- ニューハーフ・シーメールでエロパロ 6
278 :150[sage]:2014/01/06(月) 15:31:10.39 ID:BXOvfKJm - >277
リレー小説って奴ですか? そういうのは苦手なんです……。 ということで、投稿の予定がずれちゃったので、続きを投下します。 ―――――――――――――――――――――――――――――
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279 :150[sage]:2014/01/06(月) 15:31:49.74 ID:BXOvfKJm - 新宿二丁目の境目にあるその店は、客のほとんどどころか全員が女性だった。
まだ浅い時間ということもあってか、酒よりも料理が多くテーブルには並んでいた。さすがに人手の関係か厨房には男性スタッフの姿も見える。 「こんにちわー」 「あ、由香子、いらっしゃい。ごめんなさい、今忙しいから手が離せなくて!」 「大丈夫、ご飯食べに来たから」 「じゃあ、ちょうど三人分の席が空いてるからそこで待っていてね。あ、すみません、お待たせしました!」 調理師の服を着た人が注文を取っている。 「あの人が静さん。お姉ちゃんの彼女」 「へー…すごいね……経営してるって言っても、自分から色々動いている」 「そうだね。手に職を持っているからって、料理だけじゃなくてお客さんのこともよく覚えてるし、 女の子が来やすい空間にしているけど、このお店の場合は男の人も差別しないで、普通にサービスしてくれているんだ」 由香子さんに先導されてテーブルにつく間、ちらりと店の中を巡らせるだけでも、女の子同士のカップルがいるのが分かる。 だけど普通に大学生のような人たちの姿も見える。もっと特殊な空間かと思った。たぶん、レディースバーの方はそうなんだろな。 女性のスタッフが注文を取りに来る。由香子さんはピラフのセット、優はミックスグリルのセット、ぼくはナポリタンのセットを選んだ。 メニューを見る限り洋食のお店だった。もちろん、夜はバーとしての顔もあるからお酒とおつまみの種類も多彩だった。 「思ったより普通ですね……」 「特に狙った作りをしているわけじゃないからね。 お酒を飲みたい人とかはレディースバーに行くし、ご飯食べるだけとか、カップル同士でいたいときはこっちでゆったりとしている人多いから。 それに、ビアンの子がノンケの友達とか連れてきてくれたりしているから割と客層も固まっているわけじゃないし。 お世辞じゃなく、結構な繁盛ぶり」 そうやっている内に注文された料理が届く。なぜか三人揃って疲れたところがあったのか、旺盛に食事に集中した。 会話もなく食べ終わるまで何も話さなかった。 「ふー……ごちそうさま」 由香子さんの一言に合わせて、ぼくと優も続いた。
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280 :150[sage]:2014/01/06(月) 15:33:46.58 ID:BXOvfKJm - 「初めまして、今日の料理はどうでした?」
気がづくと、由香子さんの隣に折りたたみ椅子とカレーを乗せたトレーを持った静さんがやってきた。 「ごめんなさい。厨房が狭いから、従業員もこっちの席とか使うの」 気づいたら、厨房に近い席で静さんと同じような格好をした男の人が何かを食べているようだった。 「由香子から話を聞いているわ。あなたが、翼ちゃんね」 「はい……三枝翼と言います……」 「あたしは本田静。このお店、FREEのオーナーみたいなものね。 料理は作るけど、ある程度はレシピも固まっているから今はあたし合わせて五人でお店を回せている。 みんな優秀だから助かってる……ところで、翼ちゃん……あなた喉仏とか無いの? 声は全然低くないし……優ちゃんのことは知っていたけど、素材とすれば優ちゃん以上ね……」 そんなに驚かれると思うと、少し自信というか嬉しいというか複雑な気持ちにはなる。別に嫌じゃないけど。 「あたしがバイだったらつきあいたいくらい。優ちゃんと会ったときもそうだけど、可愛い男の子は嫌いじゃないから」 「静さん……わたしが側にいるのに口説かないで……」 さすがに由香子さんも怒っている。口を真一文字に結んで批難めいた視線を送っている。 「ごめんごめん……バイだったらって言ってるでしょう? あたしはずっとビアンだったから……」 言うまでもなく静さんはレズビアンらしい。