- 【ぶつ森】どうぶつの森スレ 5夜目【おい森】
14 :名無しさん@ピンキー[sage]:2013/12/18(水) 14:57:22.77 ID:bgW0mcLW - 11月中に、と思ってたが間に合わなかったすまん。12月になっちゃったがキノコネタ。
タケル×♀村長
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- 【ぶつ森】どうぶつの森スレ 5夜目【おい森】
15 :名無しさん@ピンキー[sage]:2013/12/18(水) 15:16:39.91 ID:bgW0mcLW - 「ぷはーーー!空気がきれい!」
「美味いだろ?」 「うん!でもビックリだよー商店街の裏にこんな山があったなんて。」 「へへっ知らなかったろ?オイラたまにここまでジョギングに来るんだ。」 「へーそうなんだー」 「こんくらいの高さなら体力と根性のないオマエでもオイラのアシストがあれば登れるかなって思ってさ。ちょっとしたハイキングコースだ。」 「むう・・・根性なくないもん、あるもん・・っ」 「んー?そっかー? ハハッまあいいや。今の時期はきのこもいっぱい生えてるし、きのこ狩りしながら鍛えてやるよ! 「うん!さいきん役場に缶詰で運動不足だったからうれしい。」 「だろ?仕事ばっかしてないでたまには外出て身体動かさないとだぞー!」 「ほんといい気分転換だね。誘ってくれてありがとタケル。すっごくうれしい!」 とびきりの笑顔で礼を言われ、タケルの頭の中がピンクのハートで埋め尽くされる。 「お、おう////」 暑くも寒くもなく哺乳類達にとって最も快適な気候。おいしいきのこがたくさん生える時期。秋の行楽シーズン到来である。 タケルにとってそれは絶好のデートの口実であり、このチャンスを逃すわけにはいかなかった。 間もなくきのこの群生場所を見つけた2人は子供のようにはしゃぎながら地面に這い蹲る。 多く採った方が勝ちというお決まりのパターンを口に出さずともどちらからともなく始めたのだろう。 「へへっどうだー!そろそろ数えるか?」 両手というより両腕いっぱいにきのこを抱え込んだタケルがドヤ顔で振り返る。いかにも自信満々という様子だ。 「っ・・?!」ポト。。..ポトポト・・ ボーゼンとし、きのこを落とすタケル。 「オイ・・・どうしたんだ・・・?」 彼の視線の先にはその場にうずくまった、苦しげな様子の村長の姿。その手には齧りかけのきのこが握られていた。 「っ!!!バカっ!!それ食ったのか?!」 慌てて駆け寄り彼女の両肩を掴む。揺さぶり顔を覗き込むが焦点の合っていない瞳と視線が交わるはずもなく・・・ (飽きれる・・・食うか?普通・・・明らかに怪しいだろこの色・・・っ) 血の気がサーーっと引いていくのが自分でもわかった。 (なんだ・・?!どうなっちゃうんだ・・死ぬのか?死ぬなよ?!オイラ、オイラ オマエが死んだら・・っっ!) こんなことなら早くキモチを伝えておけばよかった・・・!自分らはこれからもっともっと仲良くなる予定だったのだ。 後悔が頭の中を駆け巡る。 なんなんだよいったい!!オイラ、オイラまだオマエと・・っ! オマエとなにもしてないし!!! あんなこととかこんなこととか・・! キキ、キッスとか・・あ、あと・・あれとか・・アレとか・・・ /////っ!うわーー不謹慎だぞオイラ!こんなこと考えてる場合じゃ!!! どどどーしたらいいんだコレ・・ どーすりゃいいんだ? 意識はあるな・・さ、さすがに死ぬことはない、かな・・・笑い出すのか?腹痛か?激痛か?湿疹か? オロオロ... パニックに陥りそうになるがなんとか気を取り直す。 「あ、そ、そーだ吐かせなきゃ! お、オイ!オイ!○○!!だいじょぶか?吐いちまえ!!」 必死で彼女を抱きかかえ口をこじ開けようとする。 「・・タ・・ケル・・・・」 ドクン――――――つっ (ーッ・・な、なんて顔してんだよ・・っ!) 「くるしぃよぉ・・・ケルぅ・・」 (・・・・催淫効果?) 明らかになにを求めているのか、なにを欲しているのかがわかる表情。 瞳は熱く潤みタケルをその中に捕らえて離さない。 頬は上気し幼い彼女をやけに艶っぽく見せている。 唇は薄く開かれ雄からの口付けを待ちわびているかのようだ。 その唇から紡がれる荒い息は桃色に染まっているかのように感じられる。 (〜〜ッよりによってなんで・・っ!)
