- テイルズのエロネタないんかね?37
719 :テスト[sage]:2014/01/06(月) 23:57:32.40 ID:OvN04ghq - 一瞬の油断だったと思う
相手は六神将とはいえ、一人だった それが、ティアの師匠である魔弾のリグレットだとしても 4対1。さらに、こちらは誰かがやられても2人までバックアップが効く体制だ 常に後方に待機する仲間がいた それに対しリグレットは一人 圧倒的に不利のはず しかし、彼女は圧倒的な譜術と二丁拳銃にて互角に戦っていた ――考えてみれば、あの時のパーティは自分にティア、ジェイド、ナタリア ジェイドは封印術で弱体化、ティアは恩師との戦いで迷いがあったはずだ ナタリアは自分と同じ。戦闘経験を得て少しは戦えるようになったといえど、実戦経験・戦闘訓練共に圧倒的に豊富な相手と比べると分が悪すぎる 仲間とのギスギスした関係も少しは緩和されてきたと思っていた矢先の出来事だ 少なくとも、俺は今の仲間を信じている しかし……他の人は違ったのかもしれない まだ、アクゼリュスの件で俺を煙たがる者がいたのかもしれない ――いや、居て当たり前なのか 俺は、戦いの中でリグレットの大型グリフィンに捕まってしまったのだ 同じ手に二度も引っかかってしまう……俺は大馬鹿野郎だ 無様にも、捕虜になってしまった
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720 :テスト[sage]:2014/01/06(月) 23:58:29.45 ID:OvN04ghq - 目を覚ました先は、薄暗い地下と思しき牢獄
じゃらりと手首と足首にかかった鉄の拘束具 それは、少し遊びがあるくらいで、動きは全く取れない 柔らかなシーツの敷かれた、大きめのベッドの上で、俺は拘束されていた 様々な拷問に使われたのだろう、シーツは所々赤く汚れている ルーク「う……」 まだ意識は朦朧としている グリフィンに掴まれた時に意識を失ったが、あのグリフィンの爪に毒でもあったのかもしれない 周りを警戒して見回してみる ――誰もいない 無意味と解っていても、じゃらじゃらと腕を動かしてみる やはり、今の自分ではこの鎖を引きちぎることもできそうにない ルーク「超振動なら……」 壊せないなら、消滅させればいい 自分の不完全な超振動でも、この鎖くらいなら消すことができるだろう ルーク(……?) 発動しない 目を閉じて、神経を集中しても、一向に力を発揮できない ルーク「な、なんでだ……!?」 じゃら、と陰鬱な束縛を強いる鎖が音を立てる ルーク「……なんだ、この模様?」 鎖の繋がった拘束具には、何か特殊なものを感じさせる模様が描かれていた 両手の拘束具に、びっしりと描かれている おそらく両足の拘束具にも描かれているであろう ルーク(……譜術や、音素の流れを変える力を封じているのか?) そういえば、ジェイドに封印術を施したあの箱にもこんな模様があったのかもしれない ルークは四肢の力を抜いた 大の字にされたまま、ルークはひとまずここを諦めることにしたのだ
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721 :テスト[sage]:2014/01/06(月) 23:59:29.86 ID:OvN04ghq - ガチャリ、という音が聞こえたのはそれからしばらくしてからだった
浅い眠りにいたルークは一気に覚醒し、音の方向を見る コツコツと音がひびき、薄暗い牢獄の中、顔を見せたのはルークを連れ去った張本人のリグレットだった ルーク「……リグレットだな」 リグレット「フン、無様なものだな。アッシュならこうはならなかっただろうに」 ルーク「……ッ、なぜ俺を連れ去る真似をしたんだ」 リグレット「お前の動きは閣下の計画の邪魔になる。レプリカルークを止めただけで、私達はずいぶん動きやすくなるからな?」 リグレット「……それに」 ルーク「……?」 リグレット「情報も聞き出せる」 ルーク「俺が素直にハイそうですかと質問に答えるとでも思ってるのかよ」 リグレット「……」 ルーク「!?」 一瞬、本当に一瞬だった リグレットの顔が笑ったように見えた それはルークが悪寒を覚えるほど、なにか狂気じみたものを感じさせた ルーク(な、なんだ……気のせいか?)
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