- 【獣人】猫耳少女と召使いの物語18【ヒト】
691 :中古奴隷の人 ◆47BLRcU4Ek [sage]:2014/01/03(金) 00:07:27.07 ID:TrtZvCrI - 「雛子が欲しい。あんな姿見ちまったら、もう止めらんねぇよ。……入れて、いいか?」
ちゅ、ちゅ、と硬い嘴が甘えるようにわたくしの後ろ髪を優しく啄んできます。 その動きと呼応するように、わたくしの足の割れ目に当たる熱い棒も私の割れ目をノックしているかのようです。 まさしく、入室の許可を求めるような動きです。わたくしは、頷いても良いのでしょうか……? ――ところで、わたくし、この声にとっても聞き覚えがあるような気がするのですけれど……。 どうしてでしょう、その声の持ち主を思い出すと、風見鶏さんに抱きしめられているというのにたまらなく胸が甘くて苦しくなるのです。 この気持ちはなんでしょうか? わたくしは、この声の方に抱きしめられて嬉しい……のでしょうか。 「雛子」 「あ、あの……んっ」 焦らされていることをなじるように響く声と共に、少し棒がわたくしの中に入ってきました。 先ほどのちいさな細いわたくしの指とは比べ物にならないほどの質量に思わず腰が引けそうになりそうになりますが、 風見鶏さんはわたくしの腰をがっしり掴んだまま離してくださりません。 早く頷かないと、わたくしは食べられてしまうのではないかというくらい、じりじりとした焦りのようなものを感じます。 でも、それでも……わたくしは聞かずにいられなかったのです。 「あなたは……誰ですか? 風見鶏さん、なのですか?」 「…………」 わたくしの後ろで、ため息をつくこの方は誰でしょうか? わたくしの体を閉じ込めんばかりに強く抱きしめて、今にも押し入らんとする荒々しさを持つこの方は誰? わたくしの名前を呼びながら、わたくしが欲しいと言ってくださる、この方、は……。 「……それは」 ぐっ、と腰を引き寄せられました。 少しだけ入っていた熱いものがまた深く入り込み、わたくしの中の何かに当たって止まります。 何かに阻まれてそれ以上は入れないようです。 そこで諦められるのかと思いきや、後ろの方は嬉しそうに、笑ったようでした。 「中で感じて、判断してくれ」 「え……っ? あ、あぁぁっ!!」 もうそれ以上は入らないと思っていた場所から、ぐいぐいと押し入ってくるものがありました。 それは鉄のように固く、溶鉱炉から出されたばかりのような熱をもって、わたくしを飲み込まんとするのです。 わたくしが喘ぐように細かく息をすると、わたくしの小さな翼もパタパタと羽ばたいてその痛みに耐えているようでした。 「はっ、あぁ、いた……い、です……。いた……っ、あぁぁっ」 わたくしの言葉を黙殺しながら、硬い棒はぐいぐいと押し入ってきます。 これはいったい何なのでしょうか。本当に、鉄の棒なのでしょうか。 わたくしを抱きしめているのは風見鶏さん? それとも…… 「いた、いたぃ……っ、あ、あぁぁっ!」 「――っ」 ブツッッと、何かを破るような感覚と共に熱い棒がわたくしの一番奥になだれ込みます。 何が起こったのかわからない痛みとショックでわたくしが腰を震えさせていると、痛みの余韻も冷めやらぬうちに棒は引き抜かれていきます。 「あ……はぁ、んぁぁ!!」 中の圧迫が消えて安心したのもほんの束の間、すぐにまた棒は奥深くへと打ち込まれました。 わたくしの小さな体がガクガクと揺さぶられてはしたない喘ぎ声をあげてしまうのを止められません。 まるでピヨピヨと鳴くヒヨコのように、わたくしは声をかすれた声を上げ続けたのです。 「あっ、あ……っ、あんっ、や、動かさない、で……あぁっ」 「…………」 後ろにいる方は何も仰りません。ただわたくしの中へと棒を抜き差しするばかりで、何も言ってくれないのです。 それがとても悲しくて、苦しくて、私は何かにすがりたくて手を伸ばしました。 すると、そこにあったのは…… 「あ……こ、れ……は?」 後ろの方の首から下げられているであろうそれはわたくしの前に垂れ下がっていました。触ってみれば、それはわたくしの編んだ手編みのマフラーだということがわかったのです。これは呉亮さんに託して、呉亮さんが風見鶏さんに渡してくださった物。ということは…… わたくしを、抱きしめている、この方は……
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- 【獣人】猫耳少女と召使いの物語18【ヒト】
692 :中古奴隷の人 ◆47BLRcU4Ek [sage]:2014/01/03(金) 00:15:30.28 ID:TrtZvCrI - 「風見鶏さん、なのですか? あなたは……?」
