- 彩花みん「赤ずきんチャチャ」その3
797 :前半[sage]:2013/12/18(水) 21:16:35.47 ID:EbymxNAL - セラどろ投下します
耳で感じるどろしーです 前半エロなし(創作入ってます 後半エロ(後半だけ読んでも通じます ** さっきまで目の前にいたセラヴィーの姿が見えなくなったと思ったら、 ふっとまた姿を現して、こう言った。 「ふふ、どろしーちゃんって、時々大胆ですよね。」 「何のことよ?」 そう言った途端、私の視界が不自然に揺らぎ、ずっと昔にあった、 そう、10年前のある日を急に思い出した。 *** 「お師匠様の召喚魔法はすごいんだぞ。」 弟子のしいねちゃんが、この話題になるたび、誇らしげに自慢してくれるけれど、 私には今一つ実感がなかった。 もともと何かを呼び寄せやすい体質なのかもしれない。 他の魔術師が、微細にわたり、たとえば、呪文と呪文の間は深呼吸を2回とか、 そういうレベルのコツを紹介している本も含めて、召喚魔術法を読み込んでいるなか、 私といえば、古典も古典、基礎召喚魔法大全に書かれている通り行っただけで、 初めての召喚以来、これという失敗もないだけだ。 いつも、そつなく召喚できるだけで、すごいという意識がない。 だから、しいねちゃんに自慢してもらっても、なんだかちょっとこそばゆい。 「じゃあ、僕よりすごいっていうんですか。そりゃあ、すごいなあ。 世界一の魔法使いの僕よりすごいんでしょうね、きっと〜。」 「あら、セラヴィー、そうなんじゃない? でも、おかしいわね。だったら、なんでどろしーちゃんは世界一の魔法使いになれないのかしら〜?」 厭味ったらしいわね。 決まって、エリザベスを使ってくるのは毎度のこと。
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798 :前半[sage]:2013/12/18(水) 21:19:23.05 ID:EbymxNAL - 「フンッ」
て軽く流したけれど、実際、私の召喚魔法はどのレベルなんだろう? あれ?もしかして、これって、チャンスかもね。 セラヴィーを倒せるだけの力が、私の召喚能力には秘められているのもしれない。 なんだ、なんだ。 いい考えじゃない? そうよ、早いとこ高度召喚の本を探して、やってみなきゃ。 「ちょっと、用事を思い出したから、じゃ、またね。 しいねちゃん、帰るわよ。」 「あ、お師匠様、まってくださいよ〜。」 残念そうなセラヴィーをよそに、急いで自宅に帰ると、 師匠の師匠、そのまた師匠と、代々引き継がれている書庫をあさる。 と、出てきた。 これよこれ。 ぴったりじゃない。 古めかしい古文書の、最終章。 高度召喚の極秘事項に、私が探してた項目があった。 「ねえ、しいねちゃん、私、ちょっと召喚魔法を行うから、 しいねちゃんがいつも召喚魔法を練習している部屋を貸してちょうだい。 それと、何か異常がおきたら、すぐに魔法組合に連絡して頂戴。いいわね。」 「は、はい、お師匠様。」 そう言い残して、だだっ広い空間が広がるこの部屋に、尖った石墨で魔法陣を書き始めた。 魔法陣の途中に、しいねちゃんが書いたであろう、何かの魔法陣の消し忘れが見つかったけど、 あの子の召喚魔法は一度も成功したことがないから、まあ、ほっといても大丈夫。 しいねちゃんには、何が向いているのかしら?こればっかりは色々経験してみないと分からないわね。 散漫した意識を集中しなおし、息を落ちつけ、古書の通り、ひとつひとつ呪文を呟き始める。 どんな形相で出てくるだろう。 何代もの魔法使いが、思考錯誤の後、導き出したこの召喚術。 秘術の一つで、色々と制約が書かれている。 体力のあるもの。 召喚術歴10年以上であり、すべて成功しているもの。 この2つしか、当てはまらなかったけど、やって失敗したら、その時はその時だ。 私の性格は、昔っから変わっていない。 普段は常識的だけど、たまにとんでもないことをやらかす。 それが私。
