- パトレイバーで物語を書こう
299 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/18(土) 07:39:13.47 ID:yajpRX7F - 「後藤さんがいなくなった・・・ということは、今夜はあなたはひとり、ということですね」
背後の空気がゆらりと動き、ふたつの手が鍛えられたしのぶの肢体を抵抗できないように抱きすくめる。 その声を聞く前から、それが誰かを彼女は知っていた。 「石和くん・・・」 「冷たい男だ、後藤さんは。あなたを弄んでおいて、その責任も取ろうとはしない。でも僕は違う」 「前にも言ったわね、石和くん。上司と部下という間柄で、男女の仲になろうとは思わないの」 無骨で真面目な小隊部下の、一歩も引くまいとする熱情に気圧されつつもしのぶは彼の両手から逃れようとする。 だがその大きな手はいっこうに彼女を解放しようとはしなかった。 「もう決めたんです。今夜、あいつからあなたを奪い取ろうと」 石和はしのぶを抱えたままジリジリと移動し、ついに彼女の背中を壁に押しつける。 宵闇の中の静かな闘争は、次第に男の思うとおりになっていった。 「石和くん、考え直して・・・!」 「あなたを愛しているんです・・・あなたのすべてを、僕のものにしたい」 抗う力が弱まると同時に石和の手が二課の制服のボタンにかかり、一つ一つ外されていく。 彼の告白は、後藤の素っ気なさに傷ついていたしのぶの心に熱い楔を打ち込んでいた。 「あぁ・・・ダメ、脱がさないで・・・!!」 「そこのデスクに腰掛けて。・・・あなたの身体が熱くなっているのが分かります」 ベルトを外されたズボンがすとんと落ちた後、石和はショーツだけになったたおやかな腰を机のヘリに腰掛けさせる。 上着もネクタイも外されシャツが大きくはだけられると、しのぶは顔を背けて大きくのけ反った。 「絶対に後悔するわ・・・石和くん」 「いいえ、決して」 石和の片腕に抱えられた女体に荒々しく男が覆い被さり、唇と唇が重ねられる。 ここしばらく感じることのなかったオスの獣臭が、しのぶの官能を大きく花開かせた。 (だめ・・・もう・・・後藤さん・・・) ただ逃れるだけならば機を見て隙を突くことは十分に可能だったろう。 だが、今夜の彼女の肌はあまりにも渇きすぎていた。 「あぁっ!」 しのぶの上体がデスクに完全に仰向けにされると同時に彼女のショーツが抜き取られる。 両脚が拡げながら持ち上げられ、彼女の秘奥は息を荒くした男の視線にさらけ出された。 「ん・・・」 「ああああっ?!」 脚を持ち上げたまま、石和がしのぶの潤々とした部分を舌でなぞりあげる。 それが重なるにつれ快感は高まり、滾々と溢れてくるがより強く感じる部分には男は決して触れようとはしてこない。 焦らしに焦らされて必死に喘ぎをこらえていたしのぶは、とうとう相手に屈した。 「い、石和くんお願いっ、ほ、欲しいのっお願いっ!!」 「ふふ」 大きな影が天井の視界を遮り、熱く疼き続けていたところに熱く猛る肉塊がぐっと挿入される。 しのぶはもう喘ぎをこらえることが出来なかった。 「ああーっ! あーっ!!」 「感じてくれているんですね。どうです隊長、もっと激しくしましょうか?」 「え、ええ・・・もっと・・・激し・・・っ!?」 返事を聞く前に石和の腰はツイストを交えたグラインドを急激にし、しのぶの嬌声のトーンを上げさせ続ける。 微に入り細を穿つような後藤のそれとは違い、石和の犯し方は荒々しさ一辺倒ではあったが、その気迫は肉体の快楽とは別に彼女の心を大きく拍った。 「い、いかんっ、ゴムを・・・」 「いいわ・・・そのまま、中で・・・っ!!」 一方的な押しつけだったリズムがいつしかふたりのハーモニーとなっており、より高みへと向かう。 ふたつの肉体が夥しい体液を放ちながら至上のエクスタシーに到達したのは、それからしばらくの後だった。 「・・・僕のものに、なってくれますね?」 「そうね、相性は悪くないみたい。でも一回きりで決めるのはちょっと不安かな」 「何度でも証明して見せます! まだ時間はあるんですから」 石和に赤子のように乳首を舐められて、治まりつつあった呼吸が再び荒くなる。 しのぶは愛し子の頭を抱くようにして胸に押しつけつつ、もう一人の男に別れを告げた。 (さようなら、後藤さん・・・) 乳首の快感が高まるにつれ、しのぶの子宮はまたも熱く疼きだす。 再び熱い抱擁と交合を繰り返しながら、しのぶはこのまま二人で夜明けを見るのも悪くはないかな、と考えていた。
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