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16 :名無しさん@ピンキー[sage]:2013/12/18(水) 15:45:17.58 ID:bgW0mcLW - 「ーーッま、待ってろ!今、医者っ」
ぎゅっ・・ 「?!」 小さな体全てを使って自分を行かせまいと腕を掴む彼女を見て、何かが胸の奥で突き崩されそうになる。 「ハァ...ハァ..今の私・・治してくれるの、お医者さん、じゃなぃか、ら・・・」 「・・・・。」 「・・タケル、だょ・・?」 「――なに言って・・」 「ぉ、ねがぃ・・・」 「――――だ、ダメだって!!っ//// こここういうことは、お互いの気持ちを確かめ合って、両者の合意の上で・・・っッッ」 「ゎ、たし・・タケルのこと・・スキ、だ、よ・・?」 「う、ウソつけ・・//// オマエ、今そんなだから・・・誰でもいいんだ、ろ・・?」 「ぁっぃょぉ。。..」 (こんな・・望んでないっこんなの!!ちがう!こんな、こんな○○・・と・・こんな状態の○○抱きたいワケじゃ・・っ!) 「タケルぅ・・・」 「ぐ・・・っ」 「ほしぃょぉ・・・」 必死で自分にしがみついてくる彼女を振り払うすべなどタケルにあろうはずがなかった。 (こ、これ・・拒否れるヤツいるのか・・・?いたら尊敬する・・) 「タケル、が・・欲しい、の・・・ハァ..ハァ..」 「・・・ーーーっ」 (いいのか?ほんとに・・コイツは今、正常じゃないんだぞ・・・?ほんとはオイラなんかが相手じゃ嫌かもしれないんだぞ・・?) 彼女を食い入るように見つめる。 (ああでも・・!でも・・!オイラだってオマエが欲しいよ!!!・・どうする・・・どうする・・・?!) (・・・・・。ぐ・・オイラ・・ダメな男、だ・・・) 頭の中の天使と悪魔の葛藤に終止符を打つ。 「――――――ゎかった・・・後悔するなよ・・」 朦朧としている彼女に必死で話しかける。 「いいか・・?よく聞け・・オマエは、ちょうど近くにいたのがオイラだったから・・・だからオイラに頼んだんだろうけど・・ オイラは・・オイラはオマエのことす、スキだから!だから・・・抱く・・オマエ、ラクにしてやりたいから・・・他の女に頼まれたって・・・ 断るんだから、な・・・オマエ だから・・・」 (うう・・ダメだ・・こんな時なに言っても言い訳にしか・・っコイツの弱みにつけこんで抱くなんて・・最低、だ・・でももう・・ ・・抑え、きかないよ・・っ!) 彼女をかき抱き唇を重ねる。すぐ離し、恐る恐る伺うように視線を合わせる。 彼女の瞳に自分が映っているのを確認し、それを合図に2度目のキスに熱がこもる。 (・・っすき、だ・・スキだ・・好きだ・・・っ) 火が点いたように彼女の唇を、肌を貪る。 (きっとこんなの・・酒に酔ってるのと同じだろ・・全部忘れちまえっ・・・醒めたら・・・ぜんぶ忘れてる・・きっと・・ ・・オイラだけ憶えてれば、いい・・・) 自分にも毒が回ってきているような錯覚に陥りながら、タケルは彼女の身体に溺れていった・・・
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17 :名無しさん@ピンキー[sage]:2013/12/18(水) 15:54:53.27 ID:bgW0mcLW - 気を失うように隣で眠っている彼女の服を整え、その上から上着をかける。