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799 :前半[sage]:2013/12/18(水) 21:24:12.08 ID:EbymxNAL - 長たらしい召喚呪文を唱え終えるやいなや、霞がかった室内から、
魔法陣の中央に大きめの人影が現れた。 来なさい、悪魔。 それも悪魔の中の悪魔、大魔王よ!!!! ふわふわとした靄の中から、私を見下ろす黒い影。 ???????? 現れたのは恐ろしい形相でもなく、悪魔でもなく。 あの小憎たらしい顔のセラヴィーだ。 でも・・・なんか違う? え?間違えたかしら。 そんな不安をよそに、呼び出したセラヴィーらしき物体は、私の顔を見て話しかけてくる。 「あれ?どろしーちゃん?何してるの? なんか若いですね。 ここはどこでしょうか? どろしーちゃんのお家のようですけど?」 かなり年上のセラヴィーみたいだけれど、何なのこれは? 大魔王を呼んだんじゃなかったの? 慌てて、文献を読みなおすけど、魔法陣や呪文も間違っていない。 ????? 「あなた大魔王なの?」 バカみたいな質問を投げかけてしまったけれど、セラヴィーらしき人物は、 周りをキョロキョロしはじめると、描かれている魔法陣をしげしげと見て、 ようやく納得したような顔で、答えた。 「ほほ〜、そういうことですか、どろしーちゃん。 僕は大魔王ですけど、どうしてこんなことしてるんですかあ? おや、ひょっとして、これで、世界一の座を狙おうとか思っちゃってます〜? ふふふふふ、いけませんねえ。 いくら僕が大魔王でもそれはできませんよ〜。」 「あなたセラヴィーに見えるんだけど? でも、年が違うみたいね・・・」 事態が呑み込めない。 「プ・・・・そうですね〜。 色々言っちゃいたいですけど、楽しみはとっておきましょう。 私の姿が、セラヴィーという素晴らしい魔法使いにみえるのでしたら、 それは、あなたが恋い慕っているからですね、きっと。 召喚した悪魔が、本当の姿を見せると思いますか? たぶん、君が普段から意識してるからじゃないんですか?」 なんか、小馬鹿にしたような物言い。 顔だけじゃなく性格まで似るのかしら? これじゃあ、いつものあいつと話しているのと変わりない。
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800 :前半[sage]:2013/12/18(水) 21:30:51.23 ID:EbymxNAL - 「どろしーちゃん、悪魔召喚は止めておいた方がいいですよ。」
こっちから呼び出したものの、正直ムカッとした。 あいつを倒すために悪魔召喚したのに、あいつみたいなのが出てきても、勝負になんかなりそうにもない。 「僕とそっくりの人なんか出しちゃって、僕の事好きなんじゃないの〜?」 などと云われるのがオチだ。 そう思い至ると、私は早々に召喚を解きはじめた。 大魔王だというあの男は、私の顔をみてにやにやしていたけど、 呪文の最終項にまでさしかかると、急に私に近寄り、ぎゅっと抱きしめてきた。 動揺する私にはお構いなしに、そのまま、私の唇ぎりぎりのとこに、そっとキスをする。 「本当のキスは、若い時の僕に申し訳がないから、これで我慢しておきますね。 それと、悪魔召喚の魔法陣の下に、消されていない未来召喚の魔法陣があるみたいだから、 もう、ここでは魔法陣は書かない方がいいよ、どろしーちゃん。」 そして抱きしめたまま、私の耳に口を近づけて、甘くささやいた。 「今日の事、僕だけの秘密にしとくから。ね、未来の奥さん。」 ゾクッとした。 耳が敏感に感じてしまった感覚と同時に、何か呪文をかけられたような・・・。 すぐに私の記憶も消えてしまって・・・ 放心状態の私が、意識を取り戻したときには、大騒ぎになってたっけ。 しいねちゃんは、泣きべそかきながら 「僕、魔法陣書きっぱなしにしたままだったんです、ごめんなさい。」とか、 組合の人も来て、危険すぎって、怒られたっけ。 そうだわ。 あれって本物のセラヴィーだったんじゃ? 今日の、大魔王になっちゃったセラヴィーを呼び出したの? 切れた糸が元に戻ったみたいに、記憶のあれと、これとがくっついて、 私は、ようやく事態を呑み込めた。 あいつは、今日、さっき、10年前の私に会ってきたんだ。 そして、ようやく記憶が私に戻ってきたんだわ。
