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名無しさん@ピンキー
【風俗】娼婦でエロ小説 2【遊郭】

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【風俗】娼婦でエロ小説 2【遊郭】
484 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/11/17(土) 02:47:50.37 ID:OS+ply17
以前は普通のOLだった。
面倒なコピー取りなんかの雑用を頼みやすいような、普通の。
ほら、あのちっちゃくてぽっちゃりした…と呼ばれるような、地味な。
それが今やデリヘル嬢。源氏名を小雪という。

ただなんとなく全部が嫌になってしまって、知らない世界を見てみたくなっただけだった。

見ず知らずの男の元へ派遣され、数十分後にはお互い裸で粘膜を擦り合わせる。
自分が気持ち良くなくても、相手を気持ち良くさせるために、身を捩り悶えて切なく喘いでみせる。
フェラや素股、時には胸や足裏、或いは客自らで。
たっぷりと焦らして焦れて、堪らなくなって果てる男達。
時間いっぱい快適に心地良く過ごしてもらえるように注意を払い、時間内だけは相手を愛するのだ。

元来のOL気質でキャストやスタッフにも丁寧に接していたら、店の中で愛されキャラのようなポジションに置かれたのも幸いした。
「ロリっぽくて可愛らしいおっぱいが大っきい子ですよ!」
「色白で今時めずらしく黒髪で、おっとりしていて癒し系の美人です!」
「敏感でウブな可愛い子ですよ!新人ながらリピーターもいます!」
「おしとやかで優しくて、至福のひと時を過ごせます!」
言葉巧みに店員がプロモーションしてくれたので、客付きも良かった。
ロリコン趣味な客から、年配客、Sっ気のある攻め好きな客、女性慣れしていない奥手な客まで。
NG客の無い幅広い客層をカバー出来るキャストは貴重だったらしい。
なんとなく入店した割には固定客も掴めてしまい、なんとなくそのまま働いている。

この不思議なルーチンワークに嵌ってしまったのだと思う。
ヘルス嬢という仕事がなんとなく肌に合ったようだ。
最初は目新しい生活に刺激も感じたが、最近はそうでもなくなりつつある。
見知ったオフィス街からホテル街へと、職場が変わっただけだった。
心の中は、淡々としていた。
【風俗】娼婦でエロ小説 2【遊郭】
485 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/11/17(土) 10:57:36.55 ID:OS+ply17
その日の口開けは、ネット指名でロング数時間オプション無し、某ラブホテルのVIPルームへの派遣だった。
初対面でロングかぁ。時間一杯みっちりねっとりパターンかな、やだなぁ…。
身構えてあれこれ予想しながら指定のホテルへ向かう。

最上階の部屋に招き入れられ客と対面してみると、拍子抜けするほど感じの良い男性だった。
しかし、やはりどこか変わっていた。
ひと通りの挨拶や世間話をした後、それなりに雰囲気を作りつつシャワーへ…という流れが普通だが、この客は一向にその気配がない。
ニコニコと飲み物を勧め、ソファに隣り合って座って当たり障りのない談笑を続けるばかりで、刻々と時間が過ぎて行く。

ロングとは言え、さすがに一時間も経つと小雪もそわそわし始める。
サービスをせず長時間過ごして、後から文句を言われてはたまらない。

「あの…そろそろ、」
「あぁ。ごめんごめん、今日は俺に触らないでいいからね」
「え?」小雪は客の意図がわからず戸惑いを見せた。
にっこり笑い、客は続ける。
「女の子を気持ち良くさせるのが好きなんだよ」

小雪は頬を染め「え、やだぁ、恥ずかしい…」と呟き、可愛らしく照れて見せた。
なぁんだ、ただの責め好きか。
そういう客は少なくない、好きに触らせ、感じたふりをしてやればいい。
気持ち良くしてもらったお返しだと言って、攻守交代してフィニッシュだな。
接客パターンを頭の中でシュミレーションする。
大抵の男は自分もサービスを受けたがるし、固辞しても最後は快楽を受け入れるものだ。
さて、そろそろ始めるか。

