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名無しさん@ピンキー
百合カップルスレ@18禁創作板9

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百合カップルスレ@18禁創作板9
428 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/01(水) 06:00:46.33 ID:E+5UfT6P
年神娘様が来るまでの暇つぶしに、おソバとおうどんネタを投下。
エロ無し、オチ無しの小ネタ話ですので、期待せずに読んで下さい。

ちなみに、蕎麦はソバ。
饂飩はウドンです。
百合カップルスレ@18禁創作板9
429 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/01(水) 06:11:34.89 ID:E+5UfT6P
年越しを30分前に控え、私がお湯を入れた緑のタヌキを持って居間に帰ると、先ほどまでコタツでゴロゴロして彼女が起きあがっていた。
何やら難しい顔で、緑のタヌキを見ている。
その彼女の表情を見て、面倒くさいことになるなぁーと私は直感していた。
私がそんな事を考えていると知ってか知らずか、コタツを挟んで彼女の対面に私が座るのを見計らって、彼女が口を開いた。

「お蕎麦さんとお饂飩さんの関係って何なんだろう?」
「取り敢えずの前提として、おそばさんとおうどんさんはどっちも女性なのかしら?」

彼女の唐突な疑問に適当な合いの手を返しながら、私は緑のタヌキがのびないように、携帯電話のタイマーを五分後に設定する。

「無論。お蕎麦さんは運動神経が抜群で、ちょっと日焼けした感じの胸が小さい高校生。後輩にモテる女の子」
「へぇー」
「お饂飩さんは色白で大和撫子のお嬢さん。身長は高くて、胸もデカい。勉強が出来るお姉様って感じの高校生」

彼女の言葉を適当に聞き流しながら、私はテレビのリモコンを手に取る。
チャンネルを片っ端から変えていくが、面白そうだと思えるものは無かった。
百合カップルスレ@18禁創作板9
430 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/01(水) 06:15:35.47 ID:E+5UfT6P
「お蕎麦さんとお饂飩さんは仲良しなんだけれど、まだ恋人にはなっていない微妙な関係なんだ」
「ふぅん」
「親友以上百合未満って所だね。でも、お蕎麦さんはお饂飩さんの事が好きで、恋人になりたいと思っているんだ」
「恋をしているのね」
「そう、天音さんと同じマナ板の胸を恋心で痛めて……」

取り敢えずチャンネルを紅白歌合戦に決めて、私はリモコンを彼女の頭に投げる。
パコンと小気味良い音が、した。

「痛いよ!」

抗議の声を上げる彼女を無視して、私はテレビに視線を向ける。
彼女はむくれた顔のまま、落ちていたリモコンを拾い上げて、コタツの上に戻す。

「あーどこまで話したっけ……? ああ、そう。それでね、お蕎麦さんとお饂飩さんには幼なじみのおつゆさんがいるんだよ」
「おつゆさん? 麺液のこと?」
「おつゆさんは眼鏡をしたショートカットの、キリッとした感じの委員長タイプの子なんだ。でも、友達思いで、お蕎麦さんの恋を叶えてあげようと応援してるんだね」
「無駄に設定が細かいわね」

緑のタヌキからよくぞそこまで妄想出来るものだと、私は彼女に感心する。
無論、良い意味で感心した訳では無い。

「そんなお蕎麦さんに強敵が現れる。それが、お揚げさん」
「……そのお揚げさんとやらも、当然、女なのよね」
「美少女は世界の宝だよ!!!!!!! お揚げさんはお饂飩さんの許嫁。金髪で縦ロールのお嬢様。学校にはロールスロイスで迎え送りして貰ってるんだ。学業優秀にして、運動神経抜群の才女だね」

彼女の中で、お揚げさんは何でそんなに高評価なのか、理解に苦しむところだ。
いや、確かに美味しいのは私も認めるが。
赤いキツネや、どん兵衛の美味しさの9割はお揚げにある、と言っても過言では無い。
百合カップルスレ@18禁創作板9
431 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/01(水) 06:23:02.87 ID:E+5UfT6P
「許嫁な訳だけど、おうどんさんとお揚げさんは致した事があるのかしら?」
「……致した、とは?」
「愛の営みを」

彼女は三秒ほど考えた。

「幼少の頃にキスしたくらいのピュアな設定で」

考えた後で、このように宣った訳である。

「高校生なのに? まだ営みは未経験と?」

これは完全に余談なのだが、私と彼女の初体験は中学三年生の時だ。
きっかけは当時、反抗期真っ盛りであった彼女が親と喧嘩をして家出した事である。
誘ったのは、私だ。
いや、誘ったと言うのでは無く、家出した彼女を家に誘い入れて、既成事実を作ろうとした、と言うのが本音だ。
何を隠そう、私はこの幼なじみである彼女に、恋をしていた。
あの時、この幼なじみが何をどう考えて私を受け入れてくれたのか、私には解らない。
ただ、解ったのは私はヘタレだったと言う事だ。
主導権は彼女に握られたし、偶に逆転する事はあれど、基本として私達の関係はあの日と同じ様に続いている。
私はそれが心地良く感じているので、生来の気質として、引くよりは引っ張られる方があっているのだろう。
まあ、そんな事は今はどうでも良くて。

