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835
もしかして:手遅れ
実況パワフルプロ野球のSS Part14

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実況パワフルプロ野球のSS Part14
371 :835[]:2014/01/07(火) 22:02:50.97 ID:cnUf6ocA
あけましておめでとうございます
友沢とみずきin駈杜の話が出来たやで 全くエロくは無いが、聖ジャスミン配信前に一個くらいは……という気持ちで
2013駈杜編やってない人にはすまんな

※友沢2年、みずき1年
実況パワフルプロ野球のSS Part14
372 :もしかして:手遅れ[sage]:2014/01/07(火) 22:04:44.44 ID:cnUf6ocA
「橘、ちょっといいか?」
「はい?何ですか?」
「部の事で相談したい事が有るから、部活が終わった後残って欲しいんだけど」
「はぁ……んじゃ、今日は最後に着替えますね」
「ん。じゃあ、そういうことで」

――
駈杜は、テンテンの教え、という胡散臭い規則を中心に回っている、一風変わった高校だ。
スカウトされて転校してきた俺のような外様の人間からすると、時にそれはひどく異常なモノとして感じられてしまう。
生え抜きの駈杜生でも違和感を覚えている人間はいるようで、現在の校内はお世辞にも一枚岩とは言い難い状況にあるのだ。

さて、俺は野球をする為にここにやって来たのだから、そんないかにも面倒臭そうな校内の派閥争いなどに構っている暇は本来無い筈だった。
しかし、実力を見込まれてキャプテンとして指名されたが故に、そうやって我関せずの態度を取るわけにもいかなくなっていた。
実況パワフルプロ野球のSS Part14
373 :もしかして:手遅れ[sage]:2014/01/07(火) 22:05:34.95 ID:cnUf6ocA
テンテンの教えに反する人間――通称ハンテン――が、どうやら野球部内にもいるらしいのである。以前は思想の自由だろうと気に留めていなかったのだが、
今回の秋の大会への参加見送りの原因というのが、そいつらが学校上層部の反感を買ったことにあるらしい、となれば、否が応でも話は変わってくる。
監督と一緒に理事長に直接確かめようとしたのだけれど、適当に理由を付けられてあしらわれるばかり。
こんな状況では、来年の夏の大会はおろか、普段の部活動にさえ支障が出てしまうかもしれない。現に、模範生達が遠目にこちらを見張っていることさえある。
今出来ることは、これ以上野球部の学内評価が下がらないように、ハンテン及び中立派に我慢して貰う他ない。
そう判断した俺と監督は、手分けして対象となる部員達と地道な話し合いを続けていた。

努力の甲斐も有って、有村やマネージャーの凛子といった、主だった面子には何とか話を付ける事が出来た。残すは橘みずき唯一人。
橘曰く、『良い子ちゃんにも程が有る』テンテンの教えは、生粋のお嬢様育ちでワガママ体質の彼女と相性が悪いようで、様々な場面でトラブルを起こしていた。
監督の説得には全く応じる気が無いようで、のらりくらりとかわし続けている始末。もう俺が何とかする他ないのだ。
幸い、俺達は昔からの腐れ縁とも言える関係。部内では一番信用されているという自負もあった。
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374 :もしかして:手遅れ[sage]:2014/01/07(火) 22:06:25.98 ID:cnUf6ocA
――
「……どーぞー」
「おう」

部室の中から声がかかる。着替えはもう済んだようだ。辺りはすっかり暗くなっていて、他の部員達はとっくに帰ってしまっていた。
ドアを開けると、制服姿の橘が水筒のお茶を飲んでいる。ちょっと変わった香りが仄かに鼻をくすぐった。

「部の事で相談……でしたっけ?」
「まぁな。多分予想は付いてるだろうけど」
「テンテンの教えの事だったら、もう問題無いですよ。私、アレ守ることにしたんで」

思わぬ言葉に目を丸くしてしまう。何だ、ようやく割り切ってくれるようになったか。

「……本当か?」
「はい。これからはちゃんと教えに則ります」
「意外だな、お前の口からそんな言葉が出るなんて」
「もーう、センパイったら、私を不良か何かと勘違いしてるんじゃないですかぁ?」
「……はぁ。まぁ、なんにせよお前がそうしてくれるなら助かるよ」

口論になって引っ掻かれるくらいは覚悟していたから、正直拍子抜けしてしまった。これで当面は部の活動を心配しなくて済みそうだ。
と、不意に橘がこちらに近づく。

「……?どうかしたか?」
「んー……まぁ、お話はもう終わりですよね」
「あぁ。わざわざ残らせて悪かったな」
「じゃあ……えい」
「のわっ?!」

いきなり突き飛ばされて尻もちをついた。
実況パワフルプロ野球のSS Part14
375 :もしかして:手遅れ[sage]:2014/01/07(火) 22:07:22.18 ID:cnUf6ocA
「おい!何するんだ突ぜ……んうっ?!」
「……っぷはぁ……えへへ。せっかく二人きりなんだし、イイコトしましょ?せーんぱい」

何だこれは。目の前に橘の顔があって、口が柔らかいものに触れて。いつの間にか彼女は俺に馬乗りになっている。

「お、お前、一体何考えて……!」
「何って……うーん、センパイの事、かなぁ。もう、女の子にそれ以上言わせるのはダメですよ?そういうの、かいしょーなしって言うんですからね」
「はぁ?!頭でも打ったのかお前は」
「ぶー……素直じゃ無いなぁ……コッチはもう反応してるみたいですけど。ふふふ、体って正直」
「ぐっ……」