「でも、一緒に気持ち良くなってくれなくっちゃ…」
客の二の腕の辺りを触ろうとした手を、不意にグッと掴まれた。冷たい手。
「それ、本気でそう思ってるの?」

小雪はギョッとした。
大きな手は、小雪の手首を掴んで、ソファの背に押し倒した。
「仕事はきっちりするタイプなんだ、真面目だね。物腰も丁寧だし」
男は覆い被さる体制になり、顔を覗き込んで柔和な表情で男は小雪を見つめる。
どうやら怒ったりはしていないらしい。気分を害したのかと一瞬焦った。

不思議な人だ。なんだか接客モードが解かれてしまった。
そのままソファの背もたれに追い詰められると、ドキドキする。

「大丈夫、こわがらないで。本当に何もしなくていいんだよ」
手首はそのまま、反対の手で小雪の白い頬を撫でる。
そのまま耳を掠め、首筋へ。
「ただ快楽に身を任せて、感じてみせてよ」
冷たい手が、うなじを撫でる。ゾクゾク、する。
思わず小さく吐息が漏れたのを聞き逃さなかった男は、微笑んだ。
瞳が潤んで頬は上気し、女の表情に変わりつつある小雪を見て、安心したように頷く。
唇を軽く合わせるキスをして「たまにはこんなお客もいいでしょ?」と静かに、しかし楽しげに囁いた。
【風俗】娼婦でエロ小説 2【遊郭】
488 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/11/17(土) 14:14:59.19 ID:OS+ply17
いやー、深夜のノリで書き始めたけど初めて文章書いたから…。
しかもエロシーンとか、こっからどーしたもんかわからん。
【風俗】娼婦でエロ小説 2【遊郭】
490 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/11/17(土) 21:00:06.42 ID:OS+ply17
いい返事が思い付かず、ただ惚けて困った表情で男を見返す。
男は「さっきより可愛い顔してる」と笑い、胸に引き寄せた。
指先は冷たいのに、押し付けられた胸はとても温かかった。

「良い匂いがする…」と、男の胸に顔を埋めて呟いた。
「ここのバスルーム凄かったよ、さすがVIPルーム」と笑って話す。
男の首元からは、清潔な香りがする。
首筋をなぞる指先の感触で、爪も短く滑らかに整えてあるのにも気付いた。

低く柔らかい声が、耳に。胸の鼓動が、脳に。心地良く響く。
よくわかんないけど、この人、全然嫌な感じしない。なんか、いい。
仕事中に個人的な感情を抱くのは初めてだった。
いつの間にか、小雪はすっかり気を緩めていた。

「ね、ここ座って。後ろ向きに…そう」
促されて、ソファに座り直した男の膝の間に立ち、素直にくるりと背を向けストンと座る。
すると背後から腕が伸びて、ボルドーのニットワンピースの胸元に覗く白い肌を撫で回す。
それから喉元をすぅっと撫で上げられ、小雪は思わず瞼を閉じ、頭を仰け反らせた。
手はそのまま顎へ、滑らかに動く。
後ろから抱きすくめられ、小雪は男の身体に背を預けた。

「小雪ちゃんも良い匂い…肌も綺麗で触り心地良いし…」
耳の後ろの髪に鼻を埋めて、唇を指でなぞりながら男は呟いた。
ガーターストッキングがずり上がったワンピースの裾から覗いていた。
出勤前の入浴の際、念入りにお手入れした小雪の肌は、白くしっとりとしている。
「あ、これ、ここまでなんだ?やらしいなぁ…太腿の触り心地も…」
と言いながら、もう片方の手で太腿を大きくさすり、撫で回す。
「ぁあ…やらしいのは…そっち。焦らし上手…ん…っ」
小雪は唇を開き、なぞる指先に少し歯を立て、小さく喘ぐように洩らした。

密着した背中から、服越しにも男の体温が伝わってくる。
まだ何もされていないのに、小雪はすでに疼きを感じていた。
シャワーや仕事なんて、もはやどうでも良かった。
この人に、もっと、触られたい…そう思っている自分に気付いてしまっていた。


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