「お饂飩さんはどSだけど、お蕎麦さんとお揚げさんはヘタレなんですよ。誘い受けなんですよ」
「うどんさんはSなんだね。あの見た目のどこをどう判断したら、Sになるのかは解らないけど」
「人を見た目で判断したら、痛い目に会うよ」
「人じゃないけどね」
「兎に角、そんな普段は温和しいお饂飩さんが、ベッドでは言葉責めをしてくるわけだよ。素晴らしいと思わない?」

彼女が熱心に語るお蕎麦さんとお饂飩さんの愛の物語を聞いている間に、五分が過ぎていた。
携帯電話のアラームが鳴る。
私はそれを止める。
彼女は話すのを止めて、緑のタヌキの蓋を外した。
白い湯気と、蕎麦の匂い。
私も緑のタヌキの蓋を取り外して、お箸を手に取った。
彼女と向かい合う。
二人同時に、手を合わせた。

「いただきます」
百合カップルスレ@18禁創作板9
432 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/01(水) 06:26:44.01 ID:E+5UfT6P
しばらく、部屋の中は二人が蕎麦を啜る音と、テレビから流れる紅白歌合戦の音が支配していた。

「それでね、さっきの話の続き」
「え、なに? 何の話?」
「お蕎麦さんとお饂飩さんの話」

まだ続くのね、その話、なんて私は思った。

「それでね、実はおつゆさんには好きな人がいるんだ」
「お蕎麦さん?」
「いや、違う。お揚げさん」

緑のタヌキを食べ終えて、私は箸を置く。
目の前の彼女は、とうに食べ終えていた。
窓の外を見るが、雪は降る気配は無い。
去年の今頃はどうだっただろうか、雪は降っていたかしらんと記憶を探る。
降っていた、ような気がした。

「ねぇ、僕の話、聞いてる?」

いい加減、私が話を聞き流している事に気が付いたらしい彼女は、身を乗り出して私に顔を近付ける。
彼女の吐息と、シャンプーの香り。
胸が高鳴るのを、私は感じた。

「聞いてたわよ。きのこさんとたけのこさんがラブラブって話よね?」
「違うよ! きのこの山とたけのこの里の百合話なんてしてないよ!」
「そうだったかしら? でも似たようなものじゃない?」
「似てないから!」

と言うか、きのことたけのこも百合なのか。
ムーッと唸りながら頬を膨らませる彼女から視線を外して、私はテレビの紅白歌合戦を見る。
今年も残すところ、あと10分となった。

「あ、除夜の鐘」

彼女がポツリと呟く。
ゴォーンと、鐘のなる音が私にも聞こえた。
今年も終わりなんだなぁ、と実感した。

「今年も色々あったねー」

彼女がゴロンと床に寝っ転がりながら、私に言う。
そうね、と短くだけれど、私も言葉を返した。

「あまねぇー?」
「なにー」

彼女には珍しい、甘えるような声で私の名前を呼んだ。
突然、テレビの電源が消えた。
百合カップルスレ@18禁創作板9
433 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/01/01(水) 06:40:44.67 ID:E+5UfT6P
停電や故障では無く、彼女がリモコンを操作して消したのだ。

「ちょっとー」

彼女に抗議の声を掛けたのだが、いつの間にやら彼女の姿が無い。

「ひぃ!」

太股に変な感触があり、私は悲鳴を上げながら、体を跳ねさせた。
その拍子に膝が何かに当たる。
直後にゴンと音がして、コタツが僅かに浮き上がった。

「痛いよー、もぉー」

彼女がコタツの中から顔を出す。
そこは、ちょうど、私のお腹の辺りだ。

「ちょっと!」

と、私が言っている間にも彼女は器用に体を動かして、コタツの中から這い出てくる。
彼女は右手で私の手を抑えながら、私を押し倒した。
同時に左手を私の服の中に滑り込ませて、へその辺りを指でなぞる。
一回、二回。

「天音、少し太った?」

なぜ、わかった?
彼女の言葉を聞いて、最初に思ったのがそれだ。
私が目を白黒させている間に、彼女は急に目を輝かせはじめた。

「ねえ、天音……ちょっと思い付いたんだけど……」
「却下、駄目、やだ」
「聞いてよ! 年越しと同時に天音を絶頂させるEXTREAM年越しを……」
「か〜ら〜の〜?」
「か〜ら〜の〜……か〜ら〜の〜……その写メをあけましておめでとうメールに添付して皆に送ったら、最ッ高の記念になると思うんだ!」

その提案に、私は頭痛がしてきた。
そんな年越しはしたくは無い。

「まだ、あと10分ある! 行ける、犯レルよ、これ!」
「無理に決まってるでしょう!」
「少しだけ、少しだけだからッ! 先っぽ、先っちょだけ!」
「ちょ、やめ……なさい」

暴れる私と、抑えようとする彼女。
そうこうしてジャレている間に、気が付けば年は既に一時間も経過していて。
きっと、今年もこんな風に二人で過ごすのだろうと。
そんな事が幸せに思えた、年の瀬のお話です。



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