- グゲエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ
3 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/09(木) 09:26:29.63 ID:Osid8ASy - てす
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- 黄昏乙女×アムネジアでエロパロ
64 :名無しさん@ピンキー[]:2014/01/09(木) 17:22:51.43 ID:Osid8ASy - 台所で麦茶を汲んだ貞一が自室に戻ると、部屋の中央で『ずいぶんとでかい猫』が頭を垂れていた。
お気に入りの猫の寝巻を着た夕子だ。 先程とは打って変わって、やけにしおらしくちょこんと正座している。 貞一が風呂から上がってここに戻るまで、そんなに時間をかけなかったはずだが いつの間に先回りしたのだろう。 「どうしたんですか、正座なんかして」 「…貞一くん、わたしとお風呂に入るの、そんなにイヤかな」 「?は!?」 予期せぬ言葉に面食らった。 「さっき、怒って出てっちゃったから。」 「あ、いや・・・」 「ごめん。今度からもっと大人しく入るから・・・ね?」 『もう一緒に入らないから』ではない辺りが彼女らしいが、 さっき強引に退室されたのが彼女なりに堪えたらしい。 貞一にしてみれば、いつもの調子で『仕切り直し』したに過ぎないのだが。 「夕子さん」 しばらくバツが悪そうに頭を掻いていた貞一だったが、やがて彼女の前に膝を着き、フードに隠れた顔を覗きこむ。 「前にも言いましたけど・・・僕は、ああいう風にされると、どうしていいのか分からなくなってしまって・・・。 でもそれは、決して嫌とかじゃなくて」 顔を伏せていた夕子のの肩が、ピクリと動く。 「むしろ、その・・・夕子さんに、なんて言うか・・・。 ・・・夕子さんに、気の利いたことを言えない自分が少し嫌になって、それでいたたまれなくなってしまって」 夕子に手にそっと自分の手を重ねる。 「だから、全然怒ってなんかないです。僕の方こそごめんなさい」 「ほんとに?怒ってない?」 それまで伏せられていた夕子の顔が、ようやく貞一に向けられる。
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65 :名無しさん@ピンキー[]:2014/01/09(木) 17:24:07.08 ID:Osid8ASy - 「・・・!」
覗き込むような、少し怯えた上目遣い。子が親に許しを乞う時のような、子猫が飼い主に捨てられまいと媚びるような。 その気弱な凝視を向けられて、貞一の心がざわつく。 ―まただ。なんだろう、この感覚。 身体を内側から、爪先で優しくかりかりと掻かれるような、もどかしい感覚。 何度か覚えがある。 貞一は今までも、度を過ぎた悪戯を反省した彼女が 萎縮した視線を向けてくるたび、似たような感覚に襲われることがあった。 「・・・貞一くん?」 「あ!い、いや、だから怒ってないですって!」 「じゃあ、なんで目を逸らすの?」 自分の中に蠢く得体の知れない感覚に戸惑い、思わず視線を逸らしていた貞一は 彼女の言葉に促されて再び視線を戻す。 途端に、また貞一の内側が波立つ。指先が甘く痺れ、血潮が騒ぐ。 ―なんだ、これ。一体、僕は夕子さんをどうしたいんだ? 思って、思わず自分の心中に浮かんだ考えに身じろぐ。 夕子さんを?夕子さんをどうにかしたいのか?僕は。どうにかって、どうしたいんだ? その時、なぜか貞一の頭に浮かんできたのは、夕子が初めて自分の部屋に転がり込んできた時の言葉。 『・・・ま!猫ちゃんがお部屋にお邪魔したっていうくらいの気持ちで!』 夕子らしい、無邪気な言葉。 それが今の貞一には、なぜか妙に扇情的に思えてしまう。 ―猫、猫か。 それって、もしかしなくても、僕の家の飼い猫みたいなものになるってことですよね?夕子さん。 でも、夕子さん。うちの猫は、ほとんどどこにでも僕に付いてきてしまう、困った猫なんです。 “しつけ”ができてないんです。躾が・・・。 そこまで思って、貞一は自分の中でくすぶる感覚がなんなのか、ぼんやりとながら掴みかけていた。 指先が、肩が震える。息遣いは荒く、激しく動悸を打つ。 まだ幼い貞一には、それを明確に言葉として整理することはできない。 とても悪い企みに取り憑かれてるような錯覚すらある。 だけどそれは、強烈に異性に惹きつけられている者ならば、ある意味誰しも抱いて当然の、ごく原始的な欲求。
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66 :名無しさん@ピンキー[]:2014/01/09(木) 17:45:09.64 ID:Osid8ASy - ああ、人いたんだ、良かった。
>>62>>63 読んでくれてありがとうございます。 そうですね、学園から出られるようになった夕子さんと貞一くんの活躍(いちゃいちゃ)ももっと見たかったですけど、 出られないことが葛藤のキモでもあったので、しょうがないのかなーと。
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