由香子さんは優と関係を持っていたこともあるからバイセクシュアルだ。 優の場合は由香子さんと関係はあったけど、どちらかといえば男の人の方が好きだからゲイよりのバイセクシュアル。 ぼくは女になればレズビアンなんだけど、優のことが今は好き。 そして、これから優や客と関係を結べば、レズビアンよりのバイセクシュアルになる。 ぼくたちは、それぞれ特殊な立ち位置にいるけれど、こうして普通にご飯を食べていることを考えれば、何もおかしいと思う事なんてない。 そう思うと、こういう時間ってとても幸せなのかもしれない。 「知ってます。静さんは基本的に二股はしないのが恋愛の上でのポリシーでしたからね」 「そうよ。物わかりの良い子は大好き」 そう言うとふたりが笑い合っている。こうして見れば、同性愛の関係とか抜きにすれば良い友達にすら見える。 繁殖とは関係ない、そういう魂みたいなものでずっと結びついていられれば、肉体とか性別とかそういうもの関係なく生きていけるかもしれないのに。 だけど、ぼくはこうして存在している。いつか、女性になるために。 ぼくって言葉、意識してやめられるのかなぁ……。
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281 :150[sage]:2014/01/06(月) 15:34:24.41 ID:BXOvfKJm - それからの一週間。短いようで長く感じた。少人数の授業では男でいたり、大人数の講義の際は女でいた。
ときどき男子から話しかけられたりしたけど、すぐに逃げた。正直、女にしか見えてないとしても、今は誰とも交流を持てない。 図書館に来て、テーブルにもたれる。少し日を追うごとに緊張してくる。 実家には母と兄たちだけには教えた。来週から、薬を飲み始めることを。さすがにお金の方は夜の店で働くということでごまかした。 もちろん未成年でも引っかからないまでの仕事しかしないということでごまかせた。性的なことはしないということだけは強調して。 ふたりの兄は文武両道で常識人だから、反応は怖かったけれど、翼だったらありえたかもしれないという反応だった。 さすがに今生という意味でもそれぞれに直接の電話をして事情を話した。 それから念のために写真も残しておくようにと言われ、数少ない男の服であるスーツを着て写真をいくつか残した。 優と由香子さんと一緒に写った分も合わせて。 水曜日になり、優がぼくの部屋に遊びに来た。さすがにふたりのように家具を揃えたりはしていないから、殺風景な状態だった。 お茶を飲みながら、ふと優は薬とか自分の服代くらいしかお金は使っていない。食事だってスタイル維持のために無駄に食べない。 そうなってくるとお金はどれくらい貯めているんだろう?
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282 :150[sage]:2014/01/06(月) 15:35:05.61 ID:BXOvfKJm - 「優は、確か働いて二年くらいだったけど……お金って貯金してるの?」
「うん。一応、ボクもお姉ちゃんも奨学金貰ってるから。一括で返せるくらい貯金あるけど、 いきなり返済すると変に思われるからちょっとしか返していないけどね。休学もしてるし」 一括で返せる金額って数字の桁数で言えば七桁。社会人の年収にも相当する貯金があるって。 「でもね……あんまりボクも出勤はしないようにしてる。もちろん身体とか壊さないようにしたいから。 だから、翼ちゃんもぼくと近いくらいのシフトで出勤すると良いよ。 さすがにボクも平日とかはあまり出てないし。それにとりあえず今は時間あるときは資格の勉強もしてるしね。 だけど人によっては完全に縁切りしちゃって毎日のように働いている人もいる。 とてもきれいだけど、少し疲れた顔をしてる。凄いけど、そこまでなりたいとは思わない」 そうだ。お金が欲しいのと訳が違う。女性になるためのお金を割り切って手に入れようとしているだけ。そこを間違っちゃいけない。 「……ねえ、翼ちゃん……こんなこと言うのなんだけれど、もう男としてのセックスって興味はないの?」 「たぶん……もうオナニーとかしてないし……射精すると女の子になれなくなる気がするから……」 思い出せる射精は優に抱かれて絶頂と一緒に放出した時のだけ。トコロテンという現象で、男性同士のアナルセックスだとたまにある現象らしい。 