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801 :前半[sage]:2013/12/18(水) 21:33:23.26 ID:EbymxNAL - ***
「セラヴィー!!!!あんた、私に、何するのよ!」 耳を押さえて真っ赤になった。 「どろしーちゃん、思い出した〜? いや〜、ちょっとゾクッと感じちゃってる初々しいどろしーちゃんも、可愛いかったな〜。」 からかったような顔のセラヴィーに、そう言われて、余計にむかつきはじめた。 「セラヴィー、あんたいい加減にし・・・」 しかし、全部言い終えないうちに、あいつは、がっちりと私を腕の中に抱き、 10年前とまったく同じキスを、今度は私の唇に落とした。 おまけに、生々しく思い出した記憶のせいで、敏感になってた私の耳元に、 あいつはわざと息を吹きかけ、びくびくする私の体の反応を楽しみながら、ささやいた。 「大魔王のお嫁さんになるだなんて、思いもよらなかったでしょ?」 くすぐったさと、ゾクゾクした感覚が背中へと走る。 でも、あいつは拘束を解いてはくれない。 刺激をうけて感じ始めた私の体はあいつの胸の中に収まり、自ら動くこともままならない。 そして、あいつの、10年前と同じあの声が、私の耳にささやきかける。 恐ろしくて甘い悪魔のささやき。 「今度の記憶は消せませんから、続きは覚悟してください。ね、奥さん。」
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802 :後半[sage]:2013/12/18(水) 21:35:51.91 ID:EbymxNAL - ふーっ
あいつは、私の耳や首筋に、しつように、息を吹きかけ、わざと耳元でささやく。 「ここがこんなに弱いと、僕が知ったのはいつでしたっけ? まだ、結婚してない時だったような気がしますけど?」 ふーっ 「違いましたっけ?」 ふうー ビクビク体がはね、もう耳から背中の神経が、もうどうにかなりそうなほど、 しつこく、しつこく、私の反応を楽しんで、あいつは、息をふきかけてくる。 上半身を抱きしめられ、腕で拘束されている体は、執拗な刺激に何度も負けて、ビクビク反応している。 刺激を受けるごとに、強い力で逃げようするけれど、そうすると、反対側に刺激を受け、 余計にあいつ胸の中へ入り込んでしまい、逃げることも考えられない。 「どろしーちゃんは、いつ、僕の、この刺激に、感じはじめたんでしたっけ?」 耳に唇をぎりぎり触れないくらいのそばで、あいつはゆっくりささやく。 ふーっ 「わかった、言うから、言うから・・・ん、あ、言うから、もう許して。」 首筋に媚薬を擦りこまれたように、敏感になった肩口に、 あいつは、ふふっと厭らしい笑い声を吹きかける。 「あの、犬風邪をひいてた時よ。」 「え?何ですか? ダメな子ですね。 そんな風に言うと教えましたか? もう一度、言ってください。」 また耳に刺激を受ける。 「ア、はっ・・あの、あなたが犬風邪をひいて、私にうつしてあげるっていった時です。」 「ふふふ、そうですか。 じゃあ、あのときは、こんな風に続きをされたいと思わなかったんですか? こんな風な体なのに、僕に続きをしてほしいって思わなかったんですか?」 「・・・」