そう口にして、なぜかショックを受けているわたくしがおりました。 ずっと恋焦がれていたはずなのに、ずっとお慕い申し上げていたはずなのに、どうしてでしょうか。 わたくしを抱きしめ、わたくしの中を貪らんとしている方が風見鶏さんだと思った途端に、なぜか悲しくなってきてしまったのです。 では、どなただったら嬉しかったのでしょうか。わたくしの小さな胸は、貝殻がはじけたようにチクチクとした痛みを生み出し始めました。 自分で自分の心の内がわからずに混乱していると、わたくしの体に出入りしていた棒の動きが止まりました。 「なんで……そうなるんだよ」 「え……。っ、あぅ!?」 怒っているような悔しそうな声が響くとともに、突然わたくしは鋭く貫かれました。 まだ先ほどの無理やり押し入られた痛みが後を引くわたくしにとって、その動きはとても性急過ぎます。 痛くて声を漏らしても、全然わたくしのことを気遣ってくださる様子はありません。 それが少し怖くて、それ以上に悲しくて、わたくしはいやいやと首を振り続けました。 「やっ、あぁ……っ、いた、い……! おねが、もっと優しくしてくださ……あぁぁ!!」 「あんな鉄鳥野郎のどこが良いっていうんだよ。あいつはお前に話しかけたりするのか? あいつはこんな風にお前を抱くかよ!」 「きゃあぁぁっ!」 ガンガンと痛いくらいにわたくしの奥を突いてくる棒に、わたくしはいつのまにか喘ぎ声ではなく悲鳴を上げていました。 すると口に何か押し込まるものがありました。それはわたくしが編んだマフラーです。 一生懸命心を込めて編んだマフラーで、わたくしは声を押し込められてしまいました。 「雛子のことが、ずっと好きだった。雛子の髪が金から赤に変わった時には、もうお前のことしか見られなくなってた。それなのに、お前は、お前は……っ! わけわかんないものに、夢中になりやがって!」 「んん、んぅーっ!」 「俺のことが眼中にないってことくらいわかってる、それでも、俺は……俺、は……っ!」 苦しいくらい強い抽送に、自然と目尻から涙がこぼれてきます。でも、はらはらと落ちる涙の滴はわたくしのものだけではありませんでした。 わたくしの背中の翼を濡らすこの熱い滴は……もしかして。 「うっ、んん、んぅぅっ」 「雛子……雛子」 うわ言のようにわたくしの名前を繰り返す悲しそうな声。 名前を呼ばれるたびにわたくしは応えたいと思うのに、それも叶いません。 わたくしには、この強いられている行為がなんなのかわかっておりませんでした。 私の中に棒を突き入れて前後させるこの行為の先に何があるのか、わたくしにはわかっていなかったのです。 わかっていたら、きっと、わたくしは。もっと違う形で受け入れたかったと、そう思うのです。 「も……出る……っ。雛子……!」 「んぅ!? ん、んぅっ!!?」 出るって、なにが……。なにが、どこに、出るというのでしょうか。 怖くて逃げようとしたわたくしは力でねじ伏せられ、離さないとばかりに力強い腕が閉じ込められてしまいました。 ただひたすらに腰を高く上げさせられ、熱い杭を受け入れる事しかできなかったのです。 「――っく」 「んっ、んんんんーーーーーー!!!」 あぁ……わたくしの中に、熱いものが出されてる……。 ドクドクと注ぎ込まれ続けているこれは……なに? 激しく前後していた棒はわたくしの一番奥にこすり付けるように制止し、どんどんわたくしのお腹の中が温かくなっていきました。 棒の先端から吐き出された熱い液体がわたくしの中へと渦巻きながら注ぎ込まれていき、 狭い子宮口の中へも余さず入り込んでいくのでした。 わたくしは訳が分からなくて呆然自失してしまっていたと思います。 その間に、ビクビクと震えるわたくしの腰を捉えて離さなかった腕がゆっくりと離れていきました。背後から深い深いため息とともに、苦痛に満ちた声も聞こえました。 「もう、俺はお前の傍にはいられない。こんなことをした俺を許してくれともいえない……」 ズルリとわたくしの中から抜き出された棒は、もう硬さを失っておりました。 彼はさっきまでの荒々しさはなく、ただただ悲しそうで辛そうで、わたくしはすぐに体を起こして振り返ったのですが、何にも見えません。 今ほどわたくしは暗闇では全く役に立たないトリ目を疎ましく思ったことはありません。 離れていってしまったぬくもりを求めて必死に手を伸ばしました。
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693 :中古奴隷の人 ◆47BLRcU4Ek [sage]:2014/01/03(金) 00:20:00.06 ID:TrtZvCrI - 「まって……まって、ください」
