- ダンガンロンパのエロパロ part8
843 :名無しさん@ピンキー[sage]:2013/08/06(火) 00:59:11.43 ID:s/h+yX4O - あんまり見ないCPでエロしたいんだけどどれがいいだろうか
山田がセレスとがんばる 石丸が何か流れで朝日奈とがんばる 葉隠が絶望しながら腐川とがんばる
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852 :大体2章後くらいのイメージ[sage]:2013/08/06(火) 23:09:57.23 ID:s/h+yX4O - その日、腐川冬子は実に真面目に、ある男を呼び出していた。
しかもわざわざ、監視カメラのない大浴場の更衣室と言うところに。 理由はたったひとつ。 「恋の経験がない自分を、何とかして恋愛上手にして欲しい。」 腐川は、恋愛小説家のくせに全く恋愛をした事がない、まさに偏愛小説家だった。 勿論こんな事が世間に知られてしまえば稚作が嘘だとーーー所詮ただの夢物語だとバレてしまう。 リアリティの無い恋愛は女子にウケないし、そんな女子が好まないものをわざわざ手に取るような男子はいない。 よって、バレてしまえば彼女の地位は容易く崩れてしまうのだが、それはとある青年の暴走によって世間に出る事は無かった。 …それはまた、別の話だが。 ともかくそんな腐川は、恋の経験が全くと言ってない。 では何故、男性を呼び出したのか? 間もなくその人物はやってきた。 「やれやれだべ…、今何時だと思ってんだ?いや、俺も知らんけどよ」 その男は普段と変わらない口振りで、ふらりとやってきた。
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853 :バカと男は使いよう[sage]:2013/08/06(火) 23:18:39.06 ID:s/h+yX4O - 「…腐川っちじゃねーか」
その男…葉隠康比呂と言うのだが、彼はまるで誰に呼ばれたか知らない、と言わんばかりの口振りでそこに現れた。 腐川が葉隠を呼び出した方法は、実際手紙(まさに古風なラブレターと言わんばかりの手紙)で、しかも名前も書いていないので、葉隠だって相手に気付かないものである。 「ま、アンタなら…名前書いても気付きそうにない…わ、よね」 胸に思った事がいつの間にか口に出ていたが、腐川は大して悪びれるつもりはない。 言った通りだからだ。 この葉隠がどれだけバカかは、わずかな時間でたくさん感じさせられた。 しかしバカだからこそ使える。 バカと鋏は使いよう、と山田は言っていた。 (それがラノベのタイトルだと腐川が気付くのは少し後の事だ) 「………ね、ねぇ、葉隠」 腐川は、意を決した様子で言葉を出した。 「わ、…たしを、………私を、白夜様に相応しい女にしなさい……!」 「………は?」
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854 :バカと男は使いよう[sage]:2013/08/06(火) 23:28:37.57 ID:s/h+yX4O - だから言ってるじゃないの。
私を、白夜様に相応しい女にしなさいと。 腐川冬子は、実に真面目で、とても真剣で、驚くほどの熱意で言う。 「…いい?アンタじゃなくてもいいのよ、ホントは……で、でも、アンタなら何でも知ってそう…じゃない?べ、勉強とは関係の無い、事を…」 腐川がそんな事を言ったのは、確かに葉隠が何でも知っていそうな感じだからだろう。 感じ、と言うのは、葉隠の過去を詳しく知る者がここにいないためにふわっとした言い方しか出来ないのである。 そう言えばこの男、あの苗木にもほとんど自らの略歴を語っていない。 あらゆるクラスメイトが全ての罪を、あるいはその歴史を語ってきた男に対してすら、己を隠してきた葉隠。 人は彼を、時に「風雲児」だとか「ミステリアス」だとか、そして「自由人」だとか言う。 その葉隠がどんな人生を送ったのか、腐川には全てを知る事は出来ない。 それでも。 それでも葉隠は、自分よりも色々な経験をしているはずなのだ。 「あ…の、アンタなら何でも知ってそう…じゃない……、あ、……私の知らない事をッ…」 不器用な言葉で表現するとつまりそう言う事で、しかし相手は 「知らん事?何だそれ、UFOの事か?UFOどこだべ?」 などとどこかの芸人のようなセリフを供述しており。