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803 :後半[sage]:2013/12/18(水) 21:41:41.76 ID:EbymxNAL - セラヴィーの唇が、一旦離れたと思ったら、唐突に私の唇へ押し付けられ、
欲情をむき出しにした口づけがしばらく続いた。 あの時を思い出したのだろう。 あの、つれなくしていた日々。 あいつだけ、悶々としていただろう日々。 でもあいつは、とうとう、やり遂げた。 私は、あいつの奥さんになってしまった。 「あの時、あのまま、こうしてあげたかったんですよ。」 「あふ、っ、」 「そんな可愛い声ださないでください。 余計にいじめたくなってしますから。」 そういうと、今度は、私の耳に直接口づけ、耳を愛撫したまま、私を言葉で嬲りながら、 大きな手で私の肌を、服の中にすっと滑り込ませて、手の届くすべて凹凸をやさしく撫ではじめた。 あああ だめ、それはだめ、だめなの、許して、 こんなふうに、耳を嬲られ、体を思うままに蹂躙されていると、 今まで、あいつを拒否し続けてきたことが、これで一気に逆転してしまったんだという妙な感情が生まれる。 あいつは、この時を待っていた。 こうなる日がいつかくる日を知っていたのだろうか。 私に拒絶されたすべての出来事も、すべて、今日、この時のための、長い長い前戯になるということを知っていて、 あいつは楽しんでいたのかもしれない。 あいつにかかると、そう思えてしまう。 そう思えてしまうような、おもうがままにされた愛撫だった。 あいつは、あの日、私の弱く敏感なところを知ってしまい、手を出すに出せない感情を、 どうにか飼いならして、この日を、とうとう迎えた。
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804 :後半[sage]:2013/12/18(水) 21:46:23.60 ID:EbymxNAL - 「お願い、許して、あ、はぁぁぁ〜」
「何がだめなんです? こんなに感じてしまってること? それとも、こんな風に、僕に感じさせられてしまってること?」 「う・・あ、や、め、やめて、あはあああ、ん」 口からはだらしなくよだれが垂れてきて、赤い尖った舌が、食虫植物のように、口の中でうごめいている。 許してほしい。 こんな安全装置が一気に外れたような急激な快感に、私はついていけない。 でも、あいつは止めない。 「ふふふふ、あの時、あんなに反応しなければ、知られることもなかったかもしれません。 僕にばれちゃいけないと思って、勢いよく突き飛ばしたでしょう?」 「・・・」 その通りだった。 だけど、そんなこと言えやしない。 「僕はその時、我慢したんです。 内心、こんなふうに拘束して、君を感じさせてあげたいと思ったけれどね。 ただ、あの時は子供たちも居て、僕も風邪をひいていましたから。 ずっと、この気持ちを抱いていましたままで、その欲望は十分に肥大しています。 だから、今日は思う存分、あなたを、そして自分を、満足させてあげたい。」 体を押さえつけられ、身動きができないまま、あの、執拗な耳への愛撫と、 それに続くやわやわとした手のひらと指での愛撫が全身に続く。 耳から首筋へ与え続けられている刺激で硬直したままの上半身と、くだけきった腰、 そして、たわわな臀部からは力が抜け去り、 いまだに触ってもらえない下着で丁寧に包まれているやわらかな局部からは、 すでに愛液がしとどに流れでて、太ももをぬらしている。 あいつの大きな手が私を拘束したまま、とうとう熱い硬い塊が、すんなりと私の中にはいってきたとき、 もう一度、耳に熱い口づけを落とされ、ささやかれた。 「こうしたかったんですよ。」 ぞくぞくと背中に快感が走り、自分のあそこが痙攣する。 視界は白く光り、記憶がとんだ。 ---終---
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