暗闇に向かって声をかけるも、返事はありません。 足音もなく消えていく存在に、わたくしは自分でもわからないくらいの焦燥感を覚えました。 だめです……彼をこのまま行かせてはいけません。わたくしは、わたくしは……彼を失いたくないのです! 「まって……いかないで……っ、呉亮!!」 部屋に余響した叫び声に、やはり、返事はありませんでした。けれどわたくしは気付いていたのです。 わたくしを抱きしめてくれたあの腕は、わたくしを欲しいと言ってくれたあの声は、わたくしの翼に涙をこぼしたあの方は。 わたくしをいつも守って導いてくれていた、呉亮さんだったのだと。 ぎゅっとベッドのシーツを握って、声が震えるのを自覚しながら、暗闇に向かって呼びかけ続けました。 「謝らなければならないのは、わたくしのほうです。呉亮はもう立派な男性で、わたくしももう大人の女とならなければならなかったのに、いつまでも幼いヒヨコのままでした。 そんなわたくしを、呉亮はいつだって見守ってくださっていたのに……」 ポロポロとこぼれてくる涙を止める術を知らず、わたくしは暗闇の中で目を閉じました。 目を閉じれば、鮮やかによみがえる彼との想い出。卵の頃からずっと一緒だった、わたくしの大好きな呉亮の姿です。 彼を男性だと意識したのは、いつからだったでしょうか。 彼の黄色い嘴が雛のそれとは違って勇ましく鋭くなった時でしょうか。 彼のトサカが立派な赤に染まった時でしょうか。 流れる絹糸のような彼の飾り尾がわたくしの翼を撫でた時だったかもしれません。 もう覚えていないくらい前から、わたくしは呉亮のことを男性だと思っていたのに、それを認めるのが怖かったのです。 兄ではなくわたくしの想い人に変わってしまったら、今までの関係が壊れてしまうような気がして恐れていたのです。 わたくしは、どういう形であれ呉亮を失いたくありませんでした。 その我儘のせいで、わたくしはなんて身勝手で、残酷な仕打ちを、彼にし続けてしまっていたのでしょうか……。 「わたくしも、大人になります……。もう雛のままではなく呉亮と向き合います。 だから……だから……」 もう傍にいられない、そう言った彼を求めるように手を伸ばすと、ぎゅ、と握り返してくれる手がありました。 温かくて、力強くて、わたくしの大好きな彼の手。 戻ってきてくれたことが嬉しくて、わたくしの目からはまた涙が溢れてしまったのでした。 「いかないで……一人にしないで、呉亮、呉亮……。好きなの……。いっちゃ、いやぁ……」 「雛子……」 「ごりょぉ……ひっ、く……ごりょ、ぅ……すき……」 泣きじゃくるわたくしに、優しい彼の嘴が降りてきました。 そういえば、わたくしたちは口付けすらまだしていなかったのです。 硬くて鋭い彼の嘴ですが、決してわたくしを害することはありません。 嘴の奥からチロチロとわたくしの唇に触れてくる彼の舌が中に入りたいとねだるので、わたくしは唇を開きました。 するとわたくし達はより深く繋がることができたのでした。
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- 【獣人】猫耳少女と召使いの物語18【ヒト】
694 :中古奴隷の人 ◆47BLRcU4Ek [sage]:2014/01/03(金) 00:23:07.51 ID:TrtZvCrI - 「ん……ふぅ、ぅん」
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、呉亮がわたくしの舌を絡め取って味わいます。二人分の涙で、少しだけしょっぱい味のファーストキスでした。 それでも呉亮とのキスなら嬉しいと思えるのですから不思議です。やがて呉亮は、正面からわたくしを愛おしそうに抱きしめてくれました。 「俺も、雛子のことが好きだ。……さっきは乱暴に抱いて、ごめんな。痛かったろ」 「はい、とっても……ふふふ。今度は優しくしてくださいね……?」 「あぁ」 真っ暗で見えないけれど、わたくしたちはお互いに微笑んだのがわかりました。そして呉亮は小さく『ありがとう』と呟いてくれたのです。 穏やかで優しい彼の言葉にわたくしはふかふかの彼の羽毛に顔をすり寄せ、やっと手に入ったぬくもりに幸福を感じたのでした。 ――それから数か月後。ツバメの若者たちが旅立つ季節に、わたくしは一つの卵を産み落としました。 あの時わたくしが大人になれていなかったら一人で生むことになっていたかもしれない、愛おしい人との間にできた卵。 呉亮はいつでもわたくしの傍にいてくれて、一緒に托卵をしてくれます。 それがとても嬉しくて、幸せです。 わたくしは恋をしておりました。 きっと、わたくしはあの風見鶏さんを通して呉亮を見ていたのです。 立派なトサカに、雄々しい翼、優雅な飾り尾。それら全て、大人になった呉亮の姿そのものだったのです。 今日もわたくしの部屋の窓の向こうでは風見鶏さんが佇んでおります。 風を受けてくるくるり。 タンポポの綿毛と共にふわふわり。 わたくしが恋をした風見鶏さんは、いつまでもいつまでもわたくしたち家族を見守ってくださっていたのでした。 『恋するニワトリ』 終
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- エロパロ板の愚痴を吐け! 【二十四言目】
756 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/03(金) 13:09:07.92 ID:TrtZvCrI - なんなのだ、あれは!
どうすればいいんだ! 気にし過ぎてる俺がおかしいのか・・・?
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