- 【少女から】RE:サイボーグ003【大人へ】
108 :25 ◆PXWApJGh9tkm [sage]:2012/12/01(土) 01:11:16.83 ID:ly3ubb6S - >>107
スレ立て乙です 後で向こうに、ハインリヒの即興で投下しますかね テンプレとかはいいのかなあ、009全般だし どうなんだろ
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- 【003】サイボーグ009総合【ヒルダ】
2 :スレ立て記念01 25 ◆PXWApJGh9tkm [sage]:2012/12/01(土) 02:50:49.92 ID:ly3ubb6S - スレ立て乙です。総合スレだからテンプレどうしたらいいんでしょうね。
取り敢えずスレ立て記念に、ハインリヒの短い即興ですが投下 なんで短いのかというと、彼女のネーミングが思いつかなかったからで…… 明日はフランソワーズ危機一髪でも書きますかね ---------------------------------------------- アルベルト・ハインリヒは女運の悪い男だ。 これは本人の長年の人生経験によるもので、確固とした事実として心に刻み込まれている。 冷徹な合理主義者を気取る割に、実は(周囲には普通にもろバレな)情に厚いお人好しな性格 なのと、死相が浮かんでる女性に集中的に好かれる難儀な運勢の持ち主であるのが、本人の女 難の相を決定的なものとしていた。 009=ジョーには『お祓いに行ったら?』と真顔で言われ、思わず蜂の巣にしかけた事もあるが、 背後のフランソワーズの殺気が怖くてやめた。 その後、立ち去るまでの間、いちゃいちゃする姿を見せられ、余計に憂鬱な気分にさせられた。 つくづく、俺は女運が悪い。 恋愛関係になる女も、周囲にいる女も、ろくな目に合わせてくれない。 ハインリヒは女には関わらない方がいいと、強く心に誓ったものだ。 しかし、そんな風に思っても、向こうがそれに合わせてくれないのが世の中の真理である。 帰国してトラック運転手のバイトに戻ったハインリヒは、神の不条理性を思い知らされる羽目になった。 さて、俺は一体、どんな悪事を働いたんだろう? ハインリヒは内心で首をひねってみるが、心当たりが多すぎて分からない。 やはりジョーの奴が言うとおり、お祓いにでも行った方が良かったか。 でも俺、出身地的に殆ど無宗教だしなあ…… 頭の中であれこれ悩みながら、今日は何でこんなことになったのか思い出してみる。 たまのオフの日に外出してみたら、雨に見舞われた。 行きつけの店が全て休みで、空きっ腹にも勝てず、寄りにもよってマクドナルドで飯を食う羽目になった。 暇つぶしと雨よけのために入った映画が、よりにもよって○○○○○(見てつまんなかった映画の好きなタイトル 入れましょう)だった。 今日の俺はどんな厄日なんだ。 どんな無神論者でも愚痴りたくなるほどの不幸の連発の末、もうこうなったら適当な飲み屋で呑んだくれようと、 路地裏に入ったら、今日の極めつけが待っていた。 女の悲鳴である。 おいおい、勘弁してくれよ。 古ビルの間を落ちる雨に顔を濡らしながら、ハインリヒは天を仰いだ。
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3 :バカップルは殴りあってもバカップル11 25 ◆PXWApJGh9tkm [sage]:2012/12/01(土) 02:59:04.60 ID:ly3ubb6S - 不幸な事に、彼の眼球内部のカメラは非常に高性能だった。
何せ、フランソワーズを守るために、ついでに仲間や一般市民を守るため常に先頭で体を張るため、ターミネーター より身体が壊れるジョーよりも彼の方に予算がかかっているぐらいである。 日進月歩する火器類、索敵・管制システム、相手の火器に対する装甲の更新だけでも、一財産だ。 さらに、人型に火器を仕込んで、人体機能と兵器運用を両立させる複雑な機構は整備性の悪さを伴い、頻繁なメンテ ナンスを必要とする上に、修理の手間暇もかかる。 作戦の無い間でも機能アップデートや定期的な整備にかかる費用は桁違いで、最終型試作品で身体が高度にユニット 化されて整備性が良いジョーより、ハインリヒは実はサイボーグ戦士の中でも1,2を争う金食い虫だった。 ギルモア博士の特許収入だけでなく、ジョーとジェットがレースで莫大な金を稼いで予算を確保してくれなければ、すぐに 時代遅れになりかねないぐらい、金がかかるのである。 ぶっ壊れても修理費用を自分持ちで賄っているジョーやジェットと違って意外と肩身が狭いのだ。 そんな金のかかった眼球のカメラは要求された高性能を発揮し、街灯がぶっ壊れた薄闇の中でも、はっきりと視界を確保 してくれる。 ふざけやがって。 ハインリヒは心の中で毒づきながら、奥歯を噛んだ。 20メートルほど先、大柄で革ジャン着込んだ典型的な馬鹿どもの間で、白い手足が暴れているのが見える。 どこからか路地裏に引きずり込まれたらしい。 そうでなければ、こんな治安の良くない場所に来る訳もないだろう。 ついでに、女性を襲っているバカどもがハインリヒの心の逆鱗を刺激しまくっていた。 スキンヘッドに、ハーケンクロイツの刺青。 いわゆるネオナチか、もしくはそれにカブれた若者たちらしかった。 女性を襲っている。 ナチス関係。 アルベルト・ハインリヒにとって、それはこの世で最も忌避……憎悪する類のものだ。 ただでさえ憂鬱な気分の彼にこれは、理性を飛ばすに十分な役割を持っていた。 ネオナチの連中はこの瞬間、自分の死刑執行書にサインをしてしまったのである。 なるほど、確かに今日は厄日だ。 じゃあ、厄祓いといきますか。 酷薄な笑みを薄く口元に浮かべ、ハインリヒは周辺に通報しそうな人間がいないのを確認すると、足早に男達に 近づいていく。 手足の抵抗はまだ続いているから、十分に間に合うだろう。 足早に近づきながら、ハインリヒの思考は全て戦闘に特化したものへと変わっていく。 普段はシニカルな言動ながら温厚そのものな男が、そのスペック通りの冷徹な戦闘マシンへと変貌を遂げる。 アルベルト・ハインリヒが女難の相の持ち主なのか、単に自分からトラブルに首を突っ込む人間なのかは、本人にも周囲にも分か らない。 が、一つだけわかっている事がある。 ある街のネオナチ集団が一夜にして壊滅する惨劇が起きた原因は、アルベルト・ハインリヒの前で女を襲うという愚行が、全ての 引き金という事だった。 ---------------------------------------------- 短いですが明日も仕事なんで、ここまで ハインリヒの彼女は、名前何がいいかなー
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4 : ◆PXWApJGh9tkm [sage]:2012/12/01(土) 03:02:15.18 ID:ly3ubb6S - あ、タイトルの部分間違えたorz
スレ立て記念02です…… のっけから間違えまくりで皆様、ホント申し訳ありません。
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