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855 :バカと男は使いよう[sage]:2013/08/06(火) 23:43:19.49 ID:s/h+yX4O - 「そんなのどうだっていいのよ!私は………」
言い掛けた腐川が、くしゃみをした。 瞬間、葉隠もゲッと顔をゆがませる。 理由は他でもない。 「………っつーかまどろっこしーんだっつんだよ、読者はエロ以外求めてねーんだよさっさと脱いて模擬刀見せなさーい!ゲラゲラゲラゲラ!」 ……そう。 腐川冬子は、二重人格。 しかもその裏の人格は、今世間を賑わせる【超高校級の殺人鬼】こと、ジェノサイダー翔なのだ。 ちなみに、このジェノサイダーは確か男同士の絡みが好きと言う、言わば貴腐人まっしぐらの腐女子だったはずなのだが。 「アンタバカぁ?腐女子っつーのは、結局のところ男同士のイチャコラで自分の体を弄ぶ変態共なんだよ!え?アタシ?」 「ななななな…じ、ジェノサイダー翔?!」 「アタシはアンタみたいな占いバカじゃ萌ねーっつーんだよ!このダメ人間!」 「んじゃ何で呼んだんだよ?!」 「んー?………さて、なぜでしょーか?」 「オメーなぁ…」 「アタシは知りませーん!なぜならぁ、アタシは「腐川冬子」とは記憶を共有してないのデース」 「あー、はいはいジェノサイダーの勝ちです。…で、俺は帰るぞ」 「待てぃ!」 とにかくややこしいふたりが揃ってしまったもんだ。
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856 :バカと男は使いよう[sage]:2013/08/06(火) 23:50:15.49 ID:s/h+yX4O - 「あーのさぁー?アンタホントにバカなの?何なの?死ぬの?殺されたいの?」
ジェノサイダー翔が遂に痺れを切らした。 勿論メタ的な意味でだ。 そして語り部もさっさとエロに入りたいのだ。 「何であの根暗人格に呼び出されたか分かってんでしょ、占いバカちんは?」 「その呼び方止めてくれ」 「わっかりました、やっすー」 「それはそれで何か落ち着かんのだけど…」 「いーから!やっすー!話聞くならいつよ?今でしょ?ゲラゲラゲラゲラ!!」 ああもう、こちらから見ていても話が進まない。どうしたらいいやら。 と、思っていると、ジェノサイダー翔は再びくしゃみをする。 腐川とジェノサイダー翔が入れ替わるのは、くしゃみをした時と気絶した時のどちらか。 「………はっ!?」 「よーやく戻って来たな?腐川っち……」 葉隠がさすがの安堵の色を出した。 人殺しと陰気のどちらかの女を選ぶとするなら、陰気な女なだけである。
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857 :バカと男は使いよう[sage]:2013/08/06(火) 23:55:20.99 ID:s/h+yX4O - 「………」
腐川は先程までの記憶がないので押し黙った。 「んで、オメーを女にするっつーのは…その、どっちの気持ちなんだ?」 多少の困惑の中で葉隠は問いた。 多重人格になった事など一度としてない。だから、彼女の気持ちは分かってやれない。 故に。 故にこんなバカな問いをする他になかった。 腐川が本気なのか、ちゃんと聞いておかなければいけないから。 「……も、」 しばらくして口を開いた腐川は、白い頬を限界まで紅潮させて、彼女の出せる限りの大声で叫ぶ。 「勿論、私の気持ちに決まってるでしょ!」 その決意と表情に、思わず葉隠も気圧されており。 遂に腐川が「予行練習させなさい」と言うのをふたつ返事で快諾したのである。
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