリの毒3/3[]:2014/01/19(日) 10:55:56.04 ID:JK0utgIS
玄関で靴を履き、扉を開けたその瞬間、強い力が黛の腕を掴んだ。

「!?」

強く引っ張られて転倒しそうになった黛の身体は、よい香りのするクッションに受け止められた。
玄関の外では羽生が目を見開いている。

「羽生君、サソリというのは油断して振り向いた時に攻撃してくるものだよ。気をつけたまえ。」
そう言うと、黛を片手で抱きしめたまま扉を閉め、鍵をかけてしまった。
「…先生?」

おそるおそる顔を上げると、怒ったような顔で見つめる古美門と目があった。
途端に涙があふれてくる。
羽生に迫られた動揺、古美門に冷たくされた悲しさ、その古美門に強く抱きしめられている喜び…
様々な感情が溢れ出した黛は、古美門の胸に顔を埋めて涙をこぼした。


「…なぜ泣く」
抱きしめる手を緩め、背中をポンポンと優しくたたきながら古美門が聞く。

「羽生のとこに行きたかったか?」
首を横に振る黛。
「羽生のことが好きなのか?」
先ほどより強く首を横に振る。
「私に冷たくされて傷付いたか?」
小さく頷く。

「…なぜ?」

体を離し、固まっている黛の顎を持ち上げ、顔を上げさせると、優しい声で再び聞いた。
「なぜだ?」

「…先生のことが…
好きだからです。」

涙をためた眼で古美門を見つめてつぶやく。

その瞬間古美門の唇が黛の唇をとらえた。
「!!」
最初は軽く触れただけだったが、次第に濃厚なキスとなり、
熱く激しく動く舌先で黛の口内を侵していく。
「…んっ!」
身体の力が抜けそうになるが、強く抱きしめられ、逃げることも出来ない。

「…なぜ最初から羽生にそう言わないんだ。」
思う存分お互いの口内を味わった後、古美門が呆れたように言った。

恥ずかしさに顔を上げられない黛。

「おまえは私の飼い猫だ。発情するならいつでも言いたまえ。」

そう悪戯っぽく言うと、二階の部屋へ上がって行った。

(了)



お目汚しすみませんでしたm(_ _)m
【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
130 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/19(日) 22:16:09.22 ID:JK0utgIS
>128
ごめん
自分初アゲだったんだけど、上手く描写できんかった

どんな感じがいいもんなのかな?
【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
132 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/19(日) 22:40:59.37 ID:JK0utgIS
エロ描写苦手なんで、みなさんの期待に応えられるか分かりませんが、続き書いてます。

待ってくださる方は全裸は寒いので、服を着てお待ちくださいm(_ _)m


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