自分でも本当は分かっていた。ふかふかした橘のお尻を、俺のアレが見事に突き上げている事を。頭の回転は状況に全く追い付いていないが。

「……そうだ。ねぇセンパイ、私のおっぱい、見たいですか?」
「ば、馬鹿、お前、自分が何してるか分かって……」
「だーかーらぁ。素直になりましょう?ね?……んっ……」
「!?」

一度離れていた橘の顔が再び近付く。水筒の中身を口に含んで、口移しでそれを俺に呑ませようとする。
むせ返るような女の子の匂いに意識が持っていかれ、抗えるはずもなく、少しだけ温くなったお茶が俺の喉を通って行く。何だ、この味。
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376 :もしかして:手遅れ[sage]:2014/01/07(火) 22:08:15.08 ID:cnUf6ocA
「……ほら、もう一回聞きますよ?センパイ、私のおっぱい、見たい?」
「……」

おかしい。確かに俺はここに居る筈なのに、自分の体がどこにも無いような、或いは自分の存在が辺りに広がって行くような、そんな感覚。
目の前にいる橘の声も、遠くから響くような、頭の中から直接響いているような。

『――――』

「……み、たい……」
「やっぱり!私知ってるんですからね。センパイや他の皆が、練習中に私の体の色んな所をじろじろ見てるの」
「す、すまん……不可抗力で……」
「うふふ……素直になれたから、センパイには御褒美として見せてあげます」

制服の前のボタンが外れて、その下のシャツのボタンが外れる。薄いピンクの可愛らしい下着が露わになる。そこにむしゃぶりつくように顔を押し付けた。
さっきまでは理性が働いて踏み止まっていた筈なのに、どうして。もう一人の自分が、自分の蛮行を見守っているような、そんな有りもしない錯覚。

「きゃん……もう、センパイったら甘えんぼさん?っていうか、センパイって試合で私が登板する時、いつもお尻見てますよね」
「……仕方、ない、だろ……お前が、挑発的、だから、いけないんだぞ……」
「そうそう、もっと聞かせて?一番好きなのは、私のどの部分?」
「……首筋」
「へぇ……うなじ萌えってやつ?あはは、おじさん臭い!で、そんな首筋の素敵なみずきちゃんをどうしたいと思ってるんですか?」
「……滅茶苦茶に、して、やりたい……」
「わ!大胆!……でもセンパイになら、良いかな。私、昔からセンパイの事、良いなって思ってたし。先輩は?」
「……最初に会った時から、可愛いと、思って……」
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377 :もしかして:手遅れ[sage]:2014/01/07(火) 22:09:25.98 ID:cnUf6ocA
おいおい、どうしたというのだ俺は。さっきからとんでもない事を……いや、まぁ、本心ではあったが。とにかくべらべらと喋り過ぎている。

『――――』

まるで何かによって、そうする事を仕向けられているように。

「ねぇ、センパイ……?」
「た、橘……?」
「ここから先は、ちゃんとした言葉で伝えてくれないと、お預けしちゃいますけど……」

そう言うと彼女は、そのままスカートをたくしあげ――



――

「せーんせ!おはようございます!」
「あら、橘さん。おはようございます……一体どうしたの?随分と御機嫌ね。良い事でもあったのかしら」
「ふっふっふ……いやぁ、まぁ、そういうことですよ……先生のおまじないの効いたお茶、効果抜群でした!」

びしっと敬礼のようなポーズを決める彼女。

「あらあら……それは良かったわ。力になれて何より」
「本当にありがとうございます!テンテンの教えって、凄いですね!」
「うふふ……えぇ、その通りですよ。これからはきちんと校則を守って下さいね」
「はい!……あっ、センパーイ!」

猫のような軽い身のこなしで去っていく橘さん。その先には、野球部のキャプテンを務める友沢君。どうやら、万事上手くいったようだ。
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378 :もしかして:手遅れ[sage]:2014/01/07(火) 22:10:07.31 ID:cnUf6ocA
――

「……理事長」
「ほっほっほ。分かっていますよ。首尾は上々のようですね」
「はい。『彼』もより一層、生徒達への興味を持ってくれたようです」
「そのようですね。素直になれない二人の仲を、『彼』の力を使い取り持つ……我ながら素晴らしい発想だ」
「彼女達二人の活躍で、駈杜は更に注目されるでしょう」
「そしてゆくゆくは、彼らの子供にも……おっと、これは気が早過ぎますねぇ。ほっほっほ……」
「おほほほほ……」


『――――』
実況パワフルプロ野球のSS Part14
379 :835[sage]:2014/01/07(火) 22:26:27.70 ID:cnUf6ocA
終わりやで

ハーブティーしか無かったけど、いいかな?→二人は仲良く洗脳されて終了 という話
これもう(BADENDなのか)わかんねぇな
スカートたくしあげた先は各自補完して、どうぞ

次はスッスが野球アカデミーのロッカーで聖ちゃんを苛める話でも書きたいです(願望)
あ、聖ジャスミン編配信も楽しみです(ステマ)


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