だけど、あれは射精のように感じなかった。まるで女の人がイッたときの潮吹きみたいなものだと思っていた。 「トコロテンって、ぼくには潮吹きとかみたいなものなのか……あれは嫌じゃなかったけど……」 「翼ちゃん……男の子も潮は吹くんだよ」 「うそっ!」 初耳だった。潮吹きって言うまでもなく。 「おしっこじゃないんだけど、亀頭責めを凄いされるとできるんだけど、ボクもそんなにしたことない。 お姉ちゃんにやってもらったことはあるけど……一度見たのは、トコロテンしたまま責められて潮吹きさせられるなんてのを見たけど、 さすがにその人は物凄い悲鳴あげたまま失神ちゃった……さすがにそこまでのことはボクもできないよ……」 自分のズレというのは特殊なものだったけど、人によってはそんなこともできるなんて。人間の身体って不思議。
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283 :150[sage]:2014/01/06(月) 15:36:41.03 ID:BXOvfKJm - 「ところで……優、何でぼくの横に座ってるの?」
「えー、好きな人と向かい合うのも良いけど、隣にいる方が近いでしょう」 こういうところが優のずるいところだと思う。ただ、こういう行動を「狙っている」なんて由香子さんが笑って指摘していたこともあったけど。 「……今日は、ぼくが優のことを抱けばいいの?」 「そうしてもらいたいから、ここに来たんだ……」 甘えるように首に抱きついてくる。身体を密着させると優のおちんちんがぼくの身体に当たる。 スカートなのにサポーターみたいなのもつけないでいて危ないな。 「じゃあ、シャワー浴びてからにしよう。少しずつ暑くなってきたから……」 今日はメイクもウィッグもいらない。ありのままのぼくで優を抱く。たぶん、男としてのセックスはこれが最後になるはずだから。 優は女の子らしい格好をしていた。 ボーイッシュな印象を持っていても、プリーツのミニスカートとブラウスにカーディガンを合わせただけでおめかししたら女の子らしくなる。 それでも快活な印象が無くならない感じで。やっぱりワンピースとかはあまり好きじゃないみたいだ。 ぼくはむしろそっちの方が好き。やっぱり好みの問題かな。 「脱がせて……」 しなだれかかってくる優がそんなことを言ってくる。 甘い声は女の子になる身体に抵抗する少女のような声で、ぼくはゆっくりと顔を向けて軽い口づけをした。 「んっ……」 不満げな反応。お預け。だって、ぼくたちはまだシャワーも浴びていない。せめて口をゆすいだり、歯を磨くくらいはさせて欲しい。 誘うのは上手なのに、優は少し性急なところがあるかもしれない。 でも、優とセックスをするのはこれが二回目だから、どっちにしてもぼくだって焦る。 それに、男として優を抱かなくちゃいけないのに、ぼくはまだ女装したままだった。ボブカットのウィッグに春物のニットワンピース。 季節ごとに服は揃えているけど、自分でも一番、女の子らしく見える服から男になってみて、と言われるのも少し変な気分になってくる。 「だったら、ぼくが脱いでから。優は、今日、ぼくに抱かれたいんでしょ?」 言葉にすると少し抵抗を感じる。男っぽい言葉にしたら、自分の心の中がささくれ立ってしまう。嫌なんだろうな。 だけど、未だにぼくという自分の呼び方を止めることができない。 いつになったら、自然に私と自分のことを呼べるんだろうか。この言葉使いも何だか違う。
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284 :150[sage]:2014/01/06(月) 15:37:24.85 ID:BXOvfKJm - 「……いいなー、細くて……」
ワンピースを脱いで、ブラジャーとショーツだけの格好になる。 正直、今日は大きめのパットを入れてしまったから、少し自分でもエッチな格好になってしまっている。 細身でちょっとおっぱいは大きめ。作り物だけど。 「優だって、柔らかくておっぱい大きいよ」 「……さっきから、やっぱりずるい……男の子の翼ちゃんは、きっとモテてた。絶対、女たらしだったに決まってる!」 わざとだけど、少し優は不満げだった。 「そうかなぁ……自覚ないけど……まあ、彼女いるのに告白メールとか届いたことあるけど……」 「それ! 何もしていないし、何気ない一言でも心揺さぶってくる時点で凄い。ウィッグ取って……」 最初からそのつもりでウィッグを取って、ウィッグネットを外して、髪の毛を軽く手櫛で梳かしたら、 「やっぱりイケメンだぁ……」 イケメンって、あんまり男らしい顔はしていなんだけどな。優しい顔とか、落ち着いているとか言われたことはあるけれど。 それに、ちょっとナチュラルメイクをしているせいか、髪とか弄ったらバンドでもやっている人みたいに見えるかもしれない。 ブラとショーツを脱いだ頃には優も下着姿になっていた。相変わらず大きなおっぱいに目が行く。 「ボクのよりおっきい人はお店にはたくさんいるよ。それに、お姉ちゃんの方が1カップ大きいし……」 「由香子さん、そんなにあるの……?」 細身で高い身長。おっぱいがあるのは分かっていたけど、優より大きいってことはEカップ。 「スタイル良いしね……だからかな……静さんと付き合うまで、結構、とっかえひっかえだったな……モテたよ、お姉ちゃん……」 そういう顔をされると辛い。たぶん、優がぼくのことを好きなのは本当だけど、同時に由香子さんのことはもっと好きなのかもしれない。 だけど、少しも悔しいとは思わなかったし、嫉妬もしなかった。たぶん、由香子さんと優の話を聞くとすれば、もっと重苦しいことになるかもしれない。 ゆっくりと優がショーツを脱ぐともう既に自己主張するようにおちんちんは勃起していた。 「焦らされると困る……」 「ちゃんと汗は流してからね……」 本当は一緒にシャワーを浴びてみたいという欲求もあったけれど、布団を畳んでいたから優が出てくるまでパイプベッドに布団をセットする。 このベッドでセックスを何度しただろう。自分が上になると背中痛くないかなって何度も思った。そんなことはなかった。 彼女はあのときに感じるだけ感じて、乱れるだけ乱れた。布団の上なら充分、ぼくたちは身体を交えることができるんだ。 優がシャワーを浴び終えて、入れ替わりにぼくがシャワーを浴びる。 ユニットバスから出たばかりの彼女の濡れた髪の毛がいつも以上に色気のようなものを感じさせてくる。
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285 :150[sage]:2014/01/06(月) 15:38:23.14 ID:BXOvfKJm - 部屋に戻ると優はまだバスタオルを身体に巻いたままベッドの縁に座っていた。
そして、ぼくが来たのに気づくと、そっと立ち上がって、バスタオルを解いて全裸になる。 「ボクの身体、どう思う?」 「とてもきれい。小柄な身体も柔らかそうな身体も、大きなおっぱいも少し大きめなお尻も。 それに顔は男の子みたいなように見せて、少し強気な女の子らしい感じがとても可愛い。それに……優は元気だね……ぼくもだけど……」 「……嬉しいけれど……翼くん……」 その一言がぼくの心をざわつかせた。 「きみもこうなるんだよ……」 「引き返さない。今のままでも優の事が好きだよ。でも、ぼくは男の子でいるのは辛いんだ。 好きな人よりも、自分のことが大事だから…… だって、自分がいなきゃ好きな人の気持ちなんて感じることができないよ……もちろん、時間稼ぎみたいなことをしているけれど……」 「それだけ言ってくれれば、もうボクは余計な事を言わない……ごめんね、せっかく決意しているのに困らせて……」 「……辛かったら、何でも言って……ぼくには話を聞くことしかできないけれど……」 「ありがとう……今は、このまま抱きしめて」 いくつかの言葉を交わして、ぼくは優を抱きしめた。優も精一杯腕をぼくの背中に回した。いつも感じる優の柔らかい身体。 多すぎず少なすぎずちょうど良い皮下脂肪の感触。押しつけられてくる乳房。これがぼくにもできたとき、今よりもっと気持ち良いのかもしれない。 髪の香りはいつもと同じシャンプーの匂い。ぼくが使っているのとは違う、花の香り。 少し特別で高いものとだけ聞いている。それが優の身体の匂いと混ざっていく。 お互いの太ももに当たる感触。どちらも互いの身体の中に入りたがっている。このまま優と解け合ったままひとつになれれば良いのな。 そんな非現実的なことも考える。そして、自分の中に入ったおちんちんを意識したら、今度は自分の物を優の中に入れないといけない。 彼女が望むことならできるかぎり叶えたい。ぼくができる数少ないことでそれがあるのなら。
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