「ホッ・・よかった。だいぶラクになったみたいだ・・呼吸も脈も安定してるみたいだし・・」 (覚めたら・・コイツどんな顔してオイラのこと見るのか、な・・コワイな・・ぜんぶ忘れてますように・・!) とはいうものの、心のどこかで憶えていてほしい、と願ってしまうキモチもあったりなかったり・・・ (・・・オイラなんかで、ほんとよかったのか、な・・オイラは・・これでよかったと思ってる、思いたい、けど・・・) 頬にかかっている髪をそっと耳にかけてやる。 (ォ、オイラ・・コイツのこと、ちゃんと・・キモチよくしてやれたのか、な・・・ドキドキ..) 「ん、んん。。.」 ドキん!!! 「気づいたか・・?」 「・・・タケル..?」 「・・・少しは落ち着いたか?」 「・・・・・」 「・・・えと、ぜんぶ憶えてたり、する か・・?」 「・・・そりゃもうクッキリハッキリ、と・・////」 「・・・や、やっぱ・・?////」 「・・・ウン」 「その・・ごめん、な・・後悔とか、してないか・・?」 「うううん・・ありがとう。ラクになった・・感謝してる。謝るのは私のほう・・」 「そ、そか・・ならよかった・・・オマエはなにも悪くないだろ・・」 「「・・・・・・」」 「んと、んとさあ・・聞いていいか?・・・もし・・もしも・・あの時そばにいたのがオイラじゃなかったら・・・オマエどうした?」 他のヤツでも・・抱いてくれって・・頼んだのか? 隣で彼女が眠っている間ずっと考えていた。コワイ・・想像しただけで・・・もしあのとき・・そばにいたのが自分じゃなかったら、と。 「・・・・タケルだから、お願いした」 「・・・ほんとか?」 「うん・・・後悔なんてぜんぜんしてないよ?・・タケルでよかった・・」 「・・・・/////」 (オイラ達の初めて・・・こんなだったけど・・まぁ結果オーライだったのか な・・/////)
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18 :名無しさん@ピンキー[sage]:2013/12/18(水) 16:07:57.91 ID:bgW0mcLW - 翌日、ふつう系住人に貸してもらった図鑑を前に呆然とするタケルの姿があった。
『○●茸△▲科』(無毒種) 非常に稀な種であり、秋から初冬にかけて限られた場所に数個しか生えない。愛好家の中でも特に人気がある。 毒々しい色合いをしているが、テングタケのような強毒種ではない。美味。 (・・・・・。 ・・・あ、アイツ〜〜・・・オイラ、マジで心配したのに・・・!/////) 幼さが残るまだ若い自分のキノコも美味しく食べられてしまったことに、今更ながら気づき愕然とする。 けっして立派とはいえないながらも愛しい存在の恩恵を受け、おかげさまですくすくにょきにょきと育った純粋な 牡鹿種オイラ科ハキハキ目『タケル』のキノコもまんまと・・・ (チキショウ・・ひとの気も知らないで・・どんだけ悩んだと・・・っぜっったい許さないんだからな・・・っ!!/////) あのときの葛藤は、自分の中での天使と悪魔の戦いはなんだったのだ・・・ 結局悪魔に負け欲に負け、罪悪感に苛まれながら彼女を無我夢中で求め、その後甘い余韻と共に自己嫌悪に陥ったというのに・・・! よ、よっしゃ・・今日はオイラを騙した罰として、もっと腹いっぱいになるまで食わしてやるーーー! 「苦しいよぉ許してぇ」って言ったってやめないんだからな・・・っ///// 結局あの時ハイキングもできなかったワケだし・・・ハイキングという名のトレーニングでバリバリしごいてやろうと思ってたのに! こうなったらあん時の分も足腰立たなくなるまで・・・今度はオイラの毒で・・メチャクチャのトロトロにしてやr・・・・ 彼の脳内はおぞましいほどのトレーニング(?)カリキュラムで埋め尽くされ その表情は鬼コーチよろしく・・いやデレデレに弛んだ1匹の雄の顔になっていたw しかしタケルは気づいていなかった・・・既に彼女には、自分の毒の耐性がついてしまっていることに・・・
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19 :名無しさん@ピンキー[sage]:2013/12/18(水) 16:09:15.71 ID:bgW0mcLW - おわり
村長「ごちそーさまテヘペロ」
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