- 女の子に催眠、洗脳されてしまうスレ5
14 :コイノクスリ2[sage]:2014/01/05(日) 19:12:55.24 ID:092Caxop - 兄さんのマグカップはわたしの使っているものより大きい
鑑のように張られた水面に、わたしの顔が映ります 手に持った小瓶を開けて中から砂のような細かい粒を流し込むと、淀んで、ぽっかりと穴の開いたような瞳がさらさらと流れ落ちる粉に波立ちました 半分、莫迦らしいとすら思っていたうわさ話 決して実らぬ恋を叶えてくれる女性 わたしが出会った女性が『彼女』ならば、この小瓶の中身を飲ませれば_____ 「両想いに・・・・なれる・・・・」 「なにか言ったかー?」 「いいえ、なんでもないです・・・できましたよ兄さん」 思わず漏れた呟きを隠すようにそう言って、兄さんに淹れたての紅茶の入ったマグカップを渡します 「鷹音(たかね)の淹れてくれた紅茶とお菓子は美味いからなー!兄ちゃんの楽しみのひとつだ」 「おかわりもたくさんありますから、いっぱい食べてくださいね」 学校のお友達はみんな冴えないお兄さんだと言うけれど、白い歯を出して『にっ』っと笑う兄さんが可愛くて、わたしは口を抑えてつい微笑んでしまいます 「沙柚(さゆ)も鷹音のお菓子がたべたーいって言ってたぞ」 その人の名前が出たことで、嬉しかった気持ちが一気に萎んでいきました 「・・・・紅茶、飲まないんですか?」 「ん?今はお腹の方が空いてるからな」 早く飲まないだろうか わたしは心の中でそう呟きます 一刻も早く、『あの人』のことを忘れて欲しい 自分だけを見て欲しい 兄さんの幸せのために諦めよう、そう思っていたはずなのに_______ どす黒く醜悪なわたしの願望はもう抑えられない所まで来ていました 「今日は隠し味を入れてみたんです、早く飲んで欲しくて・・・」 「そうなのか、じゃあ」 カップに口をつけ、ひとくち、ふたくち_____ 兄さんの中に『隠し味』の混ざった紅茶が流れ込んでいきます
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15 :コイノクスリ2[sage]:2014/01/05(日) 19:14:10.00 ID:092Caxop - 「うっ・・・・ぐぅっ!?」
どれくらい飲んだ頃でしょうか 兄さんが頭を抑えて苦しみだしたのです わたしはそれが薬の効果だと知りながらも、少し心配になりました 「あ・・・・あぁ・・・たかね・・・たかね・・・っ!!」 「兄さん、大丈夫ですか・・・きゃっ」 近寄ると、ものすごい力で腕を掴まれて、引き寄せられました 抵抗を封じるように押さえつけられ、唇を塞がれます 「ふうっ!?んんんんんんっ!!」 驚きと嬉しさで縮こまってしまっていたわたしの舌を、兄さんの舌が絡めだし、唾液を擦りつけてくれました 「んっ・・・んっ・・・・」 こくこくと兄さんの唾液を飲むのに必死で、わたしからは何もできません 「にい・・・さ・・・・おにいちゃ・・・んっ」 「鷹音っ!!好きだ鷹音っ!!」 「うれしい・・・・やっと・・・やっと叶った・・・・」 おにいちゃんはぺろぺろとわたしの身体を舐め回します 最初は耳の後ろ、次に首筋、服を脱がしてその下も 真っ白で雪のようだとよくお友達が褒めてくれる肌に、おにいちゃんの舌が這ってきらきらとした跡を作っていきます 「かわいいよ、鷹音」 「ほんとうですか・・・んっ・・・沙柚さんより・・・?」 愛し合っている優越感からつい聞いてしまった、いじわるな質問 おにいちゃんは、わたしが本当に言って欲しかったことを言ってくれました 「誰だそいつ?」 本当に興味の無さそうな、路傍の石でも見せられたかのような、そんな声で、表情で 「わたしが一番ですか・・・?おにいちゃんのおよめさんにしてくれますか?」 今まで言って欲しかったこと、否定して欲しかったこと、すべてをおにいちゃんに聞きました するとおにいちゃんは優しい表情で、昔のように頭を撫でながらわたしを安心させるようにこう言うのです 「鷹音が一番だよ、どんなものより一番だよ・・・お前以外は要らないし、興味もない・・・俺はお前だけのものだよ」 そして待ち望んでいた時間が遂にやってきました 「いいか?」 聞くまでもないことをおにいちゃんは聞いてきます 「はいっ・・・ずっと、待っていましたから」 目を閉じ、痛みとともにおにいちゃんを受け入れます けれどこの痛みは今まで感じていた苦しみとは全く違う、喜びにあふれた痛みでした たくさんの命がおにいちゃんを通して私に流れ込んでいきます おにいちゃんの赤ちゃんを産んで、素敵なお母さんになる わたしの夢が、叶うはずのなかった夢が_____現実になろうとしていました
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16 :コイノクスリ2[sage]:2014/01/05(日) 19:15:12.20 ID:092Caxop - 小さなノイズの後、少女が映った
暗い、まるで地下牢のような場所に、少女と男が二人、身体を合わせている 雪のような肌と端正な顔立ち、その幼さに不釣り合いな大きなお腹 少女は男と繋がりながら濁った瞳でカメラの向こうの人物を見ていた 笑いながら_____ 「くやしいですか?」 憎悪と優越感で満ちた瞳が洞窟のように暗く、画面の奥の女性を見据える 「おにいちゃんのおよめさんも・・・・おにいちゃんのあかちゃんをうむのも・・・ぜんぶわたし・・・わたしがするの」 やさしく、おとなしく、引っ込み思案だった少女の面影はもうない 「あなたにはあげない・・・おにいちゃんのなにもかも・・・だれにもあげない・・・」 ビデオテープの映像は______ここで途切れている どこかの街には噂がある 決して実らぬ恋を叶えてくれる不思議な女性 どこからともなく現れて、恋をしている少女に小さな小瓶に入った薬を渡す 彼女が手渡す薬を意中の男性に飲ませると、忽ち両想いになれるという しかし願いを叶えた少女たちは、独占欲と狂愛で本来持っていた綺麗な心を失くしてしまう だから噂は後に尾ひれがついて、こう言われるようになった 少女たちが歪んでしまうのは、『恋の薬』の対価として魔女が綺麗な心を取って行ってしまうからだと
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17 :コイノクスリ2[sage]:2014/01/05(日) 19:18:11.31 ID:092Caxop - 今更1スレ目の消化ですいません・・・
5スレ目おめでとうございます 今後とも宜